まさか私が敵地への上陸作戦に選ばれるとは
バタリオン共の砲火をくぐり抜け、深海棲艦の本拠地に乗り込み中枢を破壊する。
とてもふざけた作戦だ
いったいどれだけの兵が生きて帰れるだろうか...
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目的地に向かう輸送機の中
こんな重装甲な輸送機に乗るのは初めてだ流石に重要な作戦だからだろう
輸送機の中には一部を除いて緊張に包まれている、一部を除いて...
今私の周りに居るその一部、●●に所属している4人の艦娘である。
煩わしいのはテル、ユタノ、ミスズという3人だ
テル、恐らく潜水艦は私の隣でブツブツと何かを呟きながら狙撃銃と奇妙な銃を整備し、
大きな銃弾を数えながら不気味に笑っている。関わりたく無いタイプだ
しかし深海棲艦との戦闘で普通の銃器は有効とは言えない筈だ
砲弾程の威力が無い上に満足な補給を受けれず波で揺れる海上では深海棲艦を押し退ける前に弾が切れてしまう。深海棲艦と銃でやり合うならそれなりの威力か高い貫通力が要るのだ。銃は艦装と違い筋力補助も反動吸収も受けれない、深海棲艦を楽に殺せるような銃器を小柄な潜水艦や駆逐艦が撃てば海面で滑ってひっくり返るだろう。
●●には奇人変人ばかりと聴いていたが嘘ではないようだ。
私の前に座っていた二人、ミスズとユタノとかいう軽空母、作戦資料によればだが...
二人の制服は改造されているのか見たことも格好をしている。
ユタノの方は馬鹿デカイ銃の様な物を組み立てている。
それを見たミスズが驚く、
「ユタノ!どうしたんだよそれ!」
「アスカお姉さまにお借りましてー」
「この馬鹿! お馬鹿!こんな危ない物使っちゃいけません!」
ミスズが大きな銃を取り上げる。
「およよ、酷いのでしてー」
「我等レギオンの心を亡くしましたかー、前進と攻撃あるのみー」
「これを撃ったら二度と攻撃も前進も出来なくなっちゃうだろッ!」
「無闇に引き金を引いたりいたしませんゆえー、お返しくださいー」
「だーめっ!没収!」
「およよー」
ミスズが大きな銃をバラして弾を取り出した
...いま一瞬取り出された弾に放射能標識のような物が見えた
銃を解体したミスズが更にユタノに詰め寄った。
「銃弾もだしなさい、」
「入っていたぶんだけでございますよー」
「嘘つけ!」
「あれー、おやめくださいー」
ミスズがユタノに組み付いて服をまさぐりだす。
いまから上陸作戦向かう輸送機の中とは思えない光景だ
他の艦娘達がそれをなんと表現したらいいのか判らない微妙な顔で眺めていた。
私はもっと微妙そうな顔をしているに違いない。
銃を整備していた不気味な艦娘とは反対の隣に座っていた潜水艦が声を掛けてきた。
たしか名前はハルだ、
「オレの仲間達が済まないな。」
「ホントよ、馬鹿ばっかり」
「いつもこんな感じなわけ?」
「まあ、●●じゃよくある事さ。」
ふとミスズとユタノに目を戻すと放射能標識が着いた大きめの銃弾がいくつか並べられている。
「...ッ!」
ハルの肩を叩く
「ちょ、ちょっと!アレ!」
「お?どうした。」
「あの弾薬!」
私が放射能標識が着いた弾薬を指差す。
「アレか?まあ気にしなくていいって」
「ミスズは勝手に引き金を引くようなヤツじゃないし、」
「ユタノもそこまで馬鹿じゃないさ」
「いや、でも...」
私が放射能標識について聴いても軽く流されてしまった。
果たしてこんなに軽く流していい話題なのか、いやそんな馬鹿な事があるか
「けっこう弾持ってんな...」
「備えあれば憂いなしでしてー」
「何に備えてるんだよ、お前は... 國取りでもするのか?」
「それもわるくありませんねー」
「でもあの方はまだそれを望んでいませんゆえー」
「取り敢えずこれはアタシが預かっておくからな」
「それはあんまりでしてー、私に返してくださいましー」
「これはアスカのだろッ!アタシからアスカに返しておくからな。」
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暫く輸送機に乗っていると隣で狙撃銃の整備をしていたテルが騒ぎだす。
「フヒヒッ!ヒャヒャッ!ケッケッ!」
「うるさいぞテル、迷惑になるだろ。」
「騒ぐのは戦場に着いてからにしろよな」
戦場に着いたらしい、目的の島から少し遠い
私達は流れ弾の中、輸送機から飛び降りた。
遠い空には味方の機甲部隊と大小のバタリオンが飛び回っている。
「さあ、深海棲艦の空を黒く染めるのでしてー」
「発艦だッ!攻撃あるのみ!アイアンレギオンの力を見せてやれ!」
「ヒヒッ!全機発艦だーッ!後ろを取られるなよー!ヒャヒャ!」
ユタノが黒い爆撃機を発艦させる
ミスズの飛行甲板から大量の黒い戦闘ヘリが飛び立つ
テルがエキシルバニアの青い大型戦闘機を発艦させる
どれも初めて見た、それにしても風防が骨格だけに見えたのは果して気のせいだろうか
あんな航空機いつの間に艦装化が済んだんだろうか、そんな事は後で考えよう、今は進まなければ。
私達は戦火が纏わりつき死が漂う大きな島影に向かっていく...
いやぁ、参ったね