艦これ&鋼鉄の咆哮【防空戦艦夜雨】〜夜空の防人と狩人〜   作:妖鵞夜雨

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はいどうもです。妖鵞夜雨です。




えー…っと。

ウォーサンダーとマインクラフトのやりすぎで本編もコラボ編もほとんど進んでませんw

まぁ、気まぐれ投稿なんで大丈夫でしょう(おい








0-9-C 〜決着〜

弟Tside

 

司会席の左右にある屋根付き来賓席に鎮座する天然スキンヘッド(ツルッパゲ)のおっさんの隣に俺は座っている。

 

このおっさんは本州最南端の鹿児島/種子島臨時鎮守府に所属していた元提督だ。

 

'元'なだけあって今は引退しているが、深海棲艦の出現直後から自衛隊を指揮して応戦し、艦娘と深海棲艦についての数多くのデータを残した偉人でもある。

 

「おっさん。コイツ(夜雨)をどう思う?」

 

「うーむ。まずは装備の割に主砲が弱すぎですな。せめて主砲41cm以上で同じ型のを作らないと話になりませんわ。

後は対物障壁装置の強化及び装甲の電化or手持ち式のを追加、三角形の砲の換装ぐらいはしてあげんとダメですね。アレは重過ぎですわ」

 

 

 

「やっぱりおっさんもそう思うか。……データ上では改大和型の装甲を持ってるのに主砲は金剛砲に毛が生えた程度だからな。対物障壁は超重力なんたら防壁とかいうらしい。あの珍三角砲はエージーエスっていう長距離砲戦用の半垂直打ち上げ型のロケット誘導砲で、本来は対艦/対地用らしい。適正距離よりも遥か手前で撃ってる状況だから振り回しにくいんだろ」

 

「なるほど。それは撃ち辛いでしょうね。後は……うーん、そうですね。排煙の出ない主機(エンジン)という事はへんちくりんなもんを積んでるんとちゃいますか?」

 

「ご名答。それもとびきりへんちくりんな奴、核融合炉だ。水素と重水素と三重水素を合体させてるとかなんとか。詳しくは俺もわからん」

 

「核動力…ねぇ…。ちなみに、本来の数よりも積んでませんよね。違和感しか無いですよ」

 

「やはりおっさんの目は誤魔化せんか。スペースの関係上本来の半分しか積めてない」

 

「やはり。51cm砲が弾ききれてないですし。試合として成立させて大丈夫なんですかねこれ……」

 

「俺にもわからん。上がそうしろと言ってきたからな。俺ら(と言っても厳密にはランカー提督s+α)で猛抗議入れたけどダメだったわ」

 

走行してる間に試合が進みアイオワの後ろに夜雨が素早く周りこんで腰を落とし、シールドフレアでアイオワが吹きばされる。

 

「おぉ、これまた豪快な体当たりですね。しかし、自分にもダメージが入るから控えたほうがよさそうですな」

 

「いや、タックルというよりも吹き飛ばしたのほうが近いと思う」

 

「…防壁がなくなりましたねぇ。これの原因も多分出力不足でしょうね」

 

「……すまん」

 

「遠慮はしない、撃てぇ!」

 

武蔵からの砲撃で黒煙に包まれる。

 

「……煙幕弾?流石にダメージ入らないですね。目くらましかな?」

 

武蔵が夜雨の周りを移動しながら高角砲や副砲弾と煙幕弾を叩き込む。

 

「一応正規の演習用砲弾だから規約には違反せんがあまり関心はせん。徹甲弾なら確実にダメージ判定が入ってるものを…」

 

「……いや、違う。武蔵が撃ってるのはレーダージャミング用の煙幕弾だ。アルミ粉末か何かが入ってるのだろう。

レーダー射撃と目視射撃を妨害して46cm砲のブラスト圧で損傷を与える作戦か?俺には意図が読めん」

 

その声と同時に夜雨にまとわりついていた黒煙が吹き飛んだ。

 

「……ほう」

 

「……不味いな。手間が増えそうだぞおっさん」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

夜雨side

 

夜雨「……あれ?」

 

艤装を見下ろすが、砲弾が当たったところがわずかに焦げただけで特にこれといったダメージは受けていない。

 

「……っ!対ジャム行動!総員煙を吸い込まないように!金属粉末が含まれてるかも!」

 

 

右手の服の袖で口元を抑え片目を閉じ、半開きの片目装備格納用スロットのパネルを左手で叩く。

 

 

(……粉末の成分はアルミニウム、か。判断が遅れていたら確実に吸い込んでた。あと砲撃をガードできそうか盾のようなものとか積まれて……る!展開式の障壁ね……これはラッキーかも)

 

《防壁再展開可能です!》

 

「了解。超重力電磁防壁、再展開!」

 

青紫色の重力場が私を包み込みアルミニウム粉末と煙を私の周りから吹き飛ばす。

 

それに合わせて左手にエネルギーが集まりほぼ全身を覆うほど大きな板状の盾のようなものが展開される。

 

 

「……なるほど。これはガ○ス・ラ〇ス(モン○ター○ンターの某武器)の盾みたいに使う感じですか……」

 

 

 

 

「ほぅ。そんなものを持っていたとはな。だが、この武蔵の主砲は伊達ではないぜ」

 

 

左手を伸ばしエネルギーシールドを私の目の前に掲げる。

 

46cm、51cmの砲弾が受け止められ爆散するがエネルギーシールドは貫かれない。

 

少し斜めに構えて別の方向に弾き飛ばすこともできるようだ。

 

「この主砲の本当の力、味わうが良い!」

 

防壁が虹色に輝き三式弾の小弾を弾く。

 

 

『展開式防壁稼働率85% これ以上はまずいです!』

 

 

「…くっ。2345番主砲高速徹甲榴弾斉射!次発曳光成形炸薬榴弾(HEAT-T)!てぇー!」

 

「ふんっ!」

 

気合一喝。八発の砲弾を明後日の方向に殴り飛ばす。

 

「…流石ですね。なら、これならどうですか!」

 

 

「何度やっても同じだ・・・っ?!」

 

8発の曳光成形炸薬榴弾が武蔵の艤装に張り付き爆ぜる。

 

「くっ…そんな攻撃、蚊に刺されたような物だ!」

 

「第二射!」

 

更に武蔵の艤装に張り付き爆ぜる。

 

「その程度か!この武蔵は負けんぞ!全速前進!」

 

「…全速後進、取り舵35!主砲1番6番''攻撃''用意」

 

 

艤装の左右最前列の砲が武蔵を追従する。

 

【α】レーザーというとα線…ヘリウム原子核による粒子攻撃と思われがちだが、分厚い装甲板だろうが焼き切ることができる程度の強力な指向性を持ったエネルギー波とレーザーによる攻撃である。

 

強力な指向性のおかげで比較的長距離を進むことができ、水中も200m程度なら水による減衰はあるものの【ある程度の威力】を維持したまま目標に攻撃することができる。

 

 

「演習用出力でパルスフラッシュ(短時間連発照射)、始めっ!」

 

ストロボフラッシュのように数回ほど赤い線が砲口と武蔵の主砲塔をほんの一瞬だけ結び、上部構造物を根こそぎ薙ぎ払う。

 

《戦艦武蔵、1番主砲全損!二番主砲火災判定!三番主砲砲身損傷!4番主砲旋回不能!中破!艦橋損傷!副砲爆散判定!高角砲沈黙!機銃蒸発判定!ええぃ、読み上げるのがめんどくさい!!中破判定!!》

 

 

「なっ…!」

 

流石戦艦といったところか。短時間なら数発程度の照射は耐える。だが、これで厄介な主砲をすべて無力化できた。

 

 

 

「第三射!!てぇー!」

 

曳光成形炸薬弾が武蔵の艤装に張り付き艤装の半分が吹き飛ぶ。

 

 

「まだだ…まだこの程度で、この武蔵は…沈まんぞ!」

 

《上部構造物大破!》

 

「全速前進!」

 

背面艤装から金属物か何かがこすれるような音がしてガクンと加速力が落ちる。

 

「ぶっ壊してもいいから回して!!展開防壁解除!」

 

再び擦れるような音が発生するが無視。

 

武蔵が拳で殴って攻撃してくるがさばき、かわし、懐に潜り込む。

 

 

「…?!」

 

海と空が反転。重力が頭の方にかかる。あ、投げられたのか。

 

武蔵アメイジング!!(ショルダースルー)

 

司会さん何実況してるんですか。あ、受け身…間に合うかな…。

 

そのまま半回転して着水。そのまま反転して突っ込む。

 

「ふんっ!」

 

武蔵が両手を広げそのまま突っ込みながら回転する。

 

「っ!」

 

その場で急停止と急旋回して背面跳びでかわす。

 

《ダブルラリアット炸裂!しかし夜雨は飛んて回避したァァ!!》

 

「……今ッ!」

 

空中で砲撃を放ち作用反作用の法則で飛翔コースを変え、攻撃の範囲外で着水。そのままステップでぶん殴ってくる武蔵から距離をとる。

 

「全速前進っっ!うおぉぉぉお!!」

 

武蔵が約16万馬力という怪力にものを言わせてスクラムタックルを決めようとつっこんでくる。

 

「……受けて立ちます。超重力電磁防壁解除。両舷全速前進!」

 

手と手を組んで額と艤装をぶつけて押し合う。武蔵と私の艤装が軋むような金属の悲鳴を上げるが知ったこっちゃない。

 

《意地と意地のぶつかりあいだぁぁ!!おっとおぉぉぉぉ?!?!あの怪力武蔵が押されているぞおぉ!!!どういう事だぁぁ?!》

 

大和型はたった16万馬力。ひねり出せても20万馬力。しかし私は……

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁっ!」

 

「なっ……貴様っ……なんて怪力(パワー)……っ!」

 

無理矢理武蔵の姿勢を浮かして崩し、懐に無理やり飛び込む。

 

「ふっっ飛べ!!!」

 

武蔵の腹に拳をたたきこみシールドフレアを放つ。

 

(…手ごたえあり!!)

 

「もら…っぁ?!」

 

後ろから強烈な衝撃を受けて私も吹き飛ばされる。

 

(な、何が…)

 

 

もつれるように''二人とも''海水中に落ちる。

 

 

(……ぁ……海水…?私…沈む……の……?)

 

上に行こうともがくが重い艤装に引っ張られ浮かぶことが出来ない。

 

重力に従ってふらふらと沈んでいく。

 

(酸素……さんそ……げぶっ……)

 

突然武蔵に手を引っ張り挙げられ空気中に顔を引き上げられる。

「ゲホッ……ゲホッ……はぁ……はぁ……」

 

空気ってこんなに美味しかったっけ。口の中がやたらと塩っぱい。

 

「夜雨…はぁ…はぁ……艤装を外せ…はぁ……ゲホッ…沈むぞ…ハァ…はぁ…」

 

 

「はぁ……はぁ……了……解…ゲホッ…」

 

私の背中から艤装と妖精の乗ったカッター艇数十艇が滑り落ち、私の体が極端に軽くなる。

 

《おっとおおぉぉぉぉ?!?二人の艤装がパワーに耐えかねて吹き飛んだ!!両者戦闘不能によりここで試合終了ぉぉぉ!!引き分けだぁぁぁぁぁ!!》

 

「……流石大和型ね。……はぁ……はぁ……最後助けてくれてありがとう。多分そのままだったら溺れてた……はぁ……はぁ……」

 

 

「いや、1人の日本人としての精神だ……ゲホッ……。演習中は敵でも終わった今は仲間だからな。演習ありがとう。いつかは決着つけるぞ」

 

「はい。またよろしくお願いします」

 

なんとか妖精さんも全員無事。よかった……。

 

「あ、艤装……」

 

猫耳ヘッドフォンとメガネ以外はすべて海の底に転がっている。

 

「心配すんな。後で造って(改良新調)くれるさ。海の中のヤツは潜水艦が拾ってきてくれると思うぞ」

 

「は、はぁ……」

 

結構愛着あったので結構淋しい。

 

それよりもエンジンブローが何故起こったのかが気になるところです。

 

はぁ……とりあえず岸まで泳ぎますか。

 

うぇぇ。濡れた服って泳ぎづらい……。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

「い〜き〜か〜え〜るぅ〜」

 

はぁ。幸せ。

 

お風呂っていいよね。お風呂って。

 

全身ずぶ濡れの私は即時鎮守府のお風呂に直行、艤装をつけたアイオワ以下4名は艤装着脱所を経由してお風呂に入ることになった。

 

ビスマルクさんとイタリアさんは2人ならんで肩までお湯につかっていて、武蔵さんとアイオワさんはシャワーをその辺にぶちm…違った。体を流している。

 

皆が皆二つの豊かな丘を揺さぶりながら。

 

 

 

(なんで私だけちっちゃいんでしょうか……物凄く場違い感が……)

 

微や貧がふさわしいぐらいしか膨らんでいない自分の丘を見下ろす。つま先まできっちりと見えてしまうのがなんか悔しい。

 

同期とも訓練生時代には皆同じぐらいのサイズだったはずなんですけどね…なんで皆おっきくなっちゃったんでしょうか……むしろ私が小さいだけ……?

 

犬が水を落とすように首を降るが、シャワーで長い髪の毛から塩分を抜きながらそんなことをつい考えてしまう。

 

(はぁ……気が滅入っているのかな……さっさと風呂上がって寝よう。うん。そうしよう。)

 

左手で髪の毛をまとめながら右手をシャンプーなどが置かれているところに伸ばす。

 

(あれ、シャンプーどこだろう…。これはボディソープでこれはリンス……)

 

 

 

「あぁ、ちゃんと塩分を抜いておかないと髪の毛がすぐに痛むぞ。こちらの言葉を借りるなら髪は少女の命だからな。後これ私のやつだけど。受け取とれ」

 

   

びす子)ノシ(そぉい!) 三 シャンプー

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

 湯 船 |

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「どうもありがとです」

 

…それよりもビスマルクさんが日本式の檜風呂でも違和感が無いことに驚きなんですが。

 

「…日本と同じく温泉大国だからな。欲を言えばサウナも欲しいところだ。……そういえば申請とかあったな…」

 

私ってそんなに顔に出るほうなんですかね。

 

武蔵とアイオワがやっと洗い終わり湯船につかる。洗い場まで水が数センチ溜まるほどに大量の湯が流れ出る。

 

……私の方が多かったのは内緒だが。

 

 

 

「そういえバ。夜雨サンは本来のパワーを出せなかったって本当?」

 

「……ふぇ?」

 

唐突に私の知らないところで変な話が出ていることに相当な疑問が浮かぶ。

 

「私も聞いた話ですけど、本来の搭載エンジン数の半分しか積まれてない状態だったらしいですし、その出力自体も過負荷運転で3/4ぐらいまでしか出ないとか。提督さんが言ってましたよ?」

 

 

「……それマジですか…?私は一切そんな話を聞いてないのですが……まさか、私の艤装は不良品……?」

 

「少なくともここの4人はそう聞いている。」

 

 

うそでしょ…。

 

 

「まぁ、そう気を落とすな。そうなってしまっt…

《舞鶴鎮守府所属、戦艦武蔵。鎮守府所属戦艦ビスマルク、同じく戦艦イタリア。琴音提督と姉提督がお呼びだ。なるべく早く執務室に来るように。以上だ。》

……おっと、書類かなんかかかされるのかな。ちょっと行ってくるわ」

 

「なんでワタシまで…」

 

「とりあえず書類は私たちで殴り倒してくるわ。腕が鳴るわね」

 

入った時と同じぐらい大量の湯が流れ出して3人が脱衣場に消える。

 

やっと足が伸ばせるほど広くなった湯船でめいっぱい伸びをする。

 

(……はぁ……いいお湯……)

 

 

そういえば海が見える露天風呂があったんだっけ。

 

そっちに行ってみようかな。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

????side

 

照明の落とされた機械音と合成音声がこだまする部屋。そこに椅子と一体になっている男がいた。

 

二つの空中投影型ディスプレイに浮かぶ戦闘のリプレイ。先の夜雨と武蔵の戦闘だ。

 

ただ、その画面には力学矢印、慣性、重量などの数値が並んでいたり、数式、力学的エネルギーやシステムプログラムが並んでいたりとかなり異なったものになっている。

 

 

 

 

「……成程。これは面白そうだ」

 

「…私の声は相変わらず筒抜けのようね。ならば逆に問うわ。できるかしら」

 

ディスプレイの端に移る女が問う。

 

「ぶっちゃけ余裕なんだよなぁ…」

 

向こうには聞こえてないのに答える。いや、聞こえてなくても伝わるものがあるのか。

 

「……いや、愚問ね。機心一体の君にできないわけがないし」

 

心の読み合いというよりも阿吽の呼吸と呼ぶ方が近いやりとり。

 

「…盗聴対決はまた今度やりましょうか。それよりも今は目の前の課題をだな」

 

核融合炉の大電力を生かした超電磁砲機構とフレミングランチャー機構とサマールカノン機構を備えた発展型電探連動高射装置。

 

砲弾をほぼ無尽蔵に出せる無限装填機構とそれを素早く放つための超高速装填装置。

 

重い図体を振り回すための特殊電磁水流推進機に現代レベルの電探。どれも未知の装置だが科学者や技術者はそういう未知の部分に惹かれるものがあるのか。

 

「……さて、始めますか」

 

ディスプレイを操作すると部屋の奥の方の作業台と思われる部分から溶接の火花が飛び散り、化学式推進スラスターとプロペラを組み合わせたような板が出来上がった。

 

「ランカー提督同士だしちょっと本気出すかぁ…。資材的にこっちに押し付けられるのは勘弁じゃけん、サポート枠に回っちゃおうね〜」

 

死ぬほど情けないコンプレッサー音とともに溶接機から火花が飛ぶ。

 

「どうせこっち来ると思うからそれまでにナイトレーゲンを改装できるレベルまでうpっといてくれたら嬉しいんだけどな〜」

 

作業台付近の無造作に積み上げられた大口径砲タワーから怪力マジックハンドで砲をつまみ上げる。

 

「…真☆ながもん砲・改【☆+10】……じゃなかった」

 

それを元の場所に置きその隣に置いてある砲と砲塔にしてはやたらと縦に長い円柱物体をつかんで溶接作業台に載せる。

 

「……前に送られてきたデータからガワだけ作っておいた私製432連を【なにこれぜかましぃするための奴】。これを転用するに限るね」

 

その物体はどこか島風の連装砲ちゃんや秋月型の長10cm砲ちゃんの頭の部分と胴体の部分によく似ていた。

 

ただ、砲身をセットする台と砲塔旋回装置等が長門型……いや、大和型クラスにでかい。

 

 

 

「私は''後始末''をしてくるわ。聞こえてるでしょうね。頼むわよ」

 

円柱型の物体をひっくり返し連装砲ちゃんでいう腰の部分に先程作ったプロペラスラスターを取り付ける。

 

「……バッチリ聞こえてるっつーの。じゃあのー」ノシ

 

空中投影型ディスプレイが一つ消えて四つほど増える。

 

 

「さーて。やりますかぁ……ランカー提督としてではなく1人の技術者の端くれとして」

 

 

ーーーーーーー

夜雨side

 

夕焼けを見つつお風呂に入れるとは思ってなかった。真面目に。

 

 

「……夜雨サン。隣失礼するワヨ」

 

「どうぞ〜」

 

アイオワ級ネームシップ(1番艦)アイオワ。……そういえば個人的にいつも殴りあってたモンタナ級イージス戦艦の準同型艦で快速な足と試作品の光学装置を積んでいたっけ。

 

 

……そういえば皆はどうしてるんでしょうか。先輩や航空技研の皆さんも私のことを心配してますよ、ね……。

 

訓練生世代の同期がいろんな船に乗ってたな…。

 

皆元気で生活してるのかな……。

 

 

帰りたいな……。

 

「……Hey 夜雨。why are you weep (なんで泣いてるの)?」

 

 

「……へ?」

 

慌てて目の下を擦っても擦っても汗のように湧き出てくるお湯とは別のものが確かにそこにあった。

 

「……昔を、そちらのworld(世界)の仲間を思い出しましたカ?」

 

「ち、ちがっ……」

 

必死で目の下を擦るが消えない塩辛い水。

 

……みんなの所に…帰りたい……けど……。

 

 

━━━こちらの世界にも居たい……

 

 

不意に優しく抱きしめられる。豊満な二つの丘に包まれて動けない。ちょっと、なに……。

 

……あぁ、こっちに来る前に優しく抱きしめられたあの人の匂い……。

 

 

「……思い出したデショ?」

 

戦で勝てても人間としてはぼろ負けの私は黙って頷くしかできなかった。

 

 

その後、1時間ぐらい泣いてのぼせてしまい、しばらくアイオワの膝の上を借りた。その時に豊かな丘で窒息しかけたのは言うまでもない。

 

 




いやー。長いです。長かったです。


最初は4部構成にしようかと悩むくらいに長かったんですよねw

要らないシーンをぶった切って辻褄を合わせて減らしました。

ぶった切った部分は再編してほかのところに持っていきます。多分。

武蔵の装甲ですらこんなに手こずるならコラボ編の倭のアルティメット装甲はどうなるんだって?

全く考えてないです。(´・ω・`)←おいw

水中弾使えば行けんじゃね?ぐらいです(どうせ弾かれますw)

あ、メタ発言するとさらに硬いのがいます。ヴォルケンとか。

上には上が……(


火力インフレゲーなので結果的に装甲は雀の涙ですが。


Q&A

Q.なんで不完全な状態で…

A.妖精も慣れてなければ完全再現どころか微劣化再現すらできない。言い方を変えれば慣れれば完全再現もできる。


Q.AGSの性能おかしいwww

A.現実世界では相当なチート砲ですからね。誘導機能付きで推定射程が180~250kmってどこぞのミサイルや。
鋼鉄の咆哮の中なら射程が凄まじく残念なレベルですがそれ以外は相当優秀ですので射程だけリアリスティックしました。


Q.何故に曳光成形炸薬榴弾……

A.なんとなくです。RPG-7のページを見てたらこれ良さそうだなぐらいの感覚ですねw


Q.鋼鉄勢に引けを取らないこの武蔵何者?!

A.琴音提督の愛の力(結婚カッコガチ)を得た武蔵です。愛は強し。



Q.艤装がなぜ爆発したし

A.シールドフレアの使い過ぎによるオーバーヒート状態で無茶したせいです。原因はリミッターカット状態で妖精コピーのガスタービンエンジンを回し過ぎたため。

※夜雨世界のガスタービンエンジンならまだ余裕でブン回ります。

という建前の【難易度HARD】の「接触ダメージ」です。

Q.なんだこのやる夫はwwwww


A.ランカー提督。


Q.あの人って……?


A.本編には名前しか出てきませんが、コラボ編に登場するかも……???



Q.パイオワエクス(トリーム)プレスぇ……

A.夜雨、そこを私にかわれw
ちなみに元ネタは1人二航戦サンドですw
ムチムチ太ももと豊かな丘をつかった挟み込み攻撃で、その後に追加コンボが三種類ほど存在しt……(粛静されました)


次回、タイトル未定。

内容はランカー提督会議+αです。



ではでは

中の人)ノシ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

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