こまりに「こまりックス~!私だー!結婚してくれーーーー!!」って迫って「ほわぁ!?」って言わせたいw
あぁ、言わせたい。あぁ、こまり可愛いよこまり。
だんだんと意識が覚醒していくのに、心地よさを感じる。何時も寝ているベッドでない分、なかなか寝付けないと思っていたのがウソみたいに寝てしまった。
「……ん」
目を開ければ、視界いっぱいに赤。そしてシャンプーの匂い。ヴィータだ。何時も一緒に寝てる。上半身を起こした所で、ザフィーラが体を起こした。この部屋には、私とヴィータ。そしてザフィーラが寝泊まりしてる。
「おはようございます、主」
「おはよ、ザフィーラ」
ヴィータの足元にあるタオルケットを肩まで被せる。ヴィータの寝相の悪さは知ってるつもりやけど、今日はまだましな方。私が目覚めたら、目の前に足が合ったり、ザフィーラのお腹で丸まって寝てたり。悠也にも聞いてみたけど、それは子供特有のもんやって言ってた。リインは悠也から離れられへんからやけど、悠也のお腹の上に乗ってるとかあるらしい。
「今日はなにするんや?」
「今日は何もしなくていいと、騎士カリムが言っていました」
「それやったら……観光でもしよか!」
「わかりました」
今日の目的が決まると、ザフィーラは部屋を出て行った。ここはベルカ領内の宿泊施設で、隣の部屋にはシグナムとシャマルが寝ている。ザフィーラは起こしに行ったのだろう。今日まで、八神家は聖堂教会に行動を縛られていた。それは現代の夜天の書の主であるはやてとヴォルケンリッターがいるからだ。もう一つ言えば、はやては魔力量も膨大で使う術式は古代ベルカ式。それも広域魔法を得意とした騎士だ。
やけど、私は今、魔法が使えない。飛行魔法とか簡単な魔法は使えるけど、それ以外は全然だめ。細かい制御が全然出来へんくて、危なっかしくてクロノ君とかに止められてまう。飛行魔法も、実は短い間しか出来へんし……。けど、リインとユニゾンしてたら全部が上手く出来た。まぁ、リインが魔法の制御を全部してくれてんけど。
私の愛機はストレージデバイスの夜天の書。リインが持ってたデバイス。今は所有権を三人に設定して使ってるんやけど、これ単体じゃ、私は夜天の書に記録されてる魔法を使う事が出来へん。だから、最近は新しいデバイスを作ろうかって悠也とリインと話してる。リインの知識も使って、私だけの専用機。悠也の仕事が一段落ついたら、聖堂教会でやってみるつもり。けど、デバイスじゃ出来へん所もあるから、リインフォースと同じユニゾン・デバイスを生み出そうとしてる。勿論、リインが居るからこそ出来る。
「はぁ、なんか私、皆に頼ってばっかやなぁ」
「むしろ頼ってください、主はやて」
「うひゃあ!?」
後ろにはシグナムが驚いた、と言う表情で立っていた。な、何なんや。恥ずかしいやないか。
「気配を消していたわけではないのですが」
「あ、うん。ちょっと考え事してたんよ」
「はい。ですので、私達を頼ってくれればいいのです」
「そんじゃぁ、素直に着替えでも手伝ってもらおかな」
「わかりました、主はやて」
実の所、私の悩みは魔法だけやない。来年の新学期からなのはちゃんと同じ小学校に行くことになってて、勉強も頑張らなアカン。けど、一番の悩みと言えば。やっぱり体のこと。私は皆と比べて小さかった。背丈も小さいし、その、おっぱいも小さい。周りの皆は普通やのに、私だけが違う。寂しい気もするし、嫌な感じもする。小説とかやったら、体の不自由なヒロインが主人公の男の子に助けてもらうとか。実は、その体の不自由な女の子は不思議な力を持ってるとか……。魔法、もってます。私の家族、騎士です。その主人公は、悠也でした。
「…………ぬ」
「どないしたん?ザフィーラ」
「ヴィータが居ません」
「え?」
右を見て、前を見て後ろを見る。
「あれー?」
今、私たちは観光をしてる。カリムに地図を貰い、お金も変換して、私とヴィータとザフィーラの三人で観光に。シグナムはシャッハと模擬戦で、シャマルは付き添い。怪我した時に直ぐに治療できるから、って。
「横におったよな?」
「つい先ほどまで一緒に歩いていました」
「あれー?」
「…………」
そんなわけで此処まで来たんやけど、ヴィータが迷子になったしもた。なんとなく携帯を開いて、閉じる。こ、これはどないしたらいいんやろ。
『ヴィータ、どこにいる?』
『あ、ザフィーラ!お前こそどこ居るんだよ!?』
『それは俺の台詞だ』
『ヴィータ、どこおるん?』
『あー、えーと。そのー』
歯切れの悪い返事が返ってきて、ザフィーラと顔を見合わせた。どうせヴィータの事だから、どこか甘い匂いに誘われて逸れたに違いないと思っていたんやけど、どうも違うみたい。悠也にもらった端末に送られてきた地図は、ヴィータの現在地が書かれていた。表道理じゃなくて、どこかの建物の中に居る。
「なんか、面白そうな事してそうやな」
「ゲームの影響でも受けているのではないのでしょうか」
「むふふー。行ってみよー!」
はやては小学生。好奇心旺盛な、それも車いす生活で色々と抑制されていた分、より活発になる。この展開は、小説で言うナニかを見たヴィータが危険な目に合うとか、そんな展開な筈。さぁ、行こう。私には騎士が居る。大丈夫。危険は無い。
「とか思ってたんやけどなぁ~」
「どうかしたのですか、主はやて」
「いや~、リインは可愛いなぁ~って」
「ありがとうございます」
色々な店を内包した、大きなデパートの一角にある喫茶店に、私達はいた。私とヴィータとザフィーラ。そんで、悠也とリインや。ヴィータが言ってたけど、ついさっきまで見知らぬ大人の女性と楽しげに喋ってたらしい。それも管理局員の人と。悠也は、管理局の中でも知らん人はおらん存在になってきてるって、クロノ君に聞いた。新人やのに、伝説の三提督の一人の護衛に加えて新しいデバイスのテスターやし、悠也とリインの戦闘能力は世界を簡単に滅ぼせるくらいの力を持ってるから。
むむむー。けど、なんかイヤやなぁ。なんか、どっか遠くの人になってまいそうで、少しだけ怖いし、少しだけ胸が痛くなる。
「むぅ」
「どーかしたのか、はやて?」
「うぅん。なんもないよヴィータ」
そう言って、テーブルに置かれたショートケーキを一口。美味しい。ヴィータの前に置いてあるチョコレートケーキを一口。これも美味しい。
「悠也のチーズケーキいただきぃ!」
「あ、それ私も狙ってたのに!」
「む、二人とも。これは私のです」
「あー。別に食べてもいいけど、もうちょっと口の周りとか気を付けような」
「騎士悠也。珈琲のおかわりを頼んでもいいですか?」
その後、シグナムとシャマルが合流したり、苦い珈琲を飲んだヴィータが涙目になったり、悠也に子ども組三人が口の周り拭かれたり、少し恥ずかしかったりするけど。なんや、最近は忙しくて集まったりできへんかったけど、やっぱり皆が集まったら楽しいなぁ。
う~ぬ。
うぬぬぬ。何とも言えないクオリティ。はやて可愛いけど、私の文才じゃ上手く書けない。
しかし、はやては可愛い。いや、フェイトも捨てがたい……。否、リインフォースにシグナムも……
oh。もう、皆 可愛いってことでいいや