骸の島(艦これ二次創作)   作:トウトウ@脳缶

39 / 73
若葉ぁ...


利根-5 若葉

朝日が昇る頃、波の音に包まれた砂浜に小さな影が二つ.

 

「弥生、戻って来てたのか。」

「あら、若葉さん戻っていたんですね。」

「サングラスなんて掛けてなにしてるんだ?」

「太陽を見てました。」

「あんまり見ると目を悪くするぞ」

弥生がサングラスを少し動かしてみせる

「大丈夫です、これがありますから」

「それにただ太陽を見ている訳じゃ有りませんよ」

「それじゃあ、なにしてたんだ?」

「ちょっと試したいことがありまして」

「なんだ?」

「彼方を見てください。」

そのには銀の文字がいくつも浮かび上がっておりそのなかで黄金の文字が一つ浮いている。

「なんだあれ、落書きか?」

若葉が近付いて文字を一つみる。

 

”女神の騎士ロートレク”

 

「誰だ?」

「さぁ?知りません、私が書いた訳じゃありませんから。」

若葉が金の文字を見る。

 

"第三月の少女 弥生"

 

「弥生の名前も書いてあるぞ!」

「ええ、書きましたから。」

「なんで書いたんだ?」

「なんでここにこんなにサインが在るのか気になったからです。」

「どういうことだ?」

「こんなにサインが多い場所は珍しいですからね」

「多くのサインが書かれる理由が有るのかもしれません。」

「それで実際に書いて確かめてるのか。」

「そうです、もしかしたら喚ばれやすいのかもしれませんね。」

「呼ばれる?ここに名前を書くと誰かに呼ばれるのか?」

「さぁ?わかりません」

「...」

「...」

「若葉さんは私に何か用があったのでは?」

「ああ、そうだ魔法品の鑑定をしてもらいたくて。」

「私の専門はロードランの奇跡と呪術なんですが、」

「まぁいいですよ、いくら待っても喚ばれませんから」

弥生が自分のサインを踏み消す。

 

________

 

 

「さぁどんなものですか?」

「この鮫だ」

それは嫌に写実的なサメの石像であった。

「サメ...ですね。」

「ああ、鮫だ。」

「...」

「...」

「まぁ...調べてみます。」

 

________

 

 

「一応調べてみたんですが...」

「...まさかニセモノだったのか!」

「いえ、正真正銘の魔術品でした。」

「それも余り関わりたく無いような強烈なやつです。」

「こんな危険な物、何に使うつもりですか?」

「大丈夫、危ない事には使わないさ」

「危ない事に使わなくても危ないですよ、これ。」

「なに.!それではサメマシーンが作れないでは無いか!」

「なんですかそれ...」

「頼む、弥生!手伝ってくれ!」

「弥生ならなんとか出来るだろう!」

「はぁ...しょうがないですね。」

「手伝いますよ、貴女は司令官のお気に入りですからね。」

「それはホントか!」

「こんな場所で嘘なんてつきませんよ」

 

朝焼けに弥生の笑顔が照される。

「笑ってる...?」

「いけませんか?」

直ぐにいつもの顔に戻る。

「怒った?」

「ちょっと...照れてます...ちょっとだけ...」

「顔が赤い。」

「うるさいです。」

「はは、手伝ってくれてありがとう、弥生。」

「どういたしまして。」

「でもまだ何もしていませんよ。」




若葉ぁ...
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。