ソードアート・オンライン 導きの剣   作:零ちゃん

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第2話 立ちはだかる殺意

俺とフィリアは、この謎のエリアの中枢らしき所へ向かっていた。フィリアによると、怪しいところが沢山あるらしい。そこを1つ1つ調べれば、何かが分かると思った。今は1つ目の怪しい所へ向かっている最中だ。しかし、突然フィリアが呆れた感じに言った。

 

「ねぇ、その手の紋章については触れないの?」

「え?紋章?そんな物何処に…ってうわぁ!?」

「ワザとだよね!?絶対にワザとだよね!?」

 

俺の右手には謎の紋章が浮かんでいた。フィリアには色々とツッコミを入れられてしまったが、この際気にしない。

 

「その紋章と同じ物を見たことがある。しかも、それは今向かってる所にもある。というか、そこに向かってる。」

「そ、そうだったのか!?なんで、早く教えてくれなかったんだよ〜!」

「……レイって相手にすると疲れるね…フレンドの人が可哀想。」

「ど、どういう事だよそれ!!?」

 

くそ、ワザとだという事がバレてる上に、ここまで追い打ちをかけてくるなんて、フィリアは中々策士だな。

 

「もうすぐ着くから、その紋章で何とかしてよ。今のところはレイしか頼れないし。」

「ハイハイ、お任せあれ。」

 

次の瞬間。途轍も無い殺気が俺の後ろから感じ取れた。ゲームだとしても、殺気だけは感じられるのか。更に索敵スキルにも反応がある。

反応は約4人。数こそ少ないが囲まれている事には変わり無い。

 

「紅の剣聖、動くな、そして振り返るな。動くとこの女のHPがあっという間に無くなるぞ。」

「……………」

 

俺は剣を抜こうと考えたが、フィリアの命が危険に晒している時点で

無闇に動けない。フィリアは死なせるわけにはいかないからな。俺は仕方なく謎の声に従う。

 

「良い子だ。」

「は、離して!」

「ヘッドォ〜、この女どうします〜?良い体してるし〜…悲鳴を響かせながら腕とかちょん切って殺すっていうのも〜」

「お前はどうせすぐに殺すだろう。」

「フィリアにだけは何もするな。お前達の目的は俺だろう。ラフィンコフィン」

「話が早くて助かるぜ、紅の剣聖よ。おい、ソイツを離せ。」

「良いんですか〜?」

「構わん、そいつには興味なんてない。」

 

ゆっくりと足音が近づいてくる。まるで死神が近づいてくるようだ。何故か恐怖の感情はない。あるのはフィリアへの心配だけだった。こいつらはすぐには俺を殺そうとはしないだろう。何かしらの目的があるはずだ。

 

「あの時は世話になったな。仲間を何人も殺してくれてよ。」

「……!!」

「あの時のお前の様子、少しだけ見させてもらった。やっぱり、俺達と同じだったと確信したぞ。」

「黙れ!!!俺をお前達と一緒にするな!!!好き好んで殺しなんて、巫山戯るなよ!!」

「あいつも言ってたろ?『人を殺した時点で同じ』だってよ…?」

「…五月蝿い…五月蝿い…!」

「今日は見逃してやるよ。今度見つけた時は、俺達と同じになってる事を祈るぜ…オイお前ら、行くぞ」

 

あいつはラフィンコフィンのリーダー、PoHだろう。姿は見てないが、「ヘッド」と呼ばれていたからそうとしか思えない。まさか、あいつがここに飛ばされて来てるなんて思ってなかった。そんな事よりだ。

 

「フィリア!無事か!?」

「う、うん…大丈夫。レイは?」

「心配してくれるのか?フィリアは優しいな。」

「べ、別にそんなんじゃ……ねぇ、私はレイがあいつらと同じなんて思ってないよ。自分の方が危険なのに、私の心配するし。そんな奴があいつらと同じな訳ないよ。」

「…フィリア。そうか、フィリアがそう言ってくれるならそうだな。さぁ、邪魔が入ったけどさっさと行こうぜ。」

「…うん…!」

 

俺はフィリアには笑顔を向けているが、道中は複雑な気持ちがずっと漂っていた。

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