浜風-1
執務室のドアをノックする、提督は返事をしたりしなかったりするので、返事を待たずに入る。緊急事態だ。
「どうした?浜風、そんなに慌てて。」「大本営から命令書です。」「破り捨てろ、ここに届かなかった事にしろ」
提督がとんでもない速さで、無茶な指示を出す。後でトルニが腹を押さえてクスクス笑っている。
「先送りになるだけです。」「...命令書の内容は?」
私は命令書を見て内容を伝える。
「新しく提督が着任した鎮守府に手練れの艦娘を送り艦娘を指導しろと。」
提督の顔が面倒臭そうな顔になる。
「はぁ?俺の時は指導艦なんて来てくれなかったぞ。」 「その新人が大本営のお坊ちゃんなんじゃねぇか?」
トルニが命令書を覗き込んで言う。大方あの映像を視てこんな命令書もってきたんだろう、私はそう言った。
「じゃああれに写ってたヤツじゃないとダメか、」「若葉はいま島だろ?」「不知火と弥生は愛想悪いしな。」
提督とトルニが私を見ている。ああ、そういう事か...
私は書類上では、申し出た事になるだろう。いまに始まったことじゃない。
装備品を点検し出発に備える。盾、小銃、戦闘拳銃、携行対戦車擲弾発射器、ワイヤーに対鮫型試製水圧カッター。提督にこれらの弾薬補給の目処を立ててもらう、要請すれば持ってきてもらえるらしい。艦装は足回りだけでいいだろう有っても動きが遅くなるだけだ、武器はある。
-翌日-
さぁ出発だ、私は迎えの車に乗った、随分高そうな車だ、流石坊っちゃんと言ったところか。
真新しい鎮守府が見えてくる、私達の娯楽施設として機能していないプールと無駄に広い図書館だけの鎮守府よりも娯楽施設が多そうだ。私が車の中にあったスルメを噛みながらそんなことを考えていると車が止まる。
車から出ると直ぐに声を掛けられる。
「□□鎮守府にようこそ!浜風教官どの!吹雪です!」「教官は要りません。」
そう言うと困った顔をして"浜風先生"と呼んできた。分かって貰えなかったらしい。
私は執務室に案内される。だが吹雪がいくらノックしても返事がない、私が勝手に扉を開けると誰も居ない、非常識なヤツだ。その時うしろから男に声を掛けられる。
「キミが指導艦かな?まさか駆逐艦とは、でも体は―」
私は反射的にその男の首に小銃を突き付けた。
男の周りにいた建造されたばかりと思われる艦娘達が私に砲を向ける、
「ひぃ!そんなことすると父が黙ってないぞ!」
格好からしてここの提督だろう。真っ先に父と言った当たり本当に七光りの坊っちゃんらしい。
私は小銃を下げる
「失礼、少し驚いてしまいました。」「ふん!分かればいいんだ。」
その男は私の装備を舐めるように見る。
「なんだ?その装備は?陸軍にでもなったつもりか?」「この装備は最近現れた鮫型との戦闘を考慮し、私の鎮守府で開発された装備です。」
そういうと怪しいものだと言うと、自分の建造した戦艦達の方が強いと言う。
「確かめて見ますか?」
私が煽ると簡単に乗ってきた。
-演習-
一対六での"実弾"演習を行うことになった。こいつは私を殺すつもりらしい。
吹雪が心配そうにしているが、不知火と弥生を相手にするよりよっぽど楽だろう。
吹雪の号令で戦闘が始まる。
敵は戦艦1に重巡2軽巡3だ。申し訳ないが死んでもらう事になるかもしれない。
島が出てこなくてタイトル詐欺になりつつある。
ごめんなさい