「あ、司令官、おはよう!もう、お寝坊さんなんだから」
「ん、あ、雷か。もう朝か?」
僕が目を開けるとすぐ目の前に茶色瞳をした茶髪のかわいらしい少女の顔があった。
その少女の名は言わずもながら我鎮守府の秘書官、雷である。
その彼女はいつも秘書官だからと言っては私に世話を焼いてくれている。
まるでおかんだ。ああ、これがおかんというやつなのだな。
「ほんと司令官は朝に弱いんだから。ほらほら、布団から出た出た」
「うー、寒いからあと5分~」
「何言ってんのよ、もう。早く着替えて執務室に来なさいよ」
そう言い残すと雷は布団を引きはがし、しまってしまった。
うう、ほんとうにおかんみたいだ。
っと、今日も雷が洗ったらしい服で執務だな。
なんだかわからないが私の服だけ別洗いらしいから雷がやってくれている。
さて、着替え終わったわけだ、執務室に向かうか。
~
「あ、司令官、そこ違ってるわよ。ほら、ここはこう。もう、司令官はやっぱり私がいないとだめなんだから」
「ああ、本当に助かるよ。雷がいないとだめだなぁ」
「ふふ、もぉーと私に頼ってもいいのよ?それとデイリーはやっておいたわよ。鎮守府の回転なら私に任せておいて」
「おお、ほんとうか。いつも助かるよ。ありがとな、雷」
ほんと助かるな。
雷のおかげで仕事は半減以上するし、大変だったころから比べるといいなぁ。
~
ぐぅ~~~
「あれ、司令官、おなかすいたの?」
「あ、ああ、今日はいろいろとやらないといけないことが多くてな。夕食が取れなかったからな」
「確かに夕食食べてなかったわね。・・・司令官は先に上がって夕食を食べて来ていいわよ」
「ん、ああ、すまないな。お言葉に甘えさせてもらうよ」
ふう、腹が減って死にそうだ。
速いとこ食べて明日に備えて寝ておかないと。
「・・・さて、司令官は行ったわね。早いところ続きを終わらせないと」
~
そんなこんなで毎日を過ごしている私だが、夕食を食べ終わったところで雷の姉妹、第六駆逐隊の3人に呼ばれた。
「司令官、いい加減にしてほしいのです」
「そうよ、司令官はちょっと度が過ぎてるのよ」
「???」
ん、この娘たちは何を言ってるんだ?
何か私は悪いことをしたかな?
思い当たることはないが・・・。
「電、暁、言葉が足りてない。正確には、司令官、あなたは雷に甘え過ぎだ。もうちょっと押さえろ。じゃないといつか雷は倒れるぞ」
「・・・何を言ってるんだ、響?」
雷に頼り過ぎている?そんなわけないじゃないか。
雷がやってくれるから頼ってるんだ。
無理強いさせているわけではないのだぞ?
「・・・司令官は本当に自覚がないのだな。まあ、ならまだこの四連装酸素魚雷を使わずに済んでよかったよ」
「は、はぁ?何物騒なことを言ってるんだ」
人間が魚雷とか受けたら死ぬからな。
そんだけなことやった覚えはないぞ。
「もう、司令官、頼るなられでぃーな私に頼りなさいよ。雷ばかりずるいじゃない」
「そうなのですよ、司令官さん」
「・・・とりあえず二人は黙ってようか」
「「はい(なのです)」」
・・・結局なんなんだ?
「司令官、私たちからいいたいことはただ一つだよ。もう少しちゃんとしてくれ」
「・・・私はちゃんとしていないのか?」
ちゃんと執務もこなしているし、艦娘たちからの評判の悪くないと思うんだが。
「・・・えっと、理由を話そうか。司令官はちょっと雷に頼り過ぎた。いくら雷から言ってきている事だからと言っても、流石に度が過ぎている。司令官は考えたことがあるか?雷の負担というものを。まあ、考えたことがないだろうからこうなったのだがな」
「・・・雷の負担?・・・・・・」
雷の負担。
・・・?
「・・・わかってないようだね。ほんと雷の提督は共依存しているよ。暁、電、例を挙げてやってくれ」
「任せなさい。・・・司令官は起きて真っ先にみるのは?」
「・・・起こしに来た雷だが?」
それがどうかしたのか?
「・・・司令官はいっつも5時半には起きているわよね。じゃあ、その司令官を腰に来ている雷はいつ起きてるかわかってるのかしら?」
「・・・いや」
「4時半よ!そんな朝早くに起きてシャワーを浴びて、準備して、あなたの服を準備して、デイリーの半分をして、大変だと思わないの!?」
・・・4時半。
そうか、私が5時半に起きるという事は雷はもっと早くに起きて準備しないといけないという事か。
考えたこともなかった。
「それに司令官さん、司令官さんは雷ちゃんに仕事がある事もお構いなしに自分の書類も雷ちゃんの世話を焼かれているじゃないですか。雷ちゃんは自分の仕事もあるのに司令官の分も見てるんですよ。どれだけやっていると思ってるんですか!」
「・・・」
普通に考えて自分の分と半分もないが私の分をやってることになるな・・・。
・・・。
「それにだ、司令官、今日も司令官は余った仕事を残してきたようだな。その仕事がどうなっているかわかるのかい?明日にはなくなっているだろう?あれは雷がやっているからだぞ」
「そんなばかな、あれは徹夜でもしないと終わらないぞ。・・・っ、まさか」
「ああ、そのまさかだ。やっとわかってくれたか。これだけ言えば最初に言ったことの意味は分かっただろ?」
・・・
「司令官、あなたは雷に甘え過ぎだ。もうちょっと押さえろ。じゃないといつか雷は倒れるぞ」か。
・・・流石に私は甘え過ぎていたのかもしれないな。
雷に頼り過ぎていた。雷の性格のせいで気づくことができなかった。
このまま頼り過ぎていると雷は倒れる、か。
確かにそうだよな。雷は秘書官だから出撃も演習もしているのだしな。
普通に考えたらもうぶっ倒れていてもおかしくないな。
「ああ、わかったよ、そうだよな。私はもっとちゃんとしないとな」
「スパシーバ。それを聞きたかったんだ」
「そうですよ、司令官!私が秘書官だったときはものすごく頼りになる司令官だったのです!」
「司令官はやればできる人なのよ。レディーの私が言うんだから間違いないわ」
「ああ、ありがとな、お前たち」
雷は良い姉妹たちを持っているな。
秘書官に倒れられたら司令官として大変だからな。
「さて、それじゃあお前たち、また明日な」
今日はもう寝ようかな。
雷ももう終わったようだし。
明日からは雷に一切頼らないように完璧に執務をこなさないとな。
続く・・・
この後ダメ提督を卒業した提督に対する雷の反応です。
ヤンデレさせるのです。
ていうか、ヤンデレさせる前からセリフがヤンデレ染みてる雷ってすごいですよね。
ゲームのケッコンカッコカリボイスとかヤンデレだって考えて聞いたら、ヤンデレにし
か聞こえなくなるレベルだしw
この小説の需要があるとわかれば続きを出します。
需要があると思った方は感想にてお願いします。
また、他の艦娘のいろいろな小説を読みたいと思われた方も感想にてお願いします。
なんでも書きます。