艦これ&鋼鉄の咆哮【防空戦艦夜雨】〜夜空の防人と狩人〜   作:妖鵞夜雨

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あちゃ、1ヶ月空いてしまった。

妖鵞夜雨です。

書き溜めというより、ネタをどう突っ込もうか考えるとあっという間に時間が飛び去っていきますね。

学生の読者様。夏休みは満喫できましたか?社会人の読者様。お仕事お疲れ様です。体に充分……なんてこんな臭いことしか考えてないですw

頭の中で浜風√や羽黒√やポイシグ√や長良型√や倭√など……は真面目に考えてますけどw


あ、今回から16年夏イベ回になります。

二ケツ絶対許さん……オット心の声が。

秋刀魚や夏祭りイベもぶち込みたいですね……そのうち……(小声)


んんwww今回は少なめですぞw




1-1-A 夏イベE-○の静けさ

ーーーーー本編ーーーー

夜雨side 

 

「イベント、ですか?」

 

公開演習から約1ヶ月。私は艦隊行動演習や防空射撃演習、出撃等を数多くこなし、非常に上がりにくかったレベルもやっと2桁に乗ったらしい。

 

そして唐突に告げられたイベントの存在。

 

不特定時期に行われる特別な名前を持つ強力な深海棲艦を皆でタコ殴りにする作戦の事で、普段見ないような外見、能力を持つ個体が多数出現する高難易度の代わりに【報酬艦】と呼ばれる非常に珍しい艦娘や艤装がドロップする可能性があるらしい。

 

 

そしてその件で提督室に呼び出された私。なにかの仕事が与えられるかと思ったら艤装のCIWSと超長砲身連装高角砲やらを借せとの事。

 

「あー……それらはコンピュータやセンサーや処理装置等やSPYレーダーやフェーズドアレイレーダー、そしてそれらを安定的に動かすための電源と装填装置かが必要なので非常に重くシステムが複雑で仮に艦には載せれたとしても艦娘に持たせるにはちょっと厳しいかと…」

 

仮に持たせられたとしても筋肉痛や極度の疲労感、重心バランスの悪さで転倒、損傷する未来しか見えない。

戦艦クラスならまだ大丈夫かも知れないが……。

 

「電気関連ははずみ車なり何なりで回転運動から発電機噛ませば何とかなるとして既存の艦娘に載せられる電探とかそのへんじゃ性能足りない感じ?そしてそんなに重たいの?」

 

「提督さん、フライホイール(はずみ車)はそう使うものじゃないですよ。そしてレーダーに関しては全然性能が足りません。ちなみに12.7cm75口径連装高角速射砲は1基あたり約22t程度です」

 

「おぅふ…。つまりイージス艦クラスの性能を持った戦艦なり巡洋艦なりを持ってこいと」

 

「まぁ、そのレベルなら何とかなるんじゃないですかね。やったことないので一切わからないですけどw」

 

「まぁ、一応確認して正解だったわ。なら、長10cm+高射装置を持たせておくわ」

 

「その高射装置ってなんですか?前々から気になってたんですけど……」

 

「へ?高射装置は高射装置よ。射撃管制装置の一種。標的の【位置】【高度】【測度】から未来位置を計算して狙いをつて、時限信管をドンピシャの所で発動させるように調定する機械の総称」

 

なるほど、対空用の切り札という物か。

 

つまり、これが付いていないモノは全部手動なりなんなりの人力でしているという事になる。……いや、妖精力か?

 

そして対空砲弾もVT信管などの近接作動信管ではなく完全にタイマーによる起爆。命中精度が悪過ぎるな〜と思っていた原因がそこにあったとは……。

 

「なんというアナログチックなモノを……いや、それしかないんですか?電探連動射撃装置とかは…」

 

「あったら今まで一切苦労しないわよ」

 

「デスヨネー」

 

多分そのようなものを実装できそうな技術力を持つのはドイツ、アメリカぐらいだろう。

 

「で、私を呼んだ理由って、それだけですか?」

 

「いや、それだけでは無いのよ。今回のイベントは出張して鎮守府と前線基地を作り、そこから敵補給、航空基地をぶっ壊すのととインド側への航路の安全を取り返すって言うのが概要なんだけど、今の段階で前線基地の資材の揚陸が終わって仮説航空基地と鎮守府を作ってる所かしら」

 

「結構大掛かりな作戦なんですね」

 

「いや?今回はそこまでかな。深海棲艦も頻繁に空襲なり砲撃なりをしようとしてるから今後はそれを抑えつつ敵の拠点を殴る感じになるけど……はっきり言って夜雨ちゃんの出番は多分無いよ。あ、役立たずとかそんなんじゃなくて、【わざわざ出る必要が無い】って事ね。むしろ、鎮守府の……いや、人類の最後の切り札状態だからまだ出て欲しくないって言うのもある」

 

「そんな、大袈裟に言わないでください。私の性能を買い被りすぎですよ……」

 

「大袈裟な事はないわ…「提督さん、電話がなっているのです」…失礼。電話よ」

 

タイミングがいいのか悪いのか、部屋に備え付けられていた黒電話機が鳴る。

 

「はい。パラオだい……え?」

 

姉提督の顔が電話の内容を予想できるかのようにみるみる変わっていく。

 

青ペンキ缶に顔面を突っ込んだレベルまで青ざめた提督は古参組で今日の秘書官である電ですら見たことがないらしい。

 

受話器を投げ捨てて提督用の机の上にある館内マイクをひったくる。

 

「……前言撤回。夜雨、出撃準備をして」

 

「へ?」

 

「えーっと館内放送館内放送……《提督です。総員、手を止めずに聞いてほしいの。そして忙しい時にごめんなさいね。イベントで想定外の自体が発生しました。詳細は夕飯後に資料を取りに来てほしい。緊急時出撃時間は明日朝8:30。台湾で武蔵の連合艦隊他三艦隊と合流し仮設鎮守府を目指して航行、そこからは現地の提督の指示に任せます。旗艦は夜雨。僚艦は霞、春雨、秋月、照月、初月、阿武隈、摩耶、瑞鳳、蒼龍、飛龍、榛名。以上。》…電ちゃんごめんね。書類の手を止めて大淀を呼んできてくれる?」

 

「はいなのです!すぐに行ってくるのです!」

 

パタパタと走り部屋から出る。

 

「…さて夜雨ちゃん。ちょっと付いてきてくれるかしら」

 

「…あ、はい」

 

ーーーーー

 

 

妖鵞夜雨side in通信室の控え室

 

その部屋に機械が大量に捨てられている、と言っても過言ではないほど大量のホコリをかぶった機械が無造作に置いてあった。

 

ガラス越しの隣の通信室に大淀と電、姉提督さんがいて、それを私が監視するかの様な構図。いや、厳密には私が本来居たら不味い話を聞かせようというのか。

 

話声は一切聞こえないので詳細は掴めない。

 

「……アレ(ソナー)と同じ原理で聴けるらしいのですが…ものは試しですよね」

 

扉の薄そうなところに耳を当てる。

 

『……ですので至急援軍を……!』

 

悲鳴のような泣きそうな声が聞こえる。

 

 

『巫山戯るのも大概にしろ。そのような意味がわからない艦など居るか。貴様、まさかと思うが寝ぼけてるのか?』

 

『寝ぼけて等いません!ですが、我々の艦隊の主力がこぞって大破や艦喪失大破などの甚大な被害を……』

 

 

『だから、それを巫山戯ていると言うのだ。もっと気を引き締めてキラキラ状態で行けと言っているのだ。戯けが』

 

『全艦Lv.99キラキラでこれですよ…そして事前情報にも一切該当が無い船です!』

 

『何寝ぼけたことを言っているのだ。それで勝てないはずがない。貴様が無能なだけか?二回も言うがそのような巫山戯た艦は存在し無い。1隻で連合艦隊の機能を持つレ級は居ても80knot近くで暴れ回る艦だと。笑わせてくれるわ。勿論全員無事なんだろうな?』

 

『大艇で撤収済みです…!』

 

 

……私のことを言ってるのでしょうか?

 

でも、前に対戦した琴音提督と声が違う…そして2人…?

 

なんとなくの予想ですが大本営さんと通信してるみたい…?

 

「…お言葉ですが。少し話に入ってよろしいでしょうか。」

 

『……何?あぁ、パラオ第一鎮守府の提督か。構わんぞ』

 

「そのような【意味のわからない艦】ですが、私の所に1隻90knotで走り回るというその条件に該当しそうな艦が居ます。あながち間違いではないのでしょうか」

 

……え、私の話じゃない……?

 

となると、該当する他の艦……数が多すぎて絞り込めない。

 

最悪の話、私の姉の可能性もある。

 

『……貴様も重務の連続で遂に頭が逝ったか?そのような船などいるはずがない。少なくとも60knot以上で走り回るなど有り得ないのだよ。深海棲艦と言えどいくらその性能は物理法則からしておかしい』

 

「ならその物理法則を完全にぶっ壊した【艦娘】を呼びましょうか。……夜雨。聞いてるわよね。出てきていいわよ」

 

……ギクッ。何故バレたし。

 

ため息を吐き捨てて扉を開ける。

 

「……お呼びでしょうか提督さん」

 

中はプラネタリウムのようなドーム状になっていて中央のプロジェクタで映し出しているようだ。

 

……そういえば、見たかった全天周CG(小惑星に行って奇跡的に帰る奴)まだ見れてなかったっけ……。

 

「はい、こっちに来てあそこのモニターを見て挨拶して頂戴。」

 

ドームに映しだされている二人の男の大人…

 

パッと見、1人は非常に位が高い。肩が見切れて階位は分からないが軍服と刀らしき物を所持しているということから推測して相当高位なのだろう。元帥までは行かないと思うが…。

 

もう1人は健康的に日に焼けた黒い肌を持ちイケイケ系のオーラを放っているが、ヤンキーや不良・うぇいw系の人ではなくスポーツマンの方が近い。

 

 

「…春雨型防空戦艦、二番艦の夜雨です」

 

『…なっ?!貴様が、か…下の者の噂は本当だったんだな…おいロリコン。無礼なことを言ってしまった。申し訳ない』

 

「……彼女の事は軍秘なので他言はしないで、と言っても伝わってるのであまり気にしないでください。援軍ですが明朝に我々の艦隊を出します。台湾でほかのランカー3名の艦隊と合流する、で宜しいでしょうか。私からは旗艦夜雨他11名の連合艦隊です」

 

『……構わん。好きにしろ。……それと。今回の作戦に関しては資材面は気にするな。こちらから大量に送る。……これは俺からの無礼の詫びだ。後で書類に判をついて送る』

 

「ありがとうございます!!」

 

「…貴方もランカー提督なんだから、ありがたく貰っといてね。では現地で」

 

映像が消えて部屋の明かりが灯る。

 

「夜雨、そういう事だ。まぁ、まさかとは思うけど思い当たる船とか居るか?」

 

「兵装次第ですね…もしかしたらお姉ちゃんの可能性も…」

 

「…航空撮影した写真の見えている範囲だけど長砲身の連装4門、機銃多数、魚雷発射管…後は……はこみたいなものかな」

 

「うーん……該当が多すぎてわからないです」

 

…大体見当は付いてるんですけど。

 

最悪な事が起こらなければいいんですけどね……。

 

 

 




いつもの如くセルフQ.AタイムDA☆

Q.60knot以上で走り回る軍艦?いたっけ?

A.おう、アレ(鋼鉄艦)しかねーだろ。



...あれ、少ない???

ぶっちゃけ思いつかないですw←おい


高速で暴れまわる奴の正体とは??


次回、何時ものごとく未定w

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