第二の人生と言うと定年退職後という感じだけど、ソレは違う。
別の人間に生まれ変わっての人生なのだ。
しかも前世の記憶を伴って、と言うヤツだ。
実を言うと、前世の記憶を伴っての転生は割りと簡単に出来てしまう。
上位存在、一般には神と呼ばれるレベルの存在と契約を交わしてそれでハイ転生、となるわけだ。
もっとも、契約には色々と難があったりする。
1.通常よりも人生の難易度がハード
これは常人よりもトラブルの遭遇率が高くなり、死亡率、負傷率が大幅に上がったりする。
また、生まれ変わる世界は前世の世界とは異なり、神の干渉が容易い人間の創作した物語の世界となる。
2.予め設定されているクエストを達成する毎に奇跡(ボーナス)を与えられる。
記憶と人格を引き継いだだけで難易度がハードな転生ではただの罰ゲームでしかない故に、こういったご褒美もある。
奇跡は文字通り神の奇跡であり、例えば魔法が使えるように成りたいと願えば魔力と魔法の知識が得られるらしい。
3.転生ボーナス
そもそも、ただ記憶を引き継いで転生するだけではハードな人生を生き残れる筈がない。
なので、ある程度の上限があるものの転生には初期ボーナスとして神の奇跡が与えられる。
だが、それでも全うに生き残れるか否かを問うと、途中での死亡率が以上に高いのが難易度がハードと言われる由縁だ。
クエスト達成の為に動かないと言うだけでも死(ゲームオーバー)の可能性があるのだから。
後、今更ではあるけど、そのクエストの大抵がかなりのレベルの危機というヤツで、達成しなければモノによっては世界が滅ぶ事さえある。
だから死ぬのだ。
ココまでの話は大抵の場合キチンと説明される。
それを聞いて記憶引継ぎの転生を断念するのが大抵なのだ。
だってそうだろう?そんな危険を承知で転生なんてしたくもない。
多少の転生ボーナスがあった所で誰が安全を保障できる?
詰まりはそういうわけだ。
それでも転生を望むのは好奇心旺盛なヤツか、英雄願望があるか、何も考えていないか、それ以外の何かだ。
ちなみに俺は一番最初の好奇心に負けて転生するタイプだ。
転生時のボーナスは3つ。
1.無制限ラーニング
努力次第で常人より遥かな高効率でスキルを学習出来るようになるらしい。
ただし体質的な物やあからさまに素質がないのは覚えることが出来ないとか。
そして一度覚えたスキルは忘れることがなく、体質的に使えない、と言う状態に陥らない限りは常に使用可能となるらしい。
あぁ、それと成長限界と言う物も無制限になるらしいが、基本的に成長限界に当たるまで成長する事は稀なのであまり意味はないらしい。
2.良縁奇縁
良い出会い、不思議な出会いに恵まれるらしい。
また、得た縁は生涯に渡って続く良縁となる。
3.転生人生
一度の転生で終わらず、何度でも転生し続ける。
また、ボーナスは転生後も引継ぎされる。
リクエスト達成によるボーナスも同様。
「……自分で選んだスキルだけど、これ本当にいいの?」
──構わん。放っておけば滅び行く世界に貴様らを放り込むのは我等の享楽よ。
直ぐに死なれても詰まらぬ。そしてその程度の能力であれば他と比べれば謙虚な物よ。
ちなみに、他の転生者たちは天下無双できる身体能力、大魔王級の魔力、不老不死やゲームのキャラが持つような能力や容姿を望んだりするケースが多いらしい。
「いやはや、ゲーム染みた感じだねぇ。俺自身もそんな感覚だけど」
──では行くが良い。精々長く生き延びよ。
「はいよ」
ハーメルンでは初めてですが、久しぶりにSSを書きたいという衝動が起きたので書いたものを早速UPしてみました。
以前は折り重なるプレッシャーに筆が完全停止してエタった事もありますが……今度こそは!
ドラゴンズドグマ、結構面白いと思うのですが、全然SSでは見ませんよね。