今回はサイレンについてのちょっとした情報を
また、雨宮さん爆発します
そして原作主人公と今作主人公の意思のぶつかり合いです
あなたはどっち派ですか?
そんな感じの回です
それではCALL11、どうぞ!
「…ねぇ…他の人たちは?」
あの後限界がきたのかアリシアにのしかかるようにして倒れる雨宮さん。(ライズをやっていない)貧弱なアリシアには支えることができず一緒に倒れてしまう
普通に話せるぐらいには回復したようだが、幾度の戦闘で披露しきったその体には力が入らないようだ。ゆっくりとなら体も動くみたいだが…
PSIは使えてもうまく動かせない体…戦闘要員にはとてもじゃないが入れられないな
まぁ何とかなるか。私とアリシアがいるし、夜科もある程度戦えるだろう
そんなことを考えていた時に近くの壁に寄りかかるようにして座っている雨宮さんが私たちに行った
「…行っちまった。止めたには止めたんだが、あいつら人のこと信用しなかったからそのままサイレンの鳴った方に…」
「そ、そん…な…」
「…?桜子?」(さっきお互いに名前呼びするよう自己紹介をしたアリシア)
「…ああ…あああ…!…ああああああ…!!!」
夜科の言葉を聞いて雨宮さんは両手で顔を覆い、喉を鳴らす
その悲痛な嘆きに夜科もアリシアも何も言えずにいた…
だが原因が分からなきゃ始まらない。だから夜科は問う
「…雨宮、あのサイレンの鳴った方には何があるんだ?」
「…サイレン塔」
「サイレン塔?それがゴールなのか?」
「違う…ゴールは公衆電話に載ってる」
雨宮さんもこのままではいけないと思ったのか何とか平静を取り戻す
ゴールを知るためにその方法が分かる雨宮さんの指示通りにしてみる夜科
公衆電話にあるメモボタンをおすと、そこにはここら一体の地図が表示された。…壊れてたはずだよね?この電話
「これは…地図?」
「そう、そこにスタートからゴールまでの道のりが表示される」
「ほぇ~、んじゃあこのSってのが今いるところで扉みたいなマークがゴールでいいのかな?」
「そうよアリシア。…そして、円状に色が変わってる場所があるでしょ?中心に鉄塔のようなマークと一緒に…」
「これのことか…」
「とりあえずメモしておく?迷路みたいに道中入り組んでるし」
「そうだな、頼むアリシア」
「任せたまへ―!」
夜科とアリシアは公衆電話に映る地図を眺めながら雨宮さんの説明を受けている
アリシアが地図を描くみたい。…変な付けたしとかしなければいいけど
「よし、それで?この円は一体なんなんだ?」
「…危険地帯。さっきみたいなやつが徘徊している場所」
「さっき………っ!?それって!」
「そう、あの化け物たちのことよ」
「マジかよクソッ!あいつら方向的にそっち行ったんだぞ!!!何も知らないであんなところに行けば―」
「殺されるでしょうね」
「こっ…殺される…!?」
流石に事の深刻さに夜科でも少し青ざめている。無理もない…今まで喧嘩に明け暮れていたとはいえ今回は異形の生物が殺しに来るんだ…常人なら普通に怖いだろう
私だってPSIがなければ怖くて一歩も動けなかったかもしれない。今動けるのもPSIがあるから心に余裕を持てている
雨宮さんの言葉に今まで抱いていた疑問を晴らしたいのか近寄り問いかけようとする夜科
「どッ…どういうことだ…!?雨宮…!ここはッ………!オレたちは今どこにいるんだ!?」
「………教えてあ―…げないッ…!」
答えるかと思った直前に、顔に不自然なほどに笑顔を張り付けて言った
その顔もすぐに曇り、俯き、話す
「………何よ。どーせ信じないくせに!!頭のおかしい女と思うくせに!!!」
「っ…」
「みんなそうよ…!!私が何言っても…いつも誰も信じなかった…!!そして死んでった!!いつも無駄!!!うんざりよ!!!…ウンザリなのよ!!!………フフ…塔に向かった人達はもう手遅れ……!!でも私には関係ない…っ関係ないもん!!…もう…誰か死んでも…!!…私のせいじゃ…ないよ…ぅ…!!……ヒック…グス……」
「雨宮…」
「桜子…」
「………」
それはもう爆発とでも言ってもいいほどの…嘆きだった
今まで何度も繰り返してきた結果、今回私たちというまだ生き残ってる人間に向けられた…慟哭だった
そしてそれは…以前の私に少し似ていたと感じた
皆のために説明しても跳ね除けられ続けた雨宮さん
皆のために働いたのに報われることがなかった私
どちらも皆のため、でも結果的に私(雨宮さん)が損している
だからこそ雨宮さんの気持ちはなんとなく共感できた
こういったことを続けていたから雨宮さんは今の雨宮さんになったのかな…昔の純粋無垢な心じゃ耐えられないから…
夜科は今の雨宮さんの慟哭を聞いて何かを決意したような表情をする…
アリシアも何やら思うことがあるらしく、覚悟するかのような眼差しを雨宮さんに向ける…地図を描きながら
私も…
共感しながら依然とノートを読んでいる
…え?さっきから会話にも入らず何してるんだって?
ちょっと気になることがあったのでるゐさんノートを見ています
以前にも話したけどるゐさんノートには主に原作で主要な人物のことを書き記しています
その書いてある主要人物は、とりあえず必要な人間だけをチョイスして、出てきた順…登場した時を時系列のように書いています
なのでナナちゃんは中盤で出てくる人間なのを知っていたので接触時は驚いたものです
今確認しているのは、今回来た者たちで私たち四人と朝河君の他に主要人物はいないかってことを確認してました
以前とあの人たちの名前は知りませんが…もしかしたら主要人物がいたかもしれません。なので確認していました
ある程度の目立った外見の特徴は書き記しているのでね。霧﨑君はバンダナ吊り目とか
まぁ…結果はゼロですがね。あの者たちは主要人物ではなさそうです
余り他人には関わりたくないと言っても関わらないで知らない所で死んでいたら原作が今どうなってるかは知りませんがかなりの狂いが出るでしょう
それで結果うまくいけばいいけど…死んだのが原因で破滅エンドとか冗談じゃないですからね?
なので私は主要人物は守るつもりです
故に…
「なら別に無理して助けんでもいいでしょ」
「「え?」」
「…」
依然ノートに目線を向けながらそう言った私
雨宮さんと夜科は私に「何を言ってるんだ?」って顔を向け、アリシアは「今ここでそれを言う?」って感じで顔を押さえている
…何かへんなこと言ったかな?
「PSYRENに関わればろくなことが起きない…今やこの町で、この日本で言わずと知れた都市伝説。行方不明者も出ている…そんなPSYRENに関わった以上命の保証はできないでしょうよ。行方不明者は依然と戻らないんだよ?死んでいるって可能性だってあるじゃないか。それならこんな状況になったらもっと慎重になるべきだ。あらゆる可能性を考え柔軟に行動に移さなければ命がいくらあったって足りないよ。現にこうしてスタート地点に手掛かりがあったのにそれをきちんと確認せずあの人等は出て行ったんだ。夜科の警告にきちんと耳を貸さずにその考えを簡単に否定して音の鳴る方に何かあると安直に考え進んでいったんだ。その時点でもうアウト。助ける価値無しだよ。だって同じこと繰り返すもんそういった人間は…。目の前の5億って大金に目がくらんで深く考えずに引き寄せられてる哀れな貪欲者、まるで光に集まる蛾のようだ…そんなやつらはほっておけばいい。そうすれば自分に迷惑はかかんないしね」
「「「…………」」」
みんな否定できずにいた
確かにそうだ。言ってしまえばここで死んでもその死んだ人の自業自得だ。危険に会いたくなければPカードを手に入れても使わなければいい…使うものは危険を承知で使うことを大前提とされるだろう…なら後のことはそいつの責任だ。自分らが罪を追う必要なんてどこにもない
…しかし
この男は納得しなかった
「確かにそれは正しいかもしれねぇ…だけど助けられる命は助けてもいいだろう!わざわざ見捨てる理由なんかねぇんだ!なら助けるのが筋ってもんだろ!」
「それで夜科が損することになってもかい?人は誰しも自分第一だよ?他の人の為のことをやったって自分が得することなんて一つもない。それに…他人のことに気を配りすぎて身近の人が不幸になったら納得できるの?」
「損得の問題じゃねえ!それに身内や他人も関係ない!!ようは自分がどうしたいかだろ!!!オレは助けたい!全員とは言わねぇ!だが一人でも多く助けたい!」
「…後から後悔するかもよ?それでもいいの?」
「一度決めたことは後悔しねえ。逆にやらなかったことの方が後悔する」
「………」
随分と頑固者だなぁ…私とは考えが合わないみたいだわ…
「…私は身近な人しか助ける気はないよ?他の人に構ってる余裕なんかないもん」
「それでいい」
「…?それだと今言った夜科の考えは―」
「オレは他の奴等を助ける。なら身内はお前が守ってくれればいい」
「…は?」
「だってお前は身内しか守らねえんだろ?なら身内だけ守ればいい。俺の身内はお前の身内と同じだろ?友人にその関係者は身内みたいなもんだ、ならその身内を藤堂が守って他の他人はオレが助ければいい、役割分担みたいなもんだ。そうすれば全部守れるだろ?一人でやろうと考えるから限界が来るんだ。ならみんなの手を借りればいい、協力して物事をするのが仲間ってやつなんだ」
「―――」
―仲間―
…私は何でもかんでも一人を基準として考えてた。確かに協力が大事なのはわかるしみんなでやれば広くカバーできる
それでも…私は一人でやることに拘ってた節がある…私がやることを前提にしての考え…
………前世で私がイイ人って言われていたのが分かったかも………
「仲間…ね…」
「あぁ、仲間だ。まぁお前に何ができるかって言ったらステルスニンジャー使っての見張りぐらいのもんじゃねえの?」
「そこでそれを出すんじゃないっての。…全く…ほんと脳筋は脳筋らしくなにも考えずにゴリってろっての」
「うっせ。考えるのは好きじゃねーが少しぐらいは考えてるわ」
「それもそっか。…夜科?本当に他人を救うんだね?赤の他人で自分にいいことなんてないよ?」
「いいことを理由で助けるんじゃねぇんだよ。助けたいから助けるんだ」
「そっかぁ…なら気が向いたら手伝ってあげるよ」
「…いいのか?理由は聞かないけどさっきの反応からしてなんかあんだろ?」
「いいのさ、これも試してみてってやつだからね。それに優先順位は圧倒的に身内なのは変わりないし。ついでってやつだよ」
「そうか。…なら頼む。手伝ってくれ、藤堂」
「ええ、やれる範囲でならやってやるさね」
人を信じないと自分も信用されないもんか
…私も少しは他人を信じていればあの結果にはならなかったのかもね
そうだったとしたら…他人を助けるのもやぶさかではない…てやつか…
「ねぇ、なんかいい雰囲気なんですけど…」
「そうね、ムカつくぐらいにいい雰囲気ね」
「彼氏候補が獲られそうな感じですよ?」
「わ、わかってるわよ…でもあの雰囲気にどう切り込めばいいかわからないのよ…!」
「私だってるゐを取られるのはヤダよ~。でもあの雰囲気はちょっと…」
「るゐのくせに…微乳のくせに…」
「プ!…微、微乳って…」
二人の口論に口を挟めないのですっかり蚊帳の外になってた二人の悩める少女でした
今回の話は夜科君とるゐさんの絆を深める回…だと思う
役割分担って大事です
夜科君は外を!るゐさんは内を!
さぁ掃除を始めよう!
…みたいな?
次回…原作が壊れることが起きます
今回は詐欺しません!
それではここまで読んでくれた皆様に感謝を!