明らかに不要なのだ
北上-1 ミスズ
一杯になった買い物袋を抱えて扉を開ける
「ミスズさん、お疲れ様です」
「ベー、直ぐ作り始めるからちゃんと待ってろよ」
「どれ位でしょう?」
「1時間くらいだな」
「手伝いますよ。」
「今日はウチ一人でやるの!」
ベーが微笑む
「ふふっ、そうでしたね」
奥の厨房にはいる
「北上ー!厨房使うぞー!」
工房の主、北上の声が聞こえる
「なに作るか知らないけど、ちゃんと片付けてね。」
「判ってるよー、」
冷蔵庫と袋から必要な物を出し、他の物を冷蔵庫と冷暗所に仕舞う
材料は二人分だ、ウチとベーの分
まずじゃがいもを蒸し器にかける
その間にフィーンド(ヒト上科ヒト科 ヒト亜科ヒト族ヒト亜族ヒト属ヒトの肉の俗称)
の表面を焼く、肉を一旦取りだしバター、ニンニク、玉ねぎをいれる
弱火で炒め色が変わってきたら小麦粉をいれて炒める
炒めた玉ねぎ、ニンニク、ビール、コンソメ、砂糖、酢、ケチャップ、塩、胡椒を入れる
そこに肉を入れ、沸騰したら弱火で煮る
その間に片付けれる物は片してしまおう
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暫く煮込み
水分が飛んでトロトロになったシチューを器に盛る、
切ったピクルスを乗せ、蒸した芋を添える
器を持って工房に入り、ベーが座っている前とその向かいに器を置く
「出来たぞッ!フィーンドシチューだ!」
「お腹が空きました、早く食べましょう」
真面目な顔でそんなことを言い出したせいで笑ってしまった
「もぉ、まだだぞ、飲み物とってくるからな」
「わかりました...じゅる。」
「コーラでいいよな?」
「いいです。はやく、はやく」
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コーラを二本もって席に着く
「さぁ、食べましょう。はやく」
「わぁったよ、それじゃいただきます」
「いただきます。」
肉とピクルスを口に運ぶ
肉は柔らかく舌で潰せるほどだ
ビールの苦味とピクルスがアクセントになって美味しい、
ホクホクのじゃがいもにも良く合う
「美味しいです。」
「時間掛けただけあるな」
「これ何の肉ですしょうか?」
ベーがスプーンで肉を持ち上げて言う
「ウエスタンフロンティアのカウボーイ」
「初めて食べました。」
北上が作業を中断してこっちに来た。
「そんないい匂いさせてさぁ...誘ってんの?一口頂戴よ。」
ベーがシチューをスプーンで掬って北上に差し出す
「どうぞ、アーン。です」
「あはは照れるね、あーん、んっ」
「ん~、ビール煮だね、ワインとかもいいんじゃない?」
「そういえばミスズさん、よくビール買えましたね」
「流石にこんなナリじゃ酒は売ってくれないぞ」
自分の子供っぽい姿を手を拡げて見せる
「じゃあどうしたのさ」
「造った、」
「密造かぁ...バレないようにね」
「それはお互い様だろ」
「まあね、」
「次は北上さんのワインでシチューを作りましょう」
ベーが提案する
「お、いいじゃん」
「まだスペアリブの部分が残ってるぞッ!」
「いいですね、スペアリブ。大好きです」
「よーし北上さん一晩煮込んじゃうぞ~」
「それじゃあ早速作りましょう。」
今度は3人で厨房に入っていく、楽しげに、それはもう
書きたかったから致し方なしよ