初霜さんと   作:琵琶醐醒醍

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今回も台本形式気味。うーん⋯⋯⋯⋯


作者「明けまして、おめでとうございます」
初霜「今年⋯も?よろしくお願いします」
作者「という訳でお久しぶりです。もしくは初めまして?」
初霜「もはや更新することを忘れているかのようでしたよ?」
作者「適当に書いて後回しにし続けた結果ですよ。ええ」
初霜「そして私の出番は!」
作者「今回も無いです」
十革「こりゃ酷い」
初霜「生きていたのか、ガングート」
十革「流石にまだ泡吹かせるわけにはいかないと作者が言っていたぞ」
作者「本当は今も泡吹いてぶっ倒れているハズなんだけどね」
初霜「シャボウスキーさんの名前が出て妙高跳びする姿は圧巻でしたね」
スパ「10点」
ビス「10点」
リシ「10点」
アイ「10点」
リッ「2点」
作者「厳しい評価も出ました。ガングート選手42点でトップに
   躍り出ました」
初霜「やっぱり分かりづらいですねこの表記」


後書きに続く。



『混迷』 その3 『衝突』

「とぉーりかぁーじ!」

アメ公どもとやらは島の反対から撃ってきている。

私も砲を握ったことはあるが、まともに当たったことは一度も無い。

しかしこれは何だ?たった一門の砲なのに。

右に落ち、次も右に落ち、挙句の果てに遠方に水柱が上がる。

それがランダム、逆に当たるのではないかと不安になる。

「よく当たるモシフ・ナガンを探すようだ」

「レアアイテムのドロップ率ですかね?」

ゲーム好きの一人が反応すると、

「いや、宝くじだな。まさしく、空くじってな」

ギャンブル好きが乗っかり、

「それじゃあ低いよ。大本営発表の正確な情報の割合くらいじゃね?」

日本史に自信を持つ者が反応し、

「初期を入れたら割高になるし。椅子型が出来る確率だろ?」

化学好きが金属ナトリウムを水に突っ込んだように斬り返し、

「初瀬上級大将殿の被弾率位だな」

「「「「す、すげー!」」」」

中佐がオチを付けた。

「それより、こちらも有効打を与えられていない。LWか戦爆を出して制空権を押さえるべき」

「ならばLWを出しましょう。最悪、フラフラでも着艦してくれますから」

そう指示する。一人が格納庫直通回路を開いて声を出す。

エレベーターに乗った彼らが見えるまでにはまだ時間が要る。

せめて、彼らに悪魔のささやきが無い事を、我らに女神が『憑いて』くれることを祈ろうか。

ああでもその前に、座礁しないことを祈ろうか。

 

 

 

いつものように艦内は大きく揺れる。こういう時に戦闘機は発艦しないのが普通。

だがこんな時に艦橋は仕事を望んでいるみたいだ。相変わらず人遣いが荒い。

だが正直艦酔いしかけて、今すぐにでも飛び立ちたいところだった。

今までに無い揺れに気が滅入る。大抵、既に空中にいるのが俺達の日常だ。

相方の寝顔は美しいが、なぜこんな時にも寝ていられるか不思議で仕方がない。

「起きろ、仕事だ。すぐ行くぞ!」

そして機体の中で眠るという行為も。

 

 

「ハイハイこちらLW,発艦しまぁ~っす」

『君たちが、幸運の女神と科学の世界に守られることを願っていますよ』

「少なくとも、機体こもりにはその恩恵に与れるでしょうね」

ようやく揺れが収まった中で液冷エンジンに全力を命じ、少しずつ動き出す。

風が少ない。

『爆戦隊に要請、朝飯の代わりがありそうだ』

⋯⋯⋯正気か?道理で頼まれるわけだ。

そうでなければ航空無線繋ぎながら艦内放送は流さない。

「後席、眼ぇ開けて見てろよ、今日はお見合いのようだ」

「ふぇ?処女の私にお見合い相手なんていないよ。いてもどす黒い馬だけだよ」

「んなの居てたまるか!敵に決まっているだろう!全く」

だが、今までの戦場に取り残されずにいるのは、まぎれもなくコイツの天才性によるものだ。

いつしかコイツに操縦桿を握らせるのも悪くない。

 

 

あれが米国艦隊、一発だけなら誤写だ。

「目覚まし代わりに撮っておけ。きっといい絵になる」

「はいへい。ぱしゃり」

そろそろ爆戦隊が追いつく。しかし連中は戦闘機一機も出してこない。

「来るよ!」

「何っ!?」

舵を左に取って回避する。かろうじで青い奴が通り過ぎたのが見えた。

「爆戦隊!救援を請う」

≪よっしゃ任せろー!≫

後ろについてきた青い奴のエンジンを射抜きながら救いが来た!

「CIWSが動かない⋯チャンスだよ」

「だったらいいが、な!」

今度は右旋回し、機体を立て直す。向こうはどうなっているのだろう。

 

 

「まっさかここまで減っとるとわなぁ、よし、全員固まって動くで!」

ウチの他は白露と名取、秋月と長良、そしてイムヤが下に居るはず。

艦攻艦爆イムヤ魚雷できっと敵はオダブツや。護衛の三人の仕事どうしようか、ホント。

何せ『特別海域参加報酬』が提督のお財布から引き出されるんやし、

相応の対価を見出さんと、ねぇ。あ、裏取った艦爆がおっ始めた。

⋯よーく考えたら爆弾魚雷が確実に当たる保証はないわな。

仕方ない、ジリ貧にならんようにウチらもやるか。

「各個撃破で行くから!先頭は白露、一番槍任せたで!」

『えーっと、イムヤは何すればいいかな?』

「固い奴に一発ぶちかますんや!防水スマホでどれがどれだか分かるんやろ?」

≪では、艦攻5班隊はお仕事をさぼるとしましょう≫

「アホか!イムヤの手が届かないところにぶっこめ!給料差っ引かしてもらうで!」

≪ややーっ!?ご勘弁を!≫

しっかしこいつら、まだ『5班』の名前使うんやな。あ、水龍が戻ってきた。

「それじゃあ、いっくよー!」

「よぉしきたー!」

「み、右は守りますぅ~」

「弾幕位なら十八番です!」

ささ、やったりますか!

 

 

 

「部隊が仕掛けました。十字隊形ですか⋯」

バック航行の発明者、秋月を殿に。分かってらっしゃる。

しかしこっちのカードは⋯⋯⋯まずは連中から制空権を奪うことからか。

≪フン、こちら爆戦隊。アメのトンボは片付いたぜ≫

「そうか、帰ったら『戦闘機隊』と『爆戦隊』のどっちがいいか考えないとな」

非常に混乱するのだが、誰も直そうとしない。正直どちらでも通じるのだが。

「しかし、彼らを沈めれば軍法会議かそれ以上か」

「正確にはどっちの軍でもないんですけどねぇー⋯」

つまりは海賊である。⋯それだけだと世界中に海賊がはびこっていることになる。

背中の剣と、特製無反動拳銃にM社小銃もある。まァなんとかなるかな?

「木曽殿を呼んでくれ。Zが指揮を執っているのなら直接乗り込むだけだ」

「木曽殿が死ななければ艦長は気にしないよ。なにせ、この『船』の十八番だし」

 

 

成程、金峰は敵に急接近する気か。

「ヤマブキ!援護だ」

「分かりましたお義父さん。機関、最大!金峰に後れを取るな!」

しかし、向こうが攻撃を仕掛けない保証はあるのか?だが彼らしい大博打だ。

しかし何かを思い出せん⋯⋯⋯⋯珈琲豆だ!一粒も無いのだった!ああどうしよう⋯

 

 

 

「案外早く片付きそうやな」

私物扱いの手榴弾と爆雷を口に突っ込むのは非常に有効っと。

えげつない事すんなぁ、この軍は。離れないとウチらもあの世逝き⋯おお怖い。

おまけに上から爆弾がポンポン落っこってくる。

旅商人の隊列に山賊が襲い掛かるかの如く一方的な戦闘。誘爆込みで大炎上。

かつての包囲戦もこんなんやったろうか?

『残弾ゼロ。どうすればいいかな』

「沈んでる奴らに足掴まされなければ大勝利や!あとはご自由に」

≪我らは気楽にお空を見物見物、おや?慎ましいお胸の方が⋯≫

「秋月アイツ撃ち落としてエエからな」

≪か、勘弁を!それより、金峰が突っ込むようですぞ≫

⋯マジか。一度は金峰の近接戦闘とやらを見て見たかったんや。でもここじゃあ見えない。

「【水龍】、【伍龍】、【碧蛇】全機出撃!終わらせるで!」

≪5班隊はまだ空中に居るんだがな≫

「はよ降りて来い!」

これだからウチのパイロットは⋯戦闘機隊だけは素直なのに、なぁ。

 

 

 

ちょうど木曽がやって来た。サーベルの扱いはうまいがそれで人を生かせるかは知らない。

「後部甲板に降りる。OK?」

「足が逝かなきゃいいんだがな」

やたらと膝を曲げる木曽を見て、イメージをする。確かに、マズい。

「なら魔法を掛けてあげよう。ホレよ」

ちょっとした仕草をしつつ頭の中で考え事をする。

「なんだそれ?ああ、八重桜から通信だな。左から二番目だそうだ」

完全に無視された。ハッタリのハッタリをかましたというのに。

しかしアメリカの戦闘機はどこから湧いて来たのだろう?空母は居ないのに。

⋯⋯⋯まさか、ね。

「見えているのに、まだ近づけないのか」

「仕方ない。船はのんびりなのさ。故にミサイルにはめっぽう弱い」

 

 

「対艦戦闘よーい!いいか、撃つのは最後だ。分かっているな!」

うむうむ、よく育った。我が息子よ。小豆バーでも舐めるだけでいいかな。

「艦娘部隊より連絡、本命を見つけたとの事」

「何故こちらに連絡を?」

「どうも通信がつながらないようで」

そんなつまらない理由は金峰には通用しない。となると忙しくて気付いていないのだろう。

「そいつを貸してくれ。こちら八重桜副長、先手必勝」

 

 

「一撃必殺!」

「1げき!?」

「あんた『1』なら何でもエエんか!?」

きっと1番寝相が悪い、とかでも反応するんやろうな。

しっかし素早いなぁ。中々距離を詰められん。初霜レベルや。

「秋月、魚雷残っとるやろ。奴の射線上に全部ばら撒け」

「あ、はい。行きます、ホイヤっ!」

なんか変な声でたな。後は減速してくれるのを祈るだけ。

「遅くなってます。行きましょう!」

「は、はいぃ~」

アンタ一番キルしてるやろ名取。

「イムヤ⋯は流石に追いつかんか」

『うわ!何か近づいてくる!えいっ』

すってんころりん!アイツやりやがった!そもそも何であんな所に居るんや!?

「長良さん、名取さん、アレをやります!左右に散らばって先行を!」

「おっけー!」

「はい!⋯はい?まあいいかな」

はぁ今度は⋯⋯⋯⋯⋯⋯あの形は、3人やから⋯

「それじゃあね。鬼ごっこ、楽しかったよ。必殺!」

「トライアングル!」

「あ、アタック!?」

や、やっぱり⋯てか、煙しか見えへん。ウチ背が低いんや。

「おんぶしますか?」

「しなくてええわ!」

「面白いですね、龍驤さんは」

ぐぬぬ、秋月にまでいじられるとは、ぐぬぬぬぬ⋯⋯⋯⋯⋯

でもこれで、どうにかなるんかなぁ?

 

 

 

 

「3・2・1・GO!」

「ウ⋯ウワーッ!」

巨大航空機が裏返った時のような声を出して木曽が落ちていく。

そして俺も降りる。まァ木曽は死なないだろう。足から落ちているのだから。

ゴッォン!あーあ、装甲板がへこんでいる。ほーらよっと。

「すごいぞ!骨が折れなかった!」

ストン。

「その代わり床は大変なことになったがな、そら見ろ、ウェイターが来たぞ」

長銃を向けてはいるが見た目は単なるアメリカ人だ。

「何者だ!その物騒なものを捨てろ!」

「俺は、日本国海軍省?直轄、古式鎮守府司令補佐官、シル⋯「よけろ!」うわっ!」

礼儀がなってない奴だ。

「そう言って、トニーを喰らったばかりじゃないか!俺は騙されねぇ!」

トニー、君は生贄にされたのだよ、彼らの刷り込みの為に。憐れなこった。

「どうする?」

「なら夢の世界へ」パン!

友を失った者は胸倉に穴が開くことなくショットガンと共に倒れる。

⋯⋯⋯何でショットガンがあるのかは聞かないでおこう。

「⋯大丈夫、なのか?」

「そこ弱気になったらダメだ。時には腹をくくらないと⋯ってのは嘘でね。よく見ろ」

彼は血の一滴もたらしていないのだ。それに木曽が気付くのはそう遅くなかった。

そして銃を見て、言う。

「それは、何なんだ?」

「これか?これはだな⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

 




作者「それはそうと時報ボイス実装おめでとうございます」
初霜「ありがとうございます」
作者「今後も書きたい時に書く精神で行きますので」
初霜「へー」
作者「残念ながら次回の分は一切手を付けていないので」
初霜「それは大変」

作者「題名を直したのじゃ」
初霜「この次もまた『混迷』?それとも『価値ある者(仮称)』?」
作者「どっちにしようかなぁ。う~ん」
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