英雄に武器を託されて子供を守るのは間違ってるだろうか 作:こじこじこじこじこじこk
さて、ここである二つのスキルについて語ろう。
一つは〈天性の肉体〉
生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。このスキルの所有者は、常に筋力がランクアップしているものとして扱われる。
さらに、鍛えなくても筋骨隆々の体躯を保つ上、どれだけカロリーを摂取しても体型が変わらない。
一つは〈狂化〉
理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。
身体能力を強化するが、理性や技術・思考能力・言語機能を失う。
ランクが上がるごとに上昇するステータスの種類が増え、Bランク以上だと全能力が上昇するが、理性の大半を奪われる。
さてこの二つのスキルの効果がわかった処で、二つのスキル・・・いや二つのスキルが合わさって出来たスキル
〈天性の魔〉と〈狂者〉が合わさったスキルはどんな性能なのだろう
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どうしてこうなった?
俺は遠征から帰って来てからの宴会に出ていた筈だ
確か、俺はいつもより酒を飲んでいた。アイズに飲まそうとしているバカな団員が居たのでその分も飲んでいたがそこから記憶が、曖昧だ
気づいたら簀巻きにされていた。
いや、何か知らないが団員達に簀巻きにされて吊るせれそうになっていた。
しかもロキの野郎が、首輪とリールを付けようとしてきやがった!!
「さ、罰としてベートには暫くこの首輪とリードを着けて生活して貰うか」
「ふざけんな!?」
幸いまだ足フリーだったので俺はロキの手元の首輪を蹴り飛ばした。
蹴飛ばした先で誰かに当たったようだがそんなことより
「てめぇら、いったいナニしやがる!」
「イヤ、ナニってアイズタンを不快にさせた罰やん。」
なんだと?俺がアイズを深いにさせただと?そんなこと擦るわけないだろうが!!
俺が抗議の声を挙げようとすると
――――ヤッテクレタネ――――
そんな声が聞こえてきた。
―――寒い。
急に、周囲の温度が10℃は下がったかと思った。
まるで、硝子を擦り合わせたような、不愉快で勘に障る声が響く。静かで、不気味で、異質な声。
異様で、異質で、異端の声。
その場に居た奴等は声の方を振り替えると
「―――………僕の主神に、何してんの?」
ソコには白の小人族がいた
髪が白く、服も白い小人は此方を笑いながら見ていた
その小人は全身白い様に見えて、ある一点は違った
「この人はボクを救ってくれた人で、ボクの恩人なんだよね」
それは目、目だけが赤黒い色を爛々と輝かせていた。
その目を見ている俺は久しぶりにある感情を思い出していた。
「そんな神を町中で襲うとか、何?クロアファミリアに喧嘩売ってるの?」
それは「恐怖」
俺はその瞳から、じわりじわりと心臓をユックリ握り潰されてくような、冷たい死神の威圧を、感じていた
「いいよ、買ってあげるよ?だから――――」
俺が冷や汗をかきながらその視線に動けないでいると
――――――シンジャエヨ――――――
突然、後ろからそんな声が――――
「~~っ!?」
俺は反射的に屈むと、その頭上に銀閃が閃き俺の髪を散らした
「っ!ウラァァァァァァ!」
そして俺は自分の内から生じた警鐘にしたがって後ろのナニかを蹴り飛ばした!!
ナニかは店の扉を巻き込み外に吹き飛んでいった。
「ハッ、ハッ、ハッ!」
俺はあのナニかの視線が外れたことによって今まで無意識に止めていた息を再開させた
「なんや、、、、あのガキ、ホントに小人族かいな?ありえへん気配やったぞ」
「そうだね、今の気配はどちらかと言うとモンスターよりだったね」
「それよりあの小僧大丈夫かのぅ?強さ的にはそんなに強く無さそうじゃから、ベートの一撃でヤバイんじゃないかの?」
順にロキ、小人族のフィン、ドワーフのガレスの発言だ。
確かにあの小僧の怯気の走る気配はヤバかったが強さ的には恐らくレベル1だろう
冒険者が
レベル1はショボい存在感、レベル2はちょっとマシになった存在感みたいな感じに
その基準から考えるとアイツは間違いなくレベル1だった
なのに周囲を見てみるとさっきのアイツの気配にヤられて何人か気を失っている冒険者もいる
どんな手品をつかったんだ?
「フム、それに今回は我々が全面的に悪いようだな、どうやらロキの首輪が飛んでいって、あそこに伸びている神に当ててしまったらしい。普通のファミリアならこの事が原因で戦争になってもおかしくない。」
そう言ってハイエルフのリヴェリアは伸びている神を指差した。
確かにその近くにはさっき蹴り飛ばした首輪が転がっている
それを確認するとロキは天井を仰ぎ。
「カァ~マジカイ。しかもソイツ、今までオラリオで見たことないでぇ。来たばっかの何も知らないルーキーを酒の勢いとはいえノシちゃッたのはこっちが100%悪いで!」
確かに、天下のロキファミリアが来たばっかの新参ファミリアの神を傷つけて、あまつさえ向こうから仕掛けたとはいえレベル1の
下手したら、ギルドから
「どうするの、ロキ?」
ティオネが主神に聞くと、ロキは溜め息をついて
「どうするもこうするも、まずはベートが吹っ飛ばした子供の怪我を治さへんと、下手したら死んでまうからな~。その後謝るしか無いんちゃう。」
「そうだね、じゃリヴェリアはさっきの少年を・・・――――!!」
指示を出そうとしたフィンは出口を見て固まってしまった
その顔は『あり得ない』と驚愕しているようだ
どうしたかと思っていると
「いや~まいったまいった」
そんな場違いな明るい声が、出口の方から聞こえてきた
「まさかまた道の反対側まで吹っ飛ばされるとは思わなかったよ、おかげで料理用の調理服がホコリだらけだよ、このあとまた料理しなくちゃいけないのに、どうしてくれるの?耳の下さん」
バ カ な
俺はあり得ないと、思い、後ろを振り替えるとソコに居るはずがない生物を見て更に驚愕してしまった
「うん?どうしたの?まるでお化けを見たような間抜け面して?あ、ごめん元々か。」
俺は、本気で、蹴ったんだぞ?
「ど、どうして?」
「うん?」
なのに、どうして――――
「どうしてテメェは無傷なんだよォ―ーーーーー!」
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さて「天性の魔」について考えてみよう。
まず類似しているスキル「天性の肉体」の効果
『生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。』
さて、ここでミノタウロス・・・アステリオスの説明文を思い出してみると。
そこにはこんな説明文がなかっただろうか
ミノタウロスはギリシャの南に浮かぶ島クレタ島の王、ミノス王の后であるパシパエと海神ポセイドンの供物になるはずだった牡牛の間に生まれた、牛頭人身の怪物で生まれなからの魔獣である。
そう、『生まれながらの魔獣である』
さてここで疑問がひとつ
彼はどんな魔獣だったのか
力が異様に強かった?
それとも異様に早かった?
それとも魔術を使った??
しかし考えてみて欲しい
彼が上記のような単純に強い魔獣なら
そう、彼はミノス王がワザワザ迷宮を造り閉じ込めているのだ
閉じ込められる存在が上記のように強かったのだろうか?
力が強い、抵抗される
早い、逃げられる
魔術、消し炭にされる
そしてもし、これらを無力化出来たとしたら
迷宮に閉じ込めないで殺せば良かったのでは無いだろうか?
だがミノス王は閉じ込めた、殺さずに閉じ込めた
このことから、考えられる仮説が一つある
それは
『殺そうとしたが、殺せなかったので迷宮に閉じ込めた』
そう確かにアステリオスはステータス面では強い
しかし最初はもしかしたら弱かったのかも知れない
なすすべもなく迷宮に閉じ込められるくらいには。
その状態で彼が生き残ったことで彼の魔獣として高いステータスはどれかと考えて見ると『天性の魔』の効果とは
生まれながらに魔獣として完全な肉体を持つ。このスキルの所有者は、常に耐久がランクアップしているものとして扱われる。
では無いだろうか?
こうしてユウジはこのスキルのおかげで、ユウジの素の肉体はアステリオスと同等の耐久力を持つ肉体になったのでは無いだろうか?
さて「狂者」のスキルについて考えてみよう
このスキルは所有者の生き方が反映された固有スキルである
詳しくは省くがスキル所有者の目の前にある時巨大な壁が立ち塞がった
その壁は普通なら、どんなことがあろうと越えられないものだった
そう、『普通なら』
だから彼は自分の常識を捨てて自らの意思で狂った
それからの彼の行動は常軌を逸したものになった
ある時、彼は気配を消したくなった。
だから彼は気配を消すため、薬を運んでるヤクザの後ろをストーキングして気配の消し方を訓練した
ある時、彼は気配を読めるようになりたくなった
だから彼は気配を読むため、監獄から凶悪犯罪者を全員逃がしてから、改めて捕まえる訓練をした
ある時、彼は武器が欲しくなった。
だから彼は武器を通販するため、海外まで旅行し一つの犯罪組織を潰して、自分専用の防犯グッズ専用の工場にした。
ある時、彼は強くなりたくなった
だから彼は、あらゆる国々を巡りその場所にいるあらゆる達人に殺し合いを挑んだ
彼は目的のためなら一切躊躇せずにどんなことだろうがやり遂げる
そのために自分がどうなろうが、相手がどうなろうが、世界がどうなろうが
ただ、彼はその狂った思考で技を磨く
どんな壁だろうが破壊するために
その思考と生き方が彼の固有スキルになって現れた
その効果は
理性と引き換えに驚異的な技能を所持者に宿すスキル。
スキル・魔術の効果を強化するが、理性や常識、倫理観を失う。
そう
『スキル、魔術を狂化するスキル』
さてここで問題が一つ起きてしまった
このまま、『天性の魔』と『狂者』が別々のままだと狂者が天性の魔を狂化することにより、使用者は理性の無い本物の魔獣になってしまう恐れが出てきてしまった
そこで『
そうして出来上がったのが『
効果は
・使用者の肉体は魔獣の体になる
・他のスキル・魔術の効果を狂化する
・筋力の成長に大幅補整
になる
魔獣の体、アステリオスの耐性を得たことによりベートの蹴りに耐え
他のスキル、自分が元々持っていたスキルを狂化することによりベートに気づかれず一瞬で背後に移動できた
彼は気づいていないが
彼はスキルにより更に狂った性能の化け物になったのだった
主人公は怪物になったのだった