初霜さんと   作:琵琶醐醒醍

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初霜「二か月が過ぎました」
作者「過ぎてしまいました」
初霜「相も変わらず地の文が見えませんね」
作者「まぁ一応、ってことよ」
初霜「登場人物が多いんですが」
作者「後書きが厚くなるね」

題名と中身が割と雑になってしまい申し訳ございません。
加筆等々は急ピッチでいたしますが、取り敢えず生きてるぞー
と言いたいので投稿したところです。

新規に追加した文にルビを打ち込んでみたものの、
⋯⋯⋯⋯⋯読みづらくないか、コレ?と思ってしまったので
単語(たんご)のような形式で続けていきます。
試験的に打ち込んだ部分はそのままなので悪しからず。


加筆予定中。しかしあまり期待なさらずに。


『上陸』

荒れ狂う波の中、数時間前に買った缶コーヒーを握り続け、ようやく目的地に着く。

この海の中で暖が取れるのは幸運だろう。

しっかし、こんな中で重戦車の軽いジョグ整備が出来るとは

⋯本当に妖精サマサマだと思える。

 

時は過去に

 

「どーぉして奪還できない!戦力が足りないと!」

各地の指揮官は皆嘆く。そりゃそうだ。

ただでさえ爆撃機がお空を飛び回っている上に、

上陸後もまともに攻撃できず、何とか帰れた者も戦意を落としてしまっている。

「陸・海・航も取り合ってくれん。今回ばかしは無理なのでは?」

「馬鹿言え!向こうの連中が助けを求めているのにこっちが動かないのか!」

「だったら動いて見ろ!」

北の海はハワイ沖の調度いい立地の島、しかしもう持ち主が居た。

その後方にも何かが居る。

居なきゃ爆撃機の数も多くない筈だ。

「電話か⋯?」

ポケットの中の携帯が震える。パタンと開けて話を聞く。

『中佐、もうすぐ着きますので』

その声がある意味救いだった。

「了解、そいつの艦長は決まったのか?」

『あぁ。上手く話をまとめられるんだ、コイツ』

「ならいいが、もしもの時はおまいさん達一体で頑張ってもらいたいね」

『はいな。そうそう、提督も連れてきていますよ。では』

切れてしまったか。

「古式鎮守府のあんたも言ってくれよ!何でもいいから!」

「ちょっと席を外す」

「いやそぉうじゃないって!」

 

用意できたのは30人と一人、上陸用のホバート一つにそれを突っ込む借り物の艦、

空母の金峰、今にやってくるフリゲート。あとアレ。

「ふむ、航空戦力は必須、でも乗せる奴が足りない」

「いるじゃない?デッカい奴がさ」

不意に後ろから声を刺された。

「葛城先生、いや んなもん無いですよ」

後ろを振り返らずに声を返す。

するととんでもないことを言う。

「えぇっと、そう、ジョン何とかがいる!」

古式の空母は金峰とペガスス、あと訓練航海しかしないジョン。

あの空母ジョン。妖精たちの街の一つ、『空母?』ジョン。

「あァ~あれか。あァれか!」

電話電話、今すぐに!一応あいつは使える代物なのだ!

「もしもし、北三番ドックを開けてくれ。アイツを出す。

 ついで東沖で戦闘機収容、第三飛行中隊一つで事足りる。

 それと事は早めに済ませたい。頼むよ、ヨドさん」

「あれ?提督は?」

「今こっちに急行しているのさ。現場指揮はアイツの方がよっぽど向いてる」

 

その頃。

 

「久々に雪合戦したいなぁー」

「こんな南国で?」

ゴンゴン!

「入るよ」

「おっひー、タイチョー!」

「なんだぁ、それ?」

「ここ最近、周りの妖精たちで流行ってるんだってさ!」

「⋯⋯⋯⋯年増の癖に」

「ひっどーい!あなただってババアなのに!」

「はぁ、⋯今日は急用だ。話を止めてくれ」

「はぁーい⋯」

「⋯⋯⋯⋯⋯プイ」

「して隊長、何用なのだ?」

「出撃よ。取り敢えず洋上に展開しかけの空母ジョンに飛行機で乗り上げる事になっている」

「クップファー飛行中隊としての出撃は、えぇーと⋯」

「⋯⋯⋯⋯50」

「そうだよ、きっかり50回目だ!」

「そうだな。直ぐ準備に掛かる」

 

また別の所にて。

 

「ホントに!?分かったわ。早急に此方に赴く事。

 多分飛べばギリギリ開戦に間に合うはず。それでは」

「提督殿、何かあったんですか?」

「預かっていた空母がこっちに向かって来てるのよ。一体何でこんな時に」

「艦長!戦闘機です!」

「何機来ている?」

「8機、編隊を組んでいますね」

「多分味方じゃないかしら?機種は?」

「特定できません」

「あまりボコスコミサイルを撃ちたくはない。回避運動の準備、対空戦闘用意」

「対空戦闘、よーい!」

「誤射にならなければいいけれど」

「そうですね。この艦は作戦に必要ですから」

 

少し時間が経ち。

 

「戦闘機中隊、全機収容完了です」

『分かりました。貴艦はすぐにここを発って下さい。護衛を一隻つけます』

「ありがとうございます。司令補佐官」

『私はただの大淀ですが⋯』

「今はヨドさんが指揮を担っているじゃないですか。それに、中佐もべた褒めですよ、本当」

『そうなんだ⋯』

『かっこいぃー!』

「誰か乗っているのか?」

『清霜、どうして其処に!?』

『だって、カッコイイ見た目なんだもん!』

「清霜ちゃんか!こっちで面倒見よう。今護衛の艦に乗っているんだね」

『うん!』

『お願いします』

「もう古式の島々も見えませんからね。では行ってきます」

『貴艦達の幸運を祈ります』

 

「清霜ちゃんかー!後席に乗せてもいいかな?」

「複座なんてこの中にあるのか?」

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯アレ」

「あれは、A―ホーネットね。確かに複座だから、艦長の許可さえあれば問題ないわ」

「うおぅっしやぁー!」

「彼女に操縦させていいのだろうか⋯⋯」

「類友、て言うから問題ない⋯と、思う」

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯おおー」

 

この時一人だけが、奥に見た事も無いヘンな機体達を見つけていた。

 

「作戦はこれぐらい、かな?」

と、目前の30人に語る。

「要は、パパーッと突入して、陸戦部隊がぽんぽこやっとる合間に、

 周りのザコをポコーンポコーンっすりゃあええんやな?」

「まァそうなる」

「この人数で、って事?」

「そうなってしまうな。そこで、だ」

「?」

「さりげなーく他の所の娘たちに噂を流してほしいのさ。如何せん戦力が無い」

「さりげなーくでいいんだな」

「うむ。ついでに航空隊の連中が他の飛行部隊に噂を垂れ流している所だ」

「あれ?途中まで連れて行ってくれる揚陸部隊は、横須賀所属ではないでしょうか?」

「向こうの木曽さんには話をつけておいた。要は共犯だ。

 本隊が明け方に戻るから、今しかない」

「ふっ、アイツらしい」

「とても怖かったがな。取り敢えず夕方に出港、荷物運びは丁寧に。いいか?」

「勿論だ。総員、かかれ!」

二種軍装を一応羽織っている武蔵の台詞で全員が動く。電撃戦は苦手だがやるしかない。

「こんなところにいたんだね。兵士長?」

「ずいぶん時間が掛かったようですね」

見れば、あの喫茶店の二人が立っている。否、いつぞやの旅仲間が。

「単純に集合が遅れただけだ。⋯相変わらずくっ付いているが、

 周りから言われてるだろ?」

「まっっっったく無かったわ」

「ならいいが、兵士長はやめてくれ」

「そうですね。『ルドルフ』、初瀬さんの艦が来たようですよ?」

「次はそっちか⋯。『姫』、マスター、葛城を頼む」

「任せなさい!行こうプラウス」

「では。無理をなさらず」

「分かっているさ」

 

『アヴォイダンス』、それがこの艦の名前だ。

寄港できる場所のしがらみからある程度はフリーであるコイツは、

上級大将殿の座乗艦の一つで、『ミウリーナⅤ世』なるあだ名が一応ある。

艦長の頼りない風な妖精と、古式鎮守府司令の彼女が歩いてくる。

「君が艦長になったのかァ」

「はい。今は周りの方に支えてもらっています」

「割とその方がいい事もある。時に決断を強いられる事もあるがな」

「で、中佐、状況は?」

と彼女は話に割り込む。艦長は艦に戻っていく。

「彼女たちに流し始めている所だ。金峰も夕方にはボイラーが調度良くなるだろう」

「そうそう、揚陸艦からモールスが来たわ。どうやら合意してくれたようね」

相変わらず古風なやり取りだ。傍受されなきゃいいが。

「アレをちらつかせたら航空隊でも横須賀の木曽さんでも動かせるさ」

「じゃあアレはまだ積んで無いの?」

「航空隊には朝見せたさ。謎の置物としてね。木曽さんには三日前に見せている」

「こっちの木曽も目をキラ付かせそうだけど⋯」

「夕方お披露目なんでね。今頃はミレーヌ姫が根城にしているだろう」

「ミレーヌさんとプラウスさんには感謝しかないわね」

「昔乗っていた事がある。姫の射撃命中率は凄いぞ、

 照準器がイカレようがお構いなしってね」

「じゃあ乗り込みますか」

「俺は港湾局に口合わせをしに行くので」

「気を付ける事よ」

「今日は何かと心配されやすいなァ」

 

日は傾き始めて。

 

『こちらは空母金峰艦長、ウラさんだ。出港用意』

『輸送艦やしま艦長の荒川だ。そちらは妖精が艦長か』

『うちの戦闘機隊をなめては困るぞよ』

『なめてはいないのだがな。よし、出港!』

『アヴォイダンス艦長、ユメノ、です。さぁ、行きましょう』

ようやく出港だ。輸送艦の第四甲板は騒がしくなっている。

「こんなにデカいのが」

「現代戦車レベルの重さでね」

「かっこいい!⋯清霜が居たらなぁ」

「清霜ちゃんならこっちに来ているそうだ」

「え?そうなんだ!」

揚陸する島の北側からは空母ジョンと護衛のミサイル巡洋艦、

便乗している清霜に第三飛行中隊が来る。

南東から金峰艦載機が第二次爆撃、

西側から妖精の上陸部隊と陸上爆撃機部隊、

そして同じ北側から俺達の戦車が揚陸する。

三つの艦は南西を落とし、艦娘の五人六部隊が柔軟に海域を制圧する。

それまでに連中に見つかれば終わりではあるが、あのクップファー飛行中隊だ。

予定通りにやって来て、島の統制を崩すだろう。

そのために夜間航行するのも致し方ないが。

『おい!出港予定なぞ聞いておらん!』

港湾局のこわもておじさんの声だが、これ、演技なのか?警告する演技はお願いしたが。

『今しか無いんだ。見逃してくれ』

あの艦長上手く噛み付いている。やはり素質があると見込んだだけはある。

「さァ、忙しくなるぞ」

 

「空母金峰と輸送艦やしまが出港だと!聞いていないぞ!」

「我々の艦娘達も出すか!?」

「いや、今行っても夜が明けるか明けないかの境目だ。無闇に出撃させる訳には」

「それに艦娘が乗っているとも限りませんぞ。只の演習かもしれない」

「報告!古式鎮守府充ての宿舎はもぬけの殻です!」

「クソ!急いで作戦の立案だ!急げ急げ!」

 

夜も明けるか明けないかのその時

 

≪隊長、もうすぐだが、艦長のお墨付きがあるとはいえ⋯≫

≪大丈夫。私は何度かコレのデモ飛行をしているから≫

≪まぁあぁ、タイチョーの方が頼れるからねー≫

「清霜ちゃん、よく聞いて」

「ん?聞くよ、お姉さん」

「もうすぐ島の上にくるの。私が『今!』って言った時にさっき指示したボタンを押して」

「分かったよ。これとこれ、別々に押したほうが良いよね?」

「もちろん!あ、今はロックが掛かっているから押しても何も起きないから」

「オーケー!」

≪⋯⋯⋯⋯⋯⋯もう、なついてる≫

 

「よし、行く時だ」

「積み込みは終わっているそうよ。私たちも暴れてくるから」

「頼むよたけぞう」

「なっ!?」

「ランプ開け!」

「全員乗り込んだよな!?」

「その筈かと」

「葛城ちゃん!そろそろだよぉ?」

「はい!Ms.ミレーヌさん!」

「それはちょっと⋯無理かな?」

「ミレーヌ嬢でいいのですよ?」

取り敢えず5人がそろった。後は時が来るのを待つだけだ。急いで艦内に逃げ込む。

ホバークラフトが、遂に海の上を走り始めた。

 

そして今に至る。

 

 

北洋から。4機の戦闘機が映る。

 

≪目標の島が見える≫

≪交戦を許可する≫

≪よっしゃきたー!≫

≪⋯⋯⋯ふむふむ≫

「もうすぐよ」

「分かってるって!」

≪⋯⋯⋯⋯投下≫

≪早っ!うう、今だ!≫

≪投下!≫

「今よ」

「ポチッと!」

 

南の海から。3隻の大艦が群れを成す。

 

「連中、派手にやっていますね」

「そうだな。よし、戦闘機隊も発進!爆撃機隊を援護しろ!」

「LWにも発艦許可を」

「そうだな。東側の偵察を頼む」

『対地攻撃の準備が完了しました』

『取り敢えずは第二次攻撃を待つ』

「おい!アイツらライト付けてんぞ」

「本当だ⋯でも攻撃に晒されないか?」

「大丈夫だろう、ジェットに当てられはせんよ」

 

東の空から。北の物より小柄な20機が、朝日をバックに影を作る。

 

≪ほぉ⋯ライトアップか。奴らやりおる≫

≪駄目ですって、隊長。予定の高度まで上がれたんですし≫

≪そういえばもう夜明けだ≫

≪だな。隊長のタイミングに合わせる≫

≪分かった⋯⋯⋯⋯⋯⋯行くぞぉ!≫

≪よし、急降下だ!俺達も行くぞ!≫

≪合間を縫って、俺達も行こう≫

≪ああ。爆戦部隊、ここにあり!≫

 

南東の海上。5人の艦娘の二つの組が分かれようとするその時。

 

「西側より機体が多数!」

「そろそろ来る筈やな」

「間違えて撃つのはダメよ」

「敵艦、数6!」

「突っ込むぞ!」

「あぁもう、ちょっち待ていやぁ」

「おや?あの機体は?」

「金峰の偵察機やな。相変わらず単騎でよく飛べるなぁ」

 

西の空。いくつもの重爆が大軍を作る。

 

≪第三中隊二番機より大隊長へ。本当にこっちでいいんですか≫

≪先導を信じろ。それとも、夜が怖いってか?≫

≪お?朝日と炎が一緒に見える≫

≪どうやら噂は本当だったようだ≫

≪第二小隊各機へ。左に転進、第一小隊に中央を渡らせろ≫

≪第三小隊は右に行くぞ≫

≪了解≫

≪了解!≫

≪了解しました≫

 

「速いよ!お姉さん」

「そうね。でももうすぐ燃料が切れるかも」

「あれ?まだあるようだよ?」

≪⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯帰りの分≫

「あっそうかぁ!」

≪隊長、第三次攻撃隊を捕捉しました≫

≪じゃあ残りの爆弾を適当にばら撒いて帰りましょうか≫

≪さーんせーい!≫

 

北の海には。たった一つのホバークラフトがうるさく進む。

 

状況としては順調か。

公国第三飛行中隊の第一次爆撃は敵泊地の情報網の混乱に恐らく成功。

金峰所属第一彗星艦爆隊と爆戦部隊が第二次爆撃を敢行、

金峰に艦載された偵察機が東側を監視中、

第三次爆撃を第三飛行中隊が雑にやって現在帰途につく。

第四次爆撃は第三次攻撃隊こと連合爆撃大隊がそろそろ始める所だ。

この間に金峰所属第一戦闘機隊が全機発艦、

第一彗星艦爆隊が着艦完了。

4機編隊の爆戦部隊が着艦作業中のようだ。

敵のハンガーらしきものは中身を出さずに沈黙。

あと二時間くらいで他の艦娘部隊も来るだろう。

攻略時に寝転がってましたなんて真実を言ったら、

提督達(アドミラルズ)は体ごと消えてしまう。

⋯⋯⋯⋯今回最大の博打だ。外れたらデカいが、まァいい。

港湾局に3ダース、攻撃隊に一人半ダース⋯出費がかさむ。

しかし上陸作戦に必要とされた『やしま』がこっちにいる以上、

向こうも手を出すしかない。

海上に居る深海棲艦は、西側半壊、東側90%程度の残存と来た。

南側はまだしも、北側の殲滅に時間を割きたくはない。

「木曽さん?もう突入できそう?」

『もうすぐだ!って、また新手かぁ!?』

「時間が無いわ。強行突破でいきたい」

「だってさ!頼む!」

『おいおい!ぅぁあ、攻撃の手を緩めるな!』

「飛龍さん、北側に支援爆撃を頼む」

『はいはい!多聞丸攻撃隊!いっちゃって!』

「ネーミングセンスが⋯妙ですね」

「それは禁句だよマスター。妖精さんの全会一致での結果なんだ」

「私は気に入ったけれどね」

『これから揺れるんで!何かにしがみついてろよ!』

 

島の西岸。小舟と妖精と、五つの戦車が浜を上る。

 

「此方ハの5、北側の上陸の話は聞いたか?」

『ハ中隊中隊長車から5号車へ。どうやら上がれたらしい』

「なら良かった。でも、戦車が全部で6両ってのは⋯」

『お休みのイ中隊・ロ中隊に遅れは取りたくない。ここで活躍すれば一躍英雄だ』

「ですよね。あれ?他の車両は何故しゃべらないんでしょうか?」

『⋯⋯⋯酔ったらしい』

「ええー⋯」

『そこの戦車!ぼさっとしないで援護してくれ!』

「あぁ分かったっ。前進!装填!照準を合わせろ!」

 

北岸。妖精に人間に艦娘にそして⋯。

 

双眼鏡をのぞき込む妖精が声を出す。自身はハッチから身を乗り出す。

「棲艦はここより更に東側だ。今は西の部隊と協力するしかない」

「報告御苦労。我々は南進する。葛城先生、調子はどうだ?」

左に座る葛城に目を向ける。

「コイツも私もOK!」

体をひねって相手を変える。

「よし、上級大将殿車長、指示を」

「長いっ!前進して!」

 

道は予想以上に穴ぼこが多い。

対戦車機雷もある程度吹き飛んでいてほしい。⋯そんなものがあるかどうかは別として。

だが、おかげで標的はあまり多くない。

「爆撃で思ったほどの量じゃないみたいね」

姫は若干不服そうだ。

「ええ。お手並み拝見とさせていただきます」

これなら爆撃はいらないな。回線を戦闘機の方に向けよう。

「さ、やってしまいましょう。次発準備済みです」

「ハンドル操作、楽しいなぁ~」

「停止!」

「ぅわぁおっとと!」

「ああ。金峰第二爆撃中隊と合流して東側の海にばら撒いてくれ。ああ、そうだ」

そして女帝の声で全てが変わる。

「仰角、5度。ファイア!」

 

               戦場に、虎の咆哮が響き渡った。

 




用語集

クップファー飛行中隊

B公国空軍第一航空師団第三戦闘飛行中隊の事。
この話の為だけにキャラ設定がされた。
(『F/A-18Cの4機編隊』は既に決まってはいた)
今後の登場は未定だが⋯勝手に清霜を乗せてもよかったのだろうか?
割とどうでもいいが、隊長はモニカ氏。全員女子の中隊だとか。
クップファーはドイツ語(B語?)で銅の事。金と銀は⋯

『アヴォイダンス』

フリーダム級なんとかかんとか艦(沿海戦闘艦)の一つ。フリゲート扱い。
艦長はユメノ。
出所が分かっていないが、米国に整備をお願いしてもらったりもする。
なお、愛称のミウリーナⅤ世だが、Ⅰ~Ⅳ世も設定がある。
Ⅰ⋯空母ペガスス(出番1回)
Ⅱ⋯松型駆逐艦(出番ナシ)
Ⅲ⋯トレ・クロノール級軽巡洋艦(今後の予定アリ)
Ⅳ⋯?????級????戦闘艦(多分出番ない)
割とどうでもいいが、作者は某春アニメで本級が出る事をかなり期待していた。
結局出なかったのだが。

輸送艦やしま

戦車を揚陸したい→アレ50tやん!→ホバークラフトで運ばせよう
→乗っける艦が必要→おおすみ型ならいける!
という考えで現れた横須賀鎮守府所属の艦。
艦長は荒川。
今後の出番はあるのだろうか。
なお、『やしま』の名は別の艦につけるハズだった。
割とどうでもいいが、動かしているのは全て人である。
他の艦(特に古式鎮守府所属)は妖精が多数雇用されている。
本当にサマサマです妖精師匠。
初霜「これはひどい」

ミレーヌとプラウス

今となっては昔の話である『トマトソース・スパゲティ』の
厨房のお姉さんとマスターの本名。
当時は名前を出すかどうかで迷ったが、今回めでたくお披露目となった。
割とどうでもいいが、今後の出演の予定がある。
更にどうでもいいが、二人はほぼ公認のカップルである。
この作品では結構珍しい。

空母ジョン

本当に脇役での登場。
正式には航空母艦ジョン・F・ケネディ。
アメリカから貸し出し(疎開とも)されている。
因みに、護衛に駆り出されているのはスラヴァ級との事。
割とどうでもいいが、たまーに古式飛行場のジェット部隊が着艦訓練用に使っている。
クップファー飛行中隊はF/A-18Cの四機編隊なのでふつーに着艦できる。
『空軍さんなのに』という突っ込みは野暮なので控えよう。


総じて、今後死に設定と化すものばかりである。

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