…でも何とか失踪は避けましたよ!これからも書きますよ!書き続けますよ!(*´・ω・)
エドとルーカスは、他のハンター達と共に、調査へと向かった。
結果、いつもエドと共用の自室には、俺とジルだけが残された。
「レツさん、もし村にモンスターが来たら、ボク達だけで戦うのにゃ?」
41式を磨いていた俺に、ジルは唐突に訊ねてきた。
「一応ギルドナイトがいるが、恐らく狩猟は俺達がすることになるな」
「にゃ?もしかしてギルドナイトさんはハンターじゃないにゃ?」
ジルは不思議そうに首をかしげた。まだオトモになって日が浅いから、ギルドの細かい役職には疎いのだろう。
「いや、ハンターだぞ。それも一流のハンターの中で、ほんの一握りしかなれないような役職なんだ」
「ハンターってことは、レツさんと同じように狩りもするにゃ?」
「もちろん狩猟もするが、大規模な撃退戦でハンター達を指揮したり、重要なクエストを依頼されたりもしてるらしい。もしモンスターがこの村を突然襲って来たら、村長やギルド支部と一緒に、避難や迎撃の指示をするんじゃないか」
「なんだかすごいにゃ…」
ジルは感情が顔に出やすいアイルーのようだ。心から感嘆しているのが分かる。
自分の感情に正直に生きているのだろうか、ジルを見ながら、俺はそんな風に思った。
* * *
チコ村には専属のハンターがいない。村にいるギルドナイトはあくまで一時的に滞在しているに過ぎず、普段は村のアイルーが総出でモンスターの迎撃にあたっているそうだ。
とはいえ、村の立地が良いのか寄り付くのは小型モンスターがほとんどで、滅多に大型モンスターは現れないらしい。
手に負えないほど大規模な小型モンスターの群れへの対処や、村付近に出没した大型モンスターなどの狩猟はハンターに依頼するしかないそうだ。
だが、大陸との距離が大きいチコ村までは相当な時間がかかる。
そうなれば依頼にかかる費用もかさむし、なにより時間がかかりすぎて、ハンターが到着するまでに手遅れになる可能性も高い。
原生林狩猟区は村からさほど離れておらず、小型、大型の関係無しに、狩猟区でモンスターを食い止められなければ、村は大きな危険にさらされることになるだろう。これまでに、壊滅的な被害を被っていないのが不思議なくらいだ。
では村専属のハンターを雇えばよいのか。それもまた難しいだろう。
チコ村があるこの島は、まだ詳しい生態系の全貌が解明されていない。観測用の気球が飛んではいるものの、うっそうと茂る熱帯林が、空からの観測を拒み続けている。
島はかなりの大きさがあり、地上から調査するには長い時間がかかるらしい。原生林狩猟区ですら、その全てが解明されていない有り様だ。
そして、ハンターはクエスト前に、まず狩り場の詳しい生態系や環境を知りたがる。仕事で狩りをする以上、狩猟対象のモンスターや狩り場の詳しい情報が欲しいからだ。
クエストに失敗すれば、契約金も、狩猟に使ったアイテムも無駄になる。依頼主やギルドからの信頼も落としかねない。モンスターにやられて死ぬリスクだってある。
それ故に、ハンターは狩り場やモンスターの情報を必死に集める。狩猟には生活と、自分自身の命が懸かっているからだ。
当たり前だが、生態系の全貌すら分からない未開の地に、好んで住み着きたがる物好きはそういない。ジルの今後の事を考えれば、俺だって御免だ。
そんなわけで、チコ村には長いこと専属のハンターがいない。…将来的には分からないが。
* * *
うっそうと茂る熱帯林、その獣道の中を、四人のハンターと一人の観測員が進んでいた。
熱帯地域特有の蒸し暑さと、薄暗くてどことなく不気味な雰囲気の漂う原生林に閉口するかのように、彼らは終始無言だった。
彼らは途中、所々で立ち止まり、観測員を含む三人は、大きく抉られた大木の幹や、元はケルビやズワロポスだったと思われる草食種の死骸から、少量のサンプルを採取する。
彼らの内二人は、その間常に武器を構え、油断無く周囲を警戒する。その二人とは、エドとルーカスだった。
エドは普段のクエストと同じように大鬼ヶ島を構え、すぐにでも撃てる体勢を崩さずにいる。
周囲の状況を絶えず気にしながら、エドは目線だけでちらりとルーカスを見た。
かつて、エドに遭遇したときに見せたようなおどおどした挙動は一切無く、片手剣の一種であるオデッセイブレイドを構えて周囲を警戒している。
着ているレウスシリーズの頭防具はフルフェイスタイプのため、その表情を窺うことは出来ない。だが、その姿はかつての頼りない訓練生のそれではなく、れっきとしたハンターの姿だった。
「本当に、時間の経つのは早いよなぁ…」
エドの小さな呟きは、ルーカスには聞こえなかった。
* * *
原生林狩猟区から少し外れた所、一機の観測用気球の中で、若い観測員が望遠鏡を覗いていた。その目的は勿論、狩猟区付近の監視なのだが…
「……ちっくしょー!何だってまたこんなへんぴな所で一日中木ばっかり見てなきゃならないんだぁ!」
「ぼやくなぼやくな。狩猟区の監視だって大事な仕事だし、運が良けりゃフラミンゴの群れが飛んでるところだって見えるだろ」
苛立つ若い観測員を、先輩でもある気球の操縦士がなだめる。
「はぁ…」
ため息をつき、若い観測員は一瞬、望遠鏡から顔を離した。
―もし、このとき観測員が望遠鏡を見ていたら、きっと何かが見えていたに違いない。
そして、エド達の未来も、もう少しだけ変わっていたのかも知れない…
再びすみません、今回短すぎましたよね…これはプロットを作り直した反動です。こうでもしないと…危ない危ない。ネタバレはできませんのでこれ以上は…
そして忙しい中(+病み上がり)、無理して書いたので…私の豆腐メンタルが…前書き後書きグダグタですがもう気にならないです…【沈没】