PS4の外付けHDDがぶっ壊れて意気消沈しておりました。
今ではSSDを購入してGE2を再インストしましたので続きが出来ます!
PS5もそろそろ買いたいけど未だに品薄なんだよなぁ・・・。
ゴッドイーターは基本的に短命だ。
先ず、大体が戦死する。
戦死しなくても投与した偏食因子に食い殺されてはアラガミ化する。
無事に退役出来た人間はゴッドイーターになった人間の内恐らく1割未満だとも言われる位には過酷だ。
そんなゴッドイーター達の最前線が旧日本国の極東地域だ。
アラガミが他地域より多い、強い、新種も集まると死亡フラグが盛大に立ち並び更に言えば終末捕食が起きかけたこともある。
極東のフェンリル支部はそれ故に他の支部より権限が強く、ゴッドイーターも多く、仕事に溢れて金も稼げる。
ゴッドイーター達にも軍人的な階級が無くもないが、事実上、実力本意の世界なので強い人間は歓迎されるし優遇される。
人間性がダメな奴?
自然と淘汰されるから大丈夫だ、問題ない。
チームワークを乱すということはそれだけで自殺行為だ、それで生き残れるのはエースと言えるレベルの実力者だからだ。
そう言うのは敬して遠ざけられる。
生存とアラガミ撃破、任務達成を考えれば普通は1人で戦い続けることはない。
そもそもゴッドイーターは戦闘継続時間に制限時間があるからな。
よっぽどの嫌われものか特務等の任務制限でなければボッチで出撃はない。
「先輩、ゴッドイーターの基本を教わりたいと私は言ったのですが、基本とは何か違うような気がするんですけど?」
「ん?基本だろう?」
俺が言うと後輩……ゴッドイーターとしては同僚のエリナはそうだけどそうじゃないと言う。
「そもそも俺はエリナが基礎訓練や実技を疎かにしてるとは思ってないからな。
なら暗黙の了解的な部分を理解した方がいいだろう?」
「むぅ……」
年下のと言ってもほとんど同い年と言えるエリナ・デア・フォーデルバイゲは俺が極東支部に所属し始めた頃からの友人だ。
彼女の兄、故エリック・デア・フォーデルバイゲに同い年だのなんだので紹介された経緯がある。
彼のお陰で俺が極東支部に馴染めただけに恩義のある先輩にして友人、いやアニキの妹であるエリナとは何だかんだで友人としてエリックのアニキがKIAしてからも縁が続いていた。
「そう言えば、アキみたいに音楽や映像のディスクは中々見つけられないわ。
ほら、よくお土産って持ってきてくれてたじゃない?」
エリナは今でこそゴッドイーターだがちょっと前まで病弱な深窓の令嬢で自由に行動できる体ではなかった。
故にお土産として暇つぶしの為のメディアプレイヤーや記録媒体を渡すことが多かった。
今の時代のゴッドイーター達は過去の人類が栄えた頃の店舗がどういうスタイルだったかが分からないので、そう言った時代を知る俺には偵察任務ついでのスカベンジのしがいがある状況だったのだ。
そのお陰で偵察班に認められるようになる一歩になったといえるのだし。
「そこはアレだ、秘密のコツがあるんだ。
教えると元部下に恨まれるから教えられないんだけどね」
エリナもしつこく聞くつもりがないので肩を竦めて話を変える。
「そう言えば、ブラッドって結局なんなの?
本部紐付きエリートって噂だけど」
ちょっと気に入らないという風にエリナが表情に出している。
「ガチのエリートは隊長のジュリウスとシエルだな、実際エリートを名乗るだけの実力は十分だ。
ジュリウスは一見取っ付きづらいがアレで実は人情に厚いし出来るタイプの理想のリーダーだ、難点はちょっと不器用と言うか純粋培養的なところでエリート社会以外のところをあまり知らないから時々ちょっとずれてるけど、そこはすぐに修正できる努力できる天才だな」
俺が言うとエリナはそれでもちょっと気に入らなそうだ。
「べた褒め?じゃあもう1人の方は?」
「シエルはまだあまり付き合いが無いんだが、とっつきづらい所がないでもないがくっそ真面目な秀才だな。
軍人として育てられたらしいが、副隊長のヒロ曰くバレットエディットオタクらしい。
先日はそれが影響したのかブラッドバレットとか言う新しい特殊能力に目覚めてた……オタクって凄いね。
後、なんだかんだで友達が欲しいって思ってるみたいでな、そちらは先ずブラッドメンバーを中心に少しずつ進展させる…と、副隊長がいっていたな」
俺も最初の人生じゃとあるロボアニメシリーズのオタクで機体名と型番を会わせて言えて武装も分かるほどだったけど、それでなにかあった訳じゃないからなか……。
というか、純粋ファンタジーにSFアニメの知識があっても意味ないし現世でも意味はない。
それら技術的な知識があるわけじゃないんだから役立つはずもないのだ。
「ブラッド隊は対感応種が本業の特殊部隊と思えば良い。
ユウ達には流石に届かないし、まだまだ発展途上だけど十分極東でも戦える実力はある……問題は赤い雨ぐらいだな」
「アレかぁ…本当に厄介よね。感応種は戦えなくても足止めや誘導は出来るからよかったけど、雨は流石に避難して凌ぐ以外無いのが問題よね。
最悪はレインコートあるけど、アレ着て赤い雨の中で戦うのは流石に無理だわ」
対赤い雨として専用コーティングされたレインコートだが、残念だがそれを着て戦えるほど耐久性は高くなく、被弾すれば破けて黒蛛病感染まったなしだろう。
「それじゃあ他のメンバーは?お調子者っぽそうなのとか、やたら肌面積が広いのとか、辛気臭いのが居たけど」
「エリナ、口が悪いぞ……多少はあってるけどな。お調子者はロミオの事か、シンプルに言えばムードメイカーでおしゃべりな奴なんだが悪い奴じゃないさ。
肌面積云々はナナの事か……食いしん坊で天然が入ってるな、こっちも少しお調子者が入っているか?二人はゴッドイーターとしてはボチボチかな、俺達と同じぐらい新人だ。
最後の一人はギルバートだな、元グラスゴー支部のGEでベテランって言う程でもないがそれほど手が掛からない役割ややるべき事は把握できているタイプだな、辛気臭い理由に関してはアイツが『介錯』の経験者だからだな」
最後の解釈の部分にエリナが首をかしげる。
「ゴッドイーターには引退勧告があるのは知っているな?」
「それは勿論。指導教官の雨宮教官も前線を引退したのはそれが理由でしょ?」
俺の保護責任者だった雨宮ツバキ、俺が姉と慕い、実際義理の姉になってくれた家族のような人は嘗て極東の前線でバリバリに戦っていたエリートであり実力者でもある。
同じく義理の兄のリンドウもそうなのだが、エリートと言うよりは叩き上げの…等と言いたくなるほど現場主義だ、エリートには違いないのだけれどこれは気質の問題だろう。
「引退勧告が出てた時期に腕輪の損傷と重なったせいで偏食因子が抑えきれなくなって、そして介錯をする事になったらしい。
……赤いカリギュラだったか、そいつが仇らしい。んでもってハルさんの恋人だったそうだ」
「……え、ハルさんの?ワタシ、そんな話聞いてない」
エリナは驚いたように言う。
「そりゃ、好き好んでする話じゃないだろう?俺の場合はギルとの酒の席でアイツを酔わせた際に偶々聞いたけど……介錯なんて、みんな意識したい話じゃないからな、よっぽどでも無けりゃ口にしたくないだろう。
ハルさんもギルも、『オレ、カワイソウ』なんてタイプじゃないからな」
「……そういうもんなの?というかワタシとそう変わらないのに何でアンタはそうなのよ」
ここでまたエリナは不満そうに言う。
「そりゃぁ……一応俺が元々付き合いがあって『色々と経験豊富』だからかな?」
「またそれ?実際、ワタシもゴッドイーターになってアキが凄いってのは分かったけどさぁ、ちょっと秘密主義過ぎない?」
俺はその言葉に苦笑する。
「結局の所、経験や勘ってのは一概に言葉にするのは難しいんだよ。
特に直感の部分が大きい俺の場合は余計に、だから見て真似て覚えるっていう古臭いやり方しかないな。要するに経験の積み重ねだ」
「むぅ……」
そういえば、とエリナはここ最近の極東の話題を振ってきた。
幾つか聞いた中で一番のビッグニュースは楠リッカ熱愛発覚、お相手は特務の誰からしい。
「え、仕事が恋人と言っても過言じゃないリッカに恋人?
最有力候補、いたとしてもユウだと思うんだけど」
「ワタシもユウさんだと思うんだけど、ユウさんってば噂が出たタイミングって前後も併せてずっと任務で遠征しっぱなしで戻ってきてないの」
「……流石と言うか相変わらず人気ナンバーワンなのな。
だとすると、何だろうな……って、そう言えばリッカに神器の事で呼び出し受けてたんだった」
リッカの事をしゃべっていて思い出した。
メールで今日の昼頃に顔を出せと言われてたんだ。
時間としては昼飯前出し丁度いい頃合いだ。
「えぇ……もう、しょうがないなぁ!」
「すまんすまん。また今度ゆっくり話そう」
ラウンジの窓際カウンター席でジュース片手に話しているんだから殆ど雑談みたいなものだし許してほしいと思う。
俺はまたなと言ってリッカの城とも言える工房に向かった。
工房に辿り着くと、そこの主、白髪のショートヘア、後ろの方だけゴムで縛っていて、恰好はタンクトップにオーバーオールと言う何とも無防備な格好の女性がぷりぷりと怒っていた。
おめー21歳なんだからもう少しましな格好したらどうなんだ、と思わなくもない。
「おっそ~い!」
「いや、メールでの呼び出し昼頃としかなかったんだし、昼飯前の時間なら十分間に合ってるだろ?」
「女の子の呼び出しなんだから、早めに行動して待たせないようにする、ぐらいの気遣いはしてほしいな」
二十歳越えても女の子扱いされたいのだろうか?
女子ってそういうもんなのかなぁ…。
前世では何だかんだで付き合いのある女子は全員二十歳以下だったんだよなぁ、アレで。
「ま長話しててもお腹すくだけだし用件だけ先に話しちゃおうか」
そういってリッカはじゃーん!と恐らく神機の部品らしきものを俺に見せる。
「今、リンクサポートデバイスっていう神機を利用した装置を作ってるんだ。
これは戦場の基点となる神器を中心に戦場領域外で待機状態になっている神器の力を呼び起こして特殊な力場を発生させてゴッドイーターの支援を行うシステム……のプロトタイプだね。
偏食場パルスの研究の産物って奴で榊さんにも手伝ってもらってようやくここまで来たんだ」
榊さんことペイラー榊はここ極東支部の支部長で、元々は研究者だ……まぁ今も支部長業務の傍ら研究者をしているが、正直に言えばうまく両立させているので密にすごいと思ってる人物だ。
そういう意味で言えば前支部長のシックザール支部長も二足の草鞋を履いたうえで確実な成果を出し続けた偉人と言える、何かやらかした結果死んでしまったのだそうだが、この辺りは機密になっていて俺はその辺を知らない。
何気に両親と友人付き合いがあった人だったので、その話を聞いた時は地味にショックだった。
「引退した人の神機や、クールダウンの為に待機している神機使いの神機を無駄なく使える優れモノって訳。
ただ、逆にリンクサポートの為に使用すると通常の運用が出来ないから一長一短だね。
戦場で使えるようにする方法は今実験中で、キミに渡すのはその実験で作ったプロトタイプデバイスなんだ……まぁ、本当にプロトタイプ過ぎて、それ自体には特殊効果何もなくて、他の神機からのリンクサポート受信専用なんだけどね。
特殊効果に関しては順次実装できる様にするけど、先ずはそれの実践テストが必要なんだ」
「特務の皆には頼んでないの?」
俺が言うとリッカは呆れたように俺に言う。
「ユウは飛び回り続けてるし、アキ達は高ランクの接触禁忌種ばかり相手にしてるんだよ?
流石に実戦でこれ使って欲しいとは頼みづらいよ。
やるならまだまだ安全マージンが持てる低ランクのアラガミ相手が中心で、キッチリと腕のある信頼できる神機使いじゃなきゃいけないからだれに頼むか悩んでたんだ」
「おいおい、俺はヒトバシラかよ」
俺が言うとにやりと笑う。
「そういうこと!技術の発展にヒトバシラは大事だね!」
「……しゃーなし、引き受けるよ。
リンクサポートがあれば戦闘が楽になるのは間違いなさそうだし」
リッカは俺の言葉に大いに喜んで頷いた。
「よかったぁ、キミがダメだったらブラッドの副隊長君に頼もうかと思ってたんだ。
まぁ、彼にも後で頼むけどね、それじゃあヨロシク!」
この後、リンクサポートを活用して滅茶苦茶アラガミを駆逐した。
1撃で部位破壊できるのは扱いさえ間違えなきゃ凄いな、コレ。
今日のNG?:特務編
『中型種、作戦区域内に来ます!別の中型種も作戦区域に接近中、このままでは同時に相手をする事になります、気を付けてください!』
数分後
「「「GYAAAOOO!!」」」
アラガミの誘導に失敗し中型種3種同時戦闘になり、ナオ、ロミオの二人が乙りつつも撃破。
ヨシアキは乙らなかったが、二人が乙り続けて回復薬などがなくなりリンクエイドで体力もギリギリまで削れて危うく死ぬかと思った、とのコメントが……。
3人のナビゲートをしていたヒバリは「なんで作戦区域から大分離れていたアラガミまで近寄ってきていたんだろう」とコメントしており、実際、戦闘になる前に目標アラガミを討伐し撤退できたが、中型アラガミが続々と集まるような状況は脅威であり、それ以上が集まるケースも考慮すると予断を許さぬ現象であった。
その為、オペレーターとブラッド隊から合同での周辺状況調査が申請されている。