英雄に武器を託されて子供を守るのは間違ってるだろうか 作:こじこじこじこじこじこk
僕がいた世界の伝承にあるミノタウロスはこちらの世界に出現するような量産品のザコでは無く、まさに怪物だった
ミノタウロスはギリシャの南に浮かぶ島クレタ島の王、ミノス王の后であるパシパエと海神ポセイドンの供物になるはずだった牡牛の間に生まれた、牛頭人身の怪物で生まれなからの魔獣である。
ミノタウロスの扱いに困ったミノス王は彼を封じ込める為の場として高名な工匠、ダイダロスに建造を命じそして出来上がったのが、その出口はダイダロス本人でさえも分からないと言われるほど、複雑で謎の多い迷宮、「決して出られぬ迷宮」ラビトリュス、すなわちラビリンスである。
ミノス王はミノタウロスその迷宮に封じ込めていたがラビリンスに忍び込んだ生まれついての英雄テセウスによって討ち果たされた
そう、ミノタウロスは怪物である
でも僕にはーーーーーーーーーーーーー
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僕の目の前の怪物は一言発してから全く動かない
僕も連続の牛ラッシュの驚きとミノタウロスの頭上に出現した青い板を読むのに夢中になっていた。
そう、異世界転生の定番〈ステータス画面〉である!
ステータスにはこう書かれていた
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プロフィール
真名:アステリオス
身長:298cm / 体重:150kg
出典:ギリシャ神話
地域:ギリシャ
属性:混沌・悪
性別:男性
種別 : バーサーカー
ステータス
筋力 :A++
耐久:A++
敏捷:C
魔力:D
幸運:E
宝具:EX
保有スキル
狂化:B
怪力:A
天性の魔:A++
宝具
ランク:EX
種別:迷宮宝具
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と書かれていた。
読むと同時にこの〈ステータス画面〉の情報も頭に入ってきたので、ちょっと説明すると
プロフィールはまぁ見てのとうりのその英霊の名前や出典、属性などの個人情報がのっている
ステータスはA・B・C・D・Eの5段階評価であり、1を基準値とするとEが10で1段階上昇するごとに10上昇する。A〜Eでは評価しきれないほどの桁外れな能力である場合は「EX」と表記される。
表示に「+」が付いている場合は、特定の状況下においては本来の能力が+の数だけ倍加する。例えば「C+」であれば、通常時は30であるが、条件を満たせば60となり、A(50)を上回る能力となる、という事。
基本的に+を持つ英雄は稀少であり、++は破格、+++ともなれば別格と評されている。
この英雄には無いが「-」表示は判定上はそのランクだが実際の能力はそれ未満であるもの、また安定しない数値を表す。
例えば「B-」である場合、各種判定はBであるが実際の能力そのものはC程度でしかなかったり、安定してB相当の能力を発揮できなかったりする。
保有スキルは生前の活躍や、生前に所持した技術等が特殊能力として具現化する。
英雄の知名度が低い場合、これらのいくつかが失われた状態で現界することもある。
そして宝具
宝具とは人間の幻想を骨子に作り上げられた武装のこと。
剣、槍、弓といった武器が多いとされるが、それらに限らず、盾、指輪、王冠といった他のものもある。
主に英霊が持つ、彼らが生前に築き上げた伝説の象徴。伝説を形にした「物質化した奇跡」である。
本来は、その英霊の伝説に登場するとりわけ有名なアイテムが宝具となるが、その英霊が有する伝説上の「特殊能力」も宝具に該当する場合がある。
また、「生前に築き上げた伝説がカタチになったもの」という性質から、伝説には明確なカタチで登場せずとも、英霊となったことで得られた、いわば死後の後天的な宝具というものも存在する。
まぁ、ぶっちゃけ英霊の必殺武器とかそんなもんでしょ
ここまで長々と説明してきたが、今はこのアステリオスの画面で特記するべき項目はステータスだろう
まさかの筋力、耐久がA++と別格仕様。速度はCと普通だが、このまま決闘をしたら僕の身体はパンチ一発で爆発四散しちゃうんじゃない?
しかも宝具のランクがEXとか、もう僕に勝たせる気がないよね?
このままだと僕はこの夢が覚めるまでずっとワンパンマンの怪人達と同じようなオブジェになるしかないかな
まぁ、手はあるけどね
僕が転生のガチャで引いた(?)能力を使えば、僕はこいつに勝てる。
その能力はこんな感じの勝負、決闘では無類の強さを誇るだろう
使えば勝てる
僕が黙って見ていると、アステリオスは焦れてきたのか
もう一度問いかけてきた
「おまえが、ぼくの、てき?」
僕は・・・・
「違うよ、僕は君と遊びに来たんだ。アステリオス。」
僕はミノタウロスの伝説は知っていたから、彼が狂った怪物だと思っていた
しかし僕が彼を、正確には彼の目を見たとき、僕が思ったことは。
「あぁ、この目は救われたい、孤独になってしまった子供の目だ」と
その目を僕は生前何回か見たことがあった。
子供が友達を欲しがっている純粋な目。
その目を見た瞬間、僕に〈戦う〉と言う選択肢は無くなっていた。
〈戦う〉べき
だから僕はにこやかに話しかけた
「!、ぼくの、な、まえ・・」
「うん?どうしたの、名前で呼ばれるのは嫌だった?」
「うう、ん、なまえでよば、れることが、すく、なかったから、う、うれしくて。」
「・・・・そうか」
確かにアステリオスは「雷光」を意味するその名で呼ばれたことはほとんどなく、ミノス王の牛を意味するミノタウロスという異名で世界的に知られ、呼ばれているが。
名前で呼ばれるだけでこんなに喜ぶなんて、もしミノス王を召還することがあったらO-HA-NA-SIしないと
それは置いとくとして
「そっか、じゃあ僕は君の名前を呼び続けるよ!!嫌って言われても呼び続けてやるよ!!だからその邪魔な仮面と武器を取って僕と一緒に遊ぼう!!」
そう言うと、アステリオスは嬉しそうに仮面と斧を放り投げ、そのあどけない笑みをこちらに向けて
「う、うん!あそぼう!」
と言った
・・・・うん、だけど力に関係がある遊びは辞めようかな?
僕は地面にめり込んでいる仮面と斧を見てそう思った
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そのあと、僕とアステリオスは色々な遊びを行った。
かくれんぼやトランプ、オセロ、はては花札なので遊んだ
・・・いや、そんな頭使うようなやつで遊んでやるなよとか言わないで下さいね。
だって試しにキャッチボールをやってみたら、ボールが僕の構えたミットを貫通して、僕の顔面にめり込んじゃってさ、
夢の世界でなかったら死んでたね。
そのあと、僕たちは肉体的な遊びは諦め、頭を使わないかくれんぼを使用としたら、かなり大変なことになった
その話しはまた今度するとして。かなり疲れたのでテーブルゲームで遊んでいたのだが
『ピンポンパンポン、起床の時間になりましたので、スキル使用者は急な衝撃に備えてください。起床の時間になりましたので、スキル使用者は急な衝撃に備えてください。』
そうして僕が花札で圧勝したタイミングでそんな放送が聞こえて来た。
「朝か~、遊んだ~」
「・・・」
アステリオスはちょっと寂しそうな顔でこっちを見ている。
「どうした、アステリオス?」
「・・ユウジは、また、ぼく、遊んで、くれ、る?」
「ん?」
「ユウジ、から、したらぼくと遊んでいるより、ほか、のえいれ、いをよんで、たたかったほうがいいとお、もう、から」
あ~確かにそっちの方が、僕の戦力増強になるからね
で、アステリオスは僕がそっちにかまけて明日から遊んでくれないと思っていると。
「バカだな~、アステリオスは。」
「?」
アステリオスは不思議そうな顔をしているが
「友達と遊んでいる方がいいに決まってるでしょ、だから明日も遊ぼうよ!!」
僕の発言でアステリオスはビックリしていだが
暫くすると満面の笑みで
「う、うん!!また、あし、たもあそぼ」
うん、また明日!!
僕がそう言うと、頭に衝撃が来て視界が暗転した
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スキル〈
挑戦者:ユウジ・タナカ
対戦者:アステリオス
勝利数:4回
ユウジ・タナカの賞品の指定がなかった為、ランダム選定実施
少々お待ちください
御待たせ致しました
賞品一覧
「怪力」
「天性の魔」
「
「牛鬼の斧槍」
以上の4点になります
一部、賞品を挑戦者に合わせてアジャスト致します
完了
「怪力」と「天性の魔」と挑戦者の固有スキル「狂者」を融合
「
「牛鬼の斧槍」を「小牛の斧槍」にグレートダウン
「
以上
ご利用ありがとうございました
主人公は何気に「狂者」でした。