「君は中々勘がいいようだ」
「お褒めいただき光栄だ」
俺はヒースクリフの正体が茅場だと断定し、会場のプレイヤーにも聞こえるように言った
"こいつが茅場晶彦だと"
しかし、奴は否定するどころか自分の正体を認めた
「これでただの我が儘デュエルから、ラスボス戦へと移行って訳だ」
「確かに、私を倒せばゲームクリアだ──しかし、君に私を倒せるのか?」
「何が言いたい…?」
「現実世界の君の事だよ」
「───────ッ!?」
何故こいつが俺の事を知っているのか
いや、可能性は考えられる
奴は最初からこのゲームのプレイヤーをしていた訳ではないはずだ
最初はどんな人が何処からログインして何処まで進んでいるのか
それを調べていたはずだ
その際に俺の事も知られてしまったのだろう
「君はこの世界、VR世界では伸び伸びと動けるはずだ──その世界から抜けるのかい?」
「…………」
俺は黙るしかない
全て図星なのだから
「君は"向こう"に戻って何が出来る?向こうよりも、
「…………」
──君は
何も出来ない
──君は何の為に
何も出来ないなんてことは無いという事を証明したくて
──君はここで何を成し遂げたい?
茅場を殺して、ここに囚われた6000人以上の人を救いたい
──それは正義だと言えるかい?
──それは我が儘ではないのかい?
そう
それはただの我が儘
前の俺は傲慢で愚かな奴だ
状況によっては人を殺しても良いと考えるような奴だ
でも、もうそんな俺は居ない
例え偽善者と言われようと、
俺の過去を知って
嫌われても構わない
見離されても構わない
殺されたとしても文句も言わない
それだけのことをしてきたのだから
過去は今更変えられない
ならこれからを変えていけば良い
現実で何も出来なくても
今出来ることを成し遂げる
「確かに──俺は向こうの世界じゃ死ぬのを待つくらいしか出来ないゴミ同然のような状態だ───でもな、
俺は剣を茅場に向ける
「向こうで何も出来なくても、ここでは色んな事が出来る──だから今なすべき事を成すんだ…アンタを殺して、他のプレイヤーを救うっていう事をな!!!」
「良いだろう、君のその言葉を実現させてみたまえ!」
GMである茅場、ヒースクリフも構える
システムにも邪魔されない
本当の殺し合い
この戦いに引き分けなんて存在しない
全てを得るか全てを失うか
醜い戦いだ
「行くぞォォォォォォ!!!!」
俺は地を蹴り、ヒースクリフに向かっていく
決着をつける為に
次回完全決着です!
それからはホロウフラグメント編に入ります!
番外編でクリアした場合のも書くかもしれません!
あとレイが負けた場合の話も…