ソードアート・オンライン 導きの剣   作:零ちゃん

35 / 42
本日劇場版SAO見てきました!
まだ見てない方には是非見て欲しいですね!それくらい面白かったです!
今回はフィリア視点だったり、キリト視点だったり、色々と書いていきます!


第12話 壊れた戦士と慈愛の女神

あれからレイは変わってしまった。私を極力戦闘に参加させず、1人で戦っている。キリト達の所にもあんまり戻ってないし、そして今もホロウエリアを進んでいる。今のホロウエリアはペインアブソーバーのレベルが3に設定されていて、痛みを感じるはずなのにレイは臆する事無く敵を攻撃する。攻撃がヒットしても痛がる素振りなんて見せず戦い続けてる。変わったのは戦闘だけじゃない。レイが変わってしまってから会話も必要最低限のものしかしなくなった。キリト達に相談したくても、この変わってしまったレイを見ないと向こうも動けはしない。今のレイは私をホロウエリアから出す為に動いているのかな。それとも──考えるのはやめよう。私はレイを信じてる。

 

 

 

 

 

 

例えレイが前のレイに戻らなくても、私はレイを信じ続ける。

それが、私に出来る唯一の事だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

「フィリア、俺は一旦アインクラッドに戻る。ここで待っててくれ。」

「…分かった」

 

管理区に戻ってきた私とレイ。レイはアインクラッドに戻るとの事。多分アイテムの補充とかだと思う。転移門に向いてる間にキリトにメッセージ送っておいて、レイの事を相談しておく。メッセージ送ってすぐに返信が来る。「こっちでもやれる事をやってみる」と一言。多分、アスナも一緒に居ると思うからアスナには送らなくていいかな。

アインクラッドに居る間はキリト達に任せよう。私自身も私に出来る事を考えないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

 

 

 

〜アインクラッド 76層 アークソフィア〜

 

 

「キリト君、お待たせ…メッセージ?誰から?」

「フィリアからだよ、ある事件がきっかけでレイの性格自体が変わったらしい。」

 

フィリアからメッセージが来て確認していた所、アスナが来た。内容は簡単に言うとレイの性格というかなんというか、雰囲気が変わったそうだ。

 

「ある事件って?」

「2人が笑う棺桶(ラフィン・コフィン)に襲撃されたらしい。」

「えっ!?だ、大丈夫なの!?」

「大丈夫みたいなんだが…その時奴等はフィリアを人質に取ったんだが、そのフィリアを殺さないように攻撃したらしい。だが、痺れを切らしたPoHが殺せと命令した時からレイが変わってしまったそうだ。」

「レイ君……大丈夫かな……?ねぇ、キリト君。あれ…レイ君じゃない?」

「もう来たのか…!アスナ、皆にメッセージを飛ばしておいてくれ!俺はレイと話してみる!」

「わ、分かったわ!」

 

俺はレイを追いかけるべく走る。あの方角だと、さしあたりアイテム補充に来たんだろう。なら充分追い付ける。

 

「レイ!!」

 

俺が声をかけるとゆっくりと振り返った。いつもなら明るく挨拶してくるはずなのだが、そんな事はなかった。レイはこっちを向いた。そこに居たのはレイであってレイじゃなかった。フィリアの言う通り、雰囲気が違った。あと目だ。全てを信じない者の目だった。

 

「またホロウエリアに行くのか?」

「それがどうした。」

「た、偶には俺とアスナとレイとフィリアの4人で…」

「来なくていい。邪魔になる。」

「じゃ、邪魔って…!これまで一緒に戦ってきておいてそれはないだろ!?」

「なら、フィリアをホロウエリアから出す為だけに痛みを負う覚悟はあるのか?痛みを感じないアインクラッドで戦ってるお前達なんかじゃ今のホロウエリアじゃ邪魔になるんだよ。」

「何を言って…?」

「キリト君!メッセージ送り終わった…よ…」

「……もういいだろ。」

 

そう言うとレイは走り去った。

 

「キリト君!追わないと…!」

「追う必要はないよ。アイツ最後悲しい顔をしてたんだ。自分で酷いことを言ったというのを自責してる。レイは何も変わってない。ただ、レイという自分を閉じ込めただけなんだ。」

「…………レイ君はまた前みたいに明るくなるかな…?」

「きっとなるさ。アイツは─」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大切な相棒だからな。」

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

「キリト達、大丈夫かな………っとキリトからだ…」

 

内容は

 

[レイは変わってなんかいない。前みたいに戻るかはフィリア次第かもしれない。まぁ、レイ次第でもあるけど。今のアイツは怯えてるんだ。フィリアを失う事を。だから安心させてやってくれ。もうすぐそっちに戻ると思う。まだ、レイは完全には壊れてない。まだ、間に合う。これはフィリアにしか頼めない。頼む。レイを救ってやってくれ。]

 

というものだった。

私はレイを救いたい。こうして命を懸けてまで私をホロウエリアから出そうとしてくれてる。救われてばっかじゃ割に合わないし。そんな事を考えていると、レイが戻ってきた。

 

「フィリア、行く…ぞ…っと急にどうした。」

 

私はレイに抱きついた。

 

「私は死なないよ。」

「そんな根拠のない事を…」

「だって、私にはレイを救うっていうクエストがあるんだから!」

「!!」

 

いつかレイが言った台詞を私なりに変えて言ってみた。効果はないかもだけど。

 

「私はレイに何度も助けられた。今だってホロウエリアを脱出する為に戦ってくれてる。それなのに私が何もしないなんて嫌なの!」

「…フィリア」

「もう、笑う棺桶(ラフィン・コフィン)も居ない。私だってちゃんと戦える!」

「…………」

「例え皆がレイを信じられなくなったとしても、私はレイを信じ続けるよ。例え皆がレイを嫌っても、私は好きで居続けるよ。例えレイの側に誰も近づかなくなったとしても、私はレイの側に居続けるよ。だって─」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私はレイが大好きだから。」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。