初霜「文月さんは居ないのね」
作者「いまいちキャラを理解しきれていないので」
初霜「水無月さんでしたっけ?発表された睦月型」
作者「どこかは物凄い発狂気味だったが、大丈夫なのか?」
速吸「水分補給はしっかりと!」
作者「生きねば」
初霜「ところで!」
作者「はい?」
初霜「見事に一か月たった件について」
作者「細々と打っていたら妖精の援護射撃入ってな」
初霜「どうりで5000文字になったと」
作者「ナントカ・of・Warshipsを起動していればもっと遅れたがな」
〇A「私をまともに動かせないからね」
初霜「誰!?」
作者「今後出そうか迷っているキャラ。クロスオーバータグ必須だね」
初霜「残りは後書きに」
B2
青の上に泳ぐトンビを見、手元の得物をカチリカチリといじっていく。
本来ならば工廠の頼れる妖精にお願いすればいいものだが、
せっかくの知識を生かせないのもまた愚策、
そもそもこんな銃の成れの果てを扱える者なんざ一握り。
気付けば手元の銅色懐中時計は正午を指している。
「へー、珍しい。埠頭のベンチじゃなくて、ここのベンチにいるなんて」
「葛城先生、か。料理の腕はどうだ?」
「まぁ、少しは⋯」
「いい姉さんを持ったもんだよ。
⋯明日、込み入った用事がある。無理強いはしないが、行くか?」
「条件は?」
「朝飯を抜く。かなーり怖いぞ。骸骨は覚悟しないと」
「げっ。辞めとく⋯」
「うむ。一人でも構わん。後は」
「初霜ちゃんなら大丈夫じゃない?」
「ちょいと別の意味で心配なんだが、ね」
「Oh⋯」
「気にするな。あとこの鍵も渡しておこう」
「?何所の鍵なの」
「本館一階の左端、開かずの倉庫って所よ。
もしもの時はそこの黒電話からダイヤルを回してくれ。番号は書いてある」
「う、うん」
「んじゃの」
と言っては本館に足を向ける。
大階段を一人コツコツと歩く。
三階で打ち止めなのだが、一段一段がやけに離れている故、
上っているという感覚が湧かない。
最上段を足下に据え、一時も休まずに左へ体を伸ばす。
当のその時、目的の扉から初霜さんが出てくる。
「!?」
「よう⋯」
と声をかけ、
「ちょいと、話が、ある」
「⋯何?」
「南西の端の島に探検を、ね。助手を一人くらい連れていきたいんだが、行くか?」
「⋯⋯⋯⋯」
「無理強いはしない。何があるか分からないからな」
この時、葛城から「何かあったら断られてもついていく。これが関係を直す強い一歩なのよぉ~」と、初霜は言われていた。
「私も⋯私も、行かせてください!」
「!⋯?、時間は何時頃にしよう?一応、明日の早朝で考えてはいる」
なにかおかしい。距離を置いている事は100も承知だ。
が、空元気だけでは済まされない不自然さが目に見える。
⋯掘り下げてみよう。ぜっっっったい葛城に絞られると予測できるけれども。
「早い方がいいわ。今日中に」
イントネーションや表情に違和感がにじむのが分かる。
死に急いでいたアイツらと同じ目をしている。
⋯もっとも、初霜さんが死ぬ確率はかなり低いから、話に乗せられるのだ。
「執務室に言うとする。済まんが付いて来ておくれ」
目前の扉にノックを3つと1つを重ねる。
「失敬失敬、初霜もおる」
「入れ」
「では入る」ガチャッ
「⋯初霜、入ります」
相も変わらず、化けの皮を被った上級大将殿が、其処に居る。
「で、初霜を説得したわけか」
ある細工を仕込んでいるとはいえ、その声に違和感を抱く者は居ないであろう。
「そう。で、今日の午後3時以降には突入しようかと思っている」
「不可。8時以降なら向こうも用意できるはずだ」
「構わないです」
ココは普通、『構わないわ』だろうに。
「ふむぅ、初霜さんのをシフトに入れておいてくれ。気休めにはなる」
小声の注文に対し、小声で上級大将殿は答える。
「分かったわ。入れとく」
そして、
「中佐と初霜の『山端の島・地下施設』調査を命ずる。
但し自身の生還を優先とする。まぁ、行ってきておくれ」
「ほいよ。さ、手持ちの準備をしておくか」
「若葉にも相談しようかな」
「少しは時間があるからなァ」
さて、これだけあれば問題ないかな。刀五本に剣三本、折れても問題はない。
「準備は出来ています、行きましょう」
「!、そうだねぇ」
本島の西にはあまり人は住んでいない。
おかげで港もいくらか小さい。東も西も、比べるほどではないと言えばそうなのだが。
「ところで、だが、その小さいものは何だかね?」
「若葉は御守と言っていたわ」
いつもの調子が戻りつつある。
「ほう、そいつが効くと良いねぇ」
「そう⋯」
船は割と大きな音を響かせて走り出した。
「お待ちしておりました。中佐。初霜さん」
「こんばんわ」
「夜分に済まないね。施設は結局どうなっているか?」
「はいはい。入り口となる一階部分、その上の二階、三階は調査済み、
よく分からない書類が有った位ですよ」
「もしかすると中身はデタラメなんじゃないか?偽装工作は戦争でも割と重要だ」
歩きながら現場の妖精が続ける。
「一応解読してますよ。地下の方ですが、内部は少なくとも四段構造、
内第一層は全て把握しています」
「じゃあこのまま行けばいずれ全て分かりそうですね」
「ならいいんですが⋯近頃、若い奴らが幽霊を見たとか何とかで、
仕事をほったらかしているんですよ」
「ふむ。取り敢えず潜らんとな」
「あと、第三層辺りからは明かりもついていないので」
「同時進行だな。第二層を頼むよ」
「懐中電灯はあるの?」
「なァに、ここにカンテラがあるさ。ろうそくもマッチも持っている」
「アナログですなぁ」
「いいじゃないか。電球を持ち歩くよりは楽だと思うよ」
「そうですね。⋯着きましたよ」
地下に施設があるなど、初見では分からないだろう。
そんな建物の入り口近くには、
妖精達の中から選ばれたエリートが作業するテントが大量に張られ、
何かの市場と町のシンボル的建造物を思い起こす。
足りないのは彫像と噴水、まァ無い物は仕方ない。
それ以上に、
仕事の6割を半ば彼らに押し付けてしまっている事にためらいを脱ぎ切れずにいる。
「どうだ?食ってくか?」
「いや、血生臭そうな地域に潜るから遠慮する」
「そこの初霜嬢は?」
「?あぁ、辞めときま、す⋯」
「そうかいそうかい、釣れねぇなぁ」
「ところで、だ。やはり人間サイズの方がいいのか?こういう作業は」
「ま、そうですね。入り組んだところ、崩壊している所は小さくないと無理ですけどね」
「第三層、いきなり崩れるとか、無いよな?」
「⋯⋯⋯多分」
「お、おう⋯」
「私はここまで。これから夜食の指揮をするので」
「なんかタダ働きで自分自身が虚しいよ」
「食材費を出してくれるならそれでいいんですよ。それでは」
そうして、スタスタと彼は去っていく。
「アイツ確か妖精士官学校を完全制覇した首席の中でも特にスゴイ奴だったかな」
「モテそうな顔です」
「だよなァ」
目前に広がるは分厚い扉。
そこまで高くも無ければ、
酷過ぎる環境に耐えられるような何重ものロックが掛かっている訳でも無く、
ただシンプルに赤錆びた扉が半開きになって、冷気を運んでくる。通気口があるのか。
「二層の入り口に電飾付けるぞ!ホラ、オマエラも手伝え!コレ、コレ、嬢ちゃんはコレだ!」
「「あっ、⋯わかった」」
突っ立っていた俺達の横からやって来た妖精に、やたら重たい配線を持たされた。
重い荷物がさらに重くなる。
「さぁ、行くぞ!」
「「おぉ~!」
「「「「「「「おぉー!!!」」」」」」
後ろで工具を持った妖精たちが騒いでいる。
どうして気合が入っているのだろうか?
気合入れないと、やはり持たないのかもしれない。
「何か不思議な気持ちね」
下から吹く風は名に乾いている。
階段は割と広く、その気になればジープでも行けそうだ。
「後、半分で一層だぞ」
設計者はエレベーターを作るのを忘れたのか、はたまた垂直に掘るのが面倒だったのか。
「来たぞ!交代の時間だ!」
ようやく下り切った時に聞こえた声。ここまで8192段か。
「ここが第一層⋯」
「意外と普通の内装ね」
「そのようだ。空調も効いている」
「整備班はこのまま二層に行くぞ。当直は待機!」
リーダー格の妖精は、こちらに近付いては言葉を続ける。
「お二人さんは何処から?」
「古式本島から。第二・第四艦隊司令とかいう肩書持ちの中佐だ。こっちは初霜」
「以後お見知りおきを」
かなり仰々しいセリフだが、彼は気にせず、
「今日来る話のお二人さんだったかぁ~!
少し待ってて下さいな。照明が未だカンテラなもので」
「構わんよ。というよりは手伝う方が良さそうで」
「いいって、いいって。
俺達妖精は知らない、知りたい事がねぇとただのお祭り馬鹿になっちまう。
仕事って言っても12割探求心だ。せめてものお礼だよ」
「欲は欲でも知識欲という訳か。生憎俺も持ち合わせているがここはお言葉に甘えるよ」
「そう⋯―っあ!説明したいからついてまいれ!」
「中佐さんに似ていますね、この方」
「何でだかねぇ」
「というのもなぁ、あぁ、上の若造から幽霊沙汰は聞いてるだろ?
アレは良いとして、古い血の跡のような何かが見つかってな。
気味悪いから調査が進まんのだ。かく言うワシも足がガクガクでの、
ちょうどお主らに任せる事にしたんじゃよ」
「恐怖には勝てなかったのね」
「うっ、痛いところ突くの、お嬢ちゃん」
「第三層に入った⋯恐らく先遣隊の報告にはほかに無かったのか?」
「どっかの地上の穴と繋がっているポイントがあるようじゃ。
ガラスの破片が微量あったらしいから、きっとガラスで閉じていたのだろう。
もっとも、その後に幽霊沙汰が起きてスタコラ帰って来たそうだが」
「そりゃ驚き、崩れない事を祈るしかないね」
「まぁそうなる。⋯此処が第二層。第三層までの経路は看板を見ておくれ」
「ありがとう。助かる」
「構わん。さぁおまいら、仕事するぞ!」
彼らはいつの間にかバラバラになっていった。見渡すと三人くらいが作業を始めている。
「行くか」
「そうしましょう」
相変わらず湿った空気が首元を包み込む。
カンテラを右手に、左に初霜を連れて歩く。
壁に打ち付けられた看板を何度か見ながら先に進む。
一体どうやってコンクリの壁に打ち付けたのか。
辺りの暗さと共に(一応松明はあるにはあるのだが。
あの妖精が止めようとするのも無理はない)闇の中だろう。
「ところで中佐はココの事を知っていたんですか?」
「んまァ、気楽に飛行機を飛ばした時に見つけて、気楽にやって来ては驚き、
気楽に探索をしてみては地下があるもんだからちょっとした疑いをかけてみたんだよ」
「へぇ⋯」
1970年代の遺物が眠っているとか何とか、
オカルトや陰謀論を取り扱う者共の中でも、
あまりネタにされないタブーのような何かが古式諸島にはあると風の噂で聞いた、
なんて枕もあるのだが。
「風が強いわ」
「穴ぼこからの風かもな。ロウソク、チェック」
「連装砲の砲弾、チェック」
ジョークをかませる程度には気が晴れてきたのか。いや、気が晴れる場所ではないか。
「ポケットの金平糖、チェック。降りてみようか」
古いのか新しいのか判らない位に小ざっぱりした階段を足元に気を付けながら歩く。
段の下が地面ならば抜ける事は無かろう。
433段、第一層から二層までの8492段に比べればはるかに少ない。
「静かね」
「そうだろうな、誰も居ない筈なんだから」
とつぶやきながら近くのドアを開ける。一つのドアがある小部屋か。
ドアを開ける前の定位置に戻るか。
「ドアはココだけ、後は曲がり角だけ」
確かに真っ平らな壁が並んでいる。
右に曲がる角がかろうじで見えるが、艦娘とは本当に視力も強化されるのだろうか?
「カンテラ頼りに進むとしよう」
「古鷹さんでも連れて来ればよかったじゃないですか」
「生憎、加古さん探しで東奔西走していたもんだから諦めたよ。
キソ-は護衛任務で出払っているしな」
「暁さんは」
「三歩歩けるかどうか、だなァ」
コツリコツリとまたコツリ。少しくらいは雨漏りの音位聞こえてもいいのではないか。
角の先には⋯
「ドアばかり、か」
「面倒くさそうね」
間が少しあるのは良いが、軽く5つはある。
「取り敢えず手前のから開けるか」
ガシェリと響かせたドアの向こうには、長ーいガラス窓が見える。
と、いってもひび割れで向こう側は見えず。
「機械が沢山、しかもデカい。旧時代のコンピューターレベルか、あるいは」
気まぐれに起動させようとするも、ウンともスンとも言わない。
どこかに電源がある、か。
「向こう側にはどうすれば行けるのかしら?」
「ここは完全に隔離されているから、どこかに入り口がある。さっきのドアか」
「⋯っ戻るのね」
「まァいいじゃないか」
ガシェリとドアをもう一回開けて辺りを見回す。
この武装も(無用の)長物と化してしまったか。
「その刀とかは何なの?」
「今更って、誰も知らんか。
刃の付け根が緑に光る二振りが一対。
持ち手が半分だけ金で色づいているのも二つで一つ。
妙にもやを発しているのが一つって訳だ。
剣はそれぞれ一品もの。どこぞの黒曜石みたいにくびれがある白い奴は、
昼間は光っているんだよなァ。
似ている二つは白いのと水色の物。
水色のは昔からの愛用品だから、そうそう手放せない。
ついでに一振り格納してはいるがまァ使わんだろう」
「剣・刀に愛着があるんだ」
「使わない事の方を願っているよ」
ドアの目前に戻り、二つのドアを立て続けに開ける。
よく見れば防音壁だ。どうりで何も聞こえ無いワケだ。
「風が来る⋯」
「噂の天窓エリアが近いのか」
草木だったであろう物は少しの枯れ枝を残して潜んでいる。
ソファーもボロボロ。明るい穴に足を延ばし、上を見る。
「月が見える。例えそれが偽りの光だとしても、それは⋯」
後ろに、初霜さんが倒れている!
「おい、初霜!起きろ!おい!」
つづく
割とどうでもいいかもしれない後書き
人物・用語集
で
出てくる予定のキャラ
提督(???・『JOKER』・ハツセ)
葛城
格納庫に出てきたモノ全て
管制塔担当
ろーちゃん
初霜「結構いますね」
作者「登場しているモノだけでもね」
初霜「C54が居ませんね」
作者「ほかの蒸気機関車と共に乗っけるつもりなので、他の機関車が出ないと来ません」
初霜「出すつもりの物は?」
作者「C62 35号機とか」
初霜「離島で使えるの?」
作者「本島の設定がかなり大きいからねぇ。いけるかも」
初霜「C12とかは?」
作者「C10は用意してる」
初霜「で、出せるの?」
作者「分からん!」
初霜「ウワーオ⋯」
次回A2
初霜「かき氷食べたい」
作者「秋に夏ネタやるかもしれないねぇ」
初霜「冬だけは止めてよね」
作者「はいよ」