ダメ提督製造機(雷)が病み気味   作:鏡野桜月

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投稿した時間が遅いのにお気に入りが増えててとてもうれしいです。
モチベーションが上がりますね、これは。
今回は題名通り病んでいく雷です。



3話:病みへと進んでいく雷

二日目

 

 

 

 

 

「っ、うるさい!片耳に二つずつ、合計四つの目覚まし時計とかうるさくて敵わないな。まあ、起きれはするが」

 

私は自分の自前の目覚まし時計と暁、響、ぷr・・・電に渡された目覚ましい時計の合計四つを使う事で朝早く起きることに成功した。

いや、てか起きないと鼓膜が破れるから。

さて、雷が来る前に雷の負担が減らせるようにしないとな。

ん、これが世に聞くおかん孝行というやつか!

ふふ、雷には頼るために倒れられては困るからな。

・・・ていうかしないと電に、ガクブル。

 

「っと、早いところしっかりやらないとな。確かに昨日は少しだけど資源も以前より多かったし、いいんじゃないか、これは」

 

それと今日は響たちに言われたことを雷に伝えないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日と同じように、だが昨日よりはだいぶ楽にやるべきことが済んだ。

そして執務室の座敷の上に座った瞬間、扉は開け放たれた。

 

「しーれーいかーん!おーきーn・・・お、おはよう、司令官」

「ああ、おはよう、雷」

 

ん、最初の部分はいっつも私を起こすために部屋を入るときの声だな。

ほうほう、こんなに満面な笑みで元気な声で入ってきていたのか。

うん、可愛い、甘えたい。・・・けど、甘えたらまた雷に負担をかけちゃうからな。

ていうかなんで私が起きてたらあんなに戸惑ってるんだ?

なんかどことなく残念そうだが。

 

「し、司令官、今日も司令官のために、雷、働くわ・・・よ?」

「ん、そうか。今日もよろしくな」

 

・・・なんで疑問形?

まあ、そんなことはいいか。

さて、早く執務室に行って今日分を終わらせないとな。

じゃないと終わらない・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「し、司令官?今日はこれだけなの?」

 

雷は十枚ちょっとの紙束を持って、小刻みに震えていた。

ふう、前より少しだけだが減らして、楽にさせるように配慮したつもりだ。

 

「終わったら艦隊のみんなの様子を見て来てくれ。それと間宮には話を通してあるから私のおごりでいくらでも食べて来ていいぞ」

「・・・え?」

 

お、驚いてる。

まあ、そうだよな、間宮で食べ放題とか私でも楽しみなくらいだ。

でもこれぐらいはした方がいいよな。

 

「し、しれいk「さて、今日も張り切ってやるぞ。雷も頼んだぞ」

 

さて、今日の一発目は・・・新型艦載機「流星改」の開発の検討志願書か。

これは正規空母か軽空母の娘たちか。

 

「・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・仕事が終わったわ。

こ、これから鎮守府内を見回るわ。

それと間宮を使い放題。

これって、どういうことなの。

司令官は何を考えているの・・・。

 

「あら、雷じゃない。こんな時間に珍しい」

 

昨日今日といくら何でも私に仕事を回さなすぎよね。

なんでなのかしら。

・・・まさか、司令官はもう雷のことを

 

「ちょっと、雷!?」

「っあ、び、びっくりしたぁー。な、なんだ、叢雲じゃない、どうしたのよ?」

 

いきなり大きな声を出すなんて、びっくりするじゃない。

 

「・・・」

「ん、何そんなに前のめりに?私の顔に何かついてるの?」

 

叢雲はなんだか知らないけど、怖い顔をして私の顔を覗き込んできた。

 

「そう言えば叢雲は今は何してるの?」

「ああ、私はこれから遠征でね。それじゃあもうそろそろ行くわ」

 

叢雲はそう言うと立ち去って行った。

・・・遠征。

私は秘書艦だから自動的に第一艦隊の旗艦だから行ってないわね。

でも今日は出撃がないようね。

昨日もだけど。

・・・資材はあるのになんでかしら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は今執務室の前にいる。

放送で司令官に呼ばれたからだ。

何か重要な要件らしい。

やっぱり私がいないとダメという事なのかしら。

そりゃそうよね、これで私をもーっと頼ってくれるわね!

というわけで私は元気よく扉を開けた。

 

「司令官、やっぱり私がいないとダメかしら?」

 

私は多分満面の笑みで部屋に入っただろう。

その時言われることを知らないで。

 

 

「あ、雷か。いいたいことは一つだけだ。明日から一週間の休暇だ」

 

私は響たちにもらったセリフを書いた紙を淡々と読み、告げた。

私からしたら一週間も雷と会えないのは本当にきついのだが、これぐらいした方が雷の疲れとかが完全にとれるだろう。それが雷を想えば一番のことだ。

・・・って、響たちが言っていた。

だから、自分の気持ちを押し殺して淡々と告げた。

 

 

「・・・し、れい・・・かん?」

 

司令官、何を言ってるの?

司令官?私が休んでいいの?

私が休んでいいの?私が・・・

なんで、なんでなの?

司令官は私がいなくてもいいの?

私なんて必要ないの?

司令官、なんで、なんで、なんデ?

 

 

「それじゃあ、それでよろしくな。しっかり休んでくれよ」

 

私はそう言って雷の頭に手を一瞬置き、そして速やかに部屋の外へと出ていった。

長い間雷といるとつい雷に甘えたくなってしまう。

それだと雷のためにならない。

だから、なるべく雷を見ないでその場を後にした。

これで雷の体調も良くなるといいな。

最近本当に悪いらしかったし。

 

 

「・・・しれいかん、なんで、なんで、なんデ、なンデ、ナンデ・・・・・・」

 

司令官はなんで私に一週間も休暇を与えたの?

司令官はなんで私に仕事を与えないの?

司令官はなんで私と目を合わせてくれないの?

司令官はなんで私がいなくても大丈夫なの?

司令官はなんで・・・私がイラナクナッタノ?

 




続く・・・






多分次回は完全に病んだ雷が出ますね。
もしかしたら次話がラストかもです。


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