ボーダー最強の隊員   作:ワートリLove

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前回寝落ちで途中のやつを投稿してしまいました。
完全版を投稿しましたので、見ていない方はそちらを先にご覧ください。


第九話

「惜しかったな三輪。俺一人ならやられていたよ。」

 幸太はそう目の前に倒れている三輪に向かって言い放った。

 

「くはぁー、完敗だなこりゃ・・・。」

 幸太の言葉を聞き、三輪の隣に倒れている米屋が三輪の代わりにそう答える。

 

 三輪が佐鳥に撃たれた後、幸太はすぐさま体勢を立て戻し三輪の残った足を切り落とした。そして、米屋を正面から切り伏せたのであった。

 

「当真さんの方は木虎が行ったし、出水のほうは嵐山さんととっきーが行った。お前らの負けだな。」

 幸太がそういった直後二方向から緊急脱出(ベイルアウト)の光があがった。当真さんと出水が落ちたかなと思っていると、案の定

 

「幸太君、嵐山さんたちが出水君と当真さんを落としたわ」

 と嵐山隊オペレーター綾辻から連絡が入る。

 

「ふぅ、俺の仕事はこれで終わりか・・・・。」

 

「あれ、お前ら迅さんの援護いかねぇの?」

 疑問に思ったのか、米屋が聞いてくる。

 

「ああ、自分ひとりでやらせてくれって迅に頼まれたからな。あいつは自分で言ったことは守るやつだ心配ない。」

 幸太は米屋にそう答える。なんだかんだ言いながら、一応幸太は迅を信頼してるのである。

 

「それはそうとさ、最後の佐鳥の狙撃あれ三輪の動きを読んでたのか??」

 

「いや、お前らの策自体は読めなかったよ。でも、三輪はなんていうか・・・・執念深い??から最後は三輪自身が来るなって思ってたんだよ。だから、佐鳥には他のやつはいいから三輪だけを見て、何かしようとしてるならこっちにかまわず撃っていいって言う指示を出してた。」

 

「執念深いってwwwお前ひどいなwww」

 米屋はつぼに入ったのか大きな声で笑っていた。一方三輪は幸太のことを無言でにらみつけている。三輪はもともと目つきが鋭いので結構怖い。

 

「そっちも当真さんの狙撃やばかったじゃん。俺じゃなかったら落ちてたよ。」

 幸太は三輪のにらみから逃げるように話題を変える。

 

「俺はあれで死んだと思ったのになぁ。お前のサイドエフェクトやっぱチートだわ。」

 

「一応、当真さんが来ることは考えてたんだけどな、迅よりかろうじでこっちの方が当てやすいから。俺のサイドエフェクトも無敵じゃないし。それでも余裕はあったんだけどな・・・。まさかあんなタイミングで撃ってくるとは思わなかった。ホントぎりぎりだったよ。」

 そんなふうに米屋としゃべっていると。

 

「幸太、プランBにはいる。」

 と迅から無線が入る。

 

「おせ-よ、迅。こっちはもう終わった、早く終わらせろ。」

 

「相変わらず早すぎだよ。て言うか、ブラックトリガー使ったのか?ブラックトリガーはプランBまで使うなって言ってただろ。」

 そうとがめるように迅は言うが

 

「使ってないよ。いいからとっとと終わらせろ。」

 

「はいはい、わかってるよ。手は出さないでくれよ。」

 

「了解。」

 そういって無線は切れた。

 

「どうした?なんかあったか?」

 無線のやり取りを眺めていた米屋が幸太にそう聞いた。

 

「やっと迅が本気だすってさ。」

 

「何、迅さんが!」

 

「・・・・・迅!」

 米屋と三輪は迅が本気を出すと聞きどちらも目を開き驚く、

 

「なあ、幸太。お前太刀川さん達と迅さんどっちが勝つと思う?」

 米屋が興味本位で聞いてくる。

 

「そりゃ迅だろ。」

 幸太は即答した。

 

「なんでそう思う?太刀川さんたちも強いぞ。」

 

「そりゃあいくつか理由がある。一つ目は慶と風間さん以外は風刃の能力を実践で見たことがないこと。」

 

「でも、能力自体は知ってるだろ。」

 

 

「聞いて能力を知っているのと、見て感じて知るのじゃぜんぜん違ってくる。だから、風刃を知らないやつらはきついだろうな。で、二つ目はあいつがいつも自分の実力を隠してるからかな。」

 

「隠す?」

 

「あいつは本部ではこういう時のためにいつも本気では戦ってなかったからな。まえ、遠征前の訓練で迅と風間隊が戦う所見てたけど手抜きもいいとこだったよ。」

 

「まじか・・・。」

 

「ああ、だから特に菊地原とか油断してるんじゃない??」

 

「ああ、してそうだな・・・・。」

 と米屋は口の悪い後輩を思い出しながら納得するようにつぶやいた。

 

「最後が単純にあいつが強いからだな。」

 

「迅さんそんなに強いのか?」

 

「ああ、強いな。それに、あいつのサイドエフェクトは風刃に相性がいい。だから、慶たちとやっても迅が勝つよ。間違いない。」

 と幸太はそう断言する。

 

「へーー、あそういえばさ??」

 と、幸太の考えに感心している米屋が急に思い付いたかのように言った。

 

「お前と迅さんブラックトリガーつかったらどっちが強いの?」

 その言葉を聴いた瞬間、幸太の雰囲気が変わる。そして・・・、

 

 

 

 

「俺のブラックトリガーは最強だ。」

 幸太は即座にそう言い切った。

 

「・・・・・。」

 米屋と三輪は急に殺気立つ幸太にしばらく何も言えなかったが、米屋が数秒後我に帰ったのか

 

 

「えー、じゃあ見せてくれよ。」

 と懇願してきた。

 

「いやだよ。使うと疲れるし・・・。」

 

「えー、いいじゃん減るもんじゃあるまいし。」

 

「俺のトリオンが減るんだよ・・・。」

 と幸太は米屋とやり取り押していると出水と当真さんをベイルアウトさせた嵐山隊が帰ってきた。

 

「お疲れ様です嵐山さん。皆もおつかれさん。」

 

「お疲れ様です、佐伯先輩。」

 

「お疲れ様です。」

 

「ああ、お疲れさま幸太。」

 

「お疲れっす。それより、幸太先~輩、見ました?俺の必殺ツインスナイプ見ました?」

 

「ああ、見た見た。たすかったよ佐鳥。」

 

「アザ~す。」

 

「あ、迅のところには行かなくて大丈夫です。って連絡着たので。」

 

「ああ、わかった。」

 と幸太は嵐山さんたちとしゃべっていると三輪が嵐山さんに向かって叫び始めた。

 

「嵐山さん、ネイバーをかばったことをいずれ後悔するときが来るぞ。あんたたちはわかってないんだ、家族や友人を殺された人間でなければネイバーの本当の危険は理解できない。ネイバーを甘く見てるそこの佐伯や迅はいつか必ず痛い目を見る。そして、その時にはもう手遅れだ。」

 

 しかし、それを聞いた幸太がいきなり笑い出した。

 

「何がおかしい佐伯......。」

 三輪は自分の意見を笑われたのがよほど頭に来たのか、幸太のことを激しく睨み付ける。

 

「三輪、悪いが俺にはお前の考えは子供の我が儘にしか聞こえないわ。」

 

「何だと!」

 

「お前はさ、ネイバーを本当の意味で見たことあるのか?ネイバーのなかにもいろんなやつがいる。真面目な奴、優しい奴、頼りになる奴、バカ勿論悪いやつもいる。まあつまり、あっちの世界の人もこの世界の人と同じなんだよ。お前は何も知らず、なにもしてない奴も恨むつもりなのか?それは只の八つ当たりだろ、お前の家族の死を八つ当たりの理由に使うなよ!!」

 

「お前に何がわかる!!自分の家族が殺されてないお前や迅に!!お前の家族がもしネイバーに殺されたならお前らでもそんな甘いことは言わない筈だ!!」

 そう三輪は激怒し、幸太にそう叫ぶ。だが、幸太はそれに苦笑で返した。

 

「·····悪いな三輪、俺はもう全員家族をネイバーに殺されてる...。」

 

「なっ!!...。」 

 幸太の言葉に皆が絶句する。

 

「それに、迅だってネイバーに母親を殺されてる。しかも、5年前には師匠の最上さんもなくなってる。俺もあいつも親しいひとを失う辛さはよくわかってるよ」

 

「なら何故ネイバーをかばう。何故助けようとする。ネイバーが憎くないのか!?」

 三輪はそう訳がわからないといった顔で幸太に聞く。

 

「俺の家族を殺したネイバーは許せないさ。でもな、ネイバーのなかにもいい奴はたくさん居るんだよ。お前はネイバーをひとくくりにしてるけど俺は一人の人としてみてるそれだけのことだ。」

 そう幸太は言うと、ばつが悪く感じたのか

 

「すいません嵐山さん。さっきはああ言いましたけど、ちょっと迅が心配になったんで様子を見てきます。」

 

「ああ、わかった。俺達は先に基地に戻っているぞ。」

 それを聞くと、幸太は三輪たちの前から走り去って行ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 三輪達から離れた幸太は迅のいる方向に走っていた。

「はぁ~、三輪にムカついたとわいえ言い過ぎたかな......。でも、あのままじゃいずれ潰れそうだし、言っといて良かったかもな 。」

 幸太はそう言いながらため息をついた。

 そして、自分の懐から黒い棒のような物を取り出した。

 

「なあ、父さんこれであってるのかな?」

 そう幸太はブラックトリガーとなった父に語りかけたのであった。

 

 

 

 

 

 

「勝負ありだな」

 迅はボロボロの太刀川と風間にそういい放った。

 

「なるほどな......。いずれ来る実戦に備えて手の内を隠していたと言うわけか....。」

 

「ああ、そうだよ風間さん、迅は本部で一回も本気で戦ってないからね。」

 そう言いながら幸太は迅たちの前に姿を表した。

 

「様子を見に来たけど、もうほとんど終わってるじゃん。」

 

「おい、幸太。手を出すなって言ってただろ。」

 そう迅は言うが、

 

「様子見に来たって言っただろ。」

 とのんきに返す。

 

「はあ、まっいいか。じゃあお二人がたにはそろそろお帰り願おうか。」

 と迅は風刃を構え止めをさそうとする。

 

「風刃の性能は把握した。あと3週間....正式入隊日までの間に必ずお前たちを倒してブラックトリガーを回収する。」

 と慶が宣言する。はあ、まだ諦めないつもりか....。でも、

 

「悪いが慶それは無理だ。お前は俺のブラックトリガーの能力知ってるだろ。お前たちじゃ勝てないよ、て言うかそれ以前の問題だけどな。」

 

「なに!?」

 風間さんが俺の言葉の真意を探ろうとするがその前に二人に風刃の刃が振るわれた。

 迅の持つ剣から緑の斬撃が放たれ二人を切り刻む、

 

「「戦闘体活動限界(ベイルアウト)」」

 

 そうして二人は光となり基地まで飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 「ふう~、さて城戸さんのところに行って交渉してくるか。幸太どうだお前も来るか?」

 ベイルアウトしていく慶と風間さんを見送ったあと迅は幸太にそう聞いてきた。幸太も嵐山さんたちにお礼を言いたかったが迅のようにさっきまで戦っていた、さらに言うと負かした相手と鉢合わせはしたくなかった。なので、

 

「すまんが俺は止めとく。俺交渉とか苦手だからボロ出しそうなんだよな、しかも城戸さん苦手だし。遊真のことは頼んだ、あとついでに嵐山さんにもあったらお礼言っといてくれ。」

 と断った。

 

「はいはい、任せろ!」

 そう言って迅は本部基地のある方に歩き出す。

その後ろ姿は何処か悲しみを隠しているように感じられた幸太はこう言葉をかける。

 

「......迅、抱え込むなよ。」

 

「....ああ、わかった。」

 と迅は幸太の心配を笑顔で返し、そのまま歩いて基地の方角へと消えていった。

 

 迅を見送った幸太は

「は~、疲れた~。さてそろそろ帰るか。」

 そう言いながら、皆が待つ玉狛支部へと足を向かわせた。

 

 




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