東方秋神物語   作:狛犬太郎

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こんにちは!狛犬太郎です!!(*^ω^*)

こちらのお話は四ヶ月振りの更新ですね。大変申し訳ないです(^_^;)

極力更新早めようと思いますm(_ _)m

では「東方秋神物語」第二話見ていただければ嬉しいです(^^)


幻想郷と外の世界

静葉「………さてと、お互い自己紹介も済んだことだし、早速二人には我が神社の巫女としてのお仕事をお願いしようかな!」

 

恵「お仕事って言うとやっぱり参拝者の対応?それとも境内の掃除ですか?」

 

奏代「神社為なら何でもしますよ〜!」

 

穣子「確かにそれも大事なことなんだけどねぇ………家にはそれより根本的な問題があるのよ………。」

 

少し残念そうな表情を浮かべる穣子様だったが恵達に気を使ってパッと笑顔になる。静葉様を見ても少し複雑な表情だ。

 

根本的な問題、神社にとって基本的な問題って言うと…………………。

 

静葉「君たちには非常に言いづらいことなんだけどね………あ〜、その、」

 

奏代「経営難………あっ!」

 

あぁ、奏代ちゃん……………。

 

その一言に二柱の表情がピシッと固まる。そして言ってしまった奏代ちゃんも気がついたようであたふたしている。

 

そりゃこれから働く子に「うちは貧乏です!」とは言いたくないでしょう。

 

経営難=お金があまり無い=信仰している人が少ないという事なのだろう。

 

奏代「あぁ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」

 

静葉「い、いや、いいんだ、奏代ちゃんが言う通りなんだよ……。否定しようにも事実は変えられないからね………。」

 

苦笑いを浮かべる静葉様。その顔には悲しみと申し訳なさがあった。

 

穣子「………奏代ちゃん、恵ちゃん、確かに私達は貧乏で信者も少ない。それは私達の力不足故の事………。だけどお願い!あなた達の力を貸して!!身勝手な話だって事はわかってる!!でも私達にはあなた達が必要なの!」

 

静葉「私からもお願いだ!!働かざるもの食うべからずとか言ってたけどむしろ助けて!!!お願い!!!」

 

深々と頭を下げる二柱。そんな事しなくても私達の心は決まっている。

 

恵「………静葉様、穣子様、私は秋野神社の娘で元々ここの巫女ですよ?まぁ、まだまだ見習いですけど………。だからお二人が私に頭を下げないでください!静葉様達が手を貸してと言ってくれれば私は勿論お手伝いしますよ!」

 

奏代「私だって大好きな神社の御祭神が困っているなら助けるのは当たり前ですよ!!これでも秋野神社の信者ですからね!!!」

 

私達だってなんでか分からないがこの幻想郷に来た時に色々とここの事を教えてくれたり、快く迎えてくれたのは紛れもなくこの二人だ。いつ元の世界に帰るか分からないが、ここにいる間はこの神様達を支え、助けてあげたいと思ってる。

 

静葉「うぅ………穣子ぉぉ………私達は本当にいい子に恵まれたねぇ!!!」

 

穣子「本当ね、お姉ちゃん!二人共本当にありがとう!!」

 

そこまで言われるとこそばゆくなってくるなぁ……。

横にいる奏代ちゃんも私と似たような感じだろう。

奏代ちゃんも私の視線に気がついたようで顔を見合わせると「ふふっ」と笑う。

 

奏代「恵ちゃん、幻想郷に来て初めて会うのが静葉様達で本当に良かったね!!」

 

恵「そうだね、奏代ちゃん。」

 

本当に出会ったのがこの神様達で良かった………。

 

???「お話は終わったかしら?」

 

そして聞こえてきた新たな声の持ち主。確認しようと振り返る………がそこには誰もいない。まさかの事態に困惑する私。慌てて奏代ちゃんに確認する。

 

恵「え?あれ?そ、奏代ちゃん?今、声聞こえたよね?」

 

そして恵の友人である奏代はこの時すでに声の正体に気が付いている。

恵の後ろに先程までは何も無かった場所にスキマのようなものが現れ、その中から綺麗な女性がこちらを見ていた。律儀に恵に気付かれないように指を口に当てしーっとしながら………。

 

そして慌てふためく友人を見ていたらイタズラ心が奏代の中に芽生えてきた。こういう時、恵は可愛いのだ。

 

奏代「え?声?ごめんなさい恵ちゃん、私には聞こえなかったよ?」

 

秋姉妹も私と同じように声の正体に気が付いているが私が恵を驚かす為にスキマさん?の提案に乗ったのを察し、ニコニコしながら黙っていた。

 

恵「え?えぇぇ!?じゃ、じゃあ私が聞いた声は一体………?」

 

するとスキマさんは音も無く、恵の背後にスッと現れる。そして…………

 

恵「うわうわうわ!!!幽霊!?奏代ちゃん、ヤバいって今私幽霊の声聞いちゃったよ!!私が何をしうびょわぁぁぁぁ!!!!」

 

その瞬間恵が私に飛びついてきた。

 

どうやらスキマさんは恵の背筋にスーッと指を当てたらしい。

 

そして恵の行動には既視感が………。

 

あれだ、猫の後ろにキュウリを置いておいて、それを見つけた猫がめちゃくちゃ驚くというやつだ。

 

???「あら可愛い。」

 

静葉「管理者さん、あんまりうちの子をいじめないでくれるかな?」

 

奏代「ほら、恵ちゃん声の正体この人だよ。」

 

紫「驚かせてごめんなさいね?私は八雲紫、ここの管理者的な存在よ。よろしくね。」

 

恵「うぅ………よろしくです。でも一体どこから?」

 

「じゃあタネ明かしするわね。」と紫は手に持った扇子をパチンと閉じる。

 

すると地面にスキマができ、そこに吸い込まれていった。

 

これに恵は驚愕した。

 

恵「えぇ!?大丈夫なの!?ゆ、紫さん穴に吸い込まれて行っちゃったけど!?」

 

するとまたしても背後からスーッと背筋を撫でられる。

 

恵「ひゃっ!?ゆ、紫さん!!やめてくださいっ!」

 

紫「うふふ、やっぱり可愛いわねあなた。とまぁ私の能力は境界を操る程度の能力というものね。スキマを使って色々出来るの。」

 

つまり、紫さんはこのスキマで背後に移動して私を驚かしていたということか。もう後ろから触られてもビックリしないよ!ビックリしたら木の下に埋め………いかんいかん、これは死亡フラグじゃない。ともかくビックリしないぞ!

 

紫「うふふ、だからこんな事も出来たりするのよ〜。」

 

突然の浮遊感、見れば足元にスキマ。

 

奏代「あ、恵ちゃ」

 

恵「うひゃぁぁぁーーー!!!!」

 

フラグは恐ろしいね。

 

ーーーーーーー少女祈祷中……

恵「ぜーはーぜーはーっ!!」

 

紫「うふふ、本当に可愛い子ね。良かったら家に来ない?」

 

恵「お断りしますっ!!」

 

この人の家に行ったら確実に私をあの手この手で驚かしに来るでしょ!?そんなの私の精神が崩壊する!!

 

静葉「管理者さん、そろそろいいだろう?とりあえず説明してくれよ、恵達が幻想郷に来た理由を……。」

 

私は穣子様から渡された水を一気に飲み干すと紫さんを問いかけた。

 

恵「そうですよ!!確かにここで神様をお助けするのは全然構わないんですけど、私達向こうに帰ることは出来るんですか?」

 

お母さんやお父さんにも何にも言えずにここに来てしまったのだ。おまけに今のところ向こうに戻れる保証はない。

 

すると紫は「んー?」と考える素振りを見せる。

紫「まぁ今すぐでも帰れないことは無いと思うんだけど、恐らくまたすぐにここに戻って来ちゃうかもね。」

 

奏代「それは、どういう意味で?」

 

紫「偶然の重なり合いで起きた事なんだけどねぇ………貴女達の神様は信仰が欲しい、信仰を得るためにはどうすべきか?神社に必要な物=巫女、しかし家には巫女がいない。恵ちゃん達が来てくれたらなぁって願っちゃったわけ。無意識に結構本気でね。いくら力がそんなに強くない神様と言っても神様は神様、人の一人や二人神隠しするのは造作も無いことなのよ。」

 

穣子「という事は原因は私たちって事かしら?」

 

紫「いいえ、それだけじゃないわ。言ったでしょ?偶然の重なり合いだって……。本来、幻想郷には博麗大結界という結界の力で内部から外への干渉出来ないようになっているの。だけど、内側からでは無く外側から何らかの条件を満たし幻想郷へ干渉した。」

 

静葉「……あぁ、少し前にここの山の上に引っ越してきた神様がそうだったね。外の世界からこっちに干渉して来たと。」

 

紫「でも、今回は少しケースが違うの。あれは外に神がいてその神の力で幻想郷に入って来た。今回は外に神様は居なかったけど恵ちゃん達はこっちに来てしまった。博麗大結界が干渉を無効化出来るのは一方だけ、それが同時に干渉されたら?」

 

なるほどね…………。その博麗大結界とやらが干渉されないのは片方だけ、それが同時に干渉を受けると道が繋がってしまうと…………ん?同時?

 

恵「同時にって事は私達も?」

 

紫「そうね、貴女達二人のどちらかが無意識にも願ったのでしょうね。おそらく、『ここの神様に会ってみたい』とかじゃないかしら。」

 

その言葉と同時に奏代ちゃんから「あっ。」という声。

 

奏代「恵ちゃん、それお願いしたの私だ〜。ほら、神社に手を合わせた時。」

 

えへへ〜という感じに謝ってくる。

 

いいよわかってますよ。私がそこまでのお願いをするとは私自信思えないからね。………まぁ私もまた二人に会えたし、良かったよ。

 

紫「で問題はまだあるのよ。貴女達に今すぐにでも向こうに帰れるけどおそらくこっちに戻ってきてしまうって言ったわよね?これが原因でもあるのよ。お互いが同時に結界に干渉した為、貴女達とそこの神様は繋がってしまった。簡単に言うとお互いに糸で結び付けられているような状態なの。」

 

奏代「そうなってしまうと?」

 

奏代ちゃんの疑問に答えたのは静葉だった。

 

静葉「博麗の巫女に頼んで向こうに送り返せたとしても糸が繋がってる。糸は力の強い方へと引っ張られる。だから帰れたとしてもすぐに戻ってきてしまうという事かな?」

 

紫「そういう事。どれぐらいの時間戻れるかはやってみないとわからないけどそうは長くない筈ね。私的には今すぐ帰るのは得策では無いわ。そもそも向こうに返すにはそこそこの準備がいるし、疲れるからね。」

 

奏代「でもどうしよう。帰れない訳だからお母さん達にこの事どう伝えよう。」

 

確かにその通りだ。私のお母さんもこんな事になってるとは思いもしないだろう。

 

紫「その点はなんとかなるかな。こっちと外の世界では時間の流れが違うから。そうね、だいたいこちらでの一週間は向こうの一日ぐらいの筈だから、それまでには一度は帰れるようにしてあげるわ。」

 

穣子「と、とりあえずご飯にしない?これ以上先のわからない話をしても恵ちゃん達が不安になるだけじゃない?姉さん、里にはご飯食べてから行きましょう?」

 

静葉「そうだな、よっし!恵〜、奏代ちゃん〜美味しいもの食べさせてあげるからな〜!」

 

恵達は美味しいものという言葉に目を輝かせていた。

 

穣子「妖怪の賢者様も食べていきます?うちの姉の料理はとても美味しいですよ?」

 

紫「本当は頂きたいところですが、今回は遠慮しておきますわ。この事で結界に問題が無いか家の式に調べさせないといけないし、あの子達を向こうに返すための準備もしなくてはいけませんから。」

 

紫は 扇子を一振りしスキマを生み出す。

 

紫「近いうちに博麗神社に行ってあの子達を霊夢に会わせてあげて頂戴。ここに来てしまった以上あの子に関わらないわけにもいかないし、歳も近いだろうから以外に話が合うかもしれないわ。あ、歳が近いって言ったら守矢の子もそうじゃない。しかも元外の世界の人間ですし………。とりあえず恵ちゃん達が心配にならないようにここに馴染ませてあげてね?」

 

穣子「えぇ、もちろん。ではまた近いうちに……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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