難易度HARDの転生人生   作:とうや

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PS4のゲームデータを保存していた外付けHDDがお亡くなりになり、茫然としてました。
後、ライザの太ももが眩しくてそちらもまた…(ぁ

一番の問題は仕事が忙しくて気力が死んでたのが最大の要因ですけどね!


04:神機兵の噂と副隊長人事

 神威ヒロと香月ナナが加わって直ぐにギルバート・マクレインも合流した。

その間に極東生まれで世界的に有名な歌姫葦原ユノが来ていたそうなのだが、残念ながら俺はジュリウスと共に偵察と討伐任務でフライアを留守にしていたので出会う機会はなかった、実に残念だ。

 

それはともかくとして、こうしてブラッド隊はジュリウスを筆頭に、ロミオ、俺、ヒロ、ナナ、ギルの6名体制となった。

これを機にブラッド隊は2班編成とし、討伐任務をαチーム、偵察やサポート任務をβチームに分けて活動する事になった。

と言っても班編成自体はその時々に分かれて編成される。

ただ、大体の場合はαチームはジュリウス、ヒロの二名は半分固定、ベータは俺がほぼ固定だ。

適正と経験の都合でベータに来る事が多いのはギルだ。

一応、ロミオ、ナナ、ヒロも来る事はあるが、少なくともナナは残念ながら適性がかなり低い。

ロミオはやれば出来るし本人のやる気も十分だ。

ヒロに関しては任務に出る度に強くなる、ブラッドの2番手エースだ、寧ろこいつはジュリウス同様で積極的に討伐任務に当てていきたいからサポートに来る事はない。

逆に俺がαチームに参加する事もある、その場合はβのリーダーはギルにお願いしている。

この辺り、実はラケル博士……ではなく、ラケル博士の姉のレア博士の提案だ。

そもそもの話でどうも俺の招聘はレア博士の発案によるものだったらしい。

実戦部隊としてブラッドは俺が居なくても十分だが、ブラッドのみでの任務で危険地帯を進むとなった場合、どうしても偵察、斥候そういった事が出来る人間がいるべきだろうとなったらしい。

少なくとも通常の偵察班よりも危険な場所が多くなるだろうから、というある種当たり前の判断だ。

 

そんな人物と今日は面談していたのだが、この人えっろいわ。

 

「へぇ、ジュリウスもそうだったけど年齢以上にしっかりしていそうね、貴方。

改めて自己紹介をするわ、レア・クラウディウス。

普段は有人制御の神機兵開発担当主任をしているわ、よろしく」

「では自分も改めて、元極東支部偵察班所属、現ブラッド隊隊員の八咫ヨシアキです、よろしくお願いします」

 

俺は努めて真面目に相手の顔を見て視線を下にずらさない様に気を付けた。

 

「ふふ、本当に真面目なのね」

「え?えっと……」

 

どうやら、そういう俺の涙ぐましい努力も容易に見破られている様だ。

 

「今更だけど強引な招聘となったことを詫びさせてちょうだい。

貴方ももう知っていると思うけど、ブラッドの力は対感応種において必須の物。

けどブラッドが幾ら実力があっても危険地帯における偵察、斥候までは難しいと判断していたの。

そこで偶然非GEでありながら接触禁忌種が数多存在する極東で活躍する貴方の噂を聞いたわ。

そして問い合わせと簡単なチェックの末にあなたにP66偏食因子の適性があると知った時はまさしく天の配剤だと思ったわ」

「評価して頂けるのはありがたいです」

 

だけど、とレア博士は少し憂鬱気にする。

 

「極東支部からはあの後すごいクレームが来たわ、まぁ元々最前線のあそこから人材を引っ張ればそうもなると思っていたけど、ちょっと想像以上だったわ」

「それは……」

 

どう言って良いのかわからないな。

 

「あぁ、ごめんなさいこれは貴方に言うべきことではなかったわ。

それじゃあ本題に入りましょう、先ずこのデータを見て貰えるかしら?」

 

そう言ってレア博士は神器兵のデータを俺に見せてくる。

出来ること、出来ない事を書かれてあり、更にスペックなども掲載されている。

 

「へぇ、操縦自体は随分と簡単にできるみたいですね」

「えぇ、ただ搭乗者の負荷問題がどうにも解決が難しいわ……それさえクリアできればそれこそ一般人でも使用可能だから人類の戦力拡充には大きな力になるのだけど……。

貴方から現場で活躍していた非戦闘員としての目線で意見を貰いたいわ」

 

搭乗者への負荷の部分を見て俺は少しげんなりとする。

精神汚染とか、かなりアカンじゃないですか。

だがそのアカン状態でもなんとかモノにしていかないといけないのが昨今の対アラガミ戦線の情勢だ。

世界各地で新種が生まれ、最終目的地とでもいう様に極東に集まってきているような状況だ。

そして、極東以外では同種でも随分と弱いとされているが、それでもアラガミの脅威は一切油断できるものではないので常時戦力強化が声高に叫ばれている。

 

「……うーん、いっそ稼働時間に大幅な制限を加えるしかないのでは?

ゴッドイーター達だって抑制剤の都合で長時間の戦闘は厳しいんです、戦闘時以外の移動行為は全てオートパイロットにして搭乗者負担を減らすとか、数を揃えて交代で運用していくとか。

少なくともGEよりも数は揃えられるんですし、そうした対応で行けば最低限の負荷で何とかなるかもしれません」

 

俺が言うと、やっぱりそうなるわよねとため息をつかれた。

やはり俺が思いつくような問題の解決策の一つとして候補にはあったようだ。

 

「やはりそうなるわよね。

そうすると無人機型の九条博士の力も借りなければいけなくなるけど……。

気が重いけど交渉してみる必要はあるかもしれないわ、現状GE達への負荷が重い事はただでさえ問題なのだし、安全マージンを確保した運用にさえ気を付ければ……うん、この方針でもう少し考えてみるとしましょう」

「神機兵、すごく期待しています。

コイツがあればGEの数が少ない支部の負担やサテライトの防衛能力も随分と上がる。

極東で見る赤い雨への対策にもなるし、本当に期待の星と言えるかも。

……ただ、フォルムはもう少しヒーローっぽくできたりできません?カラーリングだけでも良いんですが、今のままだとちょっと(悪役っぽい)怖さが出てて……」

「え、これダメかしら?とてもカッコいいと思うのだけど……」

 

俺が見た面言及するとレア博士はきょとんとしてそう言った。

 

「悪くはないんですが、俺が極東で見た漫画では悪役っぽく見えちゃうかも。

例えば、こんなのどうです?」

 

俺が適当なメモ用紙にさらさらっとガンダムを描くと「ふぅん、悪くないわ」と言う。

 

「これ、日本……極東で100年くらい前に漫画やアニメで出てたロボットシリーズの主人公機なんです。

他にもこういうのがありましたね」

 

更にさらさらっと描くとレア博士は悪くないと言ってくれた。

もしかするとロボットアニメ文化、こちらでは多分グレンダイザーとか?

その辺りの匂いは残っていたのかもしれない。

 

「外装を弄れば直ぐに出来そうな範囲ね。

有人機用に1機か2機用意してみようかしら」

「気が向いたらお願いします」

 

俺が言うとレア博士は苦笑して言う。

 

「あまり期待しないで頂戴ね」

 

こうして俺と彼女の初会合は終わった。

グレム局長?

彼は報告だけ聞くと「解った、下がっていいぞ」としか言わない人だから。

 

ただ後で聞いた話だと、神器兵のリミッター付き簡易量産型を提案した所、グレム局長はその有用さを判断してGOサインを出したらしい。

これには無人機の開発が遅れに遅れていたことも関係しているとか。

 

それはともかくとしてそれなりにいい話が出来たし聞けたと思った俺は庭園でこの後ゆっくりしようと思い移動していると、エレベーターでギルと出会った。

 

「あん、ヨシアキか随分と楽しそうだがどうした?」

「あぁ……この後暇か?

ちょっとしたグッドニュースがあったんだよ、ただあまり大勢が居る場所だと控えたい情報だからさ」

 

そう言うとギルの雰囲気が少し真面目なものになる。

 

「……わぁった、けどどこで話をする?」

「俺の部屋でどう?飲み物とか出すよ」

 

俺が言うとギルはニヤッと笑う。

 

「OK、お前の所は割とイイモンが揃ってるからな、期待させてくれ」

 

俺の部屋だが、大き目の冷蔵庫とテーブルとイス、後は音楽プレイヤーとスピーカーとテレビが目につく、そこそこ普通の部屋だ。

 

「なんというか、お前の所に来ると『普通』って言葉がまず頭にくるよなぁ」

「狙ってやってるからな、あぁ、コップはそっちの棚にある、氷は冷蔵庫にあるから適当につかってくれ」

 

俺は俺でギル用にウィスキーを取り出し、俺用のはノンアルコールのカクテルだ。

 

「「んじゃ、かんぱーい」」

 

TVをBGMに酒盛りを始めて少しして今日のお題に入った。

 

「んで、今日は珍しく浮かれてたがどうしたんだ?」

「あぁ、それなんだが神器兵の話は聞いたことあるか?」

 

俺がギルに神器兵の話題を問うと名前だけ、と答える。

 

「色々問題はあるらしいのだけど、レア博士と雑談してたらちょっと改善案の話になってね」

「なんだそれ?」

 

ここで俺は自分の知っている限りの神器兵のスペックを語る。

それを聞いてギルは呆れたようなため息をつく。

 

「そんなのが開発されてんのか……それが本格的になれば、俺達はお役御免だな」

「と、思うじゃん?

流石に感応種に対しての対策は難しいらしいから、少なくともブラッドの需要は落ちそうにないなぁ」

 

更に話を進めて行くと、神器兵の量産性や汎用性の話になる。

 

「実現するなら無人機の方が圧倒的に有用だが、俺のいたグラスゴー支部みたいに2、3人程度しかGEが所属してない所だとデメリットのある有人機でも喉から手が出るほど欲しいな。

それさえあれば、有人型が交代で、と言うのもあるがGEと交代でシフトについても良い訳だしな」

 

あの時に、神器兵があればな…とギルはぽつりと漏らす。

 

「同じ事は俺も思ったよ、俺はこっちに来るまで非GEの偵察班のリーダーだったけど戦力にならない自分を恨んだことは数知れずだ。

目の前で散っていったGEだって一人や二人じゃない。

それに極東は『赤い雨』の件だってあるからな、デメリットの有無はともかく神器兵は直ぐにでも欲しいのが実情だ」

 

それを聞くとギルはどこもかしくも荒神地獄ばかりだとつぶやく。

 

「ま、神器兵の話はジュリウスやに聞くのもありだろうな。

それこそ初期の頃はテストパイロットだったらしいし?」

「なんだ、そうなのか?

ウチの隊長さんは本当色々と手を付けてて優秀だな、おい」

 

ジュリアスの事を優秀と一言でいうギルだが、その様子からジュリウスの事をそれなりに認めているのだろうことが読み解ける。

実際、あの隊長は人間関係は割と不器用であるせいで孤高のように感じさせる事があるが、それなりにお節介だ。

ヒロが居るお陰でその不器用さが大分親しみが持てるように緩和され、ブラッド全体の空気が良くなりつつある。

実際、先日ヒロがギルと話をして任務をロミオとギル同伴で出て、それ以降関係が改善されたと聞く。

 

「ヒロの事、どう思う?」

「あ?どういうことだ」

 

訝しむように俺をややにらむギル。

 

「実はね、ジュリウスからヒロを副隊長に任命したいと言われていてね。

一応、俺もここへの参加は早い方だったからジュリウスなりの根回し何だと思うが……」

「隊長っていうのは気苦労が多くて行けねーな。

 お前やロミオが不満を持つと見たか、地元じゃ偵察班とは言えリーダーだったんだろ?

 なるほどなぁ」

「ちなみに俺は賛成だ、アイツはなんだかんだで光るものがある。

副隊長としてジュリウスをサポートしつつ上に押し上げる準備をさせるのは悪い事じゃない」

 

俺が言うとギルは笑い出す。

 

「あいつも可哀想に!隊長や副隊長なんてヒラに比べて書類仕事や上との折衝が増えて気苦労も多い、俺ならごめんだね。

……そういえば、ヒロと言えばお前がアイツとつるんでる所はあまり見ねーな」

「それな、単純にお互い忙しいんだよ。

アッチも何だかんだで討伐任務でしょっちゅう出かけるけど、こっちは斥候で更に先行したり、別方面行くから中々顔合わせする機会がないんだよ。

一応、ジュリウスから話を聞いたり任務の活動記録や映像見たりして多少は知ってるんだけどな……」

 

実際、前に顔を合わせたのは特務でオウガテイルの群れを掃討する時だったか。

素人かと思いきや、最早玄人と言って良いレベルの動きなのは驚きだ。

極東最強集団共を思い出すほどに。

 

「そういえば、ヒロもそうだがお前さんも神器は固定してないんだな。

 出る度に色々つけ変えてるようだが」

「種類としてはどれが合うか、まだまだ模索中だよ。

近接の候補は短剣、長刀、大鎌かな?槍も良いんだけどどうにも突っ込みすぎちまって…。

銃はアサルトだな、ばら撒くのが気持ちいい、シールドはバックラーで十分だ、大きくなると展開の隙が俺にはちょっと辛い」

「なるほど、機動力と手数で勝負を掛けたいタイプか」

「だな、一撃が重いタイプも悪い訳じゃないんだが動き回る方が性に合う」

 

そして話題は五月雨に変わっていく。

ヒロが『血の力』に覚醒した事、ロミオと中々そりが合わないという愚痴、ナナの素人感等だ。

それに合わせてギルは最後にフライヤの意義は分かるが贅沢過ぎる所にどうにもあまり慣れないとこぼす。

それに関しては俺も同意だった。

 

 

翌日、俺は久しぶりに偵察任務があいたので、ヒロに誘われ討伐任務に向かった。

同行者は先日極東から派遣されてきたエミールだ。

 

「おぉ、戦友(トモ)よ遂に君も戦う力を手に入れたのか!このエミール・フォン・シュトラスブルク、貴殿の宿願が叶った事実に嬉しく思う!!」

 

開口一番暑苦しさ前回の本来は線が細そうなのに異様に濃ゆい金髪美男子エリック。

彼とは実の所極東時代からの友人だ。

 

「ありがとう、エミールただ少しボリューム落としてくれ、俺たち以外もいるからな」

「む、そうだな余りうるさくすれば迷惑か。あいわかった。

しかし君が居なくなった極東の偵察チームは随分と大変そうだった、顔を出す機会があれば是非声を掛けてあげるべきだ」

「そうだな、そうするよ。そういやポラーシュ・ターンの調子はどうだ?」

 

俺がそちらに話題を振ると、エミールは少し苦笑する。

 

「実に好調だ、しかし未だポラーシュ・ターンを使いこなせぬ我が身を恥じるばかりだ」

「まぁ、ハンマー系統は仲間との連携が必須だし他の近接武装よりも立ち回りが少々難しいから仕方ない。

今回は天使もどきと一つ目が居る戦場だから、飛び回る奴には銃で応戦するべきだな」

 

俺が言うとエミールは何度となく頷く。

 

「流石は我が戦友、事前調査に抜かりはないな。そのアドバイスに感謝する」

 

そんな様子のエミールを見ているヒロはほへぇと感心している様子だ。

もしかすると、エミールのキャラの濃さに圧倒されていた口だろうか?

 

「ヨシアキ、エミールの射撃武器はブラストだから僕たちが牽制して本命になって貰おう」

「そうだな、ハンマーもブラストもどちらも仲間に牽制してもらい、隙を見てドカンが一番効率的だ。

エミール、基本的には俺とヒロで牽制する、とどめは任せていいか?」

 

俺とヒロでそう話してからエミールに是非を問うと、エミールは大仰にポーズをとりながら言う。

 

「君たちの献身、感動した!このエミール・フォン・シュトラスブルク!全力でその任を行おう!!」

 

普段は騎士道が云々と言うタイプだが、事前に決めた作戦には従ってくれるタイプなのは俺が良く知っていた。

 

「ありがとう。僕たちGEは戦闘可能時間に制限があるからね、出来る限り手早く荒神たちを倒すことが肝要だ」

「うむ、かの闇の眷属を相手に人々を護る為にもボクたち自身の安全も守らねばならないからな!」

 

実はこのエミール、極東で割と何度もやらかしていたお陰で既にある程度教育済みなのだ、これで。

その時の苦労は隊長の藤木コウタは勿論、同行メンバーや俺達偵察班の負荷も割と高かったが、良い成果が出たと思っている。

仲間に大きな負荷をかけて現実味させられても成長しないようなら、本気で極東から追放されかねないしな。

 

そうこう話している内に到着した。

途切れる事のない竜巻と暗雲の渦巻く地で極東でも類似する場所があった。

 

『こちらフランです。各メンバーとの通信リンク確認完了、敵アラガミをレーダーマップにマーク完了です。

ザイゴート並びにナイトホロウの討伐を開始してください』

「了解。ヨシアキ、エミール、行こう!」

「「おう!」」

 

事前に打ち合わせたお陰か、討伐は非常にスムーズに進んだ。

だが、一方で敵密集地での戦闘やザイゴートのまき散らす毒の対策と言うのが新たな課題として認識されることになった。

具体的には、エミールがポラーシュ・ターンを振るおうとする度にイイ感じにザイゴートが毒を撒いたりしたせいでまずザイゴートから潰さなけりゃいけないとヒロは改めて敵情報や戦術の重要さを思い知った形だ。

 

「ふむ、今回の討伐はどうだった?」

「まだまだ学ぶ事、課題が多いかなって……でもまぁ、その後のリカバリーを含めて対応力は十分でしょう」

「ボクとしても彼ならば何れブラッドメンバーが増えた時、或いは他と連携して隊を分ける時に副隊長としてやっていくのは十分に可能だと感じた。

それにしてもブラッドアーツ、あれは正に英雄が持つ力と感じさせられた!

あの力があれば地に蔓延る闇の眷属を打ち倒し、必ずや人々に安寧を齎してくれると!」

 

エミールは他にもあーだこうだと感情たっぷりに言葉を連ねたが、ヨシアキは半ばスルーしていたが、ジュリアスは黄真面目に聞いていた。

 

「ヒロの事をそこまで言ってくれるのは隊長として非常にうれしく思う。

エミール、これからも彼やブラッドの皆と良くしてやって欲しい……そうだなキミは紅茶を入れるのが非常に上手だと聞いた。

近い内にお茶会を開くのはどうだろうか?」

 

ジュリウスとしてもメンバーの親睦を図り、連携強化をできればと考えているからこそのセリフだ。

エミールもブラッド隊における一部の緊張感のある状態を理解しているが故に快く引き受ける事とした。

 

「それは素晴らしい!我々ゴッドイーターは常に戦場に立つ存在ではあるが、心の安息を忘れてはならない、時に穏やかな時間を過ごすのも実に重要だ!

このエミール皆が心安らげるお茶会を開いて見せよう!」

「おう、頼むぜエミール。

俺もそん時に向けて幾らか茶菓子を用意しておこう」

「俺もだな、場所は……庭園を使うとしよう、今から楽しみだ」

 

今は少々ぎくしゃくしているが、直ぐに良くなる。

そう信じて話し合いは続く。




今日のNG:金がない

食堂の無料のランチを食べ終わった俺は一つの難題にぶち当たっていた。

「ぬぅ……金がない」

俺がお財布の中身を幾らにらんでも、財布の中身は0だった。
当然の事ではあるが、悲しい現実だ。
思い悩んでいるとテーブルの向こうにロミオがやってきた。

「ヨシアキ、お前また武器合成したんだって?」
「ロミオ……あぁ、まぁ、うん」

武器合成あるいは武器強化。
アラガミを基に行う行為だが、当然金がかかる。
何せ工具や設備を使うのだから当たり前だ。
それらのメンテナンスもあるのだから金は掛かって当たり前。

「てーか、なんでそんな貧乏なんだよ。以前は極東でも働いてたんだろう?」
「それな、実は極東の頃のクレジットカードが凍結されてたんだよ」

極東時代に稼いだ金は小金持ちと言って良いほどにある。

「それ、問い合わせしたのか?」
「したら家族に止められたって……で、家族ってーのは俺を拾ってくれた人でな。
 『一部の新人はGEになってアラガミを倒し始めるとアレコレと合成や強化を試し始めて直ぐ金欠になる。お前もその兆候がありそうだからこちらで稼いだ金は最低半年は口座を凍結する様に支部長にお願いした』って言われてさ。
その家族ってのが元々GEで前線でバリバリ戦ってた女傑で今は引退してるけど極東で訓練共感している人で、極東のGEは誰も頭上がんないんだよ。
で、そんな人だから支部の上の方とも当然コネがあるからね、お陰でこういう無茶なお願いも通ったらしい」

俺の言葉を聞くと、ロミオはなるほどなーと言いつつ。

「なら、よかったんじゃね?どう考えてもお前使い込みすぎだろ」
「うぐ……しかし、こうアレコレ作れると思ったらコレクションしたくならないか?」

俺が問うとロミオはべっつにーと返す。

「片付けるのがめんどいし、倉庫の肥やしにしかならなくない?
使いきれないほど作るよりは絞った方が良いぞ、マジで」

ロミオの正論に完全に打ちのめされた俺は机に突っ伏して倒れこむしかできなかった。
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