トウジは今ファリスと共に火山に赴き、ドスイーオスを狩りに行っていた。そして....
「ファリスさん!閃光玉お願いします!」
「ええ!....ふっ!」ピカァン!!
ドスイーオスの目の前で光が炸裂する。ドスイーオスは怯み悶える。そこにトウジは錬気を溜めた刃を叩き込む。
「ハァ!フンッ!」ザシュザシュ!!
鬼刃切りである。見惚れる程華麗な太刀捌きでドスイーオスを切り刻んでいく。そして最後に鬼刃大回転切りを叩き込みドスイーオスはゆっくりと倒れていった。
「流石ね。トウジくん。見事な太刀捌きだったわ。」
「いえ、ファリスさんが援護してくれなかったらここまで立ち回れませんでしたよ」
ファリスの戦い方は弓使いとは思えないような超至近距離で矢を放つスタイルである。それをトウジはここ数回の狩りで理解し協力して戦うことができるようになったのである。
「それじゃ剥ぎ取りをしたら帰りましょう。」
「ええ。神よありがとうございます。こうして私達は生き延びることができます....」
ファリスは神に祈りを捧げドスイーオスの剥ぎ取りにかかるのだった。
ファリスはこのトールド村のハンターとなったが未だ居住地が見つからないため、トウジの家に居候しているのだ。トウジの家は元々両親がいたのだがどちらもハンターでありトウジが5歳の時に他界している。そのため、部屋は空いているのだ。ファリスとトウジそして時々ライザが泊まってもあと3人は泊まれるスペースがある。
そしてファリスとトウジが狩りを終え村長へ報告しに行くところなのだが....
「あの〜....」
「何かしら?」
「なんで腕を取って抱きついてるんですか?いくら防具があるとはいえそのベリオ装備だと....胸が」
トウジは恥ずかしがりながらもそう伝えると
「大丈夫よ。トウジくんがそういうイケナイ気分になっても矢を突き立ててライザと一緒に村中引き回しの刑に処するから。」
「ええ....気をつけます....あ、村長!今帰りましたよ」
トウジはファリスに戦慄した後視界に村長を見つけると声をかける。すると村長は
「おぉ〜おぉ〜ええとこにきたのぉう....丁度依頼が来たところなのじゃよぉ〜」
「何かしら?渓流も近くの火山もモンスターの頭数はそこまで酷い訳ではないと思いますが....」
「いやぁのぉ〜、我が村の近くに海の貿易で栄えとる村があるのはわかるじゃろ?そこの近くの沼地にの?そこにショウグンキザミが出たんじゃよ。そこの村では今ハンターが出払ってるようでうちの自慢のハンター様達に依頼を頼んできたんじゃ」
ショウグンキザミとは鋭い鎌のような鋏を持つ甲殻種である。同じ甲殻種のダイミョウザザミは大きな盾のような鋏を持つのだ。ショウグンキザミは怒り状態になると鋭い鎌のリーチが長くなり足もとても早くなるためトウジにとってはとても狩りがしづらいモンスターである。だかトウジは
「やります。やらせてください。ファリスさんとなら何でもできそうな気がするんです。」
「トウジくん....村長、私はトウジくんについていきますわ。」
「ファリスさん!ありがと....イダダダッ!鼻!イダダ!」
「あなたのようなヘッポコハンターじゃ役不足だから私がついていってあげるのよ。感謝なさい。」
ファリスは思いっきりトウジの鼻をつまみ捻りあげた。
「そうじゃあのぅ〜ここらへんのモンスターの数も安定した数じゃし、2人共行っても大丈夫じゃろう....頑張れぃよぉ〜」
「いっつ〜....はいでは明日行きます....アダッ!」
遠くから石が飛んできてトウジの背中へと当たる。何事かと振り返ると
「あんたね、『白銀の閃光』を誑かしたハンターは....ふーんこんなヘッポコのどこがいいんだか」
「姉様の言う通り死んだ魚のような顔ですね。生きる価値なし男です。」
そこにはレウス装備のツインテールの女ハンターとレイア装備のポニーテールの女ハンターが立っていた。そしてトウジは....
「『白銀の閃光』ってなんだ?それに君達は誰?」
「はぁ?あんた知らないの?『白銀の閃光』ってのはファリス・ベッツァーリに決まってるじゃない。情報誌『狩りに生きる』では罵って欲しい女ハンターNo.1に....」
「姉様、名乗った方が良いのでは?。この万年小春日和頭、馬鹿力スラッシュアックス使いの姉様はシンシア・ガーネットと言います、この天才超絶美少女妹、姉とは胸も頭も違う最強チャージアックス使いのセリス・ガーネットと言います。『白銀の閃光』に会うためにはるばるドントルマから参りました。」
どうやらこの2人の女ハンターは姉妹のようだ。
「な、なかなか個性的な2人だね....ファリスさんってそんな有名だったんだ....あ、僕はトウジ。トウジ・テスタメントと言いますよろしく。」
「当たり前よ。まあ『白銀の閃光』と呼ばれるのは少し嫌だけどね」
そういうファリス。トウジの名前を聞くとセリスは驚いた様な顔をする。
「はぁ、あなたがあのトウジさんですか。」
「なに?セリス知ってるの?こんなヘッポコ」
「ハンター養成所を首席で卒業し、学科点数最高得点を叩き出した人です。それでついたあだ名は『シューティングスター』」
「ふーん....まあ殆ど学科でしょ?実戦で役に立たなきゃ意味ないのよ。それにだっさいあだ名ね」
辛辣に評価を下すシンシア。
「そういう姉様も有名じゃないですか?『脳筋英雄』で」
「そんなあだ名ないわよ!ぶっ飛ばすわよセリス!」
「あはは....それでシンシアさん達は何しに来たのかな?」
「ファリス様を取り戻しに来たのよ....」
そう言いシンシアはファリスの方に向くと
「あ、あのファ、ファリス様でいらっしゃしゃいますね!わ、私はシンシアと言います!ファリス様のととらぶ、とらぶりゅも魅力に変えるお姿に....」
「姉様は『白銀の閃光』の熱狂的なファンなのです。キモオタベイベーって奴ですね」
「シンシアさんそれでどうしたのかしら....?」
「あ、そのえっとドントルマに戻って頂きたいのです!あなた程のハンターがこんな所にいてはいけないと思ったので....それにあなたのパートナーも頼りなさそうですし、一緒にいる意味が見当たらないというか....」
確かに『白銀の閃光』と呼ばれる程の有名なハンターがトールド村という辺境の村のハンターとなるのに驚くのは無理もない、そしてそのパートナーが初心者装備であるレーザーライトシリーズに鉄刀ではシンシアの言うことも最もである。そして今まで無言だった村長がガーネット姉妹にこう言ったのだった。
「お姉さん達や....なぜファリスちゃんがここのハンターになったのか、トウジの坊ちゃんがファリスちゃんのパートナーに相応しいか確かめるいい機会があるんじゃよ....」
次の日の朝酒場にて
ガーネット姉妹をトウジの家に泊まらせミスラに部屋を案内させ一夜明けて酒場で作戦会議をし、ガーネット姉妹たちは道具を買いに行っているところである。
「あんなに馬鹿にされて悔しくないの?トウジくん」
そうトウジにファリスは問いかけると
「まあ、ファリスさんで慣れちゃいましたね....確かに僕のこの装備で信じてくれってのも無理がありますよ。」
「大丈夫よトウジ。今回の狩りであんたの活躍を見せて、その女の子を納得させてやりなさいよ」
ライザが励ますように言った。だかすぐに顔を真っ赤にして
「勘違いしないでよね!励まそうとか思ったんじゃないんだから!それとはい!私の料理を食べて早く狩りに行きなさい!」
「うんありがとう!任せてよライザ必ず帰ってくるからね!」
そう言いながらライザの手を握るとライザは更に顔を赤くし
「と、トウジのバーカ....」
そそくさと厨房へと戻って行ってしまったたのだ。
「なにかしたのかな?怒っちゃったかな....」
「ジトー....」
「な、なんですかファリスさん....」
「何でもないわ。外で2人が待ってるわ早く行きましょう。」
ファリスはぶっきらぼうにそう言い、ライザの持ってきた料理を食べ始めた。
「姉様はホント胸が小さいですね....」ムニィ
「あんた、装備の上から何してんのよ....そういえば、昨日の夜のファリス様の私服お綺麗だったわ....あんな大きな胸....揉みしだきたい!」
「はいはい。キモいでーす....そう言えば姉様は畑の方へ行きましたか?」
「いや興味ないから行ってないわ。それがどうしたの?」
「発掘場所があったのですがなにやら鉄の発掘とは違う作業をしているようで怪しいのです。」
「ふーん怪しいわね。そういうのも含めてファリス様はここにいるのかしら?」
姉妹はそう言いながらトウジ達を待っていた。そしてトウジ達が来ると
「さて、トウジ?だっけ?まあどうでもいいわあなたがファリス様に相応しいか確かめてあげるわ。少しでも相応しくなければファリス様にドントルマに戻ってもらうわ」
「まあ戻ってきて欲しいとギルドマネージャーが言っていただけなので本人が嫌と言えばそれまでなのですがね。」
「いちいちうっさい!セリス!それじゃあ行くわよ!」
「う、うん!」
「ええ....トウジくん?私をドントルマに戻さないように頑張ってね?」
「ま、任せてください!僕頑張ります!」
決戦は沼地....相手はショウグンキザミ!今狩りが始まる....
「頑張りなさいよ....トウジ....」
ライザはトウジが狩りに出る度お祈りをしているのだ無事に帰ってこれますようにと....
次回は狩り回です。次回は長くなると思いますが頑張って書かせていただきます!....なんかファリスのキャラがブレてるような?あとライザとシンシアがキャラ被ってるように感じますね....まあそこのところはうまく編集していきたいと思います!誤字脱字を見つけていただきましたらよろしくお願いします!
ライザ「手、握られちゃった....フフフ....」
ミスラ「なに惚けてるニャ?だらしない顔してるニャよ?」
ライザ「ミィスゥラァ?ちょっとお話しましょうかぁ?」
ミスラ「ニャ!お、お話に木刀はいらない気がするにゃ!」
ライザ「問答無用!観念なさい!」
ミスラ「ひっひぇ~!!!」
影薄くなってきてるぞ....ライザ。出来るだけ出してやるから安心しろ....。