英雄に武器を託されて子供を守るのは間違ってるだろうか   作:こじこじこじこじこじこk

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タイトル考え中です、

サブタイトル変更しました


Unreasonable world

ボクは、今、非常にユックリした世界にいる

 

 

織田信長が彼女の宝具・『三千世界(さんだうち)』をボクの周囲に配置し、三千丁の火縄銃を一斉に撃って来た瞬間、ボクの意識は急激に加速し、世界が遅くなった。

 

 

だけど意識だけ早くなっているせいで体の方は全く動かない

 

 

 

そしてボクの頭の中には過去の映像が流れていく

 

 

うん、どう考えても走馬灯だね

 

 

多分、死を感じたことによって脳が活性化して。無駄に頑張った結果、この異様に遅い世界で過去の閲覧会になったんだろうね、ハハハ

 

 

 

ハハハ

 

 

 

懐かしい

 

 

 

 

本当に懐かしい映像が流れてくる

 

 

 

 

それは、僕の家族の映像だった

 

 

 

 

 

母は明るくおおらかな人で、そんな人と幼いボクと一緒に買い物をしている。

 

 

父は教育には厳しくも穏やかな人で、そんな人にボクは優しく怒られている

 

 

そして妹と皆で一緒に行ったキャンプや釣り、旅行ではしゃぐボクの姿

 

 

普通の、幸せだったボクの家族

 

 

 

―――――――そして両親の墓の前で呆然と立つボク

 

 

 

妹と手を引いて歩き、妹は守ると誓ったボク

 

 

孤児院にて八歳で皆のお兄さんとして慕われ、世話をするボク

 

 

皆の笑顔が大好きで、この笑顔は絶対守ると院長と約束したボク

 

 

 

――――――燃えている皆の前でただ叫んでいるボク

 

 

燃えている、もえている、モエテイル

 

街も、家も、人も、例外無く燃えている。

 

孤児院も、院長先生も、子供たちも、

 

 

 

そして妹も

 

 

ただボクはそれを見て、空に向かって叫び、咽び、吠えている

 

 

空に浮かんだ、あの黒い穴に向かって、血の涙を流して吼えている

 

 

ただ、ただ、ほえている

 

 

 

 

 

あああアアあアアあアあアアアアアアアァアアァァ!!

 

 

 

 

 

ボクはその映像を見て

 

 

 

 

―――アア、セカイハ、リフジンダ

 

 

 

 

現実の理不尽な光景を壊す為

 

 

 

 

―――ダッタラ、ボクハ

 

 

 

 

 

目の前の魔王(理不尽)を壊す為

 

 

 

 

 

 

―――サラナル、リフジンニ、ナッテヤル

 

 

 

 

加速した世界で、いつもの呪文を唱えた

 

 

 

 

 

『光灯った街が無くなり、

 

 

我が歩むは果て無き漆黒

 

 

奇跡も無く、標も無く、

 

 

ただ、無情な夜が広がるのみ

 

 

揺るぎない狂気を糧として、

 

 

ただ独り、理不尽な礎を壊していく。

 

 

二度と、光り輝く笑顔を無くさない為に。

 

 

――――僕の体は礎で出来ている』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ、“リフジン”な時間の始まりだ

 

 

 

ボクはボク以外が遅くなった世界で、僕のルールを作る

 

 

 

 

ボクの反応が間に合わない?

 

 

 

 

なら、この遅い世界で動けるようにしよう(・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 

 

グルン!!っと

 

 

 

僕はいつも通りに体を動かした。

 

 

 

 

 

足場がない?

 

 

 

なら、宙は踏みしめられるようにしよう(・・・・・・・・・・・・)

 

 

 

 

ガンっ!!と

 

 

 

一面黒い穴が空いてようと、ボクは虚空を踏む

 

 

 

運用出来る気が少ない?

 

 

なら、寿命を気に変換できるようにしよう(・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 

ボッ!!っと

 

 

 

全身に気が行き渡っていく

 

 

 

準備は整った。

 

 

では、三千発の銃弾とのダンスを始めよう。

 

 

ボクは、斧槍を、握り直し

 

 

 

がごがががががががかがぎかごぎぎがぐがががごごがこごこごごこごごくがごががががががががぎががががごか!!、!!、、!

 

 

ボクに迫っていた銃弾を弾いていった

 

 

時には、斧槍で叩き落とし

 

時には、軌道を曲げた銃弾で他の銃弾を打ち落とし

 

時には、速くなった体でかわしていく、

 

 

「キハ、」

 

 

ボクは踊っている、

 

 

「キハハハ、キハハハハハハハハ!!」

 

 

狂笑を浮かべながら、踊っている

 

 

このルーティンを手にいれてしまった、過去を思い出してしまったから

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

むかし、むかし

 

あるところに普通の少年が居ました

 

普通に笑い、普通に悲しみ、普通に泣き、普通に怒る少年が

 

ある時、両親が死んでしまい彼は妹と一緒に孤児院に入ることになりました。

 

彼はそこでも普通に、何のドラマも無く、生きていました

 

ただ、漠然と『お兄ちゃんだから、妹と皆を守らないと』とは考えていましたが

 

 

そしてある夜、学校の友逹と一緒に山の上の寺でお泊まり会に行った時。皆が寝静まった夜に外が明るいと目覚めてみると

 

 

 

山の下、自分の住んでいる街が、燃えていたのでした。

 

 

少年は燃えている街を見た瞬間、大人の制止を振り切り、街にある自分の家である孤児院に向かい走り出しました。

 

 

走り走り走って少年が街に着いた時は周りは地獄絵図になっておりました。

 

焼ける建物、燃える前は動いていただろうナニかを見るたびに少年は焦り、スピードをあげて自分たちの家に向かい、着いてみると

 

 

孤児院は燃えていました。

 

 

燃えていましたが、まだ中から子供達の助けを求める声が聞こえてきます

 

 

このままだと子供達が燃えてしまう、しかしこのまま燃える家の中に入っても助ける前に自分も死んでしまうと考え

 

 

 

 

少年は考えることを止めて、衝動に任せて家に入って行った

 

 

 

 

その時から少年は狂い始めたのだろう、普通なら助けられない、なら狂うしかないと考え、少年は燃え上がる通路、崩れた天井等の障害物を時には避け、時には粉砕して、子供達のいる部屋まで最短距離で向かって行った

 

 

そうして、彼は子供部屋に辿り着き、固まって炎から身を守っている子供達を見つけました。

 

その中から少年の妹が彼に気付き、『お兄ちゃん!!』

と此方に走ってくる。

 

全身が煤なので汚れているが、怪我はないようだ

 

そんな姿の妹に少年は笑顔で手を伸ばして『助けに来たよ』と

 

 

妹が伸ばした手を掴んだ

 

 

 

 

さぁこれで妹や子供達と一緒に燃え上がる孤児院から脱出をして、その後皆で幸せに暮らしました、めでたしメデタシと終わるべきでしょうが

 

 

 

 

この理不尽な物語はハッピーエンドで終わらない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手を繋いだ瞬間、少年の目の前の空間に燃えた天井の残骸が落ちてきたのだから。

 

子供逹や妹がいた場所に

 

 

 

 

 

 

 

 

少年はわからない、

 

 

 

 

 

理解できない

 

 

目の前の瓦礫の意味が

 

瓦礫の下から出てくる赤い液体がダレの物か

 

さっきまで聞こえていた子供達の声が聞こえないことが

 

 

理解できない、いや、したくない

 

しかし、少年は否応無く現実を直視させられます

 

 

なぜなら

 

 

少年の手には誰かの、肘から先がない腕が握られていたのですから。

 

 

 

少年は・・・田中雄二はその手を見て

 

 

「あ、アァ」

 

 

全てを理解し、握った腕を抱きしめ

 

 

「あアアアァァ」

 

 

天井が無くっなたことによって見える、空に空いた黒い穴に向かって

 

「あああアアあアアあアあアアアアアアアァアアァァ!!」

 

 

ただ、獣のように咆哮しました。

 

 

めでたしメデタシ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

彼ははこの時、世の理不尽を呪いました。

 

 

なぜ、子供たちが燃えてしまったのか。

 

 

なぜ、妹は死んだのか。

 

 

なぜ、こんな結末になるのか。

 

 

 

理不尽だ。

 

 

 

 

こんな理不尽な世界

 

 

 

 

ボクがぶっ壊してやる

 

 

 

この時に、少年はルーティン・・・一つの魔術に目覚めました

 

 

それは固有結界・・・を体内に展開し体内にのみに影響を及ぼす魔術

 

 

この固有結界の効果は・・・「結界内の理の変更」

 

この世の理不尽なことが起こるルールを壊したいと願った末に出来た魔術

 

 

この魔術を使えば彼の体に限り、理の変更を行える

 

 

例えば、「満身創痍で動けない」時は「満身創痍なほど動ける」に

 

 

例えば、「人は空中に立てない」は「人は空中に立てる」に

 

 

例えば、「人は走馬灯中は動けない」は「人は走馬灯中でも動ける」に

 

 

 

彼はこの魔術を使っている間は、好きに理を変更できるのだ

 

……等の本人はルーティンを使うと体が思い通りに動くと、全く魔術に気がついてなかったが

 

 

全く気づいていなかったので、彼は転生する時〈夢ノ決闘〉の説明を聞いた後、彼が望んだ特典は「決闘のルール変更が可能になる」だったのだが

 

 

これにより彼の固有結界は進化をし、「戦闘時のみ、固有結界を外部に展開可能」に変化した

 

 

そうして、ミノタウロス戦の時は「ミノタウロスにスタンガンの電撃が効かない」を「ミノタウロスはスタンガンの電撃が効く」変化し。

 

 

 

 

「うぬ!?」

 

 

彼の急激な動きの変化に呆然としていた織田信長の「空を飛べる」と言う理を「空は飛べない」に変化できる

 

 

これが、田中雄二にのみに許された魔術

 

 

固有結界・「理不尽な僕(Unreasonable world)

 

 

 

 

そして彼は三千発の弾丸を処理し終え。

 

 

 

「君が魔王を名乗るなら」

 

 

 

落ちてくる織田信長の方に飛び上がり

 

 

 

「ボクは勇者になりたかったなぁ。」

 

 

斧槍で突き刺した

 

 

 

 

 

 

 




少年の夢は、叶わなかった
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