英雄に武器を託されて子供を守るのは間違ってるだろうか 作:こじこじこじこじこじこk
ちょっとリアルが忙しいのでなかなか書けずに投稿できませんでした。
皆様、感想ありがとうがざいます!!感想を励みに頑張って行きますので宜しくお願いします
ではどうぞ
ガッ!!キン!ヒュン!
剣戟の音が町に響く
舞台は建物の屋根から、討った魔物が歩いていた通りに移動していた
剣戟は
一人は金髪の妖精と、一人は復讐の悪魔という本来メンバーを組まない様な組合せ
響かす
その旋律のリズムはある時は、相手の出方を窺うような
また、ある時は殺気を漲らせる
そんな楽曲のテーマは『殺し合い』
神速の槍技を打ち払い、華麗なる剣技にて切り込む。
流麗なる剣技を防ぎきり、二重の槍技を打ち込む。
そのような打ち合いを二人は観客の居ない
この曲劇を見ている者が一般の
だが、目が肥えた
すなわち――――――
「ちぃ!!」
「くう!!」
“あぁ、勿体ない”と
何故なら金髪の妖精、アイズは愛剣・デスペレードを修理に出しており代わりの剣で戦っているのだが、剣の耐久性が彼女の魔法に耐えられず本気の魔法込みで戦った場合、剣が自壊してしまうので幾らかセーブして戦っている。
一方、復讐の悪魔、ディルムッド・オディナも憎しみと困惑により本来の実力を出せずにいた
憎しみにより目を曇らせ無駄な動きをし、
困惑により動作を遅らせている。
彼は平常時より明らかに弱くなっていた。
そんな彼の動揺をアイズは歴戦の勘で感じとりディルムッドに猛攻を加えて居るのだが…………
アイズの疾風の剣がディルムッドを幾度も襲い、ディルムッドは黄の短愴で捌く。
そんな嵐の様な応酬の流れで、おもむろに彼は紅の長槍を突きだすと
ボッヒュ!!
「く!?また…………ッ!!?」
アイズが纏う風が霧散してしまった!!
そう、先ほどから紅の長槍がアイズの
風により補助が無くなったことにより動きが格段に落ち、一瞬無防備になるアイズの瞳に黄の短愴が迫る。
咄嗟に首を傾けて頬に傷を付けながら短愴を躱すが、ディルムッドはこの隙を見逃さず黄と紅の槍の連激を繰り出す
「ハァーー!!」
「くっ!?」
アイズは脇を、足を、腕を切り付けられながらも何とか連激を凌ぐが徐々に追い詰められていく
「
アイズはディルムッドの間隙を突いて魔法を再度発動、アイズを中心に暴風が荒れ狂い、ディルムッドを後退させる。
戦闘が始まってから多少の違いはあれどこの流れの繰り返しである。
魔法を槍で打ち消され、アイズが弱くなった隙に連激を叩き込む
この作戦により、アイズは徐々に体力を削り取られていた。
無論、アイズは相手を観察し対策を立てようとしている。
そのお陰で二つの内の一つの槍の性能は見えてきていた。
それは紅の長槍
この槍の効果は紅の長槍の効果は『触れた対象の魔力的効果を打ち消す。』だろう
打ち消される魔力の対象は、恐らく『刃の触れた部分だけ』なのだろう、先ほどから柄の部分に風が当たっても消える気配がない。
また、刃に触れるとすぐに魔法は霧散し、剣で槍を押さえてる時や体に触れたままだと魔法は発動せず、剣や体から槍が離れると発動できるようになる…………
その事から『刃の触れている間だけ効果』を発揮すると考えられる。
魔術的防御を無効化させるための能力を持った槍。
魔法をを使わないものにはただの槍だが、アイズの様に魔法で自分を強化しながら戦う魔法剣士タイプには天敵の様な槍である。
(…………刃にエアリアルが当たらないように攻撃すれば攻める時は良いけど…………あの人が攻める時にはエアリアルの濃い場所や私の意思外の場所を狙ってくるから直ぐに霧散されちゃう。)
黄の短愴の方は効果は分からないが、魔法を霧散させた後は執拗に短愴の方で攻撃をしてくるし槍から感じる魔力からも何かしらの効果はあると考えた方がいいだろう。
(…………)
アイズは距離を取ったことによって出来た時間で考える。
魔法を無効化するなんてトンデモ効果の有る名槍。
武器が壊れる…………実際はヒビか入り本気を出せないとは言え自分に匹敵、もしくは上の実力。
そして整った顔立ち。
これだけ目立つ要素が有れば、むう騒ぎ好きな神々が放おっておくはずは無い。
絶対に面白おかしく騒ぎ、一躍有名人に無理矢理するだろう。
だがアイズは聞いたことはない。
この目の前で自分を睨んでいる人が誰だか分からない。
その目からは自分が今まで向けられたことが無い程の憎悪の炎が燃え上がっていた。
(…………もしかしたら、以前どこかで会ってすごい失礼なことしちゃったのかな…………?)
アイズはその強い視線からもしかしたら本当に自分が悪いことをしちゃったのかなッと考え始めていた、が、これは只の人違いであることをアイズは知らない。
「…………何故、本気を出さない?」
そうとは知らずに、アイズが一生懸命思い出そうとしているが、ディルムッドが話しかけてきた
「…………何故、お前は風を使って不可視の剣という卑怯な手を使わない?
何故、お前はあの黄金の剣を使わない?
何故、お前の動きはそこまで落ちている!?
何故!!、俺を殺そうとしない!!?」
ディルムッドは吼える、
怨みで濁った目で彼女を見ながら吼える
「お前はそこまで
絶叫がオラリオの青空に響く
彼の表情はハッキリ言って街で見かけたら絶対に近寄らないキ○ガイである
真っ正面から弱いと言われたアイズはムッと少し不機嫌になりながらも、思ったことを口にした
「…………ヤッパリ、人違いだと「まだ言うか――ー!!」…………」
ガイン!!
話を聞いてもらえない処か話を途中でブッタ斬られ、街で見かけたら近寄らないキチ○イ顔で襲いかかられたアイズは、少し泣きそうになりながらも迎撃し、考える。
(風で、見えなくなる…………剣?)
どうしてか、その言葉が凄い気になる
どんな理屈で出来るか分からないが、出来る気がする。
アイズは無理矢理、槍を弾き返した後、壊れかけた剣をじっと見て
「…………やってみようかな」
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彼、ディルムッドは困惑していた。
ディルムッド=オディナ
栄えあるフィオナ騎士団筆頭騎士。
人物としては、今のキチガ○とは違い、忠義に篤く、名誉ある戦いを重んずる英霊らしい英霊だった。
生前、主君の婚約者を『愛の黒子』で誘惑してしまい。主への裏切りをゲッシュにより強制され、悩んだ末に愛に応えることを選んだという逸話を持つ。
そのことに彼は後悔は無い。後悔はないが…………
未練があった。
主君への忠義と騎士としての本懐を最後まで全うしきれなかった未練から、今回は愛でなく忠義を選ぼうと心に決めて、魔術師たちの万能の願望器を巡る戦争、聖杯戦争に挑む。
しかし召喚したマスター、彼の生前を知っているケイネスは自らのサーヴァントを信用しきれず、ことあるごとに痛罵する。
それでもなお、彼は献身的に主へと仕えようとした。
それこそが彼の願い「主君に聖杯を献上すること」なのだから。
だが、魔術師であるケイネスの理念との相互理解が上手くいかなかったこともあってやること為すことがことごとく裏目に出てしまったり。
ケイネスの婚約者であるソラウがランサーの持つ魔貌、『愛の黒子』による魅了を受け入れてしまい、盲目的なまでの恋慕を寄せる。奇しくも生前と同じ状況に陥いった。
彼はそれでも、あくまでもケイネスに忠義を貫こうとする…………
彼は言っていた。
『二度目の人生がもしあったとするならば――』
『前世では叶わなかった、騎士としての本懐に生きる道。』
『今度こそは忠節の道を』
『曇りなき信義とともに、主に勝利を捧げる名誉を――』
だが
彼のそんな思いは、果たせなかった。
ディルムッドはケイネスに強制的に自害させられてしまたのだから
言わせて貰うなら、しょうがなかったとも言える
ケイネスは重症を負い魔術も使えず、ソラウを人質に取られてい。
そして本来、主の側で守護をすべき自分は敵の迎撃に出ていたので何も出来ずに彼は自分の心臓を貫いた。
ケイネスからしたらしょうがなかったとも言える
だか、ディルムッドはまたしても主に殺されたのだ。
かの騎士王との激闘の最中、唐突に自ら胸に突き立てた愛槍と流れる自分の血を呆然と眺める
『令呪で自害させられた』と思い至った彼は生前と同じく主に殺されたという結末に血の涙を流す。
絶望と憎しみで悪鬼のごとき凶相を浮かべたディルムッドは吼えた
その結末を仕向けた騎士王のマスター
信頼していたが、謀略に手を貸していたと思われる騎士王
主であり自分を令呪にて殺したケイネス
その場にいた全員に憎悪を向け、 世界全てを呪う憎悪の言葉を彼は叫んだ。
貴様らは……そんなにも……
そんなにも勝ちたいか!?そうまでして聖杯が欲しいか!?
この俺が……たったひとつ懐いた祈りさえ、踏み躙って……
貴様らはッ、何一つ恥じることも無いのか!?
赦さん……断じて貴様らを赦さんッ!
名利に憑かれ、騎士の誇りを貶めた亡者ども……その夢を我が血で穢すがいい!
聖杯に呪いあれ!その願望に災いあれ!
いつか地獄の釜に落ちながら、このディルムッドの怒りを思い出せ!!
…………彼の聖杯戦争はそうして幕を閉じた。
彼は何故か全く違う世界に記憶を持ったまま呼び足された
彼は困惑したが、この世界のマスターに命じられたことで彼は直ぐに地上に向かった。
そして地上に上がり、周囲を見回した時に直ぐに
彼はその姿を見た瞬間に、心を憎悪に染め上げて彼女が通るであろう場所に優れた敏捷値を使いながら待ち伏せした
そこからは先ほど迄語っていた通りに憎悪にとりつかれた槍使いと美しき金髪の剣士の戦いが巻き起こった。
だが、ディルムッドは困惑していた
何故か記憶に有る騎士王の戦い方と、目の前の少女の戦い方が全く違うのだ。
不可視の剣による襲撃も
黄金に輝く宝剣の剛撃も
魔力放出による速度を上げた連撃も
彼女はかつての戦いの動きをして来ないのだ。
まるで別人のよう。
そこまでディルムッドは考え付くが、思考にノイズが走り、その考えを否定する。
彼は彼女が本気を出していないだけと考えを改め、本気を出さないなら此方が本気の猛攻を繰り出して、彼女の本気を出させれば良いと考えた。
そうして、槍を弾かれ一旦距離をとられたが直ぐに攻撃を開始しようとすると、異変に気づいた
目の前の少女が剣を前に構えて並々ならぬ目で剣を見ていた。
それだけならまだしも、魔力が高まりこれから何かをしようとしているのは明らか。
(何をするつもりか知らないが…………漸く本気になったのか?)
ディルムッドは敢えてなにもしなかった。
彼の望みは本気の彼女を叩き潰すこと
彼女が本気になるなら待っていた方が良いと判断したのだ。
そうして、ディルムッドは攻撃をせず、アイズを待っていると
「
剛風がアイズの剣に纏わりついた!
全力の風が剣を中心に吹き荒れ、アイズの近くにあった魔物の塵が周囲に舞い上がり視界を塞ぐ
ディルムッドも視界が塞がれるがその顔は愉悦で歪んでいた。
(とうとう、あの宝具を出すのか!!)
そう、剣に風が纏わりつく現象
それはかの騎士王の有名すぎる剣を隠すために作られた風の鞘。
幾重にも重なる空気の層が屈折率を変えることで覆った物を透明化させた不可視の剣にする鞘。
ディルムッドはやっと実力の一端を見せる気になったのかと喜び、このまま黄金の剣を抜かせてやるといきこんで笑う。
彼は視界一杯舞い上がる塵や埃の向こうを凝視し彼女を待ち構える。
どんな攻撃が来ても迎撃する自信が彼にはあった。
すると
パリン
「む?」
塵のカーテンの向こうで何か変な音が…………
…………
「ハァー!」
だが何の音か考える間もなく塵のカーテンが切り払われ真っ正面からアイズが剣を振りかぶった体勢で現れた。
突っ込んできたアイズを見て一端、疑問を脇に置いてディルムッドは迎撃の体勢をとりけんをみる
剣はナックルガードの付いた柄を残し、刀身は消えていた。
が、折角刀身が消えていても上段から降り下ろすことがバレバレの構えでは意味が無い。
(何を意味の無いことを!!)
ディルムッドは呆れながらも、二槍を交差して待ち構える
剣を受け止めた後、全力で剣を弾き、隙だらけになったその胴体に黄の短愴…………呪いの槍を打ち込もうと算段を立てる
アイズは柄を降り下ろす
彼は槍を力強く構え、見えていない剣を迎え撃つ
柄の位置から剣が槍に当たるであろう位置迄、彼女は降り下ろす
さぁ、反撃してやるぞとディルムッドは笑みを浮かべ
スカ
アイズが持つ
「……………………ハイ?」
ディルムッドは笑みを浮かべた状態で固まる
そんな全力で剣を受け止めようとしてバンザイの状態の彼は思考と体を完璧に停止してしまっていた。
その為、彼女は降り下ろした体勢からナックルガードの付いた柄を構え、無防備な彼の顎に向けて
「…………えい!」
ドグシャーーーー!!!!
「アベシ!?」
綺麗なアッパーカットを打ち込んだ。
ナックルガードがメリケンサックになり、綺麗な姿勢からくりその威力は天駆ける竜がごとき一撃であった。
その一撃はいくら英霊であろうと意識を刈り取るには充分な威力であった
意識が薄れるなか、ディルムッドの視界にはあるものが映る。
それは、地面に転がる、割れた刀身の様な…………
(さっきの音は、剣か割れた音だったのか…………)
ディルムッドは最後にそう思考し意識は闇に落ちた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「うん、上手くいった…………かな?」
アイズは目の前に倒れる男を見ながら呟く
本当はアイズも風を使って不可視の剣を作ろうとしたのだ…………
だが、後ちょっとと言うところで剣が耐えられずに自壊
パリンと綺麗に刀身が無くなった柄が出来上がったのだ
ちょっと呆然としたアイズだが、そこは戦闘系女子のアイズさん。
直ぐに気持ちを切り替えて『あ、これは見えない刀身に見える』と考えて、待ち構えるディルムッドに無駄に気合いを入れて誤魔化しながら突撃したのだ。
そうして勝利したアイズの顔は晴れない
何故なら
「…………これは、怒られる」
借り物の剣を折ってしまったので、怒られることを恐れているからだ。
「…………この人のせいだ…………」
ジト目でディルムッドを睨むアイズは近くにあった縄を持った
………………………………
取り敢えずアイズは気絶した男に全ての責任を負ってもらうため、近くに落ちていた縄でぐるぐる巻きにして、先ほどのモンスターを討伐に向かう
建物の屋根に上ったアイズは先程の蛇型の魔物を探すため周囲を見回すと…………
天に昇る
剣姫は、負債を敵に押し付ける!!
新たな風は…………吹かなかったですね
感想を貰えると嬉しいです、宜しくお願いします