ボーダー最強の隊員   作:ワートリLove

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今回は幸太のブラックトリガーは出ません。
次回には出るかな?


第六話

 玉狛支部にて

 

「うーむ...。今日も3勝7敗か.....。4勝の壁があるな。」

 そう言って、ボサボサになった髪を直しながら遊真は訓練室から出てきた。

 

「腕が上がってるのはあんただけじゃないのよ。」

 そう、小南は誇らし下そうに話す。

 

「小南先輩から3本とれたら大したもんだろ」

 その会話を考えながら聞いていた京介はそうフォローした。

 

「とりまる先輩も一勝負どう?」

 そう遊真は京介に聞くが、

 

「また今度な。」

 と、紙に書いて何か考えながらそう即答した。

 

「どうやったらお前の相棒を強くできるか?今はそれを考えるので手一杯だ。」

 京介は修の練習メニューを考えていたらしい。

 

「おう、それはそれはとりまる先輩どうぞよろしくお願いします。」

 京介の返事を聞いた遊真は京介にそうお礼をいった。

 

「ちょっと、何でとりまるは最初から先輩呼びなの!?」

 小南は自分が勝って呼んでもらえるようになったのに、京介が最初から先輩呼びなのが気にくわないらしい。まあ、小南が始めに先輩と呼ばれなかったのは小南の性格がアレであるというのが一番の理由なのだが....。

 

「そういえば迅さんと幸太先輩いないね?」

 と、急に遊真が支部にいない二人のことを聞いた。

 

「そう言えば、何かやることがあるって迅さんが言ってたな。」

 京介が思いだすかのようにそう言うと、

 

「どうせ、迅はまた何かコソコソやってんでしょ。あいつの趣味暗躍だから。幸太はそれに付き合ってるだけだと思うわ。」

 と小南と言った。

 

 すると、京介がニヤニヤしながら

「さすが小南先輩、幸太先輩のことよくわかってますね。」

 そうからかうように言いはじめた。

 

「小南先輩は幸太先輩のこと好きだもんな。」

と、ここで遊真がストレートに爆弾を投げ込んできた。

 

「ちっ、違うわよ!?私があんなやつ好きになるわけないじゃない!!!!!」

 小南は必死に否定しようとするが顔が真っ赤で全く説得力がない。遊真のサイドエフェクトがなくてもわかっしまうレベルである。

 

 京介と遊真はアタフタする小南をニヤニヤしながら眺めていたが、流石に可愛そうになったのか遊真が話題を変える。

 

「そう言えば、幸太先輩ってどれくらい強いの?」

 

「え、ああ幸太先輩か。めちゃくちゃ強いぞ。ボーダー最強って言われてるしな。」

 と京介が遊真の質問に答える。

 

「あいつは、ボーダーの上層部を除いた戦闘員の中で一番の古参だから、年期が違うわよ。」

 と、やっと混乱状態から抜け出せた小南が京介の返答に補足するように言った。

 

「小南先輩でも負けるの?」

 

「ああ、前やったときは1-9で負けたしな。」

 

「ちょ、とりまる言わないでよ。」

 遊真は京介の言葉に驚いた。自分が3-7で負ける相手に圧勝するレベルなのだ。

 

「今、あいつに勝てるのアイツの師匠の忍田本部長くらいよ。それでもほぼ五分だし、それもノーマルトリガーだけでって言う条件でだけどね。アイツがブラックトリガー使ったら誰も勝てないわよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、迅と幸太はと言うと.....。

 遠征部隊と気の抜けない激しい戦いを繰り広げていた。

 

 迅には慶が、幸太には風間隊アタッカー3人がつき、そしてその他は激しい銃撃戦を展開していた。

 

 すると、風間さんが喋りかけてきた。

「おい、佐伯なぜお前はブラックトリガーを使わない?何をたくらんでいる。」

 そう、今俺は弧月二刀流で戦っている。迅は能力こそ発動していないが、一応風刃を抜いている。風間さんは俺だけがブラックトリガーを使わないことに疑問を覚えたらしい。

 

「今日は迅が珍しくやる気なんでね。俺は今日はサポートに回ろうかと思いまして。」

 そう言いながら、俺は風間さんに切りかかる。

 風間さんはスコーピオンで受けようとするが、弧月を受けたスコーピオンは結構アッサリと折れ、風間さんに切り傷を入れた。弧月とスコーピオンでは耐久力に違いがあり、スコーピオンで受けようとすると今のように結構あっさり折れてしまう。

俺は風間さんを追撃しようとすると、左右から歌川と菊地原がスコーピオンで襲いかかってきた。

 

「うおっ、あぶねー。」

 そう言いながら俺は間一髪バックステップでよける。しかし、歌川と菊地原は息をつく暇もなく追撃してくる。A級アタッカー2人のコンビネーションに少し押されぎみになるが、

 

「嘗めるなよ!」

 そう言ってまずは、歌川の攻撃をいなしなして体勢を崩す。これで1vs1。そして菊地原をスコーピオンごと斬り倒す。ここで、やっと歌川が体勢をたてもどし菊地原の援護に入ろうとする。しかし、俺はそこに

 

「«旋空弧月»」

 弧月のオプショントリガーの«旋空»で軽く斬撃をとばす。歌川はとっさにスコーピオンでガードしたがこちらもスコーピオンが折れ、ダメージが入る。

 俺は、「なかなか加減が難しいなぁ。でも、本気でやったら迅に当たるかもなぁ」と思っていると。。

 

「«旋空弧月»」

 今度は慶が全員をまとめて切るように、斬撃を飛ばしてくる。迅、俺、嵐山隊はそれぞれ飛び退いてその斬撃を避けた。

 

「«メテオラ»」

 そこに、嵐山さんが(炸裂弾«メテオラ»)をぶちこみ、遠征部隊の視界を遮った。

 

 

 

 

 

 

 

 太刀川たち遠征部隊は相手が距離をとったので、ひとまず作戦をたてていた。

「5人まとまっているとなかなか殺しきれないな。」

 

「しかも、迅はまだ風刃を一発も撃っていないし、佐伯に関してはブラックトリガーさえ使っていない。完全にトリオンを温存する気だ。」

 

「風間さん。こいつら無視してブラックトリガー取りに行っちゃだめなんですか?うちの隊だけでも。」

 そうA級3位風間隊所属の菊地原が提案するが、

 

「玉狛には木崎たちがいる。ここで戦力を分散するのは危険だ。」

 と、却下された。

 

「三輪、米屋と古寺はまだか?」

 

「もうすぐ合流します。」

 

その事を確認した太刀川は、

「戦力的にブラックトリガーを同時に相手にするのはキツイ。幸太がブラックトリガーを使っていない今のうちに、アタッカー組とスナイパー3人で迅をやる。出水、お前は三輪と米屋と組んで嵐山隊と幸太を足止めしろ。」

 と作戦をたてた。

 

「玉狛と忍田派が手を結んだと言うことは。ブラックトリガー使い3人に本部隊員の3分の1。戦力の上完全に我々を上回ったと言うことだ。ブラックトリガーの奪取はより緊急性を増した。失敗は許されないぞ。」

と風間は奮い立たせるように強い口調で言った。

 

「わかってます。風間さん。」

 そう言いながら三輪は動き始めた。

  

 

 

 

  

 

 同じ頃、距離をとった嵐山隊&迅&幸太も同じように作戦を立てていた。

「・・・・・次はこっちを分断しに来そうだな。」

 

「そうだな、総攻撃で迅を落としに来るだろうからな。」

 

 俺と迅の言葉を疑問に思ったのか、木虎が質問してくる

「何でですか?」

 

「俺がブラックトリガー使ったら、相手は勝機がなくなるからな。流石に遠征部隊と言えども、ブラックトリガーを2つ同時に相手取るのは無理だろうし。だから、俺がブラックトリガー使う前に、俺より落としやすい迅を落とそうとするだろ。」

 

「なるほど、て言うかそもそも何で幸太先輩はブラックトリガー使わないんですか?」

 

「ん、ああそれは俺が頼んだんだよ。ちょっと色々あってね。」

 俺の代わりに迅が木虎の質問に答える。

 

「それに、迅がしくじってからでもブラックトリガー使うのは遅くないしね。」

 

「分かりました....。」

 木虎はまだきにはなるが一応納得はした表情で答えた。

 

「じゃあ、分断してきたときはどうする?」

 

「別に問題はないよ。何人か幸太と嵐山たちに担当してもらうだけでもかなり楽になる。」

 

「風間さんがそっちにいってくれると嬉しいけどこっち来るだろうな。」

 

「こっちを足止めする役ならたぶん三輪隊ですね。」

 

「そうだな、三輪の鉛弾«レットバレット»があるからな。」

 

「どうせなら分断されたように見せかけてこっちの陣に誘い込んだ方がよくないですか?」

 

「そうだな。賢と連携して迎え撃とう。」

 と作戦をたてていると。

 

 迅がレーダーを見て何か気付いた。

「お、来たな。」

 どうやら、相手が来たらしい。俺もレーダーを見てみると、慶&風間隊と三輪隊&出水で別れて行動している。

「やっぱり分断だったか。」

 

「ああ、うまいことやれよ嵐山、幸太」

 

「そっちもな迅。」

 

「お前こそしくじるなよ。」

 そう言い合いながら、俺たちはお互いの相手のもとに向かうのであった。

 




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