翌日から、765プロで研修が始まった
律子「これから私と一緒に行動してもらいます、よろしくお願いね」
「こちらこそよろしくお願いします」
て言うか、そもそもプロデューサーて何やるんだ?
律子「私達の仕事はアイドルをテレビ局に売り込む事。作曲家や作詞家に曲をお願いしたり、色々やることはあるのよ」
「あの、俺に出来るんでしょうか?」
律子「不安はあるでしょうけど、一つずつ覚えていけば良いから」
そりゃそうだろうなぁ・・・・・
「疲れた・・・・・」
今日1日テレビ局とか企業とか廻って挨拶して疲れた・・・・
事務所に帰ってきたのは夜になっていた
?「お疲れ様です」
事務員の子がお茶を持ってきてくれた
「ありがとうございます。『音無』さん」
事務員『音無小鳥』さんは面接の時に社長が紹介してくれた
小鳥「どうでした?挨拶廻りは」
「まぁ、大変でしたよ。なんか見下されてるような感じがして正直ムッとしました」
小鳥「最初はそういうものですよ。そこから関係を築いていけばいいんですから」
出来るかなぁ、俺に・・・・
小鳥「あっ、今レッスンをしてるんですけどちょっと見てみます?」
「そうっすね。どんな子がいるのか気になりますし」
見たのは春香て子だけだし・・・・・
俺は事務所と同じフロアのレッスンスタジオへと向かった
「へぇ・・・・・」
ドアのところからレッスンをしている少女達を見ている
当然だけど、頑張ってるな
律子さんが指導してるみたいだ
小鳥「下は中学生、上は20代ですから、みんなバラバラですよ」
まぁ、そりゃそうだよなぁ
でも俺はちょっと複雑な気分で見ていた
全員が売れればそれが一番良いだろう
でも、それは難しい
俺もかつてはあの子達みたいに頑張れば夢は叶う、と思っていた
でも、頑張っても報われない事も知った
「俺、帰ります。明日も早いんで」
小鳥「そうですか?」
そう言って俺はレッスン場を後にした
律子「あの、社長」
高木「どうしたかね?律子君」
律子「新しく来たプロデューサー殿ですけど」
高木「彼か、何か問題でも?」
律子「どこか冷めてる部分があるんですよね」
小鳥「それ私も思いました。春香ちゃん達を見てる目がなんか複雑そうな・・・・・」
高木「ふむ、それは彼がかつての自分を春香君達に見たんじゃないかね?」
律子「それはどういう事ですか?」
高木「いずれ彼から話す時が来るだろう」
小鳥「気になるピヨ・・・・」
「へっくしゅ、誰か噂してるな・・・・」
帰り道、俺は夜の道を歩いていた
その間も俺は彼女達の姿が頭の中から離れなかった
多分、色々事情があるだろうな
「俺みたいになってほしくは無いな・・・・・」
俺みたいに夢を追うのを諦めてほしくないし・・・・・
頑張るしかないのか
まだ俺の心の中に光は見えて無かった