待ちに待った試験運用の日が来る。提督にブルーノさんの連絡先を聞くようにも言われた。あの後聞けなかったらしい。根性無しめ。
私は迎えに来た駆逐艦の弥生と共に海に出た。昨日のブルーノさんの話を思い出して、弥生に彼女の司令官の話を振ってみる、するとイキイキと話だす。しまった、暫く続きそうだ。
話を聴くと彼が艦娘に近接格闘を教えているらしい。他にも色々話してくれたが、やはり誇張されている気がしてならない、きっとそれだけ尊敬されているのだろう。話は島に着くまで続いた。
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島に着くとブルーノさんと利根と名乗る重巡に声を掛けられ、着いていくと青い布に覆われた物が2つ置かれていた。これが新兵器らしい。でっかくてつよそうだ。
利根の号令でブルーノさんが1つの布をとる。
そこにあったのは、柱、そう柱だ"大きな柱に何かの機構とトゲをつけた"、という物である。それを見たブルーノさんが頬を膨らませる。あざとい
「利根ちゃん?この前も変な物作って司令官に怒られたよね?」
「だ、大丈夫じゃっ!今回はちゃんとしとる!」
「さあ夕張とやら早速それを装備して海に出るのじゃ!」
何の説明も無く装備されられ海に出される。クレーンで深海棲艦の残骸を固めた的が運ばれて来た。
利根の通信に従って、艦装に接続し起動しようとすると。警告音とアナウンスが入る、
不明なユニットが接続されました
システムに深刻な障害が発生しています
直ちに使用を停止してください
これは艦装化されていない装備を強引に接続した時の警告音だ、
このあと大体艦装がイカれる、何度か経験したことがある。その事を伝えると艦装から活動不可ギリギリまで多量のエネルギーを吸い上げる仕様上警告が入るんはしょうがないらしい。なんだか格好いい響きだ。
装置を起動すると艦装の筋力補助が弱まり、艦装が重くなる、さらに推進装置がおかしくなり立っているだけでやっとだ。背負われていた柱が体の右側に展開されトリガーが手元にでてくる。これを引けばいいのろうか。私は柱を前に向けトリガーを引く。すると柱に着いていた機構からジェットが噴射され、引っ張られる。そのまま的を柱で殴りつけると的を粉砕し貫く、暫く柱のジェットに振り回されていると急に噴射が止まる。脱臼するかと思った。噴射が止んでもダウンした機能が完全に戻っていない、しばらく慣性で滑り、島に戻る。利根に不具合を伝える。
「仕様上、不具合の発生は避けられん、離脱出来るだけの推進力が確保出来ただけ、良しじゃ、元々は動けなくなること承知の突進じゃ」
「利根ちゃん、なにこれ?棍棒?」
スルメを噛みながらブルーノさんが疑問を飛ばす。
「うむ、よくぞ聞いてくれた、これは過去の紛争記録にあった逆転の武器”MASS BLADE”のデータをもとに開発した”鉄柱”じゃ。」 「塊の剣...」
「おお!格好いい!」
「そうか?そうであろう?そうであろう?」
「よし!気に入った!鉄柱はお主にやろう!今すぐお主の艦装用に調節を――」
「ちょっとぉ!まだ試験終わってない装置あるでしょ!」
「おお!忘れておった。」
そう言うともう一つの布をとる。そこには赤い三本の砲を束ねたものが置かれていた格好いい、根元についた装置が剥き出しになっていて。ブルーノさんが剥き出しの部分について聞く。
「ここ剥き出しだけど、なんの機械なの?」
「うむ、ここは三本のレールガンを同時に使うための電力を補う発電機じゃ、」
なんでも4連射のレールガンを束ねて合計12連射にしたものでその電力を補うために原子炉が付けられ冷却のため剥き出しにされているらしい。しかし連射可能なレールガンを艦装で使えるサイズまで小型化して接続出来るようにするのは並大抵なことじゃない。とてつもない技術者がいるに違いない。
「今?原子炉って言った?」
「ゲッ!しまった!」
「これは使うの禁止よ?」
「はぃ...」
その後、私用に調整された”鉄柱”と整備マニュアルと利根の連絡先を渡たされ、帰ることになった。
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しまった。ブルーノさんの携帯番号聞いてなかった。私が利根に電話で事情を話し、代わりに聞いてもらった。それをメモする頃に○○鎮守府が見えてきた。間に合って良かった。何故か周りの視線が集まっている気がする。"鉄柱"のせいだろうか。皆、この良さが解っているみたいだ。
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提督が携帯電話をもって右往左往している。
やっぱり根性なしだ。
提督の恋はどこへ行くのか(二度目)