ポケットモンスターXY 神に魅入られた悪使い   作:ヤマタノオロチ

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皆様、お待たせしました。今回は前回の続きです。
しかし2ヶ月かかって1話か・・・もっと頑張らないといけませんね。次回はもっと早く投稿できるようにします。

感想と評価、お待ちしております。




示せ!強き絆の力

前回のあらすじ。

逆転ポケモンのカラマネロの催眠術によって操られたロケット団を率いてカイト達の前に現れた謎の人物・マダムX!彼女の為に大切な相棒であるピカチュウとグラエナを連れ去られてしまったカイト達は、ロケット団で唯一生き残ったニャースと共にシトロンの作ったロボピカチュウの追跡でマダムXのアジトと思われる観測所に辿り着いた。

所々割れているガラス扉を開けて、中へ侵入したカイト達は暗い通路を慎重に歩いて左右に別れている所に出くわすと二手に別れて捜索する事にした。

左側の通路はシトロン、ユリーカ、デデンネで、右側の通路はカイト、サトシ、シノン、セレナ、キュウコン、ニャースで行く事になった。

 

 

長く続く通路を歩いて行くとある部屋に辿り着いた。そこは月やロケットなど宇宙関連の模型が飾られている展示室だった。

 

 

「誰もいないな」

 

「けどどこからか嫌な気配を感じるわ。もしかしたらシトロン達の方で何か・・・兄様?」

 

 

警戒しながら展示室の中を見渡していた時、シノンはカイトが一言も喋らず、黙り込んでいる事に気が付いた。

 

 

「どうかしたのですか兄様?」

 

「あぁ、実はマダムXの正体について考えてな・・・」

 

 

マダムXが誰なのか言うとした時、誰かの気配を感じて警戒態勢をとる。すると巨大な月の模型の陰からシトロンとユリーカがゆっくりと現れた。

 

 

「コチラノ方ハ手掛カリ、アリマセンデシタ」

 

「皆、一緒ニ探ソウ」

 

「デネ・・・」

 

 

こちらに向かって歩いてくる2人だが、フラついた歩き方やポシェットにいるデデンネの声が聞こえないなど様子が可笑しかった。

 

 

「ニャ~~こいつらも操られているニャ!」

 

「と言う事はまさか・・・」

 

 

シトロン達が催眠術に掛かって操られている事をニャースは大声で言う。

それと同時に背後に何かの気配を感じた。もしやと思い後ろを向くとそこには光を放ちながら薄く笑っているカラマネロがいた。

カイト達が振り向いた瞬間、カラマネロはまたもや模様から光を放つ。

 

 

「あの光を見ちゃダメニャー!」

 

「逃げるんだ!」

 

 

咄嗟に目を瞑って逃げようとするが、背後からシトロン達がゆっくりと近づいて捕まえようと迫ってくる。このままでは挟み撃ちだ!

 

 

「ど、どうしたらいいの!?」

 

「バトルして突破口を開くしかないわ。キュウコン!カラマネロに火炎放射!!」

 

「コン!コー・・・」

 

 

突破口を開こうとシノンはキュウコンに『火炎放射』を指示する。キュウコンがカラマネロに向けて『火炎放射』を放とうとした時、何処からか大量の糸が体に巻き付いた。

 

 

「キュウコン!!」

 

 

動けなくなったキュウコンは格好の獲物だ。そう思ったカラマネロがゆっくりと近づいていく。

それを見てシノンは光を見ないようにしながら慌てて糸を外そうとした時、糸が放たれた方向からエアームドが襲い掛かって来た。

 

 

「シノン!危ない!!」

 

「きゃあ!?」

 

 

エアームドは『鋼の翼』を放ちながら迫る。そしてシノンに技が当たると誰もが思った時、間一髪カイトが素早くシノンを抱えて前に跳んだ事で回避する事ができた。

 

 

「大丈夫かシノン?」

 

「は、はい。けど兄様、キュウコンが!」

 

「安心しろ。今助け出す!出てこいハブネーク!」

 

 

シノンが怪我をしていないか確認し安心させた後、俺はこの状況を打開する為にモンスターボールからハブネークを出す。

 

 

「ハブネーク!カラマネロの胸にヘドロウェーブ!!」

 

「ハーブ!ブハッ!!」

 

「ネロ!?」

 

 

指示を受けたハブネークはカラマネロの胸に『ヘドロウェーブ』を放つ。放たれた大量の毒液は見事カラマネロの胸に命中する。それによってカラマネロはダメージを負い、さらに光を放てなくなってしまった。

 

 

「やったニャ!あの光を封じたニャ!」

 

「凄いぜカイト!」

 

「助かったわ!」

 

「カァ・・・!!」

 

 

サトシ達が喜ぶ中、毒で苦しむカラマネロは忌々しそうにカイトとハブネークを睨み付ける。そんなカラマネロを睨み返しながらカイトはハブネークに『ポイズンテール』でキュウコンの体に巻き付いている糸を切るように言う。そしてハブネークが糸を切り、動けるようになったキュウコンがシノンの元へ駆け寄ったのと同時に全員に言う。

 

 

「このまま逃げるぞ!全員あっちの方へ走れ!ハブネーク、今度は周りにヘドロウェーブ!!」

 

 

再び放った『ヘドロウェーブ』でカラマネロ達が怯んだ隙にカイトはハブネークをボールに戻し、皆と一緒に最初とは反対方向にある道へ向かう。

ちなみにこの時、カイトとサトシはそれぞれシノンとセレナの手を強く握りながら走り続けたので2人は内心激しく心地良さを感じていたのは余談である。

 

 

「このままじゃいずれ全滅するニャ!だからその前にマダムXをやっつけて、世界征服の野望をぶっ潰し、皆を助けるニャ!」

 

「ああ!」

 

「それしか手はないな」

 

 

必死に走り続けたカイト達は別の部屋に辿り着いた。暗くてよく見えないが、どうやら此処は観測室のようだ。

すると突然背後で一筋の明かりが灯った。そこには大量の機材が高く積み上げられていて、その頂上には膝にピカチュウを乗せて不敵な笑みを浮かべているマダムXがいた。さらに下にはロケット団が一列に並び立っていた。

 

 

「ピカチュウ!」

 

 

サトシが呼び掛けるもピカチュウは反応しなかった。声が聞こえない上に大人しくマダムXにいる事から催眠術に掛かっているのだろう。だがそれよりも先程からグラエナの姿が見当たらない。一体何処にいるんだと聞こうとする前にマダムXがピカチュウに命じた。

 

 

「フフフ、お前の力を見せておくれ」

 

 

命令を聞いたピカチュウは素早く機材から降りて無表情のまま電撃を放つ。迫る電流を見てサトシはセレナを突き飛ばしてその場から離れさせる。その瞬間ピカチュウの電撃がサトシを襲った。

 

 

「うあああああああ!!」

 

「「「サトシ!!」」」

 

「しっかりするニャ!」

 

 

電撃によってブッ飛ばされたサトシの元に全員が駆け寄る。

 

 

「サトシ、大丈夫!?」

 

「あぁ・・・それよりどうして俺を攻撃するんだ!?」

 

「答えは簡単だ。ピカチュウもカラマネロの催眠術にかかって操られている!」

 

「そんな・・・!」

 

「フフ、今やこの子は私の忠実なる下僕なのさ。さあ、思う存分暴れるがいい!!」

 

「ピ~カ・・・ピッ・・・!」

 

 

マダムXの指示に従ってピカチュウは再び攻撃してくる。今度は『電光石火』で素早い動きで迫ってくる。

 

 

「キュウコン!動きをよく見て尻尾でピカチュウを捕まえるのよ!」

 

「コン!キュー!」

 

 

キュウコンは後ろを向きピカチュウが目前まで来た瞬間、9つの尻尾を伸ばして体に巻き付けた。相手はスピードの高くレベルの高いサトシのピカチュウだが、何度も見た技である上に本人の意思ではないから動きが単純だ。なにより指示するトレーナーが本来のトレーナーと違って普通だから容易だった。

 

 

「いいわよキュウコン。そのままピカチュウの動きを止めているのよ!」

 

「コン!」

 

「ほほう、そう来たか。ならこちらは・・・」

 

 

ピカチュウが捕まったと言うのにマダムXは不敵な笑みを浮かべ、ゆっくり右手を上げる。するとマダムXの横から何かが飛び出してキュウコンにぶつかった。それにより尻尾が外れてしまう。

 

 

「キュウコン!!」

 

「クッ!今度は何が・・・!?」

 

 

ぶつかって来た奴は自由の身となって少し離れた所に移動したピカチュウの隣に立つ。妨害した者を見てカイトは言葉を失った。何故ならその正体が・・・。

 

 

「グ、グラエナ・・・!?」

 

「ガルル・・・!」

 

 

ピカチュウを助け出したのはグラエナだった。だがいつものグラエナとは違い、ピカチュウと同時に無表情であった。

 

 

「グラエナ!?お前もアイツに・・・」

 

「そうだ。そのポケモンも今では私の忠実な下僕さ!」

 

「っ!!貴様ーーー!!!」

 

 

大切な相棒を下僕呼ばわりした事に俺は普段ならあり得ないくらいに怒り、マダムXに向かって一直線に走る。だがそれをグラエナが妨害した。

 

 

「グウゥガアァ~~!!」

 

「くっ!!」

 

 

マダムXの前に素早く立ったグラエナは『悪の波動』を放つ。それを必死にかわすが、体勢を立て直す暇もなく今度は『焼き尽くす』で攻撃してきた。それにより体中激しい炎に包まれてしまった。

 

 

「ぐあああああああ!!」

 

「兄様!!」

 

「コーン!ココーン!!」

 

 

苦痛の声を上げてその場で炎を消そうと転げ回るカイトを見てシノンは叫び、キュウコンはグラエナの元に駆け寄って抱きつきながら必死に止めてと言うが、グラエナは冷たい目でキュウコンを見つめ、そのまま噛み付いて無理矢理引き離して投げ飛ばした。

それと同じようにサトシもピカチュウの『アイアンテール』と『10万ボルト』で攻撃されてその場に蹲った。傷ついていく2人を見てシノンとセレナは涙を流しながら叫ぶ。

 

 

「グラエナ!もう兄様を傷つけないで!」

 

「ピカチュウもお願いだから止めて!」

 

「何を言っても通じないニャ!ピカチュウとグラエナの耳には届かないニャーー!」

 

「「そんな事ない!!」」

 

 

ニャースの言葉をカイトとサトシは大きな声で否定する。そして体中傷だらけになりフラフラしながら立ち上がり、各々の相棒を見つめて言う。

 

 

「グラエナは俺の大切な相棒で家族だ!俺の声は絶対に届いている筈だ!!」

 

「ピカチュウも同じだ。俺の相棒だ!友達だ!!きっと分かってくれる!!」

 

 

2人の絶対に諦めず思いと傷つけられている今の状況でも揺らぐ事のない固い信頼にシノン達は驚きの目で見つめる。不安で満ちた心が一変して勇気が湧いてくる感じがした。

 

 

「諦めて下さい、カイト、サトシ」

 

 

そこへ感情が籠っていない声で言いながらシトロン達とカラマネロが部屋に入って来た。彼らはマダムXの元に移動しながら言う。

 

 

「どんなに頑張っても、マダムXには敵わない」

 

「世界はマダムXの物。ピカチュウ、グラエナ、ポケモン軍団によって・・・」

 

 

操られたシトロンが指差す先で突然鎧戸が上に上がり出す。その奥にはペンドラー、オンバーン、バクオング、スピアー、ゴロンダなど数多くのポケモン達が怪しく目を光らせて戦意剥き出して威嚇しながら出て来た。全員から声が聞こえず、無表情の顔からカラマネロに操られてマダムXの手下にされていると一目で分かった。

操られているポケモン達から主人や皆を守ろうと先程投げ飛ばされたキュウコンがダメージを我慢しながら駆け付けて立ちはだかる。そんな様子を見てマダムXが高笑いしながら命じた。

 

 

「オーホッホッホッ!!やるのじゃ、ピカチュウ!グラエナ!」

 

「ピッカ・・・!」

 

「グッガァ・・・!」

 

 

再び攻撃してきたピカチュウとグラエナ。ピカチュウは『エレキボール』と『10万ボルト』で、グラエナは『悪の波動』と『噛み砕く』で襲い掛かる。

 

 

「うあああああああ!!」

 

「ぐうううぅぅ!!」

 

 

サトシは再び電撃を浴びて倒れ、カイトは肩を噛み付かれてそこから血が流れた。だがカイトは時間が経ったおかげか冷静さを取り戻し、痛みに耐えながら周りの状況を見る。

 

 

「(グラエナ達を操っている元凶はカラマネロだ。だからカラマネロを倒せば催眠術が解ける!)ぐおおお!!」

 

 

噛み付いているグラエナを両手で掴んでそのまま後ろを向く。そして俺の顔がマダムXとカラマネロに見えていない事を確認してからシノンを見つめて口パクで作戦を伝える。

 

 

「・・・・・!」

 

「ッ!!」

 

 

カイトが自分を見つめて必死に口を動かしているのを見たシノンは、その意味を理解して誰にも悟られないようにしながら1つのモンスターボールを持つ。

そしてマダムXとカラマネロがカイトとサトシに気を取られているのを見てボールからあるポケモンを出した。

 

 

「サーナイト!カラマネロにムーンフォース!!」

 

 

出て来たのはサーナイトで、モンスターボールの中でもエスパー能力で外の状況を知っていたサーナイトは指示を聞いた後すぐカラマネロ目掛けて『ムーンフォース』を放つ。

 

 

「マロ!?ネロオオオォォォーー!!」

 

 

予想もしていなかったシノン達の行動にカラマネロは驚愕する。目の前のカイト達ばかりに気を取られていたから傍にいたシトロン達やロケット団、後ろにいたポケモン達に命令する暇がなく、凄まじく威力の『ムーンフォース』を食らって悲鳴を上げながら倒れた。

 

 

「うぅっ・・・!あぁ、あああああああ!!!」

 

 

カラマネロが倒れた事によりマダムXは悲鳴を上げながら座っていた機材の上から転がり落ちた。そして操られていた者達は次々と意識を取り戻した。

 

 

「・・・ピカピ?」

 

「ピカチュウ!?良かったーー!!」

 

「・・・ガウ?グガッ!?」

 

「グラエナ・・・元に戻ったんだな」

 

 

正気に戻ったピカチュウを見てサトシは目尻に1粒の涙を浮かべながら抱き締めた。カイトも優しく微笑んでグラエナの頭を撫でて抱き締めた。けどグラエナは肩から血を流すカイトを見てとても驚き、必死に血を止めようと舐め続けた。そこへセレナとシノンが駆け寄った。

 

 

「サトシ!大丈夫!?」

 

「兄様!大丈夫ですか!?」

 

「ココーン!コーン!」

 

「あぁ、俺もピカチュウも大丈夫だぜ」

 

「俺もなんともないさ」

 

 

2人は心配かけないように大丈夫だと言うが・・・。

 

 

「「大丈夫な訳ないでしょう!!」」

 

「「!?」」

 

 

突然セレナとシノンが大きく怒鳴って2人だけでなくその場にいた全員がビクッとしてしまう。だが彼女達はそんな事気にせず、涙を浮かべながらそれぞれ愛する人を優しく抱き締める。

 

 

「サトシの傷つく姿なんて・・・私、もう二度と見たくない!」

 

「これ以上心配かけさせないでください。お願い・・・!」

 

 

彼女達の姿を見て2人は何も言えなくなってしまう。しかし彼女達の不安を取り除こうと同じようにそっと抱き締める。

するとその時マダムXが呻き声を出しながら起き上がろうとしていた。それを見て誰もが警戒するが、カイトとグラエナだけは何もしなかった。そして立ち上がった拍子に薄ボロの布が外れ落ちてその正体が明らかになった。

 

 

「やはり貴方だったか・・・ジュンサーさん!」

 

「やはりって・・・分かっていたのかカイト!?」

 

 

衝撃の言葉を聞いて全員がカイトを見つめる。

 

 

「最初に襲われた時グラエナが教えてくれたんだ。マダムXからジュンサーの臭いがするとな。アイツは一度嗅いだ臭いは絶対に忘れない」

 

「ガウ・・・」

 

 

カイトが全員に説明している間ジュンサーは今の状況に混乱していた。

 

 

「わ、私は一体・・・此処で異変が起きているとの通報を受けて急行し、そして・・・あのカラマネロに遭遇して・・・ハッ!」

 

「ネローー!!」

 

 

操られる前の記憶を辿っていた時に彼女の後ろでカラマネロが起き上がった。そして笑い声を出した後真実を語り出し、それをニャースが通訳する。

 

 

「『私の為に働いてくれたジュンサーには大いに感謝する』だと!?」

 

「何ですって!?」

 

「そうか!ジュンサーさんはカラマネロによってマダムXにされ、操られていたんですね!」

 

「『そうだ。おかげで意義あるシステムの建設に着手できた』だと!?」

 

「意義あるシステム!?」

 

「それを使って何をする気だ!?」

 

「ピーカ!」

 

「『この世界を改造する。その為にお前達にはもう一度働いてもらう』!?」

 

「その手に乗ってたまるか!マーイーカ!サイケ光線!!」

 

「ピカチュウ!10万ボルト!!」

 

「グラエナ!悪の波動!!」

 

 

カラマネロが光を放つ前にマーイーカ、ピカチュウ、グラエナの3体が攻撃した。激しい爆発が起きるが、カラマネロは無傷のまま脱出し、ある通路に向かって逃亡した。

その後を全員が追い掛け、辿り着いた先の部屋は今までとは全く違ったものだった。黒い樹木の様な物に薄赤い光を出している何かが部屋全体を巣食うように張り巡らせていた。

 

 

「これが意義あるシステム・・・随分と不気味な物だな」

 

「メロメーロ!」

 

「『お前達には到底理解できないものだろう。だがこれで世界は変わる。その時我々の大いなる計画が始まるのだ。だが、人間に発見された以上此処は放棄せざるを得ない』」

 

 

そう言った瞬間、天井が光り次に爆発が起こった。どうやら全てを木端微塵に爆発して証拠を何もかも消すつもりの様だ。

 

 

「カラカラカラ~~!」

 

 

カラマネロは怪しく笑い続けながら次々と起こる爆発の中に消えていった。

 

 

「危険だわ!避難するのよ!」

 

 

ジュンサーの指示に従って全員が必死に出口に向かって走り出す。背後で起きる爆発に怯えながら操られていたポケモン達を連れてなんとか施設の外へ出られた。

だがそれと同時に施設から今まで以上に大きい爆発音が響いた。激しい爆風からゴロンダやバクオング、ペンドラー、オンバーンが大きな体でカイト達を守ってくれた。

ようやく爆風が収まったのを感じて頭を上げた時、カイトは煙の中から何かが飛び出したのに気が付いた。

 

 

「アレは・・・カラマネロ!待て!何処に行く!?」

 

「ネーロ!カラカラ~~!」

 

 

空の彼方へ飛んで行くカラマネロに大声で訊ねるが、カラマネロは『また会ったら教えてやる』と言って飛び去ってしまった。兎にも角にも事件から解放されて全員が肩の力を抜いた。

 

 

「大いなる計画が始まる・・・カラマネロはそう言っていましたね」

 

「何のかしら、その計画って?」

 

「さぁ・・・いずれにせよ謎だらけの事件だったわ」

 

「カラマネロ・・・恐ろしいポケモンだ」

 

「ピィカ・・・」

 

「悪タイプのポケモンであんな事言っていたが・・・もう二度と会いたくない奴だ」

 

「ガウガウ・・・」

 

「本当にそうですね・・・」

 

「コンコン・・・」

 

 

カイト達は暫くの間カラマネロが飛び去って行った青空を見上げ続けた後、傷を癒す為にポケモンセンターへ向かうのであった。

 

 

ちなみにいつの間にか姿を眩ませていたロケット団だが、少し離れた所にある岩場で休憩していた。けれど途中ニャースがカラマネロの進化前がマーイーカであると言い、当人が照れたように笑った事で再び恐怖を感じて叫び声を上げるのであった。

 

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