今回は修行話オンリーかな?
約一名以外はしっかり訓練中です
果たして杉田君は修行難度アップを回避できるのか!?
それではCALL31、どうぞ!
あれから数時間、いまだ訓練は続いています
と言っても現在は杉田君が必死になって雹堂さんに向かっていってるんですがね?
途中で雨宮さん達が戻ってきたリ、訓練についていけなくなった霧﨑君が逃げ出したり、殴られてるうちに夜科がようやくのことでライズを使ったりしてました
夜科はその時の感覚を忘れないためにいろいろ試したり、それを見た朝河君も負けじと雹堂さんに挑むことでコツを掴んだようです
二人ともライズを訓練して一日で使うことができるとは…言っておきますが私が使えたのは修行して一週間後ですからね?ほんとこいつらの才能というか成長速度の速さというか…もう呆れるしかできないわ
望月君はその訓練光景を見てるだけで、後は傷ついた三人を持ち前のキュアで回復させてたりしました。やはりその時夜科だけ人一倍PSIがこもってるような感じが…。夜科も何か言いたげだが回復してもらってるため何も言えないでいる
まぁ望月君の場合は見て覚えてる感じだから問題ない。元々イメージには長けてる方だろうしこのまま見学でも問題はないだろう。何せぶっつけでキュアを使いこなす程だし
そもそも能力からして戦闘向けじゃないしね、逃げ足さえ覚えれば問題はない
そして…杉田君はというと…
「がはぁ!!」
「ほらどうした!さっきより動きのキレが鈍ってるぞ!!!」
未だ一撃を与えられずに殴られ続けていた
最初からライズを覚えてたのもあって他の四人と比べると少し本気を出して相手している雹堂さんに情けは無い。杉田君もそれは望むところらしいんだけど…明らかに集中力が切れかけている
無理もないか…数時間ライズを使い続け果敢に向かって行ってるのだから…その度に殴る蹴るされてボロボロになり、望月君に回復してもらってまた挑戦…それを繰り返しているのが現状だ
最初と比べれば動きは確実に良くはなっている。瞬間的な間合いの詰め方、相手の意識を外すフェイント、拳や蹴りの鋭さ…短時間でこれだけの技術を磨けたとなればこれからの成長も期待できるってものだ
駄菓子菓子現実は非情である
例え良くはなってもまだまだ付け焼刃だ。相手は手加減しているとはいえ最強クラスのPSI使い、それもライズに関しては右に出る者はほとんどいない猛者だ
その相手がそこそこ本気で相手しているのだからね、今まで戦うことを知らなかった一般人には荷が重すぎるって話だ
それでも諦めずに挑む杉田君…そんな杉田君を見て私は
「何回やっても↓何回やっても↑ラ・イ・ズ・マ・ン・が・な・ぐ・れ~ないぃよ~。あのー男に何回やっても当たらない♪」
気分転換にと歌ってみた。うん、以外にマッチしてた
ただそれを聞いた杉田君が雹堂さんに向かおうとしていたところでズッコケてしまう。ありゃ?まずかったか?
「るゐ…なんで今そのチョイス?」
「いやぁ…見た光景があまりにも似てたから。杉田君にもリラックスしてもらおうかと思って。リラックスしたほうがいろいろと頭がスッキリしてやる気も起きるかと」
「藤堂さん…逆に力抜けてやる気が…」
そういった杉田君は地面にうつぶせで倒れたまま動こうとしない。やっぱり回復しているとはいえ気力が持たなかったか……
(あんたのせいでするゐさん)
私としてはよくやったって方だし…そろそろいいかな
「んじゃそろそろ帰るよー。杉田君も起きて起きて」
「……え?ちょ、ちょっと待ってください!まだ一発も当たってないんですよ!?ってことは…」
「難易度ベリークレイジーからマジでクレイジーに変更されました。強くなれるよ!やったね杉田君!」
「まぁ私から言わせてもらうとナイトメアって感じだけどね…頑張れノゾミ」
「世界はいつだってこんなはずじゃないことばっかりだちくしょう!!!」
どこの真っ黒黒助ですか杉田君
それはそうと流石にどうしようか…正直言ってさっきの煽りって杉田君を焚きつけるために言った言葉だから別に修行をどうこうする気は初めからなかったんだけど……正直に答えますか
「……はぁ、まぁアレだよ。冗談だから、杉田君に必死に訓練してもらう口実ってだけだから安心して」
「………………………え」
「いやだから、修行を厳しくしたりはしないって。流石にあれ以上修行量増やしたら身につくものも身につかないからね」
「……………………………………………」
「…あれ?杉田君?」
何か杉田君か固まっちゃった…周りの皆も私に視線を送ってくるし…もしかしてやりすぎちゃった感じ?
で、でもあのぐらい緊迫した状況だからこそ得られるものもあるわけで、なんでも実戦に近い方が経験得られるしで………
「あー…ごめんね杉田君」
「…っはぁぁぁあぁぁ………マジで助かった………」
「るゐ、流石に今回はやりすぎだと思うなぁ…」
「う、ほんとごめん…でもせっかくプロが相手してくれるいい機会だったからしっかりと経験させてあげたかったし…杉田君優しいから例え私達でも女子ってことで本気で殴りに来れてなかったから…」
「あー…それは…すんません。大丈夫って言われてもやっぱり女子供に手を上げるのは流石に気が引けて……それを考えると今回はいい経験になれましたし、大丈夫です」
「いや、ホントにごめんなさい。騙すようなことしちゃって…」
やっぱり騙すような真似してまで訓練効率上げるのはよそう。終わった後にこんな気まずい気持ちになっちゃその後に支障きたしそうだし…
さて、それじゃあもういい時間帯だし家に帰りますか。明日からの修行メニューも考えなきゃだしね
私は未だ地面にうつぶせで倒れている杉田君に近づき服を引っ張って立ち上がらせる
「うおっ!?」
「とりあえず今日の訓練はここまでってことで。後はこっちの方で鍛えますんである程度戦えるようになったらまた来ますね雹堂さん」
「ありがとーございました!」
「オウ、いつでも来るといい。しばらくはここで訓練してっからよぉ」
私とアリシアは雹堂さんにお礼を言い、周りにまだいる夜科達に帰ることを告げた後帰宅することに
それにしてもやっぱり雹堂さん強かったなぁ…まだまだ余力はあっただろうけどかなりの時間戦っていたのに息一つ乱さないとはね
え?私?まぁ私も数時間程度なら平気だけど…雹堂さんほどではないと思うし。例え以前長距離移動をしててもあのぐらいなら雹堂さん達も問題ないでしょ(詳しくはCALL5にて)
そして帰りの途中、杉田君に雹堂さんとの戦いはどうだったか聞いてみることに
「それで杉田君、今回戦闘らしい戦闘をして感じたことなんかある?」
「あー…一言で言うなら、オレ雑魚だった」
「仕方がないんじゃないかな?ノゾミは今まで喧嘩とかしたことないんでしょ?」
「荒っぽいのは極力回避してたからな。今まで喧嘩とか人と争うことなんか滅多になかったし、あったとしても全力逃走まっしぐらだったんで」
「そのせいかライズも脚力強化に傾向があるみたいだしね」
「そもそも喧嘩してる暇があるならバイトする」
「筋金入りの労働者だねノゾミ…枯れた青春送ってるなぁ」
「うっさいですアリシアさん」
「そんなわけで修行内容決定しました!」
「「え?」」
今の会話を聞いて不意に思いつきました私。これなら次のサイレンまでに何とかなりそうだ
「修行内容は…とりあえず――――――――――て、―――――――――――を中心にやっていこうかと思います!」
「「…………」」
「反応薄いぞ二人とも~」
「いや…まさか…マジで?」
「確証ないんじゃないかな?もしダメだったら…」
「PSIは何よりイメージです!ってなわけでやれるだけやってみよーってことで」
「「不安しか感じられない…」」
修行内容は秘密です。うまくいくかわからないし、いい感じに形になっても実際に使えるかはわからないのでその時になるまで黙秘権を行使します!
何より今分かっちゃったら今後の楽しみが減りそうだからね
修行内容と今後の方針をまとめながら三人…あ、いつの間にかに満足そうな顔で横にリナがいる…こほん、四人で家に帰るのでした
あれから四日後、私達は久々に雹堂さんの元に赴いていた
ある程度杉田君の戦術が固まってきたからだ。そのチェックにと雹堂さんにリベンジなのです!
今回は結構いい感じの仕上がりです!…なんか料理作ってる感覚で言っちゃったけど頑張ったのは杉田君です。アリシアにも手伝ってもらって基礎を固めました
後はここから杉田君が応用していくしかないので強くなれるかは杉田君次第です。助言やらはしていくつもりだから問題はなく強くなっていくとは思うんだけどね…そこは本人の頑張り次第だから
ま、心配はしてないけどさ
あの廃工場に到着し、中の状況を伺います。丁度夜科が雹堂さんに挑んでるところでした
この四日間で夜科も成長したみたいで、ストレングスとセンスを器用に使い分けて雹堂さんの拳を避けきっています
おぉ…初日はあんなにボコスカ殴られるだけだった夜科が今ではこのありさま…ライズは人を変える!…まぁ夜科の頭は変わらんだろう
そうしていると雹堂さんが少し本気で蹴りを放つ。だが夜科はそれを見切って瞬時に後ろに回り込み、雹堂さんの後頭部に拳を寸止めした
「やるじゃねーか、テメーは合格だ」
「最後わざとよけなかったろ、いつか本気のあんたに一発ブチこんでやっからな」
おお、夜科も大胆に言いきったね。私でも難しいって言うのに……あの喧嘩馬鹿ならやれそうだわ、うん
雹堂さんも夜科のことが気に行っているのか口角を上げて冗談を話している。東京湾に沈めるとかもはやヤクザの発想やんけ、極道ですかあんさん
次に朝河君もチャレンジ。結果は合格だったけど、夜科とはだいぶ違う方法での合格だった
「ほへー、ヒリューすごいタフネス」
「真正面から受け止めるとか最早戦車だね、あれ」
朝河君はなんと、ストレングスにものを言わせた頑丈さを利用して雹堂さんの拳を体で受け止め、止まった隙に片手で拳を掴む。もう片方の拳で雹堂さん顔を正面から寸止めした
自分の頑丈さに自身がなければこんな真似はできない。こりゃあ火力が無いやつの天敵になりそうだ
いくら速度が早くても威力がなければ意味がないからね。例えるなら鳥が亀の甲羅を突いても意味がない、むしろ嘴を痛めるだけだ。いくら速い鳥でも亀の頑丈な甲羅を砕くのは容易ではないってやつだ
私もあの強固な防壁を突破するのは私でも少し厳しいかなぁ…ライズだけで行くならだけど
そうこう考えていると雹堂さんが仕事サボってこっちに来ていた望月君もやれと言いだした
彼の場合は自分の力、キュアを使う機会が欲しいだけなんだろうけどね…ただ周りに促されてやる気にはなったようだ、雹堂さんの正面に躍り出る
…私の考えとしては…以前言ったかな?彼はイメージに長けてるって。PSIの基本はどれもイメージすることから始まるからね
望月君は俳優だ。それなら勿論のことドラマや映画なんかに出演したりするだろう。実際テレビでやってたし、フブキさんも話してたし…まぁそれはともかくだ
ドラマも映画もそうだが、どれでもその役になりきることが一番大事だと思う。その役がどういった人物か、どう振舞いどう考える人物かをイメージする必要があるだろう。それができない人はまず訳者にはなれないと思う
イメージできないと自分の考えが表面化して、どうしてもその役になりきれないからだ。作品によっては自分に近い考えや振舞い方の役になるかもしれない。だけどそこで自分の思うようにやってしまうと、その作品の人物ではなく、その作品の人物になり替わった自分になってしまうから
まとめると訳者、もといそれらをこなす俳優にとってイメージってのは必然と身につけないといけないスキルであるため…
「……!!」
「おお…!!」
望月君はライズが使える。自分の思うように
望月君はゆっくり近づいた。だが相手の呼吸を合わせ、瞬間的なライズにより雹堂さんのサングラスをすれ違い様に奪うのであった
一度もライズの練習をしてこなかったであろう望月君に油断してたのだろう…これには雹堂さんも驚愕の表情を浮かべていた
夜科や朝河君も驚いている。何せあの当初は手も足も出なかった雹堂さんから一本を取ったのだ
戦わなくてもいい、勝てばいいんだから。ようはそれと同じことを望月君はやったのだ
まぁそれはとりあえず置いといて、これによって逃げ出した霧﨑君以外は全員ライズが使えるようになったわけだ。順調だねぇ
初歩は達成したため後は練習あるのみだ。八雲さんはこれから練習内容を告げ、実戦がしたかったら雹堂さんが相手することになった。どうやら手加減無しでやるつもりらしい、丁度いいね
私達はみんなに近づき雹堂さんに話しかけます。途中皆が近づくまで気づかれてなかったことに少しショックを覚えたけど気にしないようにして皆に挨拶する
さて早速雹堂さんにお願いしよう
「雹堂さん久しぶりです」
「オウ!しっかり鍛えてきたか?」
「そうですね…まぁ一発入れるぐらいならもう大丈夫だと思いますよ。だから夜科達同様に実戦経験を与えてあげてください」
「わかったよ嬢ちゃん、じゃあ早速やる……ぞ…?……どうした杉田?」
雹堂さん…いや、周りに皆も杉田君の様子に気づいたようです
言うのを忘れてましたが……実はこの四日間である程度戦術を叩きこんだんですよね、杉田君に。それはもう徹底的に
死なないために生き残る技術を身につけるのだ、杉田君もやる気満々で身につけようとしました
まぁ…
「いつもすいません……閻魔様………大丈夫です…大丈夫ですから…すぐ戻ります………だから少し……ここで休ませて…ください………」
目を虚ろにし、心ここに在らずって感じに魂が抜けたかのような杉田君、ブツブツと独り言を呟きながら今もなおアリシアに手を引かれて誘導されていました
二日目辺りからこの調子なんだよね。ずっと閻魔様閻魔様呟いている辺りホントに地獄見てるのかと思われます
私も閻魔様にはプルートさんの修行時代お世話になったものだ…あのチビッ子閻魔様は元気にしてるかな?後で杉田君が正気に戻ったら聞いてみよう
「そんなわけで徹底的にやりすぎたせいか現在は意識があっちに行ってるので戻ったら相手してあげてください」
「オ、オウ…」
杉田君の様子を見たみんなからなんか引かれたわ。確かにちょっと杉田君の様子はおかしいって思うけど私もプルートさんの修行中はこんなんだったし問題ないでしょ
耳を澄ませば夜科達が「あの時断っておいて正解だった…」「アイツ人間じゃねぇ…!」とかなんとか言ってるのが確認できる
………別にいいし。今更だし?なら徹底的にやるだけだし?なんて思っちゃったりするだけだし?
え?流石に限度があるって?こまけぇこたぁいいんだよ!
気を取り直して訓練です。夜科達も手加減を抜いた雹堂さんに挑戦しようと意気込んでいました
だが、夜科は…後ついでに私も雨宮さんと八雲さんに引き留められました
「夜科、あなたは別メニューよ。るゐもついでに来て」
「あん?」
「(え…私ついで?)」
「ついてきなさい。…あなたのPSI、るゐが言うには
私はアリシアに杉田君のことを頼んで夜科と共に雨宮さん達について行くのであった………ついでって………
回避はできなかったけどお咎め無しになりましたとさ(チッ…)
閻魔様閻魔様、貴方はなんでそんなにロリッ娘なの?
…誰でしょうね?サボり癖のある死神がいるとこの閻魔様ですかね?
それはそうと、杉田君は強くなりました!
まぁまだまだ初心者の域を抜けたぐらいですけどね
次のサイレンにはそこそこ強くなってる予定です
それでも星将クラスには勝てないでしょうが…
それではここまで読んでくれた皆様に感謝を!