今回でとりあえずエルモア回は終わります
と言ってもほとんどるゐさんとフーちゃんのお話なんですがね?
やっぱり好きなキャラを推していくスタイルは変えられなさそうだ
また、キャラ崩壊してるかもしれないけど…そこは注意してください
それではCALL39、どうぞ!
雑用も人通り済ませませ、今は夜科が子供達にバースト・ストリームについて師事を受けています。まぁ一人は全然乗り気じゃないんですがね?
マリーちゃんがとりあえず説明するんだけど…バースト・ストリームはエルモアさんを始め、フーちゃん、シャオ君が編み出したコントロール方法らしい
そのためマリーちゃんが教えるわけにもいかないみたいです。マリーちゃんが教えられるのはPSIを一連の作業、工程としてプログラムさせる組み立て方なんだとか
そんで、肝心のバースト・ストリームを教えられるフーちゃんはと言うと
「そうよ!バースト・ストリームを生み出したのはこのアタシ!言っとくけどアタシは何ァーんも教えてあげないからね」
「じゃ何でここにいるんだお前?」
「うるさいわね野蛮ザル!!どこにいようとアタシの勝手でしょ!!」
そんなわけで全然乗り気じゃないフーちゃんでした
それにしても夜科よ…何でいるかとかそんなん聞かなくてもわかるじゃんさ
「仲間外れは寂しいもんね、私も寂しいもん…大丈夫、ポンポコがついていてあげるよ!」
「な、なに変な勘違いしてんのよアンタは!!!そんなんじゃないわよ!!マリーも何ヨソ者なんかの味方になってんのよ!!」
「お?仲間外れが理由じゃないってことは…みんなのことを心配してるのかな?特にマリーちゃんを」
「え?そうなのフーちゃん?」
「ち、違ァァァァァう!そんなんじゃない!そんなんじゃないんだから!!いいからヨソ者はさっさと帰れエエエ!!!」
私の指摘に顔を真っ赤にして叫びながら逃げてっちゃうフーちゃんでした
あの反応から察するにやっぱりみんなのことを心配してのことだったんだろうね、ホント優しい子だよ…素直じゃないけど
すると、フーちゃんと入れ違うようにシャオ君がきて夜科に教えてくれることになりました。…その時に気になる話が
「ここに来る前フレデリカはかなりのお嬢様だったんだ。でも、ある時癇癪を起こして自分の屋敷を半分焼いた。親にも匙を投げられフレデリカはエルモアウッドに預けられることになったのさ」
………心の闇ってやつかな
きっとフーちゃんからしたら親に捨てられたって思ってるんだろうな…いや、実際に捨てられたも同然か
話を聞いてみたけど…預けて以来、その親からは一切連絡が来てないみたいだから
………やっぱり私ってお節介って言うかお人好しって言うか…嫌になるよホント
だって今も…フーちゃんの後を追ってるんだから
探してみればすぐに見つかった
昨日、自分が暴走して壊したテーブルなどがあったバルコニーにいたのだ
今は片付いているが、フーちゃんは昨日自分が
…子供にあんな表情させちゃダメだよね?
「なーにしてんのっ!」
「うひゃあ!?」
私は気配を消して後ろから忍び寄り、後ろから両腕をフーちゃんの脇の下を通して抱き上げます。いきなりのことだったみたいなので変な声が出るフーちゃん。可愛いね
「ちょっと!!いきなり何してんのよタヌキ!!」
「私にはるゐって名前があるんだけどなぁ?それともポンポコがよかった?」
「どっちもお呼びじゃないわよ!!いいからは~な~し~な~さ~い~よ~!!!」
私の腕の中でじたばたともがくコイ…じゃなかった、フーちゃんが抜けだそうとじたばたします。まぁそこは年齢の差もあるし…私だからね、そうそう子供に負けるほどひ弱ではないんですよ
鍛えてますからね。だからといって筋肉ムキムキじゃないですが…このぐらいは余裕です
「ほら~たかいたか~い」
「子供扱いするなあああ!!!」
「ははは!………シャオ君からね、フーちゃんの事情聞いちゃった」
「っ!?………何よ、だから慰めに来たとでも言いたいわけ?余計なお世話よ…」
私の言葉に一気に大人しくなり、顔に影が差すフーちゃん。しょうがないよね…これはフーちゃんのトラウマみたいなものだもん、他人になんかに触れてほしくないものだろう
でもね、私はそんなこと気にせずに踏み込んで行くような奴なんですよ?フーちゃん
「ごめんね。でも聞いちゃうと何もしないってのは私の性に合わないんだよね。だからどんどん踏み込んじゃう」
「っ!?アンタいい加減に「私も暴走したときあるからね」…え?」
「私もやらかしたことがあるんよ、PSIに不慣れの時に。だから全部とは言わないけど…さ、ある程度はフーちゃんの気持ちがわかってるつもり。…いや、違うかな、ホントはそんなにわからない。だからフーちゃんの気持ち、知りたいかな」
「……………」
私の言葉に多少驚き、すぐにまた顔を俯かせるフーちゃん。やっぱり人に自分の事情を話すのは気が引けるか
余計なおせっかいだもんね、ホント。それでも私は…フーちゃんの心の重りを多少は和らげたいって思ったんだ
私はフーちゃんの過去を聞いた時、少なからず自分のことを思い出していた
昔、プルートさんとの修行の時に起きたあの暴走、今や禁じ手までに危険性を帯びたあの力………あの
私が正気に戻った時の惨状は…悲惨だった
本当に自分がやったことだとは思いたくなかった…
止めてくれたプルートさんもかなり焦っていたのだろう、額に汗を掻いていた。神様に冷や汗掻かすとかスゲー!とかそんなことを思う暇なんてない、それほどまでに…怖かった
それから数日、数週間かな?どのぐらいかかったかはわからない、私は精神不安定になって部屋から出れなかった
出ることができたのはプルートさんとアリシアのおかげだね。事情を聞いたアリシアが来てくれて、私につきっきりで慰めてくれたおかげで私は心を持ち直すことができたんだよね
「だから暴走の恐ろしさってのはわかるんだ。フーちゃんだって、
気がつくと私は細かい点をぼかしながらフーちゃんにその時のことを話していました
ホントだったら絶対に言う気がなかった私の過ち、それを言ったのは…同情でも誘おうとしたのだろうか?クソだな私
でも…フーちゃんと話すには隠し事はしたくなかったってのもある。そうでなければ相手も心を開いてくれないと思ったから…
「…アンタ、震えてるの?」
「え?」
私が話していると、黙っていたフーちゃんが私の異常に気づいた
私もそこで気づいた。…あの時のことを思い出していたせいか無意識に手が、腕が、体が…恐怖で震えているのを
ヤバいなぁ…思い出すだけでこれは重傷だわ…情けないぞ私
私は誤魔化すようにして体に力を込めて震えを抑え、これ以上フーちゃんに察せられるのもあれなので腕の中から離すことにする
そして、フーちゃんの正面に屈み、フーちゃんの目線に合わせて改めて話しかける
「こほん。まぁ要は…私も友達なんかの身近な人に救われた人間なんだよね。フーちゃんにはマリーちゃんやカイル君、他の皆がついてるから大丈夫なんだろうけど…そのみんなにも話せない事とかってあるよね?」
「…いきなり何よ。ヨソ者に話すわけなんてないでしょ…」
「でもヨソ者だから話せることってあるんじゃないかな?あまり親しくない人には勿論のこと自分の事情は話せないと思う。でも親しすぎる人達にも言えないと思うんだ、心配させたくないから」
「それは…」
「私は昨日初めてフーちゃんと会ったばかりだけど、私はもうフーちゃんのことは友達だと思ってる。別に対等になろうなんて思っては無いさ、でも皆に言えないこと…鬱憤とか、悩みとか、そう言った皆に向けられない感情を私に向けて見てもいいんじゃないかな?私は口固い方だし、別にそのことでフーちゃんをからかおうなんて思わない。私は…フーちゃんが力の重圧や家族のことで潰れてほしくない。だから嫌な感情は私にぶつけてみなさいな。受け止めるからさ」
「………」
フーちゃんを安心させようととにかく穏やかな表情で語りかける
フーちゃんは俯いて何かに堪えてるみたい。…多分言うかどうかで迷ってるのかな?
そうだったとしたら多少は私に心許してくれているのかな?そうじゃないとしたら…単純に怒り心頭であったり……
触れてほしくないものに触れられたから私に怒りを向ける直前なのかもしれない、そうだったとしても…それも受け止めなきゃ本気ってのは伝わらないよね
私はフーちゃんが話すまで待ちます。何もしゃべらず、ただフーちゃんから目を離さないように………
数分沈黙が続きました
フーちゃんからの返答は未だなく俯いたままです。ただ逃げようとはしないのでまだ悩んでるのですかね?
私は依然とフーちゃんの目の前に屈んでいます。そして
「………アンタは…怖くないの?」
「自分のPSIが?」
フーちゃんの問いに主語が無いので問い返しちゃいました。でもフーちゃんが頷いてくれたのであってたみたいでさ
自分のPSIが怖くないか…か
「勿論怖い、めっさ怖い、引きこもるレベルで怖いです」
「そ、そこまで?」
「当たり前だよ。むしろPSIの恐ろしさを知ってないときっと後悔するよ?」
「どういうこと?」
「恐怖ってのは誰だっていい気分にはならない感情だ。でもね?それは自分の身を守る危険信号と同じなんだよ。…恐怖を知らないものはいくら自分の身に危険が迫っていても心や脳が警告を出さないんだ、だから自分の知らない所で自分の命を締めていることがある。とても強い力を持って自信をつけるのはいいよ?でもそれに慢心して油断してた場合、恐怖を知らなければコロッとやられちゃうんだよ。だから恐怖は持っておいた方がいい、勘って形で働いてくれる場合もあるから…それに」
「それに?」
「恐怖を…それを乗り越えてこそ自分の力は確固たるものになるんだよ。私はまだ抜け切れてない部分もある、まだまだ私の力には上がある、だからこそ乗り越えたとき私は…もっと強くなれる。それはみんなにも言えること、勿論フーちゃんにも言えることだよ。だから…これから強く生きていくなら…恐怖を忘れないで。恐怖を捨てないで。恐怖は…決して悪いものではないから」
「………」
「怖いのは誰だって嫌いだと思う。恐ろしいのも好きな奴なんてそうそういないと思う。それでも…恐怖は忘れてはいけないんだ。忘れてしまえば…過ちを起こし、繰り返しちゃうから」
私はあの禁じ手で学んだからね、恐怖って感情を
あれを体験したからこそ私は次に活かせてる。だからこそ私は恐怖って感情を忘れはしないと思う
私が恐怖を忘れた時…それはきっと…
私が語り終えると、しばらくの間沈黙が続きました
これって…どうなんですかね?心開いてくれてるのかそうじゃないのか全然判断つかないんですけど!?
うぅ…流石にここまで来て拒まれたらショックだわ…神様神様プルート様!!!私にご加護をおおお!!!
「………たら」
「…?」
「…気が向いたら…話してあげるわ」
これは…
「フィィィィィィィイイイイイイッッッシュ!!!」
「うわっ!?何叫んでんのよ!?」
「やった!フーちゃんルートだ!これで勝つる!」
「と、とうとう頭がぶっ壊れた!?せっかくさっきまで見直しかけてたのに……」
「あ、そうなの?それならるゐさん嬉しいです」
「いきなり戻らないでくれる?ホントよくわからない奴だわアンタ…」
「るゐ」
「…は?」
「るゐって呼んでよフーちゃん」
「やだ」
「なんでさ!?」
「別に見直しただけで認めた何て言ってないし。アンタなんかタヌキで十分よ!!!」
「ならるゐポンと…」
「呼ぶわけないでしょーが!!!」
よかったぁ…嫌われなくて
もう私の中では結構フーちゃんは大切な存在にランクアップしていたからここで嫌われるとかしなくてマジでよかったよ…
感極まってフーちゃんを抱きしめてしまい、恥ずかしいのか顔を赤くしたフーちゃんが私の頬をビンタしてきました
だが嬉しさが圧倒的に上なので気にならないです!むしろごほ―ゲフンゲフン!私にそっちの趣味は無い私にそっちの趣味は無い…
ふぅ、何とか邪念は振り払えたよ
「何かあったら私に話してみてね?相談に乗るからさ」
「気が向いたらって言ったでしょ!全く………」
「それじゃそろそろ皆のところにでも行ってみる?確か今はシャオ君が夜科にバーストストリームを教えてるはずだからそれを見に」
「なんですって!?裏切ったわねシャオ!!」
「(それを言うなら私と仲良くなったフーちゃんも同罪な気がするけど…野暮だね)」
「それならそうと早く言いなさいよ!あの野蛮ザルめ、変なことしてないでしょうね……ほら
「おお!!私の名前言ってくれた!!」
「いいからさっさと行くわよ!!ほら、さっさと担ぎなさい!馬車馬の如く!!」
「あれ?私足扱い?」
「アンタさっき言ったじゃない、
「下…僕…?」
むぅ…確かに言ったけど、普通に友達でいいじゃんかよぅ
それにしても…下僕…と言うことは…
「メイドってことか。メイド服着た方がいいのかな?」
「あー…もう、それでいいわ……」
なんか諦めたような顔をして私の意見に納得するフーちゃん
?だって元お嬢様の下僕ってことはメイドってことでしょ?なんか違ったかな?
とりあえず後でメイド服作っておくか。…え?作るのかって?だって市販のって私には似合わなさそうだし。割烹着みたいなのでいいのですよ
私はフーちゃんを肩車し、指の示す方に向かって駆け出すのでした
ホントに、仲良くなれてよかったです
三日後の水曜日
「じゃーこれで!!色々ありがとな」
「結構満喫できたよー。また来ますね?」
私と夜科は帰宅することになりました
何とこの数日で夜科は新しい
私も新技考えたけど、これはあらかじめ私が出来ることを応用して作ったものだから夜科みたいに一から新しいものを取り入れて作るとか結構かかりますよ?
全く、これだから主人公は…そんなスイスイ力をつけられるとかウラヤマすぎる
私と夜科の帰宅に子供達も少なからず別れを惜しんできました。特にカイル君
カイル君はもう何かと夜科を慕っているし、私のことも姉ちゃんと呼んで慕ってきてくれました。エルモアさんもこのカイル君の慕りようには驚きを隠せないみたいです
んでもってフーちゃんは未だに夜科にツンツンしています。まぁこの数日間である程度は気を許していると思うけどね
フーちゃんだって物分かりが悪いわけじゃないからね、夜科のひたむきな姿勢を見ていればどういった人物かわかってくるだろう
ただそれでも素直に認めることができずに反発している形だ。なんとなくわかったが、あれがフーちゃんなりの信頼の証なんだろうと思う
ただそれにまだ気づけないマリーちゃんが夜科を弁護し、フーちゃんの反感を買ってしまうといういつもの流れが繰り広げられた
違うのはいつもすぐに謝っていたマリーちゃんが反発したところだろうか?何やら夜科に信頼とはまた違う感情を抱いてるように見えるが…はたして
因みにマリーちゃんには約束通りに料理を教えてあげました。意外だったのはフーちゃんも混ざってやったってとこか
なんでも私とマリーちゃんを二人っきりにするのは信用できないとかなんとか。まだまだ友好ゲージは低いみたい
「じゃあねフーちゃん。また来るから」
「もう来なくていいわよ。さっさと帰りなさい」
「冷たいなー。もう少し別れを惜しむとかしてくれてもいいじゃんさ」
「…どうせ来るなって言っても来るんでしょ。なら別に惜しむことなんかないし」
「お?おお?」
「っ、さっさと帰りなさいタヌキ!!次来たらもっとこき使ってあげるんだから!!」
「ははは。うん、またね」
そうなんですよね、あの後タガが外れたかのように私をこき使ったんですよね
私をタクシー代わりにさせたり持ってきてほしい物を私に持って来させたりと様々な要求をしてきたんですよね
流石に頼りすぎるのも後々自立できなくなってしまうかもしれないので、その辺りの分別はつけました
どちらかというと遊んであげる方が多かったし問題はなかったかな
そのおかげであちらは未だにツンツンしていますが、そこそこ頼ってくれるようになってくれたのは嬉しいね
さて、そんな私と夜科は手を振りながら皆に別れをつげ、エルモアさんが用意してくれた車で帰路に帰るのであった
夜科はこれからフブキさんの相手か…望月君が言ったからといって家族思いのフブキさんがなんのお咎め無しってのは無いでしょう
せいぜい怒られるんだな夜科、そして泣き叫ぶがいい!はーっはっはっは!
「星空の瞬きがどんどん増していく………同時に、無色透明な紙に黒きインクが滲み始めた…」
フーちゃんはチョロイン体質なのだろうか?
後は上手く性格を表現できたか不安です…
因みにるゐさんの語った内容はなんとなくでしかわかっていません
9歳児だもんね、仕方ないね
でもなんとなく感じてくれたようです。後は成長してその意味を理解してくれればと思います
…そういやフーちゃんも金髪だな…偶然です!!!
最後のはシャオ君のセリフです。別に隠す必要も無いので言っておきます
ただ言わせたかっただけなのかもってところです
るゐさんの忌み嫌う禁じ手とやらも徐々に明らかになってきています
勘のいい人はもう察してるかもしれないかもですが、明らかになるまではその胸に秘めておいてください
その案がよすぎると今考えてる奴から切り替えちゃいそうなんで……
次回!第三回サイレン突入です!
それではここまで読んでくれた皆様に感謝を!