骸の島(艦これ二次創作)   作:トウトウ@脳缶

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大井ex-2 龍驤

◇◇鎮守府が見えてきた今日こそは中に入ってやろう

何か怪しい物を扱っているという情報を手に入れたが追い返されたのだ

前回、今日なら入れると録音機で言質をとったのだ

 

 

「すまねぇなぁ、今日も忙しくて入れねぇぞ」

「約束と違うやん!どうゆうこっちゃ!」

「提督は忙しいんだ、お前ら警察予備隊と違って」

「どうせ令状も無いんだろ?へへっ」

((ムカつく奴や...))

 

門番と口論していると後ろから人が着た

ゴムや革のような生地の給仕服を折半した様な黒いドレスを身に付け

目元を黒い金属の仮面で覆っている

 

「ちょっと宜しいですか...」

「なんだお前?」

「ここの提督さんに用事が有るんですけど...」

「はぁ...どこの誰か知らないが提督は今忙しいんだ、」

「困りましたね...」

「無駄やで、警察でも入れてくれへんもん」

「そうですか...」

 

仮面の少女が黒い手帳を取り出す

 

「私、こうゆう者です...」

 

その手帳には堅苦しいフォントで”憲兵隊”の文字

「ア、アイエ...ッ!け、憲兵隊...」

「入って宜しいでしょうか?」

「提督は今忙しくてだな...」

 

「待つのは得意ですよ、それとも何かやましいことが?」

「と、とにかく提督は忙しいんだ!」

 

仮面の少女がその言葉を無視して中に入ろうとする

「待てよ!おい!」

門番が少女の肩を掴んで止める

「なんですか...?しょっぴきますよ?面倒は嫌いでしょう」

「うっ...」

 

少女が権力をかざす

「貴女もどうですか?」

私に声を掛けてきた

「え?うちも?」

「約束があるのですよね...?」

「う、うん」

 

これはラッキーだ

門を潜るとその少女が"憲兵隊"の文字がプリントされた腕章を付ける

「さっきはありがとなー」

「どういたしまして...」

 

「うちは龍驤や、キミは?」

「ぇ、あ...えっとモノ・ブロハネスです...どうも......」

「おお!外国の人なんか!どこ生まれなん?どっちが名前なん?」

「生まれはフランクです...ブロハネスが名前です...」

「そうなん?あれ?でも...外国だと名前が先に来るんじゃないん?」

 

「日本が長いので...」

「ほーん、ブロハネスなんて格好いい名前やなぁ...」

「それでキミの事は何て呼んだらええの?」

「お好きにどうぞ...私は気にしませんので...」

「そうか?ならモノちゃんやね」

「...」

「大人しいなぁ...」

 

鎮守府の廊下を歩いて行くとモノの腕章のせいか視線が集まっている

小さな声でモノに話しかけられた

(あの...何かおかしくないですか?)

(なにがや?)

(さっきから空母や戦艦しか歩いていません...)

(へ?)

 

それを聞いて辺りを見渡す

確かに空母や戦艦ばかりが目につく

巡洋艦も僅かにいるが駆逐艦や潜水艦は全く歩いていない

確かに少し不自然だ

(言われてみれば...確かにそうや)

 

龍驤が思考を廻らせていると

モノが歩いていた空母を一人捕まえる

「ちょっと宜しいでしょうか。」

「あら、警察がなんのご用でしょうか?くすくす...」

「あ、憲兵隊です。もう逃げられませんよ」

モノが腕章を動かし、空母に”憲兵隊”の文字をみせる

「フェッ !?!?!?」

「おや、どうかされましたか?」

「な、ななな...なんでも有りません!はいっ!」

「とぼけても無駄ですよ...ネタは上がってますからね」

録音機を取り出す

「ッ!?まさか...何故...?」

「バレるはずが...」

「いったい何処で聞いていたッ!?」

 

「冗談だったのですが...」

 

「え?」

「それで何がバレるんでしょうか」

「ハッ!あわわ...」

「気になります」

「なな、なんのこったよ」

 

モノがこっそりナイフを突き付けながら空母に詰めよっている

((うわぁ...やることえっぐいなぁ))

 

空母がとぼけていると刃先が

腕に当たり、血が滲んでいる

 

「痛っ、なにするのよ!」

「抵抗しますか?私はその方が楽で好きですね」

((ゲッスいなぁ...))

モノが手錠をガチャガチャさせている

「くっ...」

「まぁ、貴女の処分は追って下るでしょう」

モノの手にはいつの間にか空母の身分証明書が握られている

「え、嘘...いつの間に...」

「これは”手掛かり”として押収しますね」

 

「行きますよ龍驤さん、」

「え、ちょっと待ちなさいよ」

 

慌てる空母を無視して歩きだした

「な、なぁキミィ...」

「なんですか?」

「えっと...今のアレは有りなんか?」

「憲兵隊なんてマトモじゃ勤まりません」

「大変なんやなぁ...」

 

モノについてはいくと突然立ち止まった

「うん?どうしたんや?」

「執務室はどこでしょうか?」

「知らずに歩いとったんか...」

「お恥ずかしながら...」

 

モノを執務室に案内する

 

________________

 

 

廊下を歩き執務室に向かっていると

モノが窓の外を見ている

「なにか変な物でも有ったんか?」

「いえ...気のせいでした」

 

 

突然、◇◇鎮守府に警報が鳴り響く

「なんや?」

窓の外を見ると水しぶきが上がっている

水しぶきの向こうには巨大な機影

海から乗り上げた青いそれは二本の脚で立ち上がる

機体の左側には巨大な銃か砲のような兵装を付け

右側面には大きなコンテナのようなパーツが付いていた

ここまで接近を許してしまうとは

 

機体が攻撃を浴びながら甲殻類のような尾を引き摺り態勢を変える

こちら、正確には執務室があるあたりに向いた顔部がグワッと開く

 

「失礼ッ!」

「え!なにっ!?」

モノが私の腕を掴むと私を抱えて窓から飛び出した

「うわっ!なんや!」

落ちている時、私達がさっきまでいた場所一帯が白い光に浚われ、蒸発した

モノが落下する私の下敷きになって叩きつけられる

「うぁっ...」

彼女が声を洩らす

「だ、大丈夫ぶ!?」

「はい、行きますよ...ッ」

モノが私を抱き起こして走りだす

周りの艦娘達は戦うつもりらしい

「なんやあれ!」

二足歩行の機体が屈む、右側面に付けられたコンテナから飛翔体がいくつも発射され

左側の砲は周囲に火炎を撒き散らしながら灼熱の炎を吐き出す

 

巨大な機獣は体を振り、周囲を焼き払い、溶解させていく

燃え盛る鎮守府が小さくなっていくのは私達が遠ざかっているせいだけではなかった

「...ッ!」

 

発射された飛翔体が空中で拡散し、辺りに降り注ぐ

その内の一つが此方に向かっていた

「ちょッ!やばいで!」

思わず目を瞑る

爆音と爆風が私に被さった

 

目を開け、後方を見ると

それが飛翔体を遮ったのだろう、巨大な柱の様な物が見えた

「大丈夫ですかッ?」

「おお?大丈夫やで!」

 

私達の周りには轟火から逃れた艦娘や兵達が走っている

中には怪我人やそれを介抱する者もいる、阿鼻叫喚だ

二脚の機獣の周りには機甲部隊が集まっているが、

初めの攻撃で指揮官が居なくなったせいか統率が取れておらず、すでに撃墜され始めている

 

モノの手から投げだされる、彼女が私を斜め前に投げ飛ばしたようだ

私が手から離れた瞬間だった

機甲部隊の物か機獣の物か機銃が何人かの艦娘を血の霧と肉塊にしながら土煙を巻き上げる

彼女もその軌道の上に立っていた

 

「うげっ!」

冷たくて固い地面にかなりの勢いで叩きつけられた

「モノちゃん!?モノちゃん!」

「くっそぉ...」

叩きつけられた衝撃か火傷か脚が動かせず地面を這う

後ろから何者に掴まれ、引き摺られる

 

血塗れの黒い服に身を包み仮面で目を隠す少女だった

その少女は私を持ち上げると、無線の様な物を使いながら走りだす

「龍驤さん、もうちょっとですよッ」

「ッ!モノちゃん!」

 

 

何人かの艦娘と共に走っていくと

モノが全員を静止する

VTOL機のような機体が三機そこに着陸した

一機は輸送用だが二機は違うようだ

ハッチが開く、そこに私は投げ入れられた

「ミスズさん、出してください」

怪我人を何人か乗せた後、モノが言った

彼女は他の二機に乗り込んだ

 

機体に乗っていたユタノなる人物から治療を受け、外をみる

機甲部隊の活躍か鎮守府に充分なダメージを与えたからなのか海に入っていく機獣が見えた

輸送機の中で血生臭い臭いと呻きに包まれながら私達は憲兵の詰所に輸送されることになった

 

_______

 

 

私は今、ベットの上で事情を聞かれ

あの時見たものを事を話した

彼らはVTOL機の派遣などしていなかったらしい

 

話が終わると同僚が入ってきた

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警察予備隊は軍隊外の武装犯罪者や艦娘の組織と取り締まる為に動いているイメージで
憲兵はまんまミリタリーポリスのイメージです
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