ソードアート・オンライン 導きの剣   作:零ちゃん

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皆様、一年以上お待たせして大変申し訳ありません。自分に文才がないと諦めて小説を突っぱねて居ましたが、感想を下さった方や待ってくださる方への裏切りになってしまう、そう思い再び投稿します。
こんな文才のない駄文を読んで頂き誠にありがとうございます。
SAO 導きの剣はオーディナルスケール編で最後になります。
ここまで読んで下さった読者の方々に感謝してもしきれないほどです。
それでは、オーディナルスケール編第5話です、どうぞ。


第5話 懐かしき景色

俺とキリトは二人目のユナ、"本物のユナ"に「父親を止めて欲しい。」と頼まれた。ライブなどで出ているユナは本物のユナを生き返らせる為に作られたAIである。ユナの父親である重村教授は、その偽物のユナを利用し、来週行うライブで大多数のSAO生還者のSAOでの記憶を奪おうとしているらしい。俺とキリトは事件を解決する為に、大切な人の記憶を取り戻す為に、戦う。そして、黒幕の一人であるランク2位のエイジと決着を付ける為に。

 

 

 

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俺達は着実にランクを上げた。キリトが3位、俺が4位でエイジと肩を並べる程まで上り詰めた。そしてライブ当日となった。ユナのライブのチケットはSAO生還者の為の支援学校の人間には配られていたそうだ。俺は菊岡さんから渡されている為、ライブに入る事は出来た。俺とキリトはライブホールに入る時に、ある疑問が浮かんだ。

 

「キリト。」

「…なんだ?」

「ユナを止めるタイミング、どうするんだ?ライブ中に割り込む訳には行かないし、かと言って周りの人間に説明しようにも信じないだろう。」

「…やっぱりそこには考えつくよな。」

「一旦菊岡さんに連絡でも…」

 

俺がそこまで口を開いた時だった。後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。そう、紛れも無い黒幕のエイジ本人だった。

 

「その心配は要らない。」

「エイジ…!」

「此処じゃ派手だ。地下の駐車場にでも行こうか。」

 

俺とキリトはエイジの言葉に従う。人の通りの多くなってしまった通りでは目立ち過ぎる。ライブが目前にまで迫っている為、駐車場は人が居ないと踏んでの事だろう。

 

 

 

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「この辺で良いだろう。さて、君達には此処で眠って居てもらいたい。」

 

そう言ってエイジはOSを起動する。俺達もOSを起動し、戦闘態勢に入る。

 

「俺に勝てれば、君達の大切な人の記憶を返してあげよう。勝てなければ、君達の記憶を頂くけどね。」

 

「舐めんなよ。守る物がある戦士は手強いって言うだろ?後悔する事になっても知らないからな。」

「アスナの為に、SAO生還者の為に、お前は倒させてもらうぞ!」

 

現在の時刻は9時59分。ライブが始まる1分前。駐車場には静寂が訪れる。お互いに構えたまま、睨み合う。

そして、ライブ開始と同時に動き始める。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

俺はエイジに向かっていく。ARのはずなのにあの時の感覚が鮮明に浮かび上がる。そう、ヒースクリフとの戦闘だ。あの時の緊張感と非常に似ていた。負ければSAOでの記憶がなくなる。つまり、死んでしまった人達の事も忘れ、SAOの生活、SAOでの体験全てが消える。それは死んだも同然。人が真に死ぬというのは、誰からも忘れ去られた時。誰かが覚えていてやらないと、その人は何処にも帰ってこない。二度と帰ってこない。

だからこそ、負けられない。

駐車場には金属と金属がぶつかる音、そして柱の一部が砕ける音。いや、後者は聞こえてはならない筈の音だ。

 

「レイ!奴はおかしい!あれ程の力、あるはずが無い!」

「その力を止められなければ君達は負けるだけだ!!」

「くぅっ!!」

 

実際、キリトの言う事は確かだ。生身でコンクリートの柱を砕けるか?砕ける。ただ、それはかなり鍛えた人間だとの一部だ。しかしエイジ、奴はどうだろうか?俺達とぱっと見変わらない体格と筋肉だ。それでいてあの力。何かカラクリがあるに違いない。しかし、見つけられない。そのカラクリを。

 

「クソッ!これじゃジリ貧だ。考えろ、考えるんだ。」

「止まってる暇は無いぞ!」

「レイ!!!」

 

エイジが俺に向かってくる。俺は避けることが出来ず、奴の拳をモロに喰らう。

 

「ぐっぅ!?」

「痛いだろう?VRじゃ経験出来ない痛みはどうだい?」

 

痛い。途轍もなく痛い。痛みで視界がボヤける。エイジは今、キリトと戦っているのか。顔を上げたその時、エイジの首の裏に光る物が見えた。

 

「…っ、それ、か。お前の…カラクリ、見、破ったぜ。」

 

痛みに耐えながら立ち上がる。少しフラつく。しかし此処で立たなければ、"皆"に顔向け出来ない。

 

「やって、やるさ…!」

 

俺は走ってエイジに近づく。それに気づいたエイジは振り向こうとするが前にはキリトが居る。必然的に後ろを晒す事となる。

 

「コイツがお前の力の正体だァ!!!」

「なぁっ!?」

 

俺はエイジの首に付いた機器を引き剥がし、地面に叩きつけた。

 

「く、ぅ!!そんな物無くても!!」

 

エイジは剣を振るうが、軽く受け止める。先程までの重みはなかった。

 

「あの機器が外れた時が、お前の負けが確定した瞬間だ。キリト!!」

「任せろ!!!」

「うぅっ!?」

 

キリトの拳がエイジの頬を直撃する。エイジとの戦いに決着が付いた時だった。

 

「…ふ、ふふふ。ご苦労…様だな。」

「何?どういう事だ!?」

「レイ!時間だ!!コイツは、ただの時間稼ぎだったんだ!!」

「はっははははは!!!!今頃気づいても遅いさ!!ユナは…生き返るんだ…!」

「クソッ!戻らないと!!」

 

俺とキリトは慌ててライブホールへと向かう。

 

 

 

 

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「これで…これでユナは…」

「あそこまでしてやったのに負けたというのか?」

「なっ!?」

 

僕のオーグマーから声が聞こえる。重村教授だ。

 

「し、しかし時間は稼いだ!!」

「それだけが君の仕事だと思っているのか?」

「えっ…?それは…」

「君が一番ユナの側に居たんだ。君から記憶を貰えばユナの蘇生は捗る。」

「は、話が違うじゃないか!!?」

「負けておいてよく言えた物だな?どちらにせよ、君は此処で処分だ。」

 

目の前から、モンスターが現れる。SAOのボスモンスター、ドルゼル・ザ・カオスドレイクが頭を覗かせ、僕を睨みつけていた。

そこから僕は何も思い出せなかった。大切な人が居た気がするが多分、気の所為なのだろう。

 

 

 

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「此処だ!」

 

俺とキリトはライブホールの扉の前に戻ってきた。そして勢いよく扉を開けた。そこで俺達が見たライブホールはただの地獄と化していた。

辺りには大量のSAOでのモンスター。逃げ惑う人々。倒れている人。戦っている人。

俺とキリトが入ってきた扉が勢いよく閉まり、ロックされた音が聞こえた。閉じ込められた。SAO生還者を逃がさないつもりだろう。

 

「重村教授、徹底的にやるつもりか!」

「レイ、皆と合流しよう!」

 

キリトのその言葉を聞いて、アスナやフィリア達を探し始めた。

 

 

 

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「皆!!」

「レイ!キリト!!」

 

俺とキリトは襲ってきたモンスターを退けながら皆と合流出来た。

幸い、一人も欠けていない。

 

「アレを止める方法を探さないといけないが、閉じ込められていると来た。それに、此処にはコンピュータ系等が置かれていない。多分、重村教授の操作によっての物だろう。そうだろう?レイ。」

「あぁ…どうするか…」

 

そんな時、巨大なモンスターが俺達の前に立ちはだかった。

 

「くそっ!こんな時に!!しかもコイツは…SAOの地下で出てきた死神野郎!」

「こ、こんなの勝てねぇよ!!ど、どうすんだよ!!」

「落ち着けクライン!!慌てたってどうしようも…」

「私に任せてください!!!!」

 

そんな声が響く。巨大な死神の攻撃は俺達には届かなかった。そう、本物のユナが庇ってくれたからだ。

 

「ユナ!!」

「私が防ぎます!!その間に皆さんはアインクラッドへ!」

「アインクラッド!?だが、ナーヴギアも、アミュスフィアも…」

「オーグマーがアミュスフィアの代わりになります!!アインクラッドの100層のボスがこの騒動を止める方法です!」

「誰にも止めさせない為か…!起動方法は!?」

「変わっていません!リンクスタートの掛け声で起動します!」

「分かった!!ユナ、少しの間、頼む!」

「レイ!私も…!」

「フィリア達は残っててくれ、記憶が戻って無い以上、何があってもおかしくない。大丈夫さ、頼りになる仲間が居るんだ。必ず、帰ってくるよ。」

 

フィリアとアスナを除いた、7人で椅子に座りこう叫ぶ。

 

「「「「「「「リンクスタート!!!!!」」」」」」」

 

「レイ…」

 

 

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俺達は、懐かしい景色であるアインクラッド100層へと再び戻って来た。




次回がオーディナルスケール編最終話となります。皆様の感想、期待を背負い、最後までしっかりと投稿します。
新しい小説をどんな作品、何の作品にするかはまだ特に考えていませんが、何か思いついたら余裕ある時に少しずつ投稿をしていこうかと思っております。
SAO 導きの剣 最終話まであと1話しかありませんがどうかよろしくお願いします。
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