ソードアート・オンライン 導きの剣   作:零ちゃん

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部活の大会、後期授業の開始などで、投稿がかなり遅れてしまいました。申し訳ないです。


ホロウエリア編
第1話 樹海での出会い


おっす、キリトだ。え?レイじゃないのかって?あ〜、アイツは今ここには居ない。だから俺が変わりだ。

俺は今、アスナと75層でレイの帰りを待っている。何故かって?

嫌な事を思い出したとか言うや否や、75層の迷宮区に行ったんだ。レべリングだとは思うが、何か心配でな。

 

「レイ君、大丈夫かな…?」

「ん〜…何とも言えないなぁ。いつの間にか元気が無くなってたって感じだし。」

「レイ君は私達を死なせない為に必死になってるけど、背負いこみ過ぎてると思うの。もう少し頼ってくれても良いのに。」

「アイツの性格が性格だからなぁ。階層を上がる度に敵が強くなる。自分のレベルが高く無いと誰も守れないから、レべリングを優先するのは分かるんだけど。」

 

俺はアスナと一緒にレイの心配をしていた。アイツは朝からレべリングに行くと言って聞かなかったし、しかも場所は最前線の76層だ。レイの事だ、ボス部屋には行かないと思う。アイツがそれを一番理解しているだろうし。

 

「あれ?レイ君がフレンド欄に居ない…?」

 

心配性のアスナがフレンド欄でレイの今居る場所を探していたのだろう。しかし、フレンド欄にレイが居ないと言う。俺も気になってフレンド欄を開いた。

 

「本当だ…どうなっているんだ?」

「名前まで消えてるなんて…場所が分からないならまだしも、情報全てが消えてるなんて…」

「まさか…!!!」

 

名前がない、考えられる要因は一つ。レイが死んだ。そうとしか考えられない。俺とアスナは真相を確かめる為に、75層の迷宮区へと向かった。

 

 

───────────────────────

 

 

キリト達が迷宮区に向かっている中、レイはというと。

 

 

「いっててて…アレ?俺、迷宮区に居たはずなんだが。どうなってるんだ?」

 

おっす、俺だ。何?詐欺だって?オレオレ詐欺じゃねーんだから、そういう事は言わないでくれ。

さて、有りの侭起こった事を話すぞ。俺は迷宮区でレべリングをしていたと思ったら、いつの間にか別の場所に飛ばされていたんだ。何を言ってるか分からねえと…え?長い?ったく、しゃーねぇな、簡潔に言うとだな。俺は迷宮区に居たのに、突然樹海に飛ばされたんだ。

更に、キリトにメッセージでも送ろうとフレンド欄を開いたが、フレンドが全員消えていた。つまり、俺は今ぼっちだ。おい、誰だ今笑ったやつ。

 

「アインクラッドの中だとは思うけど、マップを見ても分からねえしなぁ…どうしたものか。」

 

そんな時、背後から茂みを掻き分けて走ってくる音が聞こえる。

俺は後ろを振り向いた。茂みから飛び出して来たのは、フードを被った女の子だった。案の定ぶつかる訳で。

 

「うわっ!?」

「きゃっ!?」

 

謎の女の子が、俺に覆い被さる様に倒れてしまう。その際、フードが外れて、と言えるのかな?まぁ、いいか。女の子の顔がハッキリと見える状態だった。オレンジ色の綺麗な髪だ。

 

「いっててて…大丈夫か?」

「…!!!!」

 

女の子はすぐに離れたと思ったら、突然斬りかかってきた。

 

「あぶねっ!!何するんだよ!!…!!」

 

よく見ると彼女はオレンジプレイヤーだった。だとしても、彼女は人を好き好んで殺しているような人には見えない。俺に斬りかかってきた時の顔を見る限り、何かに怯えていたり、追われているような顔だった。

 

「ま、待て!俺は君に何もする気はない!!君が例え止むを得ず人を殺したとしても、俺は責める気は無い!」

「……」

 

彼女は武器をしまってくれた。が、警戒はしたままだった。

 

「ふぅ。」

「なんで、"責める気は無い"の。仮にも人殺しなんだよ?」

「……君の顔を見れば分かる。好き好んで人殺しをするような人には見えない。それに、俺だって今はカーソルは緑だが、何度かオレンジになった。」

「何度かって…」

「そこは聞かないでくれ。俺だって人殺しはしたく無い。けど、しなければ自分が死んでいた。そんな世界なんだよ、ここは。」

「……………」

「そうだ、自己紹介がまだだったな。俺はレイ。そっちは?」

「…フィリア」

「フィリアか、よろしくな。っと、長々と自己紹介してる場合じゃないみたいだな。」

 

俺とフィリアの目の前に、かなり大きな骸骨のムカデのようなものが降ってきた。名前はホロウリーパー。見た感じはボス級だ。

 

「…………完全ボス級だろコイツ!!?ここはこんなヤツが出て来るのか!?」

「逃げるよ!!」

「…フィリアは先に逃げろ!!俺が食い止める!」

「なっ!?アンタバカなの!?」

「あぁ!バカだよ!」

 

そんな会話を無視して、殺しにかかってくるホロウリーパー。ホロウリーパーの鎌が俺を捉える。俺は導きの剣を咄嗟に抜いて鎌を受け止める。

 

「ぐぅっ!!……ん?」

 

見た目はボス級なのに、グリームアイズよりもパワーが劣ってるように感じられた。

 

「これなら…!!!」

 

俺はホロウリーパーの鎌を弾く。

 

「えっ!?」

「フィリア!コイツは見た目こそボス級だが、雑魚敵だ!2人で倒せる!いけるか!?」

「わ、わかった!」

「行くぞ…!俺がヤツの攻撃を弾く。その隙にソードスキルを叩き込め!」

「了解!」

 

俺はホロウリーパーの正面へ。フィリアは側面へ回る。ホロウリーパーは予想通りの行動しかしなかった。正面である俺に鎌を振り下ろす。俺はソードスキルで、ヤツの鎌を弾く。

 

「フィリア!」

「分かってる!!」

 

フィリアは怒りながらもソードスキルでホロウリーパーに斬りかかる。よし、ダメージはしっかり通っている。このままいけば勝てる。

しかし。

 

「きゃっ!?」

「フィリ…うぐっ!?」

 

フィリアがホロウリーパーの尻尾で飛ばされた。その飛ばされた先は、俺が居るところだった。

 

「っく!やってくれるな。フィリア、無事か?」

「う、うん!」

 

俺とフィリアはすぐ様起き上がる。

 

「……(なんだろう。初対面の筈なのに、レイの声とかは不愉快じゃない。寧ろ安心する。こんなお人好しプレイヤーも居るんだね。)」

「もう少しだ、そろそろ決めに行くぞ!!」

 

俺はホロウリーパーへと向かって走る。フィリアも後から続く。

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

俺は片手剣のソードスキル、スター・Q・プロミネンスを放ち、間髪入れずに細剣のソードスキル、スター・スプラッシュを放つ。

 

「フィリア!トドメを刺せ!」

「はぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

フィリアが短剣のソードスキル、アクセル・レイドを放つと、ホロウリーパーはポリゴン片となり、消えた。

 

「た、倒せた…」

「ナイスフィリア!」

 

俺はへたり込んだフィリアに手を差し伸べた。フィリアは一瞬戸惑ったが、俺の手を握り立ち上がった。

 

「お疲れさん。さて、これからどうしたものk…そういや、フレンド欄に誰も居なくなってたって事は…あーーーー!!!俺ってもしかして向こうで死んだ扱い受けてるんじゃぁぁぁ!!!?」

「きゅ、急にどうしたの!?」

「フレンド欄に誰も居なくなってるんだ!フレンドの奴らが俺が死んだと思ってるんじゃ…!」

「…それは…どうしようもないと思うけど…」

「くっ……俺は死んじゃったのか…」

「いや、死んでないよ。私の目の前に居るんだから。それに、そう考えるってことは、そのフレンドの人達を信頼してないってことじゃないの?」

「………フィリアの言う通り…だな。アイツらを信じて、今はここを抜け出す方法を考えないとな。」

「その意気だよ。」

 

俺はフィリアとフレンドになった。脱出方法が分からない今、フィリアと共に行動した方が賢明だ。それに、フィリアとコンビを組むのは心地が良い。初対面なのに、キリト並のコンビネーションを発揮出来る。

 

「ねぇ、私は一応この辺りは探索したから分かるんだけど、彼処がこの謎の世界の中枢だと思うの。」

「あの球体が…か?ん〜、なら向かって見る必要があるな。」

「そうと決まれば、早速行こう。ここに長居してたら、何が起こるかわからないから。」

「そうだな。」

 

俺はフィリアと共に、この謎の世界の中枢を目指した。

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