IS学園入学の日、まるで物珍しい物を見られるような視線が周りから向けられており、一夏の機嫌は最悪としか言いようがなかった。
今はHRで自己紹介をする時だというのにその視線が消える事が無い。
その事が一夏をさらに苛立たせた。
「織斑君?織斑君!」
自身を呼ぶ声がしたので目線を向けると緑色の髪の小柄なのにバストが大きな眼鏡をかけた女性がいた。
山田真耶、一夏がいるクラスの副担任だ。
そのおどおどしている様子に一夏はさらに苛つき睨んだ。
「織斑一夏だ。この学園に入学する事に俺にメリットが無いが強制的に入学させられる事になりこの場にいる。好きな物はメリットで嫌いな物はデメリットだ。そして座右の名は『時は金なり』だ」
そう言い一夏は席へと着いた。
バシンッ!!
だがその頭に何かが行きよい良く振り下ろされた。
「もう少しまともな自己紹介ができんのか貴様は・・・」
それは織斑千冬の出席簿だった。
「一回は一回だ」
ドガンッ!!
そう言い千冬の頭を思いっきり机へと叩きつけた。
その事にクラスにいたほとんどの人が驚いた。
「き、貴様・・・」
「織斑教諭、貴様にいい言葉を教えてやろう。『やられる覚悟が無い奴にやる資格は無い』だ、教訓にして置くんだな」
一夏のセリフを聞き舌打ちをして教台の前に立った。
「このクラスの担任を務める織斑千冬だ、私の言うことはハイかyesで答えろ、分からなかったら教えてやる」
そして黄色い歓声が上がり一夏はさらに苛立させた。
するとヤモリの形をした黒い痣が首元から頬へと這い上がってきた。
それを見たクラスのほとんどが驚いた。
「あぁ、そう言えば言い忘れていたな。俺には不思議な痣があってな、何故かその痣は動くのだが医師にもどうしてか分からなかったらしい。だから気にするな」
そう言い再び一夏は席に着いた。
「(どうしたんだ?《xgdhjeuiejhsk!?!?》なるほど、なら後で挨拶しに行くとしよう)」
痣からの言葉を聞きどうやら会いに行く人ができたらしい。
こうしてHRが終わった。
一夏はクラスの視線と廊下から感じる視線に苛つきとウザいと思っていた。
そんな事を思っていると一人の女性が彼に話し掛けた。
「よっす織斑!久しぶり!」
「お前は・・・あぁ、篠ノ之か、久しいな」
その時、左腕が包帯で巻かれているのに一夏が気が付いた。
「その腕はどうした?」
「ッ!・・・少し前に運動している時に少し・・・な」
箒が何かを隠しているのに一夏は気が付いたが、本人が言うつもりがないのなら態々聞く気はない。
なので、一夏は話をずらす事にした。
「なるほど、お前らしいな。相変わらず元気がいいようだ」
「ふふん!それが私の取り柄だからね!それより彼奴は元気にしているか?」
その言葉を聞き彼奴とは誰かを考えたがすぐに思い至った。
何故なら此奴が転校するまでそいつと此奴は大体一緒にいたからである。
「・・・あぁ、彼奴か。彼奴なら一年前に中国に行ったぞ」
「えぇ!?そうなのか!!」
「そうだ。まぁ、彼奴の事だ何れ此処で会う事になるだろうよ」
「そうだな!彼奴は私と同じくらい行動力があるからな!!」
「それよりそろそろ席に戻った方が良い。もうすぐチャイムがなるぞ」
「お!本当だ!それじゃ!」
そう言い篠ノ之は席へと戻って行った。
それと同時に織斑教諭と山田教諭が入って来た。
そうして授業が始められたがその時の一夏は真面目な表情をしていた。
彼にとってISの事を知っていればこれからは何かと便利だからである。
こうして授業は過ぎていった。