オーバーロード 古い竜狩りの英雄譚(?)   作:Mr.フレッシュ

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はい。小生ちょっと頑張ってみました。

いやー、戦闘シーンは元から書きたかった(文才が無いため出来はかなり酷い)のと、読者の皆様からの感想評価お気に入り登録のお蔭で思った以上に筆が進みました。本当にありがとうございます!凄くうれしいです!!一瞬だけでしたがランキングにも48位とはいえ載ることができたので思わず太陽万歳と叫びながら太陽賛美をしてしまいました!!

シャナロット……可愛いよシャナロット……



『第七話』

「それでは会場の皆さま、この度は至高の御方、エルダー様の模擬戦です!!相手はナザリック階層守護者の一人シャルティア・ブラッドフォールン!そして司会はこのアウラ・ベラ・フィオーラが務めさせて頂きます!」

 

 

どうしてこうなった…………

 

 

軽く状況を説明すると、今俺は準備を終えて闘技場に居てシャルティアと向かい合っているのだが、ここまでは良い、問題は闘技場の観客席がナザリックの殆どのNPC&エネミーで埋まっているのと、何故かノリノリで司会を務めるアウラが居ることだろう………あれ、これ模擬戦だよね?

 

 

モモンガさんに、『1年振りだから勘を取り戻すのと、この超ハイスペックボディの調子を確かめるために模擬戦する』って事で許可を貰ったのに、何で雰囲気がガチな本番なんだよ。ていうか何だガチな本番って、似たような意味じゃないか……もう緊張のあまり思考が支離滅裂だよ。

 

 

『ウオォォォォォォォォォォォォォー!!!!』

 

 

めっちゃ盛り上がってるやん!!

 

 

やべぇ、オラめっさ緊張してるべぇ……緊張のあまり口調(心の声)が田舎者っぽくなってるべよ…………

 

 

そもそもなんでここまで盛り上がってるんだ。いや、こいつらの忠誠心を思えば仕方ないけど、さすがにこれは盛り上がり過ぎだろ!元下っ端のヘタレ企業戦士に何期待してるんだお前らは……!!

 

 

「それとこれはあくまでも模擬戦なので、お互いにあまり高威力且つ広範囲な魔法・スキルは使用禁止です。

────それでは、模擬戦開始です!!」

 

 

『ゴーン!!』

 

 

って、うわー!ゴング鳴っちゃったよ!どうしよう、緊張で身体が………!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、シャナロットが特等席で手振ってる………

 

 

 

 

 

 

よし、待ってろ緑かぼたん!君の百万ソウルな瞳に俺のテンションと気合いがうなぎ登りだぜ!!

 

 

こうなりゃもう思いっきりやってやらー!!

 

 

「エルダー様」

 

「……どうした、シャルティア」

 

「この度は私を模擬戦の相手に選んで頂き、ありがとうございます。」

 

 

シャルティアも真剣な様子だな。何時ものへんちくりんな口調が一切出てないぞ。

 

 

ちなみに、何でシャルティアを模擬戦相手に選んだかは、守護者達やエネミー達へのデモンズストレーション……いやデモンストレーションを兼ねての事だ。

俺のNPCは、敢えて言わせてもらうと全員が人間のようなもの。それでは、NPCやエネミーの殆どが異形種で占められているナザリックメンバーに与える印象が悪い、または薄いと思ったからだ。良く言えば模擬戦、悪く言えば見せしめだ。だからシャルティアに対しては罪悪感がMAXだったりする。

 

 

「構わない。私の様な未熟者のために、わざわざこうして練習相手となってくれるのだからな。寧ろ感謝するのは私の方だよ。

それと………この様な事を頼んで申し訳ない」

 

「い、いえ、謝らないでください!寧ろ私達にとって至高の御方の中でも屈指の実力者であるエルダー様と戦える事は最も名誉な事なのですから!!」

 

「そ、そうか。それではお言葉に甘えてやらせてもらうとしよう。」

 

 

闘技場に沈黙が訪れる。

 

 

「先手はそちらに譲ろう。来い!」

 

「私の様な者へのご配慮、有り難く思います。

それで、は!!」

 

 

シャルティアが地を蹴り、そこそこ在った間合いを一気に詰めて俺の頭部目掛けて(おい!?)スポイトランスを突き出す。

 

 

それを俺は首を傾げる事で避ける。

 

 

ここで言うとシャルティアのレベルは最高の100、更にナザリック階層守護者達の中でも最も戦闘力が重視されたステータスを持つ。装備もしっかりと整っていて、単純な近接戦闘においては、はっきり言ってモモンガより強い。

 

 

 

対して俺のレベルは100。レベルに関しては同レベルである。クラスの方も殆どが実用性を重視した物だ。ステータスも速度に関してはかなり自信がある。

だが、逆にあちらが勝っているのもある。

 

 

それは筋力。真祖(トゥルーヴァンパイア)である彼女と違い、俺の現種族(・・・)は『闇の小人』だ。

 

 

一旦、話はズレるが闇の小人はダクソコラボ時に為れる種族だが、種族としての特徴は“不死”だ。普段の外見こそ人と大差の無い、ていうか人そのものである『生者』であり、死んだとしても一定の経験値消費と引き換えに即座に戦線復帰できる素晴らしい種族だ。一見は……。

 

 

しかしこの種族、凄まじいデメリットがある。死ねば『亡者』となって外見は腐ったゾンビのようになり、死ねば死ぬ程HP(ライフ)の最大上限値が洒落にならない勢いで減っていくのだ。

オマケに死にまくった上に種族レベルが高かったり、プレイヤーが選んだクラスが闇より(ネクロマンサー、カースドナイト等)ならば肉体は正真正銘の化け物(例:目が増えて口から触手が出る)になり、更には常に狂乱状態になってしまうのだ。まあ、代わりに闇関係のステは高まり、腕力も上がるが。

 

 

生憎、俺はそんな化け物ボディはゴメンだ。いや、別に異形種が嫌いな訳ではないが、闇の小人の異形化ははっきりいって異形種以上の異形具合なのだ。古い竜狩り装備も着れなくなるしな。だから俺は常に生者の状態を保っているが、その状態では純粋な人間種より基本ステが高い位だ。俺が速度重視なせいもあって、真祖である彼女にはこの状態(・・・・)での純粋な腕力だと押し負けてしまう。

 

 

随分ダラダラと話したが要は、

『力で負けるなら速度と技術で補おうぜ☆』

ということだ。

 

 

初撃を呆気なく避けられたが、シャルティアもそこで決まるとは思って居らず、次々と突きを繰り出してくる。オマケに避け辛いように狙いを敢えて変えまくりながら。

 

 

だが、それはユグドラシルでの武者修行(プレイヤーキリング)時によく味わったパターンだ。そのまた逆も然り。

シャルティアの突きを、武者修行によって培った経験で巧みに体重移動させる事で必要最低限の動きで避ける事で隙を減らす。

 

 

そして数回放っても当たらないことから、突きから凪ぎ払いに攻撃を変えるシャルティア。

ふむ、冷静な判断と言えるだろう。突きより殺傷力は下がるとは言え、彼女の膂力から繰り出されるランスの殴打は、俺の古い竜狩りの鎧をもってしても耐えられるまい。(そもそも古い竜狩りの鎧は闇関係の耐性以外はそんなに高くなく、単純な物理防御力は神器級のなかでは中の中くらい。その代わり軽装並みに軽い)

ランス程のリーチの得物から繰り出される凪ぎ払いは無理に避けようとすると逆に大きな隙を見せてしまうので、一旦バックステップで間合いを取る。

 

 

「ふっ!!」

 

 

シャルティアが先程以上の力で地を蹴りこちらに渾身の突きを放つ!

………ふむ。

 

 

「ふんっ!!」

 

 

俺はシャルティアの突きをスレスレで避け、突っ込んで来たシャルティアの勢いを逆に利用して『古い竜狩りの槍』の石突の方で突きを放った。俺のカウンターは吸い込まれる様にシャルティアの胸部に叩き込まれる。

 

 

「かはっ!?げほっ!」

 

 

鎧越しとはいえ流石にこれは効くわな……。

 

 

 

 

 

 

 

さて、そろそろいいか。

 

 

「シャルティア受け取れ。」

 

「げほっ、これは………指輪!?」

 

 

彼女が受け取ったのは命の加護の指輪。石化以外の死亡要因ならば全て身代わりになって壊れる物だ。

あとなんかゴメン。噎せてるの見ると罪悪感が……強く突きすぎたな。

 

 

「え、え、え、えるっ、エルダー様これは何でありんしょうますか!!???」

 

 

おい、かみかみな上に口調が崩壊しているぞ。

 

 

「身代わりアイテムだ。身に付けていると一度だけ死から救ってくれるものだ。尤も石化属性は防げないがな。」

 

「……………そうでありんすか……」

 

 

あれ、なんか落胆?

 

 

「でも何故これ程の物を私に?」

 

「なに、保険だよ。」

 

「保険………ですか…?」

 

「ああ、何せ─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────殺してしまうかもしれんからな。」

 

 

そう言い終わると同時に、俺は一旦深呼吸をして心を落ち着かせる。

 

 

右手に槍を構え、左手を地面に付け、身体を屈める。皆さまご存じの、古い竜狩りと竜狩りオーンスタインが主にする“あの”構えである。

 

 

そして、空気が凍おり、闘技場から音が消えた。

皆も俺のスイッチが切り替わった事に気付いたか………。

 

 

 

 

 

「シャルティア、ウォーミングアップはもう充分だ。

 

 

──────────逝くぞ?」

 

「…………………ゴク」

 

シャルティアが今まで以上に緊張した表情でランスを構える。

 

 

そして俺は地面を滑るようにシャルティアに接近し、槍で突きを放つ。

 

 

「!?」

 

 

咄嗟に避けるも、その速度に驚き、思わず声を挙げてしまうシャルティア。

 

勿論攻撃の手は緩めない。

刃の方で突きを二、三度放つ。

 

 

「くぅっ!」

 

 

それを鎧に掠めながらも避けるシャルティア。

ふむ、速度に自信はあったが、さすがに同レベルで実力者のシャルティアには見切られやすいか。

 

 

ならば視界を遮ってやろう!

 

 

シャルティアの足元に突きを放ち、ズガン!!と地面を砕いて砂煙を舞い上げる。

 

 

「なっ!?」

 

 

シャルティアが何処に居たかは覚えている。オマケに声を出してくれた事で何処に居るか分かりやすい。

一度二度と突きを放つ。何とか直感的に動いて避けているな。ご丁寧に足音で何処に居るか教えてくれるしな。

ならばこれはどうだ?槍の石突側で逆手気味にシャルティアが居ると思われる位置を凪ぎ払う。

凄まじい勢いで振るわれた槍が砂煙を吹き飛しながらシャルティアに迫るが、それを身体を屈める事で避けた。

 

 

「く、何で私の居場所が!?」

 

 

だから声を出すからだ。

 

 

そして屈んで避けるのは駄目だぞ?

今度は槍の刃側で返すように首(許せ……)目掛けて凪ぎ払う。

 

 

「ッ!?」

 

 

ほう、これも避けるか。あ、顔面スレスレで避けたからか髪が数本切れた。

 

 

無論そこで攻撃の手は止めない。

今度は身体を軸として回転させつつ石突側で足払いをする様に振るい、それを飛び上がって避けランスを此方へ振ろうとするシャルティアに、足払いからそのまま勢いを殺さずに振るった槍の刃でがら空きの胴を薙ぐ。

 

 

「あぐっ!」

 

 

その刃は見事鎧ごと彼女の柔肌を切り裂いた。

 

 

………何も感じないか、以前であれば、美少女が腹から血を吹き出してるところなんぞ視たくもなかったが、この“身体”になってからは特に抵抗が無いようだ。まあ、内蔵が飛び出たら俺も少しは顔をしかめたけど、シャルティアはスキルの時間逆行で傷を塞いだから、その心配はないみたいだ。

 

 

と思ってたら傷を塞がれた上にバックステップを繰り返して距離をとられてしまった。まあ、仕切り直しということでそれぐらいはいいか。

 

 

「はぁはぁ………(流石はナザリックの突撃隊長のエルダー様。一度も切り結ばなかったところからこちらの方が力は上だろうけど………速い上に槍の技術が凄い。勝つのも畏れ多いけど、このままじゃ敗ける。

………だったら)」

 

 

む、シャルティアが深呼吸をして息を整えたと思ったら、今まで以上に真剣な表情でスポイトランスを構えたぞ。

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

そしてそのまま突っ込んで来ただと?当たって砕けろという奴か?

 

 

「清浄投擲槍!!」

 

 

日に三度のみ使える神聖属性の戦神槍か?異形時ならまだしも生者である今の状態の俺に神聖属性は効きづらいぞ?いや、闇に特化した俺の鎧にとっては寧ろ弱点属性だが。

とにかく、そんなデカイ投げ槍に当たったら色々ともげそうだから避けさせてもらう!!

 

 

「ふっ」

 

 

そのまま身体を捻る事で槍を避け───られないだと!?何だこの槍、ホーミング効果があるのか………って有ったな。確かMP消費で必中効果が付くんだっけ?まあいい、避けられないなら弾くまでだ!

 

 

「ふっ!」

 

 

ガンッ!と大きい音を発っして清浄投擲槍は見事にホームランされ、宙で弾ける様に消えてしまった。

 

 

ってヤベ、シャルティア何処だ!?見失ったぞ。

 

 

ゾクッ

 

 

なんか背後から激しく嫌な予感。咄嗟に大きく飛び上がる事で、いつの間にか俺の背後に移動していたシャルティアのスポイトランスの一閃を避けれた。

 

 

「避けた!?そんな──」

 

 

お前……いつの間に……ってあれか、上位転移(グレーター・テレポーテーション)を使いやがったな。

必中効果の清浄投擲槍を囮にして、自分は転移で相手の背後に回る………何とも高威力且つえげつない戦法だなぁおい。俺も少し焦ったぞ。

 

 

「次はこちらの番だ」

 

 

そのまま飛び上がった状態からシャルティア目掛けて一気に急降下して突きを放つ。

 

 

「ああ!?」

 

 

今度は脇腹に当たったか。

おっと、シャルティアのランスが俺の顔面目掛けて突っ込まれてきたが、顔を背けることでギリで避ける。当たったからってぬか喜びしてる場合じゃないな。

ちょっと焦ってきたな?少し動きが雑になり始めたぞ。

 

 

「こんのぉ!!」

 

 

そしてシャルティアが思いきり上段からランスを振り下す。

 

 

「間抜け」

 

 

ははは、それは絶好のパリィチャンスだぞ!!

 

 

槍を回転させてシャルティアのランスの先端を絡めとる様に巻き込んで弾く、更にそれによって思わず地面に尻餅を着いたシャルティアのがら空きになった胴体へ大きくタメた後に渾身の突きの一撃を叩き込む!!

 

 

いや、待てよ。一応身代わりアイテム持たせてたとはいえ、さすがに殺すのは殺り過ぎか?うん、モモンガさんにも試合前にできれば殺すなって言ってたし、寸止めでいいな。

よし、そうと決まれば今正にシャルティアに古い竜狩りの槍を叩き込もうとしている腕を途中で止────

 

 

 

 

 

 

────────まらないだと!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スキル『致命の一撃』ピンポーン

【効果】

相手の隙が出来た時に発動可能なスキル。特殊モーションの後に通常の数倍以上のダメージを相手に与える事が可能であり発動中は無敵タイム。自身のステータスや使用武器によって補正が入る。発動条件は幾つか有るが、下記はそんな中の一例である。

 

【発動条件】

・相手の背後から不意討ちを喰らわせる。

・相手防御体勢を崩した後に攻撃。

・相手の攻撃をパリィ後に攻撃。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ……………ゴメン、それ忘れてた。

 

 

「ゴフッ」

 

 

そしてバキンと指輪の砕ける音が聴こえた。

 

 

 

 

ヤバイ、やり過ぎた。

 

 

シャルティアを倒したあの後、闘技場は大歓声に包まれた。決して長い闘いでなくとも、あの濃密な戦闘は予想以上の結果を引き寄せたらしい。まあデモンストレーションは成功と言えるだろう。

 

 

シャルティアからも、「私のような者にも~」と少々長めのお礼の様な感謝の様な言葉を言われた。だが俺もさすがに色々と殺っちまった感が在ったので、ぶっ壊れた命の加護の指輪の代わりに、魂の加護の指輪をあげた。なんか凄い喜ばれた。

 

 

そんな感じで特に後腐れもなく(殺っちまった感はあるが)、闘技場から出たっけモモンガさんに連行された。

 

 

烈火の如くお怒りでした。身代わりアイテムなかったらどうすんだとめっちゃ言われた。

いや、俺も殺っちまった感はあったんだよ。殺り過ぎたなーって(誤字に非ず)思ってたんだよ。でも戦闘中は思ったよりも高性能なマイボディにテンションがハイになってたんだよ。歌でも一つ歌いたい気分だったんだよ。だからそのままつい勢いでパリィした後に致命いれちゃったんだよ。それに一応は殺さない方がいいよなって思ったんだよ。でもスキルのモーションに入ってて止められなかったんだよ。

 

 

まあ一応身代わりアイテムを持たせてたって事でモモンガさんからは勘弁されたけど、今後はスキルはよく考えてから使ってくださいと言われた。それには俺も合意だ。今度からはよく考えてから使うとしよう。

 

 

さて、取り敢えずは青聖堂に戻るとするかな。

 

と思って青聖堂行こうとした時、少々距離があるが、シャナロットが少し遠慮がちに手を振りながら近寄ってくるのが見えた。歩く度に彼女の母性の象徴が揺れる、眼福眼福。

 

 

「古き竜狩りの御方……」

 

「ああ、それでは一旦帰るとするか。

あ、後」

 

 

アイテムボックスな謎空間から指輪を取り出して彼女に渡す。

 

 

「こ、これは………」

 

「リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンだ。毎度毎度歩くのも大変だろうからな。モモンガさんから貰って置いた物だ。」

 

「あ………ありがとうございます………」

 

シャナロットが可愛い過ぎる………

胸の前辺りで指輪をキュッと両手で持って、顔が紅潮してるとか反則!!可愛さ(キュート)色気(エロ)の複合技なんて男の敵よ!!

 

 

「……コホン。それでは、青聖堂に転移するぞ。」

 

「お、お待ちください。」

 

「ん?」

 

 

どうした?

何かあるなら何でも言ってほしい。だから腕を後ろで組んでモジモジするのは止めてくれ!ギャップが……!ギャップが凄すぎるよぉ!!

 

 

…………自分でやっといてあれだが、我ながらキモいな………

 

 

「し、失礼なのは分かっていますが………ゴニョゴニョ」

 

「……どうした?」

 

「い、何時もの様に………」

 

 

何時もの様に………?

ハハーン。お姫様抱っこが所望ですか?

 

 

「ふむ。こうか?」

 

「あぅ………」

 

 

おおぅ、凄まじい勢いで顔が紅潮していくぞ。

 

 

可愛い!可愛いよシャナロット!!

 

 

「それでは、行くぞ?」

 

「…………はい」

 

 

コクッと頷いたってことはこれで良かったみたいだな。

 

 

 

敢えて言おう。俺は今幸せだ。

 

 

 

 

 

 

NEXT

 




駄文読んで頂きありがとうございます!!

今回、シャルティアとの模擬戦という名の出来レースみたいなものですが、私的には楽しく書けたので良いかな?と思います。戦闘シーンは描写が難しいです、Fate/zeroのランサーの動きをモデルにしましたが………結果はお前のような竜狩りがいるか!!というような感じに……

シャルティアと主人公がある程度拮抗してた様に見えたのは模擬戦という事と、主人公が腕が落ちてないか確認するためにやったのもあるからです。主人公が本気で殺すつもりなら、最初の竜狩り伝統の突進突きでシャルティアは死ぬことはなくとも致命傷を負ってます。あ、シャルティアの方が腕力あるのは本当ですよ。内の古い竜狩りは技量と敏捷重視な人なんで。

あ、あと主人公の種族が明らかになりました。近い内にステータス纏めたのを書きたいと思っています。凄い、後々に響くネタバレですが、いつ種族は一つしか選んでいないと言った?

シャルティアがシャルティアせずに、誰おま現象が起こる程冷静な所があったりしますが、内のシャルティアは戦闘時はこうなんです。ちなみにこの戦闘自体微妙な伏線だったりします。

あ、あと只今活動報告にてアンケート募集中です。俺の中のグレンコルさんはこうだ!!という人はオリ設定を書いてくれても全然オーケーですので、遠慮なく皆様のフロム脳を爆発させてください。

感想評価アドバイスどんどんプリーズ!!

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