ダメ提督製造機(雷)が病み気味   作:鏡野桜月

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アンケートが来たらそれに合わせて書こうとしてて、そんな早く来ないだろう慢心してたら結構早く、多くの人が書いてて慌てて書きましたw

今回のendは一番多かった「雷(と提督)にとってのhappy end、鎮守府にとってのbad end」デース。
ていうか「雷にとってのhappy」と「bad」って、何が違うんだ?w

そして今回、ちょっと不調でした。
何度も書き直し、やっとの思いで仕上げました。
というわけで、どうぞ。


終話(パターン1):共依存の末に・・・

 

 

 

 

 

「シレイカン、ワタシガイルジャナイ!」

 

そう言った雷から何とも言えない不気味な雰囲気を漂わせていた。

そのそんな雷から発せられた言葉は多分普通は恐怖を感じる類なんだろう。

だけど、私は違った。

いつもなら多分感じ取れなかっただろうが、状況も状況である。

そう言う事に敏感に感じ取ることができたのだろう。

その言葉に少しだが、懇願のようなものを感じ取れた。

というより雷はその意思が核としてそのセリフを口に出したのだろう。

だから、別段私は恐怖を感じなかった。

それどころかその逆、嬉しく感じた。

 

「司令官、私に頼っていいのヨ?私ガいない間、大変だったんジャナイ?甘えていいのヨ?ほら、膝枕してあげるワ」

 

雷はそういうと正座をした。

だがすぐに私が何も反応を示さないのに気付くとスッっと立ち上がると、

 

「ゴメンゴメン、そうよネ、拘束されてたらできなかったわよネ」

 

そう言い、雷は私の拘束を解いた。

だから逃げようと思えば雷にフェイントをかけ、ドアのところまで行けばいい。

そうすればこの訳の分からない状況から逃げることができるだろう。

 

・・・だが、私はそう行動しなかった。

だって、雷を見ているとこの状況でもいいかな、っと、

こんなずっと雷のしてくれることに甘えて、生きていくのもいいんじゃないかって思った。

だって、今までだってそうだったじゃないか。

それが少し今までよりも、ってだけじゃないか。

 

私は雷の元へとフラフラとした足取りで歩いて行った。

そして正座をし、自らの太ももを叩き、先ほど言っていた膝枕を促すしぐさをしていた。

そして私はそれに素直に応じた。

そうすると雷はとても嬉しそうに笑っていた。

ちゃんと笑ってくれていた。

もうその時には私は雷の目に光が宿ってないことなど少しも気にしていなかった。

私がいなくなった鎮守府のことなど少しも頭になかった。

だって、

 

「司令官、大丈夫ヨ!司令官ハなぁーんにも心配シナクテイイノヨ。ダッテ、ワタシガイルジャナイ」

 

その言葉を聞くと私は理由はないが心が落ち着いた。

もう雷に自分のすべてを任せてしまってもいいと思った。

・・・そして、私は目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

司令官は目を閉じると、安心したのか、眠ってしまった。

よかったわ、こんなに司令官が素直になってくれるなんて。

もう、もう誰にも邪魔されないようにしないと。

司令官が寝ている間に鎮守府をどうにかしないといけないわね。

このまま私が帰らないと確実に私が犯人じゃない。

そしたら給料ももらえなくなっちゃうわ。

 

「とりあえずどうしようかしら。・・・そうね、騒ぎが収まるまでしらを切り続けようかしら」

 

私はそんなことを考えながら司令官のベッドに運び、ちゃんと部屋を暖かくすると、部屋から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見つかるはずのない秘密の部屋から出て、自室の部屋の扉を開けるとすぐに声が飛んできた。

 

「あれ、雷、大変なんだ!司令官がいなくなったんだ!雷、思い当たることはないかい?」

 

響姉ってば、そんなに取り乱して、思い当たることはないかい?だって、私のところにいるのにね。

でも、そんなことは言わないわ。

だって、そんなこと言ったら、せっかく響姉や暁姉、電たちから隠したのに、また取られちゃうじゃない。

せっかく司令官も素直になってくれたのに。

 

「あら、そうなの?司令官ってばどこに行っちゃったのかしらねぇ?」

 

ふふ、でも予想通りだわ。

ほとんど会えない五日間は死ぬ思いだったけど、その間に司令官を閉じ込める絶好の場所と、道具を仕入れることができたし、第一休み中なら疑われることはないものね。

ふふ、司令官の為ならどんなことだって思い付くし、やってやるわ。

 

「ご、ごめんなさい。私が目を離したばっかりに・・・。一番のお姉ちゃんなのに・・・ひっく」

「な、泣いちゃダメなのです。暁姉のせいではないのです。暁姉は報告が本当かを調べに行ってただけなのです。だから暁姉のせいではないのです」

「で、でもぉ。その報告、嘘っぱちだしぃ・・・ひっく。私が騙されなければぁ・・・ひっく。司令官がいなくなることはなかったのぉ・・・」

 

・・・流石に疑われないためだからって他の艦娘が秘書艦の時に司令官を攫うのは骨が折れたわ。

まあ、どんなことでもしてみせるのだけど。

そうそう、後で司令官当てに届いた出張書でも自作しないと。

そして司令官から指示書という事で雷に意向を知らせるため、言うとおりにするようにって書いておかないと・・・。

大丈夫よ、司令官、この艦隊は司令官の代わりに雷がちゃんと回してあげるんだから。

 

「・・・雷、ほんとうに、ほんとうに知らないのかい?」

「ん、何よ?私を疑ってるの?」

 

私はその時鎮守府にいないことになってるのに何を疑ってるのかしら?

そういえば響姉は勘がよかったわね。

それにこの目、なんだかいやな予感がするわね。

・・・解体任務はこれで一隻決まりね。

ふふ、司令官と私とを邪魔するならナンデモスルワヨ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「司令官、お夕飯の時間よ、起きて~」

 

司令官に馬乗りになり、揺さぶると、司令官は目をこすりながら起きた。

フフ、モウ、司令官タラ、カワイインダカラ。

この瞬間がずっと続けばいいのニ・・・。

まあ、そんな心配、もうしなくてもいいのだけどね。

だって、司令官の居場所で私を疑う娘はもうイナイもの。

だから、私と司令官を邪魔するモノはもういないんだから。

そしてこれからの司令官とのことを考えるとつい笑みがこぼれてしまう。

そんな気持ちを抑えることはできない。

つい、あふれ出てしまう。

だから、寝起きの司令官に抑えられない笑みでこう言った。

 

「シレイカン、コレカラモ、ズット、ズゥーット、ワタシガツイテルンダカラ!」

 

 




end・・・


どうでしたか?
「雷(と提督)にとってのhappy end、鎮守府にとってのbad end」になっていたとは思います。

あ、一応ENDは迎えましたが、他のendも書いていこうと思います。
まだ要望があるんで、できる限りかなえたいのです。
というわけで、まだ続きます。
次はhappyあたりをやってみようかと思いますよ。

因みにまだendの要望があれば受け付けます。
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