英雄に武器を託されて子供を守るのは間違ってるだろうか 作:こじこじこじこじこじこk
fate/GOのイベントで酒天童子を狙って10連ガチャったら…………何故かオルタニキと一緒に来たゼェェェ!!
(;´Д`)ハァハァ酒天かわぇえわぁ
ではどうぞ
その瞬間、世界が変わる
「ぬう!?」
オッタルは困惑する、今まさに大剣が敵に当たる瞬間に世界が歪み、敵は消え、周囲の光景が変わってしまった。
そのせいで大剣は空振り地面に深々とめり込んでいるが、ソコはオッタルは気にしない。
気にしているのは周囲の光景。
オッタルは自分が転移の魔法で何処か遠い場所に飛ばされたかと思い周囲を見回した。
それはそうだろう、彼の世界には転移魔法はあっても世界を変える
だからオッタルは自分が何処に飛ばされ、どんな状況なのかと周囲を確認する。
「…………なんだ、ここは?」
――――そして、惨状を認識した。
彼が立っているのは、道の真ん中だった。
石畳とは違う、隙間の無い石で舗装された不思議な紋様が書かれた十字路の真ん中で彼は立っていた。
迷宮の外は朝の筈だか、今見えている空は夜の漆黒に染まっている。
しかし完全な闇では無い。
この夜の世界は赤い光で照らされている
何故ならば彼の目の前には爛々と、
目の前の建物だけではない。
周囲の建物も燃え上がっているか、最早瓦礫になり原型が無くなっている状態だ。
そしてオッタルのレベル7の感覚では、燃えた建物から人の焼けた匂い、瓦礫の下から一人分とは思えない血液が流れている事が解る。
そして、この惨状が自分の周囲だけではなく、少なくとも半径1キロメートルは同じ様な光景が拡がっていると理解できてしまった。
「…………ムゴいことを、この光景はお前が作り出したのか?」
オッタルは顔をしかめ、瓦礫の下から出ているダレかの手から目を反らし、問いかける。
目の前の燃えている建物からソイツは出てきた。
その体は満身創痍で立ってるのがやっと。
だか、ソイツの笑みは崩れず
紅く輝く双眸に狂気を乗せ此方を見ている。
「カフ、そうだよ、この世界はボクが作ったものだ。」
そう言って敵は、ユウジは此方に歩いてくる。
「…………フム、この街を破壊したのがお前ならまた一つ殺す理由が増えるが…………何故この場所に俺を転移した?ここは何処の街だ?」
「?…………あぁそゆこと。勘違いしてるみたいだから教えて上げるけど、ここはボクが作った世界で、ボクの根幹に根付いている景観だよ」
「ナニ?」
「この光景は実際にあった過去の惨劇を元に作られ、術者の心象風景で現実世界を塗りつぶした固有結界。だから今、この惨状は現実に起こっている訳ではないよ。まぁ超高度な幻術だと思えばいいんじゃない?」
ユウジは何でもないように話しているが
オッタルは理解がデき無い。
作った世界?心象風景の塗り潰し?超高度な幻術?
なんだそれは、そんなことが出来るのか?そんな話聞いたことも――――――
「まぁ理解はしなくてもいいんじゃないかな?此れから死ぬんだし」
そう言ってユウジは片手を上げる
「全く、ノッブの宝具が元になっているけど、こんな効果に、まさかこの言葉が発動キーになってるとはね。マァ確かにあの時は少しは思けど、ボクが赦せないのはアイツ等じゃなくてルールの方なんだけど…………」
彼は、タメ息を付きながらも此方を見つめる。
その目を見た瞬間、オッタルは悪寒を感じて
「ぬん!!」
悪寒を感じた元凶、さっき
あの中にはヤバイナニかが居る――――
そうして、大剣は建物に吸い込まれ、只でさえ炎に炙られ脆くなった建物を崩壊させる。
ズズーン
建物――正確にはは
オッタルは油断せずに腰に差していた片手剣を抜き、もう一度投げるために構える。
まだ気配は消えていない
もう一回、剣を投げて攻撃しようとすると。
「惜しかったね、だけどそれ以上はヤらせないよ!!」
予想外の行動に固まっていたユウジは、切れている右肩を庇いながらも。
あの時の思いを込めて叫ぶ
『神よ、何故見捨てたもうたのか!!??』
その瞬間
ゴウ!!!!
崩壊した養護施設から
ああアアあアアあアあアアアアアアアァアアァァ!!
養護施設の中から絶叫が上がる。
そして、世界が牙を向く!
「ぐぁぁぁあぁあアアアアァァアァ!?」
オッタルは油断はしていなかった。
何があっても動けるように構えていた。
だが炎が燃え上がった瞬間全身が黒い炎に覆われ
謎の叫びを聞いた瞬間に精神を破壊されていく様な激痛が襲う。
オッタルは自分でも気づかぬうちに絶叫を上げていた。
「くっ!!」
一方ユウジは絶叫を聞いた瞬間、目眩により片膝をつくがそれだけ。
よく見れば体中に点々と火がつき煙が出ている状態になっているがそれだけ。
ユウジは満身創痍だった為にそのダメージでもう立てないぐらいのダメージを貰っているが、それでも二人にはこの世界からのダメージの差はかなり大きかった。
何故、こんなにも二人に差が着いたのか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この固有結界はノッブの宝具がユウジにアジャストされ、強化されたものである。
世界の光景はユウジの過去世界になっているが本質は変わらない。
むしろ、ユウジの狂気により強化されている
さて、ここで考えるのはアジャストされた宝具『
そう、この宝具は結界内の「神性」や「神秘」を持つ者に対して絶対的な力を振るう固有結界。後世で民衆が彼女に対して抱き積み重ねた畏敬の念と恐怖により大焦熱地獄が具現化する。
そしてアジャストされたことにより、この世界の中心から発せられる絶叫
この絶叫には、膨大な負の感情が込められている。
――――何故、街が燃えている――――
――――なぜ、ミンナがもえている―――
――――ナゼ、ボクガイキテイル――――
――――神よ、何故、皆を、見捨てた―――――
その恨みが籠った絶叫は「神性」や「神秘」…………レベルが高い者の魂を直接攻撃し、崩壊させる。
だからレベル1のユウジの火傷と目眩ですむが
レベル7のオッタルは全身発火、及び魂の崩壊を招いている
漆黒の豪炎による煉獄が神の身を燃やし――――
怨嗟の絶叫による惨歌が神の心を壊す――――
それ、即ち神討なり――――――
コレが、ユウジの新しい固有結界
『
彼の怨嗟が生んだ固有結界
「あ~きついは、コレ」
そんなユウジはオッタルからのダメージと世界からのダメージ、固有結界展開継続の為の魔力消費で満身創痍だった
固有結界の展開を辞めれば少しは楽になるだろうがまだあの武人は生きている。
あの武人が死ぬまではこの結界は維持し徹底的に潰さなければならない。
その間、自分は気力を振り絞り逃げれば良い
さすがにこの相性が抜群に良い結界が有れば完封できるだろうと考えていた。
ユウジのその考えは正解ではあったが
同時に間違ってもいた。
彼はまだオッタルを甘く見ていた
そもそも
この逆境を覆せない男がレベル7にたどり着けるわけがないのだ。
「ぬぁぁぁぃぁあぁアアアアアア!!」
オッタルは全身を黒い炎に覆われ、絶叫により魂を壊されていき最早視界も定まらない中で。
『猛者』は渾身の一振りにて現状を覆す!!
その一振は衝撃波で崩れた瓦礫を吹き飛ばしていく
そして、瓦礫で守られていた存在を顕にする。
それは見たことが無い、人間の子供だった。
その子供は天を仰ぎ、血の涙を泣かしながら、血の痰を吐きながら叫んでいる。
誰かの腕を抱えながら
だがオッタルはその少年の姿形を気にしない
彼が見たのは少年の肩
肩に付いた傷を
さっき投げた大剣がかすって傷ついたであろう傷を。
オッタルは思い出す
さっき俺が投げたあと、あの小人の肩にも同じ傷がなかったか?
そしてあの傷は剣を投げたあとにつかなかったか?
「――――――!!」
「やっべ、気づかれたねコレ。」
ユウジは焦る
固有結界が強化された分、この結界は致命的な弱点を抱えている。
それは、絶叫を上げる機関として過去の田中勇二を再現し、絶叫をあげさせていること。
この絶叫でダメージを付加させるためにはどうしても怨嗟を持った者の口から上げさせる必要があった。
生の怨嗟でないと、多大なダメージを与えられないのだ
だからと言ってユウジ本人に叫ばせると、固有結界の制御や戦いに集中できない。
だからアジャスト担当の『
過去の心象風景だから、自分の過去に叫ばせれば良い
と、結論を出した
そうして、この結界の中心に『田中勇二』を作り出し、その少年から黒炎や絶叫が出るように設定した。
これによって致命的な弱点が生まれた。
ソコに居るのは紛れもなく過去の『田中勇二』の体である
そして現在の『ユウジ』の体は過去の『田中勇二』の体から元になっている。
この時、過去の『田中勇二』の体が傷ついた場合、現在の『ユウジ』の体はどうなるのか?
答は簡単
『同じ場所が傷つく。』
二人とも同じ存在だからこそ出来た弱点。
だから、最初は燃える養護施設に隠すように配置して万が一にもバレない用にしていたのだが。
だが、今はオッタルの一振りで何も隠す物が無く、無防備な状態を晒している。
そしてその弱点に気づいたオッタルは…………
「があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
最後の力を振り絞り、突貫する。
その速さはユウジの目では追えない
だからユウジは叫ぶ
「迎撃しろ、僕!」
満身創痍のオッタルは真っ直ぐ来る。
ルートが解れば迎撃は容易い
かつてあの尊大で、少し優しい魔王と戦った時にやられたように。
ユウジはすぐに全魔力を使って命じる。
すると天を仰いでいた『田中勇二』がグリンと、顔を正面に向ける
その時にはもうオッタルは目の前に来て剣を降り下ろしている。
刹那
「――――――!――――――!!」
指向性を持った絶叫がオッタルを襲う
二人は交差し結果が残る
大剣は『田中勇二』を切りつけ
絶叫はオッタルの意識を奪った
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9階層
その階層の広いルームに二人の冒険者が、瀕死の状態で倒れていた。、
一人は全身大火傷を負い意識を失った偉丈夫。
一人は全身に裂傷を負い、意識がある小人
小人の方は意識があるが全魔力を使った影響と地が流れすぎたことによって指一本も動けないらしい。
「がは、あ~くそ、このままじゃ魔物のエサだね。」
彼、ユウジは何とか体を動かそうとするが
最後の袈裟斬りのダメージが思いの外、重傷でマジで動けないらしい。
「まぁ、魔物より怖い人達が来ないうちに逃げ」
「おいおい、マジかよ?」
チィ
ユウジは思わず舌打ちしてしまうが、しょうがないだろう
動かせる目で見てみると、ソコには鋭い目付きの猫人が此方を驚愕の表情で見ていた。
その後ろには小人族の四人組も見える
「――っ、おい!今持ってるエリクサーを全部オッタルの野郎にぶっかけろ!!死ぬぞアイツ!!」
猫人は驚愕から復帰すると直ぐに小人達に指示をだしている。
「わかった。お前はどうする?」
「決まってるだろ!?」
そう言って、ボクの方に猫人がやって来て
「この化け物に止めをさしとくんだよ!」
持っている槍の穂先をボクの心臓に向けてきた
クソ、ボクはまだ死ぬわけには
だかその思いは届かず、穂先は確実に迫ってくる。
そうして、ユウジの脳裏に色んな人の顔が流れていく。
親友の困った顔が、ミア母さんの怒り顔が、ベル君の恐怖の顔が、クロアの寝顔が、アステリオスの嬉しそうな顔が。
そして、何故か一番強烈に、克明に思い出す顔
あの、一緒にゲームをしていた時に見せたあの少女の笑顔が――――
そして、穂先がユウジの胸に刺さりそうになったとき。
――――ずいぶん巫山戯た事をしてくれるのぅ――――
パァン
そんな音が鳴った瞬間、猫人の穂先は砕けきった。
「なぁ、――――チィ!」
パパパパン
猫人が驚愕で固まっている隙に今度は連続で同じ音がし、猫人は慌てて後ろに下がって躱していく。
「誰だ!?」
猫人が音のした方、ルームの入口に向け叫ぶ。
男達は襲撃するに当たってユウジについて調べていた
だから男達はユウジに味方する、この強烈なプレッシャーを放つヤツが誰だか想像できなかったのだ。
だが、ユウジは分かった。
あの発砲音は夢の中で何百発も聞いた音だから
そして彼女の声
ボクが聞き間違える筈がない
だけど、何で、どうやって、ここに?
ユウジは気力を振り絞り首を向けると
ソコに彼女はいた
「ワシか?ワシはソコに転がってる者の仲間じゃよ。」
彼女は何時もと変わらずに尊大な態度で、堂々と歩いてくる
「まぁ、一応同じファミリアにも入っとる。」
この世界には無い輝く木瓜紋をあしらった軍帽と黒の軍服を纏った少女
「そして、そんな仲間を此処まで傷付けられ、あまつさえ殺そうとしたんじゃ。」
ただ、何時もと違うのは――――
「――――根切りにされても、是非もないじゃろ?」
全身から業火の様な殺意を立ち上らせてること。
彼女は着ているマントを翻らせ。
「いくぞ童共!!この大六天魔王が引導を渡してやろう!!」
彼女は――――織田信長は蹂躙を開始する。
その深紅の瞳に守るべき者を見据えながら
主人公、魔王に助けられる。
作者は感想等頂くと狂喜乱舞し、執筆に力が入りますので感想戴けると嬉しいです。
宜しくお願いします