覚者ヨシュアは世界を文字通り改編した後、眠りについた。
なお、改編後の世界に責任を持つ気はさらさらない模様。
本人はこのことに対し「良かれと思って……」とのコメントを残しており(以下省略
01:生まれ変わったら滅亡寸前の世界でした
「えっと、欧州まで出向、ですか?」
偵察任務に出ようと出撃カウンターに顔を出したところで、オペレーターのヒバリさんから一つの通達を知らされる。
「出向ではなく、転属と言う形ですね……優秀な偵察班のリーダーである貴方が居なくなるのは辛いのですが、どうにも本部から強い要望があったようで。
ヨシアキさんを是非にと……向こうにも偵察兵はそれこそ多くいるので少々不思議なんですけどね」
「ま、うだうだ言ってもフェンリル本部の意向には逆らえないか……っていうか、俺にはまだ連絡きてないですけど、なんで知ってるんです?」
人類の築き上げた文明社会が崩壊して20年、俺が生まれて15年。
人類はそれでもしぶとく生き延びていた。
俺の両親は俺が5年前にアラガミに襲撃されて揃って死亡した。
両親はよく昔が懐かしい、という事を言っていたが、その気持ちは前世が20世紀から21世紀頭を生きた俺にも良く分かる。
漫画、ゲーム、アニメ、娯楽もおいしい物もいっぱいある極東1の経済国家日本が、いまやアラガミ動物園とまで呼ばれる地獄の一丁目扱いだ。
アラガミを倒すには通常兵器では効果が無い。無くなってしまった。
俺が前世から持ち込んだ技能である魔法も魔力を介して現象を起こす手前多少の効果はあれども、殲滅するには至らず撃退までしかできなかった。
それも今に至っては抵抗力を得たのか効果が非常に薄い。
次に用いたのが神裁ちの剣リディル。
これは逆に効果が高過ぎた。
アラガミ、荒神というだけあって神と言う概念が加えられたそれらは、リディルで切って理解したが相手は今や『世界の触覚』とも言える存在だ。
故に全アラガミを殺しきる事は事実上不可能だ。
その事実だけ先行して理解してしまったのはある種の絶望を感じさせられた。
親の仇は、即ちこの世界そのものなのだ。
そしてもう一つ世界の実状的にまずいのがアラガミ退治は偏食因子なる物に適合した神機使い、荒神を食らい屠るゴッドイーターでしか討伐不可能という事だ。
リディルを使えば俺でも討伐はできるが、根本的な解決にはならない。
というか、下手にばれたらリディルは没収され、俺もどうなるか分かったものではない。
実際問題、一時はリディルを用いて戦った痕跡が残っていたのか、監視までつけられていたくらいだ。
「私が知っているのは、何だかんだで支部の上と伝手があるお陰ですね。
そもそも人員のやり取りは最初は上同士で掛け合うものですからで。
そうでなくてもここでヨシアキさんを止めるために多少の事情はどちらにしても教えて貰っていたのだろうと思いますが。
そのせいでアレコレと皆さんと接する機会が多いからと露骨に断片的な情報を落とされているわけです」
「何んともまぁ……大変ですね」
俺がそう言うと、ヒバリさんはお前が言うか?的な目で見てくる。
「12歳で偵察班に所属してそこから一年で実力でリーダーになり、チーム生還率100%で情報齟齬が全偵察チーム中最小、現場GEの支援行動も行う極東最高の偵察班のリーダーがそれを言っちゃいます?」
他所からすれば戦闘支援までできる偵察班(非GE)は恐ろしく貴重なんですけど、という。
「まったく、極東から引き抜きって何考えてるんでしょうね……」
この手の連絡は書面やそれプラスで上司からの口頭連絡、或いはメールで流れてくることもある。
今回は変則であったが俺も結局そう言った経緯で欧州の移動基地フライアに転属となった。
移動基地ってなんじゃいと最初は思ったが要するにアホみたいにデカい輸送車両だ。
それこそ、基地一つそのまま動いていると思えばいい物らしく、更に言うと水陸両用だとか。
それを俺は移動用の兵員輸送ヘリから眺めていた。
普段であればGE達が使用する移動用のヘリだが、今回に限ってはタクシー代わりだ。
「なんともまぁ壮観な事だ、こんだけのコスト、何処から捻出してるんだか」
そんな感想を漏らしながら思うのは、恐らくこの世界も前世では俺が知っていた物語の一つなのだろうと言うこと。
知識的アドバンテージでひゃっほい!とかやりたいのだが残念な事に転生するとその世界関連の知識は一時封印される様で
前世の世界がアクションゲーのドラゴンズドグマだったと気づいたのも今世になってからだ。
この世界のタイトルは何だろうか?
荒神が天敵だからシンプルに『ARAGAMI』とか?それとも、アラガミを狩り、喰らう『ゴッドイーター』?
大穴で組織名の『フェンリル』とか?
……流石にフェンリルは無いかなー、ない方が良いな。
そうして辿り着いたら、そのまま辞令が飛んできた。
端的に中身を述べると『P66因子の適合者としてゴッドイーターになるべし』とあった。
ご丁寧にならなかった場合のデメリット(社会的な抹殺)もきちんと記載されてる辺り、ガチで極東に引き籠っていればよかったと思う。
しぶしぶ承諾して因子を投与されたのだが、あの巨大ドリルで腕に投入するのってガチで怖かったんだが。
しかも投入された直後から文字通りに自分が侵食されたのが分かる。
そしてそれは超人的な身体能力を簡単に俺に与えてしまったことも理解できた。
放送でラケル・クラウディウス博士の労いと今日は休むようにとの声が聞こえる。
優し気な様でどこか醒め切ったような感じは何なのだろうか。
まぁ良い、これでアラガミと
ならばあとは力をつけて戦うのみだ。
極東最強の神薙ユウみたいなレベルまで行ける自信はないし、行く気も無いが……。
実際に見た事があるけど、アレは他のGEも置き去りにして一人だけ次元が違う世界で戦ってる感まであったしなぁ。
後、アレの同類で霊代アキや加賀美リョウ、別の意味でヤバい運命力をもってる空木レンカなんてのもいたなぁ。
ちなみに神薙ユウが第一部隊の隊長で、霊代アキが特務隊の隊長、加賀美リョウと空木レンカは特務隊員となっている。
こういう割り振りになっている理由はいたって簡単で、統率力があって一番強い解り易いナンバーワンがユウだったので、表向きのヒーローをやらされている。
アキやリョウ、レンカは特別ヤバいアラガミと戦う、極東隠し玉の精鋭部隊扱いでつまりフェンリルに対しても一般に対しても隠している部隊だ。
グダグダ考えていたが、
翌日、おっそろしく調子が良くなった体は同時に普段よりも強めの飢餓感を俺に与えていた。
「そういや、極東のGE達も割とよく食う方だと思っていたけど、それってもしかしてこれが原因?」
思わず右腕のゴッツイ腕輪をマジマジと見てしまう。
が、直ぐに腹がグゥ、となったので支給された制服を着込んで朝食を食べに食堂へと向かう。
なんかこう格好つけすぎだよな、この衣装。
適当にサラダと大盛りのパスタを食べて次の予定である訓練に向かう。
訓練に向かう前にエントランスに来るようにと言うメッセージもあった。
「えーっと、エントランスに来るように言っていたのは隊長のジュリウス・ヴィスコンティ?」
こちらに来てから聞き耳立てて知った情報だけで言うなら、確か特務部隊ブラッドの隊長と言う話だったか。
何だろうと思ってエントランスに向かうと、金髪の美男子がいた。
なんというか王子様っぽい感じだ。
事前情報と合わせて考えれば多分彼がジュリウスだろう。
「失礼、ブラッド隊の隊長、ジュリウス・ヴィスコンティさんですか?」
「そうだ君は八咫ヨシアキか?」
頷くとジュリウスはそうかといって口を開いた。
「君の事は博士達から聞いている、非常に優秀な非GEの偵察班だと」
「評価されているのは嬉しいですね」
「今日からはブラッド隊隊員候補生として、ゴッドイーターの一人として共に戦えることを心より歓迎する。
期待しているぞ」
おぉぅ、なんかすごく引き込まれる「カリスマ」と言える物を感じる。
「えぇ、GEとしては新人ですからね、期待に添えられるよう頑張りますよ」
「では早速訓練といこう。GEとなった体の使い方は早めに覚えるのがお前自身の為にもなる」
「そうですね、どうにも少し力を籠めると今まで以上に力が入ってるようで、加減が難しい。
早速訓練に行きましょうか」
そこから先は本当に新兵向けの訓練だ、実際には非常に重い神器を手軽に振り回せるようになった膂力、常人を超える跳躍力、神器の変形のさせ方に
疑似的に作られたアラガミもどきを用いた戦闘訓練と純に進み、それが終わるとジュリウスは俺をこう評した。
『神器のサイズ感に戸惑いがある様だが、敵の懐に飛び込む胆力、瞬時に狙いを付けれる腕と集中力は大したものだ。
だが、まだ神器の変形には戸惑うようだな、盾を使用する時のタイミングと本人が防御しようとするタイミングにずれがある。
それも直ぐに慣れるだろうからそれが出来ればGEとしては十分に一線で活躍できる』
と、言う訳で原作を微妙(?)に捻じ曲げてGE2で進みます。
GE1は主人公盛沢山となりましたが、極東戦線的には誤差です。
実力がとんでもない人が数人増えたからってアラガミ動物園の運営には誤差程度の影響しか出ない模様。
彼らはそれぞれが主人公的活躍をしますが、GE1前半はメンバーがフリーなミッションは大体この4人で動くことが多かった模様。
メインストーリー部分はユウを主軸に固定メンバー以外は3人の内の誰かが入れ代わり立ち代わり入っていた模様。
直作者はGE1はやったことがない。
神薙ユウ:
GE1男デフォルト主人公(公式GE1主人公)
極東支部第一部隊隊長(後にコウタに押し付け)
当代最強のGEと目されている。
ユウが居なくなった時期とキグルミが登場する様になった時期は割と近いらしい(オリ設定
霊代アキ:
GE1女デフォルト主人公
極東支部特務部隊隊長と言う名のサカキ司令の下請け
ユウに劣らぬ実力の持ち主だが、活躍と知名度(メインストーリー参加率)の都合でユウ程は極東外部から評価されていないが極東の緊急時の火消し役として特務部隊は多くのGEから尊敬を集めている。
加賀美リョウ:
漫画版主人公
ラッキースケベ
特務部隊の隊員
アキと同じくユウに劣らぬ実力だが敢えて一歩下がった位置で活躍している。
空木レンカ:
アニメ版主人公
色々酷い目に遭った(アニメ準拠)らしいけど今でも元気にGEしてます(割と何とかなった)
特務部隊の隊員
色々と浮き沈みの激しい状況を味わい、多くの仲間に支えられて実力あるGEとして特務部隊に所属している。