魔法少女リリカルなのはジャンパー   作:ファイター

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更新遅れましたこと、本当にごめんなさい。
本当ならD灰の方も一緒に更新したかったのだけれど、私の事情で更新が出来ませんでした。



機械英雄とUnknown

 

 

 

突如として現れたスーツを着た悠也と制服をきた嬉々とした表情の老婆を見て、おやつを食べていたはやてとシグナムは思いがけない声を上げた。

 

 

 

「うひゃう!?」

「も゛ッ!!?」

 

 

 

それに関して問う間もなく、悠也は早口にまくし立てる。

 

 

 

「ミゼットさんを頼んだ!」

「悠也!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試作型、と言う言葉は現場に出ている者からすれば不安の種である。コンバットプルーフも済んでいない相棒に命を預けられるかと言えば、答えはNOだ。今まで慣れ親しんできた相棒を使うだろう。それは、例えベテランでもエースであろうと変わらない。アカレラの様に、インテリジェントデバイスであるなら尚更だ。

 

 

 

なら、試作型のデバイスは何時オープンコンバットを済ませるのか。比較的規模が小さい現場で、仲間の援護が最大限発揮できる場所で初めて使用する。そんな事を繰り返し、中規模、大規模と移行していく。そう、それが普通。そうでなければ死んでしまう可能性がある。現場とはそういうものだ。

 

 

 

だが、今から悠也とリインが挑もうとしているのは中規模戦闘だ。小出しはしていられない。かといって大技を使えば試作型デバイスのデータは集まらない。

 

 

 

ならば、速度、防御。この二つを全力で高めろ。

 

 

 

「行くぞ。リイン、アカレラ、不知火」

『わかりました、ロード』

『インナーを展開します』

「System Open Combat Mode Standby Ready」

 

 

 

眼下では激しい爆発音。念話では混乱した怒声。列車は脱線している。敵の姿は見えない。

 

 

 

「Set Up!」

『畏まりました』

「Open Combat Test Start」

 

 

 

五つの魔法陣が体を覆う。その魔法陣はミッド式でもベルカ式でもない新たな魔法陣。が、元はベルカ式だ。そこに新たな術式を書き込み、改良した。仮名称、新ベルカ式。それが悠也の体を通り抜けた。

 

 

 

次の瞬間、そこにはロボットがいた。いや、ロボットとは違う。二の腕、太もも、首は露出している。が、それ以外の体表には鉄で覆われていた。流れるようなフォルムは、人間の様にしなやかでスマートだ。左手には突撃砲。右手には鈍く光る長刀が握られていた。

 

 

 

「Head Display Activate」

 

 

 

ブン、とバイザーに身体の状態が反映される。

 

 

―Head:OK

―Chest:OK

―Core:OK

―Arms:OK

―Legs:OK

―Jump Unit:OK

―Assistant Arms:OK

―Search System:OK

―Assault Gun:OK

―Ammunition:Full OK

―Close Combat Braid:OK

―Cartridge System:OK

―Cartridge remaining Bullets :30

 

 

 

ペロリと渇いた唇を舐め、突撃する。普通の人間では、魔法では見れない敵も、レーダーを搭載したこのデバイスならばソレすらも可能にする。否、デバイスとは確実に違う系等に分類されるこの機体は、魔導師とは比べ物にならない程の防御力を持つ。魔力の消費も少ない。これだけで低ランク魔導師が長い時間、戦えることを証明している。

 

 

 

「A-00所属の神崎一尉だ。敵の情報を送る。余裕のある者は俺に続け。行くぞ!」

 

 

 

オープンチャンネルで流された念話は、この地域で戦闘をしている局員に聞こえた筈だ。魔力に余裕がある魔導師は俺に続いてくれている。

 

 

 

『指揮できる自信なんてないんだがな』

『あちらにも指揮官がいるのですから、進言でよろしいのでは?』

 

 

 

何もない空間に向けて長刀を振るい落とす。確かな手応えと、目の前に広がる火花。そして、ソレの姿が初めて見えた。丸い機械のボディ。蜘蛛の様な六本の足。だが、その足は一本一本が剣の様に鋭い。が、あちらが攻撃する前に破壊してしまえば攻撃は受けない。そうだ、もっと鋭く。速く。

 

 

 

「フッ!」

 

 

 

振り下ろし、振り上げ、横一門に振り、トリガーを引く。敵は決して強くは無い。むしろ弱い方だ。ランクBであっても余裕で勝てる敵だ。が、管理局員は苦戦していた。

 

 

 

「数が、多い!」

「負傷した者は下がれ!魔力が少ない者もだ!」

「最大出力でシールドを張れ!一撃で持って行かれるぞ!」

「決して死ぬな!」

 

 

 

バイザーに表示された赤い点と、赤いシルエットが悠也を中心に広がっていた。

 

 

 

「囲まれた!」

「Cartridge Load」

 

 

 

腰にあるジャンプユニットから空薬莢が排出され、一瞬にして敵の包囲網から脱け出した。フルバースト。突撃砲から無数の弾丸が吐き出され、ソレは敵を瞬く間に呑み込んだ。魔力を纏った弾丸は魔弾と化し、敵を破壊するのだ。一発で死なない敵ならば二発。二発で死なない敵ならば三発。一つのマガジンに込められた60発もの弾丸は数秒で吐き出される。

 

 

 

撃つ。撃つ。撃つ。撃つ。

斬る。斬る。斬る。斬る。

 

 

 

そんな行為が繰り返され、一時間後。敵は殲滅されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―とある研究室―

 

 

 

「ほぉ、これが管理局の新デバイスか。三提督も思い切ったことをするな」

 

 

 

白衣を着た青年が手元のコンソールを動かし、次々と変わっていく画面を見て顔を破顔させた。試作型量産デバイスType-94。管理世界、特に管理局の本部があるこの世界での質量兵器の使用は禁忌とされていたのだが、どうだ。この突撃砲は質量兵器だ。いや、質量兵器一歩手前と言ったところか。撃ち出している弾丸は、間違いなく実弾。こちらの新兵器が張るAMF結界をモノともせずに貫通する破壊力は、魔力を纏っていない。では何故、一歩手前なのか。

 

 

 

「これだ」

 

 

 

神崎悠也が銃口を向けたその先に、管理局の魔導師が居たのだ。その時の、彼の指はトリガーから離れていない。だと言うのに銃口からは銃弾が吐き出されていなかった。

 

 

 

「識別コードがあるにしても反応がよすぎる。彼のレアスキルか?」

 

 

 

まぁいい。そう言ってからコンソールを動かし、溜め息が出ていた。目の前で流れているのは、彼が長刀を持ったところだ。凄まじい、の一言に尽きるだろう。彼の戦闘は闇の書事件から見たが、その剣技には騎士らしさは感じない。騎士らしさ、とはその剣技が綺麗か否か、一流であるか否か。そういう点では、彼は否だ。彼には意地汚さがある。一流ではない。二流だ。二流だが、強い。騎士ではなく、戦士だろう。彼は。武器を選ばず使いこなす。どんな状況にも左右されない強さを、彼は持っていた。

 

 

 

それ以上に、速い。跳躍ユニットから吐き出される空薬莢。爆発的に速さを得た彼は前に飛び出した。何度も包囲はしているのだ。包囲しているのだが、その度に一瞬で斬りぬけられる。恐らく、あの速さは空戦魔導師のトップクラスの領域だろう。陸戦魔導師では、あの三分の一か。とにかく速い。

 

 

 

「いい。あぁ、彼を解剖してみたいなぁ」

「なら、健康診断でもしてみますか?ドクター」

「彼一人だけ?無理だ。彼は管理局を疑っている」

 

 

 

そんな事をすれば怪しまれて管理局を辞めるかもしれない。いや、辞めてもらってもいいか。

いや、

 

 

「どちらにせよ、彼にはアレがある」

「あぁ、あの高速転移ですか」

「アレをされてしまうと誰も捕捉できなくなってしまうからね」

 

 

 

まぁ、どちらにせよ今は時期が来るまで待とうではないか。まだまだこちらの戦力なっていないのだ。彼がその気なら、こちらなど瞬く間に占拠されてしまう。なにせ、彼は三提督のお気に入りだ。どこまで情報を持っているのやら。

 

 

 

「そうだ。時期が来るまで、この機体の本来のスペックを引き出して上げようじゃないか」

 

 

 

 




戦術機は「Muv-Luv」からの出演です。たけみーカッコイイよたけみー

機体カラーは帝国仕様。装備は強襲前衛(ストライク・バンガード)。悠也が纏っているイメージと射ては「IS-インフィニット・ストラトス」が一番、近いです。露出している部分は、二の腕と太もも、口元といった程度でしょうか。それ以外は不知火です。フルスキンでもよかったのですが、それは別の期会、別の機体でやろうと思っています。
撃震のフルスキンなんて恰好よくないですか?いやいや、XG-70も捨てがたい。













































ゆりかごとXG-70……いやいや、00unitも無いしラザフォード場でミンチになるから無理か。orz
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