自ら眠りにつくことを選び、己が仲間に剣を刺され、眠りについた。
祖よ深く眠れ。
祖なる父が永遠なる眠りに付こうとしている
これまでずっと子を見守って来た、祖なる父がようやく深い深い眠りにつく
もうこれで、祖なる父は目覚めない
もうこれで、祖なる父は争わない
祖なる父よ、もう安心なされ。あなたの子はもう大丈夫
あなたの手を借りずとも生きていけます
安心しておねむりくだされ、祖なる父よ
きっとあなたが眠りにつく事で、嘆く者もいるでしょう。悲しむ者もいるでしょう
あなたが眠りにつく事で、大きく風が動く事でしょう
しかし、全てはあなたの子
強く…強く生きて行くことでしょう
さあ、眠りにつく時間です
これまで、あなたはずっと子を守り、育んできた
その役目は、もう終わるのです
祖なる父よ
祖なる父よ
おやすみなさい
おやすみなさい
もうあなたが世に出る事は無い
これであなたを記録し続ける事はもう無い
其れで良い
これで良い
祖なる父は望まれた
深い眠りを、永遠ともいえる眠りを…
涙はあなたの別れを
嘆きはあなたの名残を
心はあなたと共に
彼らはあなたに捧げるでしょう
たとえあなたが眠りに付こうとも、彼らは忘れない
祖なる父である、あなたと共に居た事。
共に過ごした暖かい日々を
それが思い出に成ろうとも、記録は残る
今回の記録は…消える事はありません
あなたが変えた世を人を子を、消させはしない
安心してくれていい、祖なる父よ
これからも記録はし続ける
祖なる父が目覚めぬよう、永遠を記録し続けよう
祖なる父の子が、何時までも何時までも世に居られるよう、記録し続けよう
それが、記憶として残る
ああ、祖なる父よ
どうか、どうか良き眠りが訪れますよう
祖なる父が、安心して眠れるよう
これが…願い
あなたが叶え続けた願い
それがもう、果たされようとしている
もうこれで良かった
あなたはもう目覚めない
あなたはもう起きない
そして、祖なる父の子を導かない
おやすみなさい
おやすみなさい
祖なる父
偉大なる大神
畏怖される大神
全ての祖であり、全ての父
どうかお眠りください
その身体には、剣が突き立てられ
その身には封印が施される
痛みは無くとも、痛いでしょう
もう二度と会えないのですから
もう二度と口をきけないのですから
しかし、それでもあなたは眠りにつく
穏やかに、穏やかに
怒りは無く、安心と信頼と共に
最後の時まで、あなたは笑う
もう…忘れないで下さいね
祖なる父よ
もう…怒らないでくれよ
偉大なる大神よ
これから先、何が有ろうとも…
あなたは目覚めない
おやすみなさい…
祖なる父…大神ウィツァルネミテア様
泣いた