先程の授業が終わった。
「(ふん、確かに難しいが参考書を読んでいれば理解できる内容だな。次の授業の予習をして置くのも良いかもしれんな)」
そう考えた一夏は参考書を出して捲ろうとした。
しかし、一人の生徒が声を掛けて来たのだった。
「少しいいかな?」
そう声を掛けられたので一夏は顔を上げた。
そこには金髪でドリルの様でありチョココロネの様な髪型をした外国人の生徒が立っていた。
「何か用か女」
「あぁ、そう言えば名乗って無かったね。私の名前はセシリア・オルコットでイギリスのIS代表候補生をしているわ」
「そうか、俺の名前は織斑一夏だ」
「知っているわ。この一年一組の担任である織斑千冬の弟であり、今の世界の常識に流されずに女に絡まれても言い返してトラウマを植え付けているんだよね?」
それを聞き一夏は目の前の女、いやセシリア・オルコットを警戒し始めた。
普通の人間、ましてや最近まで自身の名前は有名では無かったのに自身の周りに居なければ知りえない事を知っていたのから当然である。
だが、一夏は他の事にも気づいたためでもあった。
「・・・どうやらお前は色々な事を知っているようだな」
「ふふ、色々は知らないわよ。知っている事だけよ・・・」
「ふん・・・(どうやら話のコツを知っているらしいな。厄介だ・・・)そろそろチャイムが鳴る。席に戻った方が良いぞ」
「あら、本当だね。それじゃあね織斑君」
そう言いセシリアは席に戻った。
それと同時に千冬が入って来た。
そして教卓に立った。
「さて、これから授業を始める・・・・・・ああ、その前にクラスの代表を決めなくてはな」
クラス代表という言葉を聞きクラスは少しざわめき始めた。
「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけでなく、生徒会の開く会議や委員会への出席…まぁ、クラス長だな。クラス対抗戦は入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点で大した差はないが競争は向上心を生む。ちなみにクラス代表者は一度決まると一年間変更はないからそのつもりでいろ。後自推、推選は問わない」
思っていた以上にめんどくさそうな役割だと思うと同時に未来的にはメリットになるのではないかと一夏は考えていた。
「はい、織斑くんを推薦します!」
「私もそれがいいと思いまーす!」
クラスのほとんどから推選をされた一夏だが別に今回は拒否する必要が無いので傍観する事にしたらしい。
すると一人の生徒が手を上げた。
「先生、私は自推させて頂きます」
その生徒は先程一夏に話し掛けていたセシリアであった。
それを聞いて千冬が声を上げた。
「織斑とオルコットの二人があがっているが他に居ないな。だったら来週、アリーナを借りてISを使っての決闘を行う。二人ともそれでいいな?」
その言葉に一夏とセシリアは反論せずに頷いた。