○○鎮守府に手紙が届く
ある日●●鎮守府からの手紙を執務室で渡される。
差出人は●●鎮守府の"提督代理のブルーノさん"と書かれていた。
たしかピンク髪の食いしん坊さんだ。
「夕張ぃ...何したんだ?いつも他の鎮守府だけには迷惑掛けるなっていつも...」
「あぁ...よりにもよってブルーノさんに...」
「ちょっと!私なにもしてませんよ!」
提督が"●●鎮守府"ではなく"ブルーノさん"と言った、何かあったのだろうか。
それにまだ悪い内容と決まった訳ではないと言って手紙を広げ、提督の机に置く。
それは妙にフレンドリーな新装備の試験運用へのお誘いの手紙だった。
提督がホッとする。
「よし!夕張、行ってこい!それとブルーノさんの連絡先を聴いてきてくれ。」
「提督、この”ブルーノさん”と何かあったんですか?もしかして気があるとか...」
何も答えてくれなかった。
試験運用は三日後、それまでの私の出撃は無くなった。万全の状態で試験が出来るようにと提督が言っていた何時もはこんなことする提督じゃない。よっぽど”ブルーノさん”に良いところを見したいらしい。
次の日、機械いじりが一段落してぶらぶらしていると聞き覚えのある声と大淀が話している声がする。声の主はあのブルーノさんだ、私が部屋から出て付いていくと執務室に入っていくのがわかる。思わず聞き耳をたてる。
「お、おはようございますブルーノさん○○鎮守府にようこそ」
「ど、どのようなご用でしょうか。」
「今日はね、折角の休暇だし青葉ちゃんに会おうかなーと思って来たの。」
青葉は長期の出撃で今日中に帰って来れないハズだ。提督の声が焦っている。
「ア、アオバですか?今は出撃で出払ってまして...その...」
「ありゃ、出撃か~ならしょうがないね」
「う~ん、じゃあどうしようかなぁ、折角来たんだし...」
「それではウチの食堂に来てはどうですか?大鯨の料理は絶品ですよ。」
「ん~でも司令官から迷惑かけちゃダメって言われちゃったし、」
「迷惑だなんてそんな!大歓迎ですよ。」
「ホント?ならご馳走になっちゃおうかな~♪」
「それなら私が食堂にご案内します。」
おっと提督が出てくる。隠れなれば。
ブルーノさんと提督が出てくる。食堂に先回りしよう。
私が食堂で馬鈴薯と白身魚のスープを頼んで待っていると、
ブルーノさんと提督が入ってくる。提督の顔が真っ赤だ、生娘でもあるまいて。
ブルーノさんを席に着かせると、提督が注文を聞き二人分の食券を取って大鯨に渡す。
二人の会話を聞いていると居たたまれなくなってくる。
「そこで司令官がね、こう言ったのー」
「”御主は言ってしまった方が良い、己自身を完全に失う前に...”って」
「カッコつけすぎだよねー!」
「へ、へへ そうですね。」
ブルーノさんの話の大半が彼女の司令官の話題で提督の返しは”へ、へへ”と”そうですね。”ばかりだ。しかしブルーノさんの司令官の過去話は興味を引くものがある。傭兵として戦場にいた彼に助けられたという話から始まり料理が来ても続いている。しかし多少の誇張はありそうだ、あきらかに普通の人間が上げれるような戦果じゃない。
料理を食べ終わったのに話が終わらない、提督はブルーノさんと一緒で嬉しそうだが見ていられない。私は食器を返すと部屋に戻って本を読むことにした、『アメミットの怪獣島』を早く読みきってしまいたい。
提督の恋はどこに行くのか。