骸の島(艦これ二次創作)   作:トウトウ@脳缶

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利根-4 明石

北上という艦娘の工厰に着くと利根が扉を開ける

そこには釜や窯、金床が置かれており、工作程度の機械しか置かれていない。

そういえば利根がノックをしている所を見たことがない

 

「北上おるかー?」

「ん?北上ならいないぞ。」

中にいる軽空母の一人が口を開いた

「居らんのか?頼まれた物を持ってきたんじゃが...」

「そのことならオレが聞いてるぜ」

奥から潜水艦が一人出てきて答える

「おお、そうか」

「それじゃあ、これを北上に渡しておいてくれ」

「なんですかこれ?銃弾?」

「新弾薬の試作品、当たると火が出るんじゃ」

「興味深いですね。」

 

「おーい、カボチャのパイ焼くけど喰うかぁ?」

「おお!ハルのパイは美味しいからのぉ」

「我輩は食べるぞ、明石もどうじゃ?」

「え?いいんですか?」

「ははは!カボチャなら腐るほどあるからアンタも遠慮するなよ」

「ここで作ったカボチャは美味しいぜ」

「カボチャ作ってるんですか...?」

「そうじゃ、焼けるまで北上の畑を見に行くか?」

「興味が無いと言えば嘘になります...」

 

工厰内の扉を利根が開けると、夕陽の様な光が斜陽のように降り注ぐ畑がある。

畑には丸々と大きくなった南瓜や見たこともない花が栄えていた。

 

「綺麗...」

「そうじゃろ?ここは何時も夕暮れなんじゃ」

「なんでこんな畑が?」

「うむ、元々は研究開発で使う植物を育てていたんだがの、」

「新しい施設ができていてお役御免になった畑を北上が使っているんじゃ。」

「でもどうして夕暮れなんでしょうか?」

「真実は北上の心の中じゃ、」

「もう、戻ろうぞ、」

「カボチャのパイは焼きたてが一番美味しいからのぉ!焼ける前にもどるんじゃ!」

「そうですね...」

 

北上の工厰に戻るとさっきまで居なかった艦娘がいる。

 

「おぉ北上、弾は受け取ったかの?」

「貰ったよー、撃ってみたけどなかなかだね」

「その娘は新入りさん?」

「客じゃ工厰の見学したいそうじゃ」

「ど、どうも。」

「私は構わないけど他の所は大丈夫なの?」

「磯風の工厰は大丈夫であったぞ」

「それなら良かったけど、」

美味しいそうな甘い香りが漂ってくる

「焼けたぞ~」

「待ってました~、ハルちゃんもいつの間にか料理上手だねぇ」

「へへ、照れるぜ...」

 

美味しそうなパンプキンパイが置かれる、カワイイ顔まで掘れている手の凝りようだ。

切られたパイが一切れ置かれる。

 

「頂きます。」

「いただきまーす。」

 

フォークで削り、一口食べる。

パンプキンのほのかな甘さと香りが口に広がる。

とてもアッサリでシンプルな味が食べやすい。

生地も厚めで食べがいがある。

 

「あぁ~美味しい~」

「む、また美味しくなったね~」

「でもまだまだ北上様には届かないね」

「そいつは残念だ、へへ」

「本当に美味しいのぉ、んふふ」

 

__________

 

パイを食べて工厰の艦娘とお話ししていたらいつの間にか遅い時間になっていた。

「もうこんな時間!」

「ん?帰る時間かの?」

「良ければヘリで送らせようか?」

「あ!お願いします!」

「そんじゃミスズちゃんヘリ出してー」

「ゲッ、アタシかよ、」

 

「じゃあの~」

「またね~」

 

建物の外に出ると周囲に転がる骸が此方を見つめているような気がして脚が止まる。

「どうした?」

「いえ、なんでもありません」

「そうか?ヘリはこっちだ」

 

私はミスズさんが操るヘリに乗る

上から見た島は暗い海に空いた黒い穴のようだった。

島が視界から消えるまで

吸い込まれるような黒から眼が離せなかった。

 

○○鎮守府に着くとヘリから降りた皆が集まってきた。

ヘリでお帰りは目立すぎたみたいだ。

 

 

 




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