やはり喰種の俺が青春ラブコメをするのはまちがっている。   作:Daiki0426

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2回目の投稿、緊張する。


episode1:平塚静は傲慢だ。

『高校生活を振り返って』  2年F組 比企谷八幡

 

青春とは欺瞞であり、嘘である。

青春を謳歌せし者たちは常に自己と周囲を欺く。

自らを取り巻く環境の全てを制定的に捉える。何か致命的な失敗をしても、それすら青春の証とし、思い出の1ページに刻むのだ。

例を挙げよう。彼等は万引きや集団暴走という犯罪行為に手を染めてはそれを『若気の至り』と呼ぶ。

試験で赤点を取れば、学校は勉強をする為だけの場所ではないと言い出す。

彼等は青春の二文字の前ならばどんな一般な解釈も社会通念は捻じ曲げ見せるがそんな物は大間違いだ。例えば、先程例に挙げた二つについて反論を述べよう。

前者は、そもそも犯罪行為を行っている時点でどうかと思うが、それを反省せずに正当化するなど言語道断、高校生ならばやって良いことと悪いことの区別くらいは付くだろう。

後者については、言い分だけが正論だ。確かに学校は勉強をする為だけの場所ではない。だが、赤点を取る時点で責めて赤点を回避する程度の努力はすべきだし、学業を両立出来ない者は学校に来る資格などない。

彼らは、失敗は悪いことではないと言う。確かに、『失敗は成功の元』と言われるように、全てが悪いとは思わない。しかし、彼らはその失敗を次の成功へと活かそうとせずに無意味な失敗を繰り返し続ける。そんなものはただの悪でしかない。

そして彼らはその失敗に対し特別性を見出す。

それは自分の失敗は青春の証とし思い出もの1ページに刻むのに、他者の失敗は青春の証として認めずに敗北の証として決めつけるのだ。

例えば、友達作りを失敗した者はその失敗を青春の証とし、青春の輪の中にいるべきだ。しかし彼らはそれを許さずに敗北とし、青春の輪の外に排除する。

所詮は彼らのご都合主義つまりは自分勝手である。そんなものはただの欺瞞でしかない。

彼らは叫弾されるべき悪だ。

つまり逆説的に考えれば青春を謳歌していない者こそが真の正義であるとも言える。

結論を言おう。

『ゴミ共は消えされ、もしくは俺が消す』

 

******

 

八幡side

 

国語教師の平塚静は額に青筋を立てながら、俺の作文を読み上げた。

 

「……比企谷。なんだこれは」

 

「見れば分かるでしょう。『高校生活を振り返って』という内容でしたが」

 

「どう書けばこんなレポートになるんだ‼」

 

「そう言われましても、本当の事を書いたらこうなったのですが」

 

そう言ったら平塚先生の額の青筋が強くなった気がした。いやそんな顔されても、自分のありのままを書いたらこんなレポートになってしまったんだから仕方がないじゃないですか。いや、さすがにこんな内容だったら俺でも怒るか…

 

「だからと言って何でこんな作文になるか。まあ確かに大体正しい事を言っているが、最後の結論は何だ。テロリストの犯行声明文か? それともただの馬鹿か?」

 

「どっちかに含めるならただの馬鹿ですかね」

 

実際、最後の犯行声明文的なものは、ついつい書いてしまってるしな。

そんな俺のバカ真面目か本音に触発された平塚先生は、さらに不機嫌そうになる。

 

「屁理屈を言うな小僧」

 

「小僧って……。そりゃ確かに先生からすれば俺は小僧かもしれませんが」

 

「女性に年齢の話はするなと教わらなかったか‼」

 

平塚が俺の顔目掛けて拳を放つ。たが俺はその拳を片手で止める。

まぁ一般人にしては中々だが、喰種の俺からすれば大したことはない。あとこれ体罰だろ。

 

「なっ⁉︎」

 

「すみませんね。母は早くに亡くなり、父も仕事で忙しかったのでそういう事は教わりませんでした。……それでこの手は何ですか」

 

平塚は俺の腕を払い自分のポケットに入れた。しかしこんな暴力教師を採用するとかお偉いさんの頭の中は大丈夫なのか?と人間社会に対して心配を覚える。

 

「平塚先生。とりあえずこのレポートを書き直せばいいですよね。それじゃあ俺はこの辺で帰らせてもらいます」

 

「まてまて、まだ君を返すわけにはいかない」

 

「なんですか。俺には帰りを待っている妹がいるんです」

 

「妹なんてどうでもいいだろう。家族となんていつでも会えるのだからな」

 

このアラフォー独身教師(多分)、とんでもない事を平然と言いやがった。普通は家族の事を大切にするだろ。それとも、人間にとって家族とはどうでもいい存在なのか?と本気で思ってしまう。

平塚は俺の目の前でタバコを吸い始めた。

いや生徒の目の前でタバコ吸うとか教師として注意されても仕方がないぞ。しかもなぜか至極真面目な顔になっている。

 

「なあ比企谷。君は部活とかはやってなかったよな?」

 

「はい」

 

「……友達はいるか?」

 

「いますが」

 

「なんだと⁉」

 

俺がそう言うと平塚は驚愕といった表情をしている。というかそもそも俺に友達がいないと思っていたのか。

 

「……だれだ?」

 

「C組の材木座義輝です」

 

「……ぷっハハハ! それは友達とは言わないだろう。ただ単に溢れて一緒になってるだけだろ」

 

平塚は驚いて損したと言わんばかりに俺を笑った。

この、独神(どくしん)が。確かに俺は積極的に他人と話したりはしないし、消極的にも義輝や知り合いくらいしか関わらないからボッチといわれても仕方がない部分はある。だが確かめもせず俺に友達がいないと決めつけるのは明らかに屑としかいいようがない。なんでこんな奴を教師に採用したのか疑問だ。

そんな事を考えていると平塚がさらに俺に質問をしてきた。

 

「それで彼女はいないのか?」

 

「いませんが。大体さっきから何なんですか、この一連の質問は」

 

「よし、こうしよう。レポートは書き直せ」

 

「それはさっき先生に言いましたが」

 

本当に平塚は人の話を聞かないな。俺は喰種だけど。

 

「だが、君の心ない言葉や態度が私の心を傷つけたのは確かだ。なので、君には奉仕活動を命じる。罪には罰を与えないとな」

 

平塚は生き生きしながらそう言った。

いやその理論だと俺を殴ろうとしたあんたにも罰を与えなければならないがな。しかもとても傷ついていると思えないほど威勢が良いのは気のせいか?

 

「奉仕活動……何をすればいいんですか?」

 

まさかと思うがいくら結婚出来ないからって、奉仕活動を理由に……いやさすがにないか。

 

「ついてきたまえ」

 

平塚は椅子から立ち上がり廊下の方に向かって歩いて行った。

大した説明も無しにどこかに連れて行こうとする平塚には本当に呆れる。本当になんででこんな奴が教師をやってるのかが疑問に思う。

 

「おい、早くしろ!」

 

俺がついてきていないのが気に障ったのか平塚は俺に向かって威圧してきた。まぁ平塚以上の実力者に威圧され続けた俺からすれば蚊に刺されるにも満たない。しかし教師に抵抗するのは喰種の俺にとっては命にも係わる事にもなりかねない事だ。それに家族にも迷惑をかけることになりかねない以上、ここは従う事が得策だろう。

そう自分に言い聞かせ俺は平塚のあとについていった。




面白いかどうか不安。
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