知らないよ!教えてくれ!
自分は猫月(ネコヅキ)この●●に新人として侵入したスパイである
自分が割り振られた教室の前に立たされている
中から教官の話が聞こえる、急に編入してくる私の事を説明するのだろう
「みんなー、おはよーみんな大好きなリン先生だよー」
「...」
「みんな元気ないね、嬉しいはずなのにね」
「全員3点減点。」
ん?
「みんなー、皆大好きリン先生がやって来たよー」
教室がざわつく
「全員に1点」
「じゃあ早速お知らせがあります」
やっと私の話だろうか
「昨日、先生が優雅な夕食を食べてた時の話なんだけど...」
関係無い話が始まってしまった。
しかも長引きそうだ。
_______
「ここからが面白いんだけどカレンがね...」
誰だよ、
_____
「そこでモノがね?こう...」
誰だよ、
___
「そこで言ったわけ!私!”まぁ悪くないかな”って!」
やっと終わった長い、
「えーと、それとまだお知らせが有ったんだよね。」
「なんだっけ...?」
「確かぁ他の鎮守府から見習いさんが来るんじゃないかしら?」
「大丈夫、それは覚えてるから。ありがとね龍田」
「あ、そうだ思い出したよ。昨日の司令官が...」
また私と関係無い話が始まってしまった。
もう辞めてくれよ...
__
「そこでこう言ったの!”まぁ悪くないかな”って!もうね、笑っちゃうよ!」
そのわりにはあまり笑っていない
教室がざわざわする
「はぁ~笑った笑った」
「えーと、次は龍田も言ってた新しい軽巡のお友達だよ、やったね」
「ほら、猫月入って来て」
教室に入れられる、やっとだ。
「ほら、自己紹介」
「あ、はい」
「えっと猫月ですこんな名前ですが軽巡です、宜しくお願いします。」
「そうじゃないよね」
リン先生が急に言う
もしや偽名がバレた?
「猫月と同じ軽巡の球磨は語尾にクマを付けてさ、卯月はピョンを語尾にしてるんだよ」
「だからさ、その自己紹介は...違うよね」
ん?
「”よろしくにゃ♪”だよね。」
は?なにを言ってるんだこいつは
「ほら、時間は無限だけど人生は有限だよ」
「まぁ、先生またアスカちゃんの真似?」
「ちゃかさないでよ龍田」
「え、えっと自分別にそういうのじゃ...」
「いいから、早く”にゃん♪”を付けなさいよ」
「自分を偽らなくていいから」
別に偽っていない
「ほら、はやく!はーやーくー!」
手を叩いて急かしだす
なんかもうやるしかない空気になっていってる気がする
「あ、えっと」
「猫月ですにゃ♪よろしくにゃん♪」
恥ずかしい
「うん、席はあそこね」
空いた席を指差す
まさか"うん"だけで私の勇気が流されるとは思わなかった
「それじゃあ早速テストしまーす」
リン先生がプリントを配る
そこには地図が書いてあり任務内容、自軍の戦力と相手の推定戦力が書かれている
戦略のテストだろうか、
「今回も例に漏れず全員問題が違うからカンニングしても無駄だよ」
全員問題が違うと公平な評価が出来ないのではないか?
あの教官だ、マトモに考えるだけ無駄だ
それにしてもこの問題は酷い、どれもこうなのか?
舞台は砂漠、撤退をする友軍を援護する。これが海軍でやるテストか
こちらの戦力も敵の推定戦力に比べて明らかに少ない歩兵17人に重戦車2台、対空車両2台
当然のように友軍の武装も貧弱だ。
さぁどういう作戦がいいだろうか、少ない知識を絞りだす
__________
「はーい、時間切れ~終わってなくても回収ー」
なんとか時間内に終われた
紙が回収される
リン先生が束ねられた紙を捲りながら目を通す
「ん~、まぁ悪くないかな」
「ねぇ猫月、これだと撤退する友軍の被害がちょっと大きくなると思わない?」
「あの、この戦力差だとこれ以上は厳しいと思います」
「”にゃん”が付いてない、19点減点。」
「え?酷くない?」
減点が理不尽だ。
「”にゃ”がない11点減点、ほら!もう一回!」
「こ、この戦力差だと、厳しいと思います...にゃ。」
凄く恥ずかしい、死にたい
「はぁ~、甘いね。」
大きな溜め息をつく
「こうやるんだよ」
「”せんせぇ!こんな戦力じゃ勝てないニャ!ちゃんと問題作るにゃ~☆”」
「ほら、やってみて」
なんだこいつは、真顔であんな事が言えるのか
「ぅ...こ、こんな戦力じゃ勝てないにゃ~」
今すぐこの場から消えたい、皆がこちらを見ている
「はあぁ~、今はこのくらいで勘弁したげるよ」
「次からは気を付けてね」
「...」
「返事は?」
「わかりました...にゃん」
リンが更に紙を捲る
「えっと、次は――」
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やっとリン先生から解放された
龍田が声を掛けてきた
「大変だったわね~、猫月ちゃんでしたっけ?」
「えっと、龍田さんでしたっけ」
「そうよ~、でも”にゃ”は着けた方が良いわ、先生が何処で聴いてるが判らないから」
「アハハ...脅かさないでくださいよ」
「"ニャン"が付いてない減点15点」
リンが天井から降ってきた、まるで忍者だ。
「いい?猫月、今のは”あんまり脅かさないでほしいにゃぁ...”でしょ。」
龍田に助け舟を出そうとしたらいつの間にかだいぶ遠い場所にいる。
「ちょっと二人で話そっか、猫月が本当の自分を引き出せてないみたいだから」
「え?は?」
リンに服を捕まれ引っ張られる
龍田が申し訳なさそうに手を振っている
じょ、冗談じゃ...
[リンちゃんルーム]と札が付いた部屋に連れ込まれる
おお!神よ!寝ているのですか!?
なにゆえ私を無慈悲にいたぶるのか!お救いください!
夕方の空には猫目の月がただ浮かぶのみである、そこに神の姿はない
続くかな?はたして?