骸の島(艦これ二次創作)   作:トウトウ@脳缶

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どうしてこうなった?


大井ex-3 モノ

●●鎮守府の執務室に憲兵の腕章を着け、クルマを想わせる黄のカッパを着た少女が立っている

彼女は軽戦車"T-1トミー"のミリ姫である

 

「ついにあっしも自走砲になれますよ-!」

「それは良かったなぁ」

 

それに適当な返事を返しているのは木曾、眼帯が特徴的な艦娘である

 

「ところでニーナは何しに来たんだ?北上は居ないぞ」

「今日はモノさんに会いに来やした!」

 

「そうか、何処にいるか知ってるか?」

 

木曾がそう言ったのは天龍

眼帯が特徴的な下っ端である

彼女は来客用のソファーで横になっていた

 

「あそこに居るぞ」

天龍が部屋の隅に座る熊の人形を指差す

 

「お!着ぐるみでござるか!」

「いや、その裏」

「おお?裏でござすか?」

 

ニーナが熊を動かし、その裏を覗き込む

そこには黒いドレスを身に付けクリーム色の髪をした少女が膝を抱えて丸まっていた

はたから見れば事件現場である

木曾は其を見て呆れたような顔をしている

 

「モノさん?起きてくだせぇ、風邪引いちめぇますよ」

「ん...ニーナさん...?」

「ほら!起きてくだせぇ!」

「ぁ...もしかして仕事ですか...?」

「そうでごぜぇいます!手伝ってくだしぃでござる!」

「えっと...モノは部屋の角を暖めるのに忙しいので...」

「モノさんは体が冷てぇから温くならねぇですよ!」

「.....」

「立ってくれやす!お頼みいたしますですよー!」

「えぇ...嫌ですよ...」

 

モノは丸まったまま動かない

ニーナはそれを揺さぶったり突ついたりしている

 

「天龍さん!起きやせん!代わりに起こしやがってくださいまし!」

「オレに振るなよーめんどくせーなぁ」

 

天龍がソファーから起き上がり丸まったままの少女に近寄る

「ほら起きろー、もう5時間半は丸まっただろー。」

「そんなに角を暖めてるですか!?びっくりでやがりますのぜ!」

 

「もう27時間と40分だけ...」

「やけに具体的な数字が出てきたな、てか長いな。」

「けっこう落ち着くんですよ...うふふ...」

 

「相変わらず不気味な奴だな」

天龍が無理矢理モノを掴んで起こす

するとモノがモゾモゾと抵抗を初める

「うー!んぅー!んー!」

「急に元気になったなッ!こいつ以外と力強いぞ...!」

直ぐに天龍を振り払い目に見えない動きで何処かに隠れる

 

「消えちまいましたぁ!」

「うおっ!消えた!」

 

その直ぐ後、木曾から妙な声があがった

「うわっ」

 

木曾が書類を片付けていた机の下でモノが丸まっていた

「どうした!?」

「急に机の下に出てきた!」

 

「忍者みてぇでござるな!格好いいですよー!」

 

木曾が机下を覗き込んで手を伸ばす

「邪魔だ!出ろ!仕事行ってこい!」

 

木曾が服を掴んで引っ張り出そうとする

「うぅ...三対一なんでいぢめですか...いぢめですね...出るとこ出ます...」

「出てこなきゃ出るとこ出れないだろー!出てこーい!」

「お前がその出るとこだろ...」

 

「出るが沢山でございますね!訳がわからなくなっちまいましたよー!」

「そうですか...大変ですね...それなら今日は休みましょう...」

机下から小さな声が聞こえる

「むむ?ぅ?...ハッ!もうその手に乗らねぇですよー!」

 

「うー!んぅー!んー!」

「くっそー!以外と強いー!」

「オラァ!モノォ!」

眼帯が二人掛かりでモノを引っ張りだす

「うおぉぉ!」

「ぅわぁッしょおおおい!」

机下から遂に引き出される

「ぼうりょくです...私いじけちゃいます...」

天龍が声を荒げる

「もぉー!めんどくせー奴だなぁ!」

「オラ!さっさと行けつってんだ!バカッ!」

モノが持ち上げられる

だが立つことなく脱力し、タランと垂れている

「あぁ~...」

「ん~...ぅ...すぅ...」

その様子を見た木曾が言った

「こいつ寝てね?」

「...嘘だろ、こいつ」

 

「ふて寝でござるな!こんなはえぇの見たことねぇ!」

ニーナはなぜか嬉しそうにそう言った

 

「まったく...温かくなると直ぐ寝るからな」

「ほら、連れてくチャンスだぞ」

天龍がニーナにモノを被せる

ニーナはそのモノを担ぐ

 

「起きる前に距離を稼ぐんだぞー!」

「まっかしてくだせぇ!機動力には自信いっぱいでござります!」

 

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ニーナがモノの手を引いて歩いている

二人の手には憲兵の腕章が巻かれている

なかなか似合ってない

ここは憲兵隊の拠点の一つである

周りの憲兵達は滅多に出勤しないモノをチラチラ見ていた

「それで私は何をしたらいいんでしょうか....」

 

ニーナの話では怪しい取引の尻尾を掴めないらしい

「そんな事件ばっかり...嫌な時代です...」

「どうしても”しょうこ”か揃わねぇつってタイホできねぇんですよー!」

「容疑者は解って居るんですよね...」

「もう、バッチリごすよー!絶対犯人ぜよ!」

「なら簡単ですね...すぐですよ...」

「おお!もう解決ですかい!名探偵ですなぁ!」

 

モノが指を立てる

その眠そうな目は仮面で隠されていない

「まずは二三人捕まえましょう」

「んー?”しょうこ”がないからできねぇですよ?」

「逮捕する訳じゃ有りませんよ...ちょっとお話を...」

モノの口元が少しつり上がった、気がしたような気がした

「インタビュー!でござんすね!」

 

横から男に声をかけられる

「取り調べはもうやったぞ、あいつらボロを出さねぇんだ」

「あ、そうなんですか...それが何か問題ですか...?」

「いや、おまえに取り調べなんて出来るのか?」

「取り調べ"は"苦手ですね」

「だろぁ?」

「ご安心くだしぃ!モノさんは名探偵さんですよー!」

「そうなのか?」

「難事件だってスピード解決でござんす!」

「手っ取り早くやって帰りたいので...」

「はぁ~、それがマジで出来る辺りが出勤しなくでも首にならない理由なんだな」

「でも事件解決しても定時までは居ないとダメだからな?」

「...いやです...むりです」

「そこが無ければ一番下っ端から抜けれるだろ、待遇も良くなるぞ」

「どうせ滅多に来ないので...気にしてないです...」

「そっか、俺がバカだったよ」

二人が歩きだす

数歩進んだところでニーナが振り返る

 

「お馬鹿でございますか!だから何時までも下っぴでおりますか!」

「...ぅ...うん...」

「お馬鹿ー!」

「...」

彼は帰宅後、寝汗以外で枕を濡らすのであった

子供っぽさが残るニーナに悪意があったかは不明である

 

モノは調査資料を手にとって斜め読みをする

そう長い時間が立つ前にモノは資料を戻した

 

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ここは某所にある"取り調べ室"である

部屋が3つ並んでおりそれぞれに一人の人間が座っている

その内の一人、一番手前側に2人の艦娘とモノが入る

モノの両手には籠手のような殻が着いている

艦娘の名前はミスズとユタノ

フードの上から耳当てを被り赤いスカーフで口元を隠したのがミスズ、

着物を改造したような和装を身に付けてホッケーマスクを被ったのがユタノである

チンピラとシリアルキラーに見えるが医療従事者とその助手である

 

三人が一番手前側の部屋に入る

 

「もう取り調べは終わっただろー、もう話すことはないぞー」

「そうですか...?」

「あ?」

「私はあなたが隠し事してると思ってまして...」

「はぁー、アホらし、証拠も無いんだろ?」

「あなたが証言すれば円満解決なんですが...ダメですかね...」

「おいおい、勘弁してくれよ」

男はヘラヘラと答えた

 

「それなら仕方無いですね、少々手荒になります...」

「今度は脅しかー、嬢ちゃーん、駄目だよーそう言うのはー」

 

「答えなさい、足を折ります」

「はぁ?」

「足を折りますが、よいですね?」

「おいおーい、脅しは駄目だぜー!」

「足を失いますが、よいですね?」

 

ユタノが椅子から立たせる

「え?は?」

モノが姿勢を低くしたと途端、足を払う

「おわっ!」

転倒した男の右膝に籠手に守られた拳が落ちた

割れる音がする

 

「い゛っ゛で゛ー!あ゛あ゛ー!」

左足の脛にスパイクの付いた靴が落ちる

音と共に地が流れだす

男がさらに叫ぶ、隣のへやにも聞こえているだろう

仮面の無いモノの顔は何時もの眠そうな顔だ

 

ユタノが傷に寄る

「止血は要りません...」

 

「足を無くして歩けませんね、次は腕をちぎります」

「腕をちぎります、よいですね?」

 

男が話す暇もなく剣が降り下ろされ、男が反射的に伸ばした手を切断する

男がならに泣き叫ぶ

モノが短くなった腕を引き、肩から切断する。両方とも...

男が叫ぶ

 

「足も腕もなく、そこに転がって...次は耳を削ぎます」

「耳を削いでよいですね?音が聞こえづらくなるかもしれませんが...」

「耳を削ぎます、よいですね?」

 

男が口をパクパクさせる

モノがナイフを取り出し、耳に当て、引き切る

男が折れた足を使って目を見開いて暴れる

頭を足で押さえて逆の耳を掴んで引きちぎる

 

「足、腕もなく耳もない...喉は動きますよね?」

「聞こえてるか解りませんが...」

「あなたの目を潰します...よいですね?」

男が絶え絶えの息で口を動かす

だが声にはならなかった

「...」

「目を潰しますよ?、よいですね?」

二本のナイフが目を抉る

男の体が跳ね、大口を開ける

 

「最後にあなたの(しん)を潰します...よいですね?」

「返事が出来ませんか?動けませんか?」

「心を潰されれば悲しむことすらも出来なくなりますが...」

「よいですね?心を潰しますよ?」

 

「よいですね?」

最後の問いかけが終わるのが速いか剣が速いか男の心臓に剣が突き刺さった

「おや...死んでしまいました...」

 

 

モノが扉を開けて隣の部屋に入る

すると黄色のタンクトップをきた金髪の女が椅子で殴りかかる

「うぁああ!来るなぁ!」

モノが椅子を両手の籠手で防ぎ、女を蹴り飛ばす

女は椅子を落とすとナイフを取り出した

それをモノに向けるとミスズが腕を取って投げる

「ぐぅっ!」

 

「落ち着いてください...」

倒れた女の足元にモノが立つ

「私はただ貴女に話して欲しいことがあるだけですよ...」

「は、話したいこと?」

「何を話すかはにわかっているでしょう...」

「はやく言いなさい、足を折ります」

「...!」

女が恐怖で固まる

「足を折りますが、よいですね?」

「お、おい待て!待ってくれ!」

「足を折りますが、よいですね?」

「くっ!」

女が逃れようとするとモノのスパイクシューズが左膝に落ちる

小気味良い音と共に通常なら曲がらない方向に足が曲がる

「う゛ぐ゛ぅ゛!」

女が叫ぶと逆の足をモノの足がゆっくりとネジ曲げる

「ぐあぁ!うぐぅ...ッ あ゛あ゛あ゛あ゛!」

時計の秒針の様にゆっくりと膝を踏み、力任せに潰していく折り曲げる

足が折れると足を退ける

 

「さぁ、お話しを、聞かせてくださいな」

「次は腕をちぎります」

「ヒィッ!待って...」

「腕をちぎります、よいですね?」

「ま、待って!」

 

モノが女の左肩に剣を突き刺し、肉を裂く

女が悲鳴を上げると骨が顔を出す肩を脚で蹴り折ると左腕が垂れ下がる

女自分の腕を見ては戦慄し、おかしな息をする

女がモノの顔を見つめ、何かを言おうとすると女の右腕が切断された

すると女が声を上げてもがき苦しむ

 

「話してくれますか?次は耳を削ぎます」

「耳を削いでもよいですね?痛いかも知れませんが...」

「わかった!はなす!はなすからぁ!」

「...ありがとうございます」

「ユタノさん、止血を...」

「おー、お任せくださいー」

ホッケーマスクを被った艦娘がもがく女にノソノソ近付いて止血をする

「ちょっと痛いのでしてー、辛抱してくださいー」

「...ぁ?あ゛が゛ぁ!い゛ぎ゛ぃぃぃぃ!」

ユタノが曲がった脚の向きを無理矢理戻し固定する

「ハァ..ハァ...」

 

ミスズが女を椅子に座らせるとモノが向かいに座る

しばらくして女が話し始めた...

 

......

 

女の話で事件の全貌?が話された

あやしい薬の売り買いが事実だということ

その組織も一枚岩ではないということ

組織の後ろにはHYDROPONIC GARDENという犯罪組織がいること

女は大量の汗を流しながら知っている事を全て話した

 

「もう私に話せることはないわ···もう···帰して頂戴···」

「そうですか...」

 

「ユタノさん...水を...」

「おまかせくださいー、へいへいほー」

 

ユタノが海っぽい歌を口ずさみながら瓶に入った水を女に飲ませていく

水が無くなると三人は両手の無い女を放置し、隣の部屋に入る

 

隣の部屋の椅子には脂汗をかいた中年の男が座っている

服装を見るにある種の国家公務員のようだ

モノが入ってくると身構えた

 

「早くお話を聞かせてください、脚を折りますよ」

「も、もう充分だろう、情報ならあの女から···」

「脚を折ります、よいですね?」

モノの言葉に男が固まる

「わ、わかった···!」

「脚を折ります、よいですね?」

その言葉に男の言葉が切られる

「ひっ!私にこんな事をしてただで済むと―

 

モノが椅子に座った男の右脛を蹴り割った

「ぐあぁぁぁ!」

「わ、わかった!話す!話すから止めてくれ!」

「...そうですか」

「あ、ああ!」

 

モノが左膝を脚で潰す

割れる音が鳴り、血が吹き出す

「あがぁぁぁぁっ!ふっ!...ふっ!...な、なんで...」

 

「さぁ話して下さい、次は腕をちぎります」

「話す!もう勘弁してくれ!」

 

男が滝の様に血と汗を流しながら話し始める

 

······

 

「憲兵隊が一枚噛んでたら証拠も揃わない訳ですね...」

 

······

 

「イケナイことを聞いてる気分になってきたぞ...」

 

······

 

(なんだか長いですね...)

(オマエが訊いたんだから我慢しろよ)

 

······

 

男が話し終わる、その顔は血の気が引いていた

ユタノの耳はいつの間にかミスズに塞がれていた

「ユタノさん、止血を...」

「おおー?聞こえませぬー」

「ミスズさん、耳を...」

 

ミスズが耳を話すとモノが再び止血を促した

ユタノが止血を始める

 

「アスカさん、録音はどうですか?」

扉が開き、狐の面を被った艦娘が入ってくる

「もうバッチリだよ、これ」

アスカが黄色のディスクをモノに手渡す

「ありがとうございます...」

「いいさ、いいさ、バックアップも有るから失くしたら行ってくれ」

 

「アスカさんとユタノさんに怪我人を任せていいですか?」

「おまかせくださいー、へいへいほー」

「ユタノがそうゆうなら断る理由はないよ」

 

「それならアタシは死体を貰っていけばいいんだな?」

ミスズがそう言うとモノが肯定する

 

「それならモノは先に帰ります...どうも...」

 

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