そこまでにしとけよ藤村   作:ワラスペ

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そこまでにしてもらおう藤ねぇ

テスト。それは生徒だけでなく教師も同様に追われる物である。

そう英語教師である藤村大河も暗闇の職員室で小テストの作成に勤しんでいた。

 

「ふふん〜♪ふんふんふん〜♪」

 

鼻歌混じりに紙に書くそれはテストとは思えない。

どちらかと言えば

 

「あれ?変なの出来ちゃった」

 

魔方陣だった。

 

「”アチャー”。今夜は徹夜だわ。”士郎”のご飯が食べたい〜。それの後に”紅茶”を飲むんで一息入れたい〜。うがぁぁぁ⁉︎”士郎ォォォォ”‼︎」

 

その瞬間、魔方陣が輝く。

 

「あれ?あれあれあるぇ?」

 

困惑する彼女を置き去りにし魔方陣の脈動は止まらない。

 

「えっ?火事?消火器消火器」

 

消火器でも魔方陣の脈動は止まらない。

 

「じゃあ水筒で」

 

虎をモチーフにした水筒、もとい聖杯だが聖杯をかけても魔方陣の脈動は止まらない。

 

「じゃあ壊すしかないわね」

 

手にしたハンマーを振りかざすと同時に輝きは止み、赤い外套の男が現れる。

 

「問おう。君が私のマスがっ⁉︎」

 

クリーンヒット。

 

「痛たた。藤ねえ…やり過ぎだ」

 

ジロリと睨む男。逆立った前髪を下ろしたその顔は正しく彼女の弟分だった。

 

「士郎?士郎なの?」

「あぁ。アーチャーとして召喚した衛宮士郎だ藤ねぇ」

 

お得意のドヤ顔で答えたアーチャーは水筒を藤村の前に差し出す。

 

「これを返しに来た藤ねぇ。これのお陰で生前助けられた」

「あ、それね。私も持ってるわよ」

「えっ?」

「別に良いじゃない!ほら飲みましょ飲みましょ!」

 

二人はち〜んと互いの聖杯で乾杯し魔力の塊を飲み始めた。

 

 

 

乾杯してから数時間、つまみとして出されたスナック菓子が散らかり二人は上機嫌になっていた。

 

「士郎〜うぇ〜いw」

「うぇ〜いw」

 

職員室で二人きりと言うピンクな幻想は壊され宴会ムードになりアーチャーは赤い外套を脱ぎ捨てていた。

 

「ねぇねぇ士郎?貴方”生前”って言ってたけど何で死んだの?」

「いや、まぁちょっと巨大隕石を壊してたらね精も根も尽き果てて死んでしまったのだよ」

「巨大隕石ねぇ〜。良し!よく頑張りました士郎!」

 

(言えない。桜と凛とルビィア、それに胸がタユンタユンになったイリヤでハーレムを作ったのは良いが、その後で修羅場になって”どうかこの状況をなんとかしてくれ”って聖杯に願ったら隕石が降って来たなんて)

 

冷や汗をかいているアーチャーの側でハイテンションな藤村。カオスとしか言えない状況の中をぶち壊す様に窓ガラスは割れる。

 

「ん!何事だ!」

 

アーチャーは投影で赤い外套を着込み。藤村はボーとその状況を見ていた。

ガラスを割った張本人はゴロゴロと室内を転がり机にぶち当たる。

 

”ランサー。ツッコミを入れろと命令したが、まさか突っ込むとわ思わなかったぞ。ナイス愉悦だ”

「うるせぇ‼︎」

 

 

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